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市川右太衛門の「赤ひげ」

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以前このブログで、「あったかもしれない渡辺邦男監督の『七人の侍』」というコラムを書いたことがありました。正確なタイトルは、すこし違うかもしれません、忘れてしまいました。

ときの流行を敏感に反映しなければ、「映画」という産業は成り立たず、すぐに大衆から見放されかねない危機を常にはらんでいることは、実際、過去に何度も経験してきたことだと思います。

しかし、大衆におもねってばかりいると、じきに飽きられてしまうという側面も、また見すごしにはできません。

「七人の侍」において黒澤明監督が、当初むすんだ契約を無視して、撮影にあまりにも時間をかけすぎることに業を煮やした会社の上層部は、黒澤監督への嫌がらせか、単なる脅しにすぎなかったとしても、後半部分は監督を交代して早々に撮り上げようという話まで飛び出した、というエピソードを紹介しました。候補に挙がった監督は、早撮りの巨匠の異名を持つ渡辺邦男監督です。

上層部から、やいのやいの言われて、イササカうんざりしていた黒澤監督が、気も弱っていたこともあって、その監督交代の話を「了承してもいい」の一歩手前までいったということを、そのときはじめて知りました。

しかし、渡辺邦男監督の「七人の侍」というのも、結構面白いものに仕上がったかもしれません。

前半では威厳があって重厚だった志村勘兵衛が、後半では一変して妙に軽々しくなり、踊りながら歌なんぞも歌ったりして(「鴛鴦歌合戦」1939の例があります、あのときも、既にお爺さんでした)、へらへらしながら、たまには志乃のお尻を撫ぜたりして、キャッキャッと飛び跳ねながら、ついにラストは、百姓も野武士も死んだ亡者たちも総出で、やけっぱちのヒステリー気味大団円、なんと後半部分はわずか1週間と半分で撮り上げたぞという撮影所長の賛辞のコメントが添えられたにこやかなツーショット写真が新聞に掲載され、さらに、「いやいや、1週間と半分の『半分』の方は余計だったな、馬さえオレのいうことを聞いてくれていれば、もっと早く撮れたはずだ、相手が動物じゃ仕方ないけどな、ワッハッハ」みたいなコメント付きの渡辺監督の写真も掲載されていて、これもまた違った伝説的な映画になっていたかもしれません。いまのような世界で1~2を争う名作とはいかないまでも、カルトムービーで生き残るという途もありますし。

そして、自分は、このいきさつを読んだとき、ずいぶん象徴的な話だなと思いました。

黒澤監督は、作品を作るうえにおいて、自分の信念とか構想を曲げてまで「時流」に乗ったり、取り入れたりするようなタイプの映画監督なんかではありません。

たとえ契約書に「撮影期間」という欄があって、そこに何かを記載しなければならないから、適当な日付を記入するだけのことで、最初からそんなものに従う気など毛頭なく、自分が取りたいものを納得できる時間をかけて撮るだけの話で、会社側も「少しくらいなら仕方ないか」と諦め半分のつもりでいて、それでもズルズルと引き延ばされ、とうとう資金繰りも尽きて、そろそろ「破産」の危機が現実的なものとなるにあたりで、とうとう切羽詰まって監督交代の話まで出てきたのだろうと思います。

たしかその頃だったと思います、この「あったかもしれない渡辺邦男監督の『七人の侍』」というフレーズが気に入って、しばらく、ひとり遊びに耽ったことがありました。

つまり、「あったかもしれない〇〇〇〇監督の『〇〇〇〇』」という○○の部分に適当な言葉を入れ、妄想を膨らませて楽しむのです。

例えば、小津安二郎の「仁義なき戦い」とかね。

小津監督は、松竹の監督ですから、メロドラマとか、軽い小市民映画(小津監督の小市民映画は、本当は「軽重たい」という本当は深刻な作品が多いのですが)などは、お手のものだと思うので、どうしても「東映」のやくざものとか、「日活」の社会派作品とかしか思い浮かびません。だけど、小津監督自身は、推測ですが「暴力描写」はあまり好きではないとお見受けしました、だって、「風の中の牝鶏」で、亭主が売春した妻を階段から突き落とす場面など、ずいぶん無理して撮ってるなあという痛々しい印象を受けましたから。野田高梧が、「風の中の牝鶏」を小津安二郎らしくないと言った意味が、なんとなく分かるような気がします。

それから、成瀬巳喜男の「四畳半襖の裏張り」なんていうのは、どうでしょうかね。あっ、これなら、なんとなく「あり」な気がしますね。あるある、きっと、ありそうだ。でも、成瀬監督は、濡れ場のシーンは、「そういうイヤらしいことは、やめましょう」とかなんとか言って、シーンやセリフをどんどん消してく人ですから、きっと濡れ場シーンのない「四畳半襖の裏張り」ができあがると思います。でも濡れ場シーンがない分だけ役者に複雑微妙な演技を求めるわけで、思えば、「山の音」なんて随分、隠微な夫婦の性生活が暗喩的に描かれていて、それを原節子は、夫から強いられる性技への嫌悪と、そういうことにどうしても応じられない、「女」に成り切れない自身の頑なさへの劣等感との葛藤が、微妙な表情と、身をすくませるようにして生理的に受け入れられない嫌悪をみごとな象徴的な演技で魅せてくれました。

考えてみれば、時代が進めば進むほど性行為の描写がどんどん許容されつづけ、それが直接的になればなるほど、印象度はますます薄まり、現在では「そのものズバリ」の性行為を(こうなると、もはや演技ではありませんが)行う女優も男優も、ほとんどの俳優が、真正な意味で、ついに「顔」そのものを失ってしまったということができると思います。

無限に続きそうな言葉遊びに飽きてきたころ、古い友人から「沢島忠全仕事」(ワイズ出版)をロハで譲り受けました。時間が空いたときなどに、思いついたところを適当に開いて拾い読みしているのですが、偶然読んでいたページにこんなことが書かれていました。


―― 右太衛門さんは、はじめてですか。

沢島 監督になってからも、私は若手ばかり撮っていましたから、市川先生には一本もご縁がなかった。今度はじめて監督することになった。所長も代わって。髙橋さんが所長でしたから。右太衛門さんがあんたとやりたがっているって。じゃあ、行きましょうと。
それで、「赤ひげ」が撮りたいって言ったんです。僕は前から山本先生の原作を読んでましたから。おお、ええやないかと。右太衛門先生もそれでいけと。喜んでホンを書いたんです。
そのころ、右太衛門先生は、南禅寺に物凄い大きな邸宅をお建てになった。北大路の家を売って。疎水の水が庭に引き込まれて、庭の池に鯉がピチピチしてて、門を入ってから玄関に行くまで、しばらく玉砂利を踏んでいかないとつかない。
大邸宅の応接間でホン読みしたんです。「赤ひげ」の。
「あかん、こんな地味なものはだめだ」即座におっしゃった。「小石川療養所なんて、そんな貧弱なものはだめだ。道場を持っていて、その横に診療所があって、剣と医術両方をやっている。街を歩くときは、〈悪鬼必殺道場〉と書いたのぼりをもって、それで庶民の治療に当たる。女にもてる。酒は強い。これをそのように書き直して」
もう封切りも決まっているしね。これを直すのは大変なんですよ。でも、右太衛門先生らしいでしょう。もっともこれは右太衛門先生らしい話です。それで急遽やり直しましたけれどもね。長崎から帰ってくる若い医学生の役が千代ちゃんだった。

――黒澤監督作品で加山雄三がやる役が千代之介さんに決まってたんですか。

沢島 私がそういうふうに配役していた。アタマから千代ちゃんを使うことになってるから。年のことは言わんでください。会社から与えられるものを私たちはやらなきゃならない。そういう監督ですから。黒澤さんみたいに自分が好きなものを全部呼んできてやるんじゃないんです。僕らのは、主役級を全部与えられる。右太衛門さん、千代之介さん、それから里見君。女は月丘夢路さん。これだけくらいは決まっている。その中で、こっちが料理していくんです。「赤ひげ」の原作に当たった役は皆あったんです。急遽変わりましたから、それを全部違う役にして、書き直しましたが、少し原形がのこるんです。これは山本周五郎先生の所へ許可を貰いにいかないかん。
先生は前の「暴れん坊兄弟」をすごく気に入ってもらってた。あれは先生の「思い違い物語」を脚色したんです。それで、僕のことをすごく信用してもらっていたから、企画部長の渡辺さんが、先生の所へお許しを貰いに行ってくださった。そしたら、山本先生は、「いいじゃないですか。時代劇の世界っていうのは、狭い世界だから、似た話もありますよ」って。許してくださった。




立ち去った女

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「やっぱり映画は、劇場に行って大きなスクリーンで見なきゃだめだよ」と言われると、返す言葉もありません。

そりゃそうですよ、昔も今も、本来映画はスクリーンに投影して見ることを想定して作られてきたわけですから、反論の余地などあろうはずもありません。

自分もまったく同意見なのですが、しかし、このラヴ・ディアス監督の「立ち去った女」に限っては、あえて異を唱えさせて頂かなければならないかもしれません。

この「立ち去った女」を見終わったあと、久々に手ごたえのある作品を見たという満足感と快い疲労感を覚えました。

でも、これは凄い映画だという感銘は受けたのですが、「じゃあ、どこがどう凄かったのか説明しろ」と言われたら、具体的に言葉にして説明することができるかどうか自信がありません。

この3時間48分36秒の映画の中で語られる言葉はどれも重く、その量たるや夥しいものがあり、しかもそれが速射砲のように発せられるのですから、詰め込めるだけ詰め込んだ頭の中はすでにキャパ(許容量)を超えており、いまだ整理が追いつかないカオス状態で、ただトータルとして「凄いということは分かる」というくらいの感じでしょうか、残念ながら、今の状態では、自分のなかに滞った情報の仕分けがつかず、詳細な分析など思いもよりません、なので、いまは、まともなコメントひとつ発することができない状態です。

まだ、ビデオもDVDもないひとむかし前なら、劇場で映画を見て、その作品をトータルでどう感じたか、「見た印象」で自分なりの優劣を嗅ぎ分けたものでした、まさに「感性の一本勝負」みたいな感じです。

それはそれでよかったのかもしれませんが、それは単にどこまでも感情的な「好き嫌い」で作品を一面的に評価していたにすぎません。

逆に言えば、いままで見てきた映画が、そういう判断で十分に対応できた映画だったからだと思います。

しかし、この「立ち去った女」は、もっと深い理解を僕たちに求めてくるタイプの映画です。

もし、この映画が突き付けてくるものを受け止められず、自分なりの理解を持てなければ、あの理解放棄の捨てセリフ(つまらない・分からない・くだらない)を吐いて開き直るしかなく、結局は、それでオシマイの話で、3時間48分36秒という篩(ふるい)にかけられ、試されたすえに脱落していくしかありません。

「劇場鑑賞主義」の方には、まことに申し訳ありませんが、この「立ち去った女」に限っては、一過性の鑑賞だけでは、とうてい「理解」に至らず、不安で、繰り返しになりますが、ひとことも発することができないというのが、いまの自分の現状です。

録画したうえで、重要なシーンを何度も見直し、セリフやモノローグをメモし、時間差のある関連するシーンをつき合わせ、照合し、この東南アジアの映像作家の見た修羅を、冥府魔道を、自分も確かめてみたいと思いました。

まず一度通して見てから、大まかなストーリーを頭に入れたあと、主人公と接触する重要な登場人物との関係やそのセリフ・モノローグを詳細に記録し・検討しながら整理してみようと思います。そうでもしなければ、この難解な映画は、一度見ただけでは、見落とし・聞き逃し・錯覚さえ気づくことなくやり過し、とうてい真正な理解ができるとは思えません。

メモを取りながら2度目の鑑賞に入るまえに、ざっくりとしたアラスジをおさえておこうと思います。


≪30年服役した女性(元小学校教師のホラシア)に、彼女の罪が「冤罪だった、あなたは釈放だ」とある日、突然、刑務所長から告げられます。
同じ監獄に収容されているペトラ(これまで同じ監獄で過ごしてきた親友です)が、ホラシアの犯行とされていたものは、実は自分がやったものだと自供したからでした。
その自供によって、あくどいこの企みの黒幕も分かります。
ホラシアが別の男と結婚したことを逆恨みした元カレ・ロドリゴが、ペトラを使って彼女に罪をかぶせたのです。
そして、ホラシアが釈放されるところからこの物語、自分に罪を被せ陥れた男ロドリゴへの復讐と息子探しの旅が始まります。
自分を罪に陥れた男への憎悪と殺意を抱いて復讐の旅にでたホラシアは、ロドリゴ(いまではその土地の名士になっています)のいる町に棲みつき、拳銃まで用意して、ロドリゴを殺そうと日夜つけ狙い、復讐の機会をうかがっているとき、そうした暮らしの中で社会の底辺で生きる貧しく悲惨な人たちとの出会いがあって、貧しさに耐える彼ら悲惨な生活へ寄せる深い同情と慈悲を注ぎながら、ときにはその窮地を善意と金(貧乏人にとっては、「善意と金」は一体のものです)とによって助力してあげることで、皮肉にもこの「慈悲」が「復讐」(資力のない彼らにとってのせめてもの「感謝」の気持ちを実現できる行為でした)を呼応し遂げさせてしまうという不意の結末を迎えます、そして彼女の憎悪も殺意も突如終結し、この地に留まる理由を失い、消息を絶った自分の息子を探すために、別の地へ旅立ちます、最後に息子の姿を見かけたという噂話を頼りにマニラにむけて。
疲れ切り絶望にうちひしがれながらも、それでも自分に鞭打つように「尋ね人のチラシ」をまきつづけるホラシアの姿が、そこにはありました≫という物語です。


まず、最初に通して見て気が付いたことがあります、最初のシーンで語られ、また、最後のシーンでも語られる「漆黒の塔」という詩(?)の奇妙な符合です。作者は「南の虹」とあります。

もし、これが固有名詞(日本名でいうと「西川さん」が、さしずめ「ミスター・ウエストリバー」とでも呼ばれるような感じでしょうか)、それなら、なにも訳さなくたってよさそうなものですが、もしかしたら本当に「南の虹」氏なのかもしれません。単なるハンドルネームみたいな?

映画の冒頭で、監獄で元小学校教師ホラシアが、女囚たちを集めて言葉の学習をしているシーンがあります。

過去形や未来形について皆に教えたあとで、ホラシアは一冊の本を取り出し、この本を読める者はいるかと問いかけ、手を挙げたペトラを指名します。

それが「漆黒の塔」という詩で、ペトラは静かに読み始めます。


≪私は鏡のない部屋に住んでいる。窓は小さく、入る風もほとんどない。部屋の窓はブラインド式の3枚ガラスだが、汚れた空気や蚊が入るから開けられない。網戸は破れている。部屋の隅々にネズミの通り道があって、壁の裂け目から、次々と放たれるのは、誇り高き無礼なゴキブリども。エアコンが取り付けてあった壁の小さな穴は、段ボールを粘着テープで貼り付けて塞いであった。この部屋の隅々で、思いをめぐらせてもがく苦しむ魂たちが、息もできずに汚れて湿った死にかけの大地から逃れようとする。≫


真に迫って読み続けるペトラの朗読に(あるいは、異様に緊張したそのペトラの姿に)周りの女囚たちが恐れて「何だか怖い」「おとぎ話は?」という囁き声を、ホラシアが「黙って」と制し、ペトラは再び朗読を続けます。


≪彼の意識にある焔は、鉛色をした夢の続きか、狂気の沙汰なのか、彼の意識は自由なる世界を捨てたのか。もし彼が正気でないなら、来るべき自由よりも、いまを永遠に望むだろう。だが、どうする。許しを請う日を待っていたのでは? 真実を暴かれるのを求め続けたのでは? 彼の魂を浄化するには、それしかない、それだけが・・・彼の・・・≫


ペトラは不意に絶句します、「続けて、ペトラ」とホラシアから促され、そして、女囚たちからも「聞きたい」との声にはげまされて、ふたたび


≪それが彼の魂を救う。それのみが・・・≫


どうにか読もうとするのですが、すぐにまた言葉を途切らせて、もうそれ以上は読むことが出来ません。異常な緊張感が支配するシーンです。

ホラシアの「どうしたの?」という問い掛けを振り切るように、ペトラは本を閉じ、苦しそうに表情を歪めながら、その場を立ち去ります。

最初にこのシーンを見たとき、この場面が何を意味しているのか、まったく分からず、考えることもなく見過ごしてしまいましたが、このシーンは、ペトラが自ら犯した犯行をホラシアになすりつけ、そして秘め続けながらホラシアの善意のまえでは、素知らぬ顔で平然と「親友」として振舞い通してきたことへの自責の念に苦しめられているという重要なシーンであることが、2度目に見たとき、やっと分かりました、ずいぶん迂闊な話ですが。

あの「漆黒の塔」を読み上げるペトラは、その言葉(例えば、この部分「もし彼が正気でないなら、来るべき自由よりも、いまを永遠に望むだろう。だが、どうする。許しを請う日を待っていたのでは? 真実を暴かれるのを求め続けたのでは? 彼の魂を浄化するには、それしかない、それだけが・・・」のクダリ)の一語一語を読み上げるとき、その一語一語がペトラの虚偽と欺瞞の心にぐさりぐさりと突き刺さり、贖罪の気持ちを高め、自供する心境に至らしめたのだと分かりました。

次のシーンは、農作業の手を止めて木陰で女囚たちが小休止している姿を遠景で捉えた場面に変わります。

監獄での生活を紹介風に描いた冒頭で、銃を構えた看守に見張られながら、女囚たちは畑を耕し、種をまいていました。

すぐ前のシーンで僕たちは、ペトラの動揺と贖罪の思いを既に知っているので、こちらを向いて座っているホラシアの姿と、ずっと離れた場所に背中を見せて座っているペトラの姿と動きを同時に観察することができます。実をいうと、1度目に見たとき、ホラシアの姿ばかりに気を取られて、奥にいるペトラの姿には気づかず、その落ち着きのない「挙動不審」ともいえる動きを、まったく見逃してしまいました。

ホラシアから離れて座っているペトラは、ホラシアの姿を気にしながら幾度もチラ見し、逡巡のすえに、ついに意を決してホラシアに近づいてきて、こう言うのです。

「あなたに贈り物がある」と。

「わたしに?」訝し気に、ペトラの思いつめたような悲痛な顔を見て、ホラシアは驚き「ペトラ、どうしたのよ」と語り掛けます。

「あなたは母のように優しいのね、私とは大違いだわ」と泣きながらペトラは走り去ります。


長い間、ペトラは、ホラシアを偽計を用いて欺き罪に陥れたことを悔いていて、彼女の善意溢れる思いと行いに接するたびに心を痛めていた負い目が、あの詩の朗読(言葉)によって彼女の気負いが一挙に崩され「自供」(この自供で、この事件の黒幕がロドリゴであることが判明します)にまで至ったことが、この一連のシーンでよく理解できました。

ペトラの「贈り物」とは、自分が真犯人だと告白する「自供」のことだったのです。

もし、この映画を改めて2度見なければ、こうした経緯や登場人物の心の在り様の詳細など到底理解できなかったと思います。

この調子で、さらに「3度目」の鑑賞を試みるとすれば、また新たな発見があるかもしれません、その可能性は大いにあります。


さて、ペトラの自供を直接的に促したこの「漆黒の塔」という詩が、この映画の最後に再び登場します。

ゲイのホランダが、まるでホラシアから受けた恩を返すようにロドリゴを殺して、この映画の主な部分、「復讐」が果たされ、ホラシアがこの地に留まる理由も消え、噂を頼りに行方不明の息子を探しにマニラへと旅立つ前夜、子だくさんのくず拾いの女のもとに別れを告げに行く場面です。かつて、このくず拾いの女が子供たちに暴力をふるって虐待している現場に遭遇したホラシアが怒りのあまり徹底的に殴りつけ足蹴にして、同行していたバロット売りに「それ以上やったら死んでしまうぞ」と制止されるくらい逆上して怒りをぶつけたあのくず拾いの女です。冤罪とはいえ30年服役していたあいだに子供を失い、家族をばらばらにされてしまった母親ホラシアの悲痛な怒りと悲しみの「逆上」であることを僕たちはすでに知っています。

そのホラシアが、別れのいま、今度は「漆黒の塔」を暗唱します。

ペトラが語ったあのときの「漆黒の塔」と、どこが違うのだろうか、と思いながらメモに写し取ったあのときの詩と照合しながら聞き入りました。


≪私は鏡のない部屋に住んでいる。窓は小さく、入る風も~≫

と、あのときのペトラと同じように詩は語り出され、ペトラが言葉を途切らせた同じ個所

≪それが彼の魂を救う。それのみが・・・≫

までホラシアは語り継ぎ、そして、さらに暗唱を続けます。


≪その瞬間、残された唯一の機会だと彼は気づいた。心を解き放ち、束縛を振りほどけ。自由になるときはいま。そして彼は、淵に沈む魂の力を残らず拾い集めた。疲れ切った手でドアを開けたとき、きらめいた光の音に驚き目を閉じた。彼を倒そうとして風が吹きはじめる。彼は力を振り絞り心に残された希望にしがみつく。そして、ふたたび彼は目を閉じた。≫


かつて、ペトラに「罪を告白して、許しを請え」と諭した同じ詩が、ホラシアには、「心を解き放ち束縛を振りほどいて自由になれ」と諭しています。しかし、その自由は「嵐のようにお前を打ちのめすぞ、お前が希望を抱く限り・・・」と告げています。ここで語られている「希望」とは、行方不明になっている息子との、おそらくはあり得ない邂逅→絶望を示唆しており、その「希望」にしがみつく限り、ホラシアにとっては、同時に「死の棘」でもあることを意味していると感じました。


この映画「立ち去った女」の始まりの部分と、くず拾いの女の一家に、ホラシアが「さようなら、もう会えない」と別れを告げて立ち去るこの復讐が遂げられた最後のシーンまで見てきて、この作品のふたつの重要なシーンが浮かび上がってきました。


ひとつは、ロドリゴが、自分をつけ狙うホラシアの姿を一瞬見かけて恐慌を来し、かつて犯した自分の罪を思い出して、どうにも制御できないみずからの根源的な邪悪さと向き合ったとき、教会で神父に「神はいると思うか」とその屈折した思いを問いかける場面、

もうひとつは、ゲイのホランダと酒を飲みながら深く酩酊して、心を許したホラシアが、つい30年も監獄に入っていたことを、前科者の証である腕の入れ墨を示しながら告白してしまう場面です。


ロドリゴは、ある日、教会で自分を密かに付け狙うホラシアの存在に気づき、驚愕します。かつて自分を裏切って別の男と結婚したことの復讐として、ロドリゴが罠にはめ、監獄に追いやったはずの元愛人、そのホラシアです。

そして、同時に、いまでは穏やかな街の名士として振舞っているロドリゴも、不意の彼女の出現によって動揺し、かつて自分が犯してきた悪行の数々を思い出し、そのみずからの邪悪さについて(後悔しているとか、思い悩んでいるとかではなく、ただ「思い出した」という程度の即物的な感じにみえます)教会の片隅で神父と話す場面です。

ロドリゴは語り出します。

「神父の知るロドリゴという男は、私ではない。それは作り物だ。表の顔だよ。多くの者を傷つけたし、多くの人生も壊した。いったい自分がなにをしたか、自分の行いくらいは分かっているつもりだ。だが、なぜ自分は善人にはなれないのかと、いつも思うよ。なぜ心に棲む悪魔と戦えないのかとね。なぜか魂は、いつも悪魔に負けてしまう。次々と憎悪と怒りが湧きあがり、怒りを鎮められない。邪悪な心と分かってはいても、どうしても勝てない。おれの心にはケダモノがいるんだ」

神父は問います。「懺悔の気持ちはあるのか?」

「ある、そして、ない。後悔するときもあるが、正しかったと思うときもある。恨む相手の人生を壊すと心底楽しかった。」

困惑した神父は口ごもり、躊躇し、逃げ腰になってこう言います。

「こうしよう・・・日を改めて懺悔室で話を聞こう。もっと詳しく、なにもかも、いつどこで、相手の名前と何が起きたのか、包み隠さずすべてを話してくれ。罪の赦しを」

ロドリゴは、神父のその言葉を聞いて、思わず哄笑の発作に捉われます。

〔こいつは、なにひと分かっちゃいない。こんなやつに話すんじゃなかった〕という自嘲に身を震わせながら、立ち去ろうとする神父に、ロドリゴは、さらに「神父」と語り掛けます。

身を固くしてロドリゴの次の言葉を待つ神父の表情は、緊張でひきつっています。

「神は、いると思うか」

「そう信じている。誰にでも神は存在する。赤ん坊にも。迷い人や犯罪者、そして貧者たちにも」

そんなことじゃない、というあからさまな侮蔑と微かな怒りのきざした険しい顔でロドリドは、さらに神父に畳みかけるように問い詰めます。

「その神は、どこにいる? 」

「探すのだ、君ならできる。私は導くだけだ」

〔だめな男だ、こいつは。なにも分かっちゃいない、なにひとつ分かってないただの俗物だ〕

ロドリゴは、失望と蔑みの微笑をたたえて、やがて、体を震わせて哄笑すると、神父は憮然として立ち去ります。

〔神を探せだと。馬鹿々々しい〕

しかし、ロドリゴの顔から蔑みの哄笑はすぐに消え、自己嫌悪の苦々しい影に覆われます。


シナリオに文字化すれば、せいぜい1頁弱にしかならないこのシーンをラヴ・ディアスは、固定カメラで6分強という時間をかけて、長回しでじっくりと濃密にとらえています。


教会におけるロドリゴと神父とのこの一連のやりとりを簡潔にまとめてみようと苦慮しながら、しばらく考えてみたのですが、どうもいいアイデアが浮かびません。

聖職にある男に、あえて「神はいると思うか」と問うのですから、無茶ぶりにはちがいありませんが、邪悪のなかで生きてきたロドリゴが、あえてそう「問う」というその行為自体が問題なのではないか、いままで悪の限りを尽くし好き勝手に生きてきたこの男にとって「神の存在と不在」などなにほどの問題でもないはずです、そんなことは心に留めたことすらなかった無価値のものだったはずです。

ポーズとして敬虔な信者の振りをして「日曜日のミサ」にせっせと通って、それらしくやりすごしてしまえば、彼はいつまでも町の名士でいられました。かげでは自分の利益のために、多くの人々を欺き、元恋人まで罠にかけ、他人を操って邪魔者は殺してきた悪事を我がものとして親しんできたはずの彼には、神父に、いまさら「神はいると思うか」と問う必要などまったくなかったはずです。

そんな彼にそのような問い掛けをさせた鬱屈や焦燥を呼び起こさせたもの、みずからの「邪悪」を完全に制御して弄んでいると思い込んでいたものが、逆に、「邪悪」に支配され、いまや持て余していることに気がついたのは、ホラシアの突然の出現が契機となったに違いありません。この映画において、この二人ロドリゴとホラシアが、かつてどのような恋愛関係を持ったのか、までは描かれていませんが、自分的には、そこに、ほんの微かでもロドリゴの失意があったに違いないと彼の側に身を置いて考えてみたいと思っていたので、「解釈するための苦慮の時間」を必要としたのだと思います。


しかし、結論から言えば、まとまった考えを得るまでには至りませんでした。

でも、ロドリゴの心境を代弁するに適当な引用なら、することはできます。

それは、アルベール・カミュの「異邦人」、ちょっと貼っておきますね、好きなので。


《そのとき、私の中で何かが裂けた。
私は大口を開けて怒鳴り、彼らを罵り、祈りなどするなといい、消えてなくならなければ焼き殺すぞと叫んだ。
私は法衣の襟首をつかみ、私のなかに沸き立つ喜びと怒りとにおののきながらも、彼に向かって、心の底をぶちまけた。
君はまさに自信満々じゃないか。そうだろう。
しかし、その信念のどれをとっても、女の髪の毛一本の重さにも値しないことが分からないのか。
君は死人のような生き方をしているから、自分が生きているということにさえ自信がない。
私はどうだ、このとおり両手は空っぽだが、しかし、私には自信がある。自分について、すべてについて、君なんかよりはよほどに強く。
また、私の人生について、来るべきあの死についても。
そうだ、私にはこれだけしかない。しかし、少なくとも、この真理が私をとらえているのと同じだけ、私はこの真理をしっかりと捉えている。
私はかつて正しかったし、いまもなお正しい。いつも私は正しかったのだ。
私はこのように生きたが、また別なふうにも生きられるだろう。私はこれをして、あれをしなかった。こんなことはしなかったが、別なことはした。そして、そのあとは? 
私はまるで、あの瞬間、自分の正当さを証明されるあの夜明けを、ずうっと待ち続けていたように思う。なにものも、なにものといえども重要なものはなにひとつなかったといえる。そのわけを私は知っているし、君もまた知っているはずだ。
これまでのあの虚妄な人生の営みのあいだじゅう、私の未来の底から、まだやってこない年月を通じて、ひとつの暗い息吹が私のほうへ立ち上がってきた。
その暗い息吹がその道筋において、私の生きる日々ほどには現実的とはいえない年月のうちに、私に差し出されるすべてのものを、等しなみにしたのだ。
他人の死、母の愛-そんなものがいったいなんだろう。いわゆる神、人々の選び取る生活、人々の選ぶ宿命-そんなものに何の意味があるだろう。
ただひとつの宿命がこの私を選びとり、そして、君のように、私を兄弟とよぶ、その無数の特権ある人々を、私とともに、選ばなければならないのだから。
君は分かっているのか? いったい君は分かっているのか? 
誰でもが特権を持っているのだ。特権者しか、この世にいはしないのだ。他の人たちもまたいつか処刑されるだろう。君もまた処刑されるだろう。
そのなかでたまたま人殺しとして告発されたその男が、母の埋葬に際してただ涙を流さなかったという理由のために処刑されたとしても、そんなことに何の意味がある? 
サラマノの犬には、その女房と同じ値打ちがあったのだ。機械人形みたいな小柄な女もマソンが結婚したパリ女と等しく、また、私が結婚したかったマリイと等しくすべて罪人だったのだ。セレストはレエモンよりすぐれてはいるが、そのセレストと等しく、レエモンが私の仲間であろうと、それがなんだ? マリイが今日、もう一人のムルソーに接吻を与えたとしても、それがなんだろう? 
この死刑囚め、君はいったい分かっているのか? 
私の未来の底から・・・

すべてをこのように叫びながら、私は息が詰まった。
すでに司祭は私の手から引き離され、看守たちは私を脅しつけていた。しかし、司祭は彼らをなだめ、そして一瞬黙って私を見た。不可解だったが、その目には、たしかに涙が溢れていた。彼はきびすを返して、消えていった。

彼が出て行くと、私は平静を取り戻した。
私は精根尽きて寝台に身を投げた。
私は眠ったらしい、顔の上に星々の光を感じて目を覚ましたのだから。
田園のざわめきが私のところまで届いた。夜と大地と塩の匂いが、こめかみをさわやかにした。この眠れる夏の素晴らしい平和が、潮のように、私を浸した。
このとき、夜のはずれで、サイレンが鳴った。
それは、いまや私とは永遠に無関係になったひとつの世界との決別を告げているかのようだった。
そして、ほんとうに久しぶりで、私はママンのことを思った。
ひとつの生涯のおわりに、なぜママンが「許婚者」を持ったのか、そして生涯をやり直す振りをしたのだろうか、それがいまなら分かるような気がする。
いくつもの命が消えていくあの養老院のまわりでも、夕暮れは憂愁にみちた休息のひとときをもたらす。死に近づいて、ママンはあそこで解放を感じ、あらためて生きることを実感したに違いない。なんびとも、なんびとといえども、ママンのことを泣く権利などない。
そして私もまた、いまこそ生きていることを実感できる。
私をとらえたあの大きな憤怒が、私の罪を洗い浄め、愚劣な「希望」などすべてを空にしてしまったおかげで、星々にみちた静かな夜につつまれて、私ははじめて世界の優しい無関心に心を開くことができた。
自分を世界の一部と感じる安らぎのなかで、私は、いままで自分が幸福だったことと、いまもなお幸福であることをつよく悟った。
一切がはたされ、わたしがより孤独でないことを感じるために、この私に残された望みといえば、私の処刑の日に大勢の見物人が集まり、憎悪の叫びをあげて、私を迎えるであろうという思いにとらわれたとき、これほど世界を自分に近いものと感じたことはなかった。》



そして、もうひとつの重要なシーン、

ゲイのホランダと酒を飲みながら、いつしか深く酩酊して、つい心を許したホラシアが、30年も監獄に入っていたことを告白してしまいます、思い切って前科者の証である腕の入れ墨を示しながら。

そのシーン。

「あなたに伝えたいことがあるの、ホランダ。感謝の気持ちをね」

「感謝するのは、私の方よ」

「あなたは私を知らない、本当の私を知れば、きっと怖くなるわ。ほら、よく見て。刑務所にいたの、あそこよ、あの呪われた場所に30年入っていた。刑務所に30年よ」

目の前に突き出されたホラシアの腕の入れ墨に驚いて、そこから目が離せなくなったホランダは、それでもこう言います。

「知っていたわ」

「なんだって!?」驚いてホラシアは、ホランダの顔を見つめます。

「書類を読んだの」

「読んだって?」突如、激昂するホラシア「この野郎、よくも勝手に。読んだのか、言え! このバカが。余計なことを。読んだのか、なめてるのか!」

さらに酔っているホラシアの「泥酔」が、時間の経過を観客に教えています、そして、先ほどの激昂をホランダに詫びます。

「さっきはごめん。突然言われたから」

「いいの、知りたがりの私が悪い。ごめんなさい、恥ずべき行為だわ」

「もういい、私も気にしてないから。あの書類はペトラの供述書。刑務所にいたときの友人よ。まさか彼女が私の冤罪事件の犯人だったとはね。黒幕はロドリゴ・トリニダッド。私の元恋人よ。まだ子供たちは幼くて。知ってる? あなたが家に来なければ、あの夜、私は教会に行き、ロドリゴを殺すつもりだった。あなたが来なけりゃ、あいつは死んでいた。お礼を言うわ。よく来てくれた、ありがとう。殺人犯になっていたわ。殺さずに済んだ」

もうすっかり泥酔しているホラシアに、ホランダは訊きます。

「まだ、ロドリゴは、この島にいるの?」

しかし、ホラシアは、酔いつぶれて眠っています。


翌日、ゲイのホランダが、ロドリゴを殺したことが明らかになります。

思わぬ形で復讐が完結してしまったホラシアは、行方不明の息子を探すために、マニラへ旅立ちます。


そして、ラストのナレーションが、流れます。


≪遠い昔のこと、願いがあった。願いは、夢の中にすんでいて、夢は秘めた世界に住んでいた。その世界は砦にあって、砦はけっして崩れなかった。砦の扉を開けることは、永遠にできない。
遠い昔のこと、彼女は願いを創った。その願いは、夢となり、夢は天に奪い去られた。遠い昔のこと≫


(2016フィリピン)監督・原案・脚本・撮影・編集ラヴ・ディアス
出演・チャロ・サントス(ホラシア/レナータ/レティシア)、ジョン・ロイド・クルーズ(ホランダ)、マイケル・デ・メッサ(ロドリゴ)、 シャマイン・センテネラ=ブエンカミーノ(ペトラ)、ノニー・ブエンカミーノ(バロット売り)
ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞



【参考】 wiki

ラヴ・ディアス(Lav Diaz, 1958年12月30日 - )は、フィリピンの映画監督。フィリピン映画界の怪物的映画作家と呼ばれる。

来歴
1998年、長編『Serafin Geronimo: Kriminal ng Barrio Concepcion』で映画監督としてデビュー。2001年に発表した4作目の『Batang West Side』は上映時間が5時間15分に及ぶ大作であり、ガワッド・ウリアン賞で作品賞・監督賞を含む10部門で受賞を果たす。2005年にはフィリピンのある一家の1971年から87年までを描いた10時間43分に及ぶ『Ebolusyon ng Isang Pamilyang Pilipino』を発表。その後もともに上映時間が9時間に及ぶ『Heremias: Unang aklat - Ang alamat ng prinsesang bayawak』(2006年)や『Kagadanan sa banwaan ning mga Engkanto』(2007年)といった大作を矢継ぎ早に発表。2008年には上映時間が7時間30分に及ぶ『Melancholia』が第65回ヴェネツィア国際映画祭のオリゾンティ部門でグランプリを受賞。翌2009年にはオムニバスの一篇として製作した短編『蝶は記憶を持たない』が第22回東京国際映画祭で上映され、初めてディアスの作品が日本で紹介された。
2010年代に入り、2011年には3本の長編を、2012年には劇映画とドキュメンタリーを1本ずつ製作した。2013年、ドストエフスキーの『罪と罰』をモチーフにした『北(ノルテ) ― 歴史の終わり』を発表。第66回カンヌ国際映画祭のある視点部門で上映され、無冠に終わったものの概して高い評価を得た。2014年、1970年代のマルコス政権下のフィリピンの農村を舞台にした『昔のはじまり』を発表。第67回ロカルノ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、金豹賞を受賞した。

作品
Serafin Geronimo: Kriminal ng Barrio Concepcion (1998年)
Burger Boys (1999年)
Hubad sa Ilalim ng Buwan (1999年)
Batang West Side (2001年)
Hesus, rebolusyunaryo (2002年)
Ebolusyon ng Isang Pamilyang Pilipino (2005年)
Heremias: Unang aklat - Ang alamat ng prinsesang bayawak (2006年)
Kagadanan sa banwaan ning mga Engkanto (2007年)
Melancholia (2008年)
Purgatorio (2009年) 短編
蝶は記憶を持たない Walang alaala ang mga paru-paro (2009年) 短編
Elehiya sa dumalaw mula sa himagsikan (2011年)
Siglo ng pagluluwal (2011年)
Babae ng hangin (2011年)
Florentina Hubaldo, CTE (2012年)
Pagsisiyasat sa gabing ayaw lumimot (2012年) ドキュメンタリー
北 (ノルテ) ― 歴史の終わり Norte, hangganan ng kasaysayan (2013年)
Prologo sa ang dakilang desaparacido (2013年) 短編
Ang alitaptap (2013年) 短編
Alamat ni China Doll (2013年) 脚本のみ
昔のはじまり Mula sa kung ano ang noon (2014年)
Mga anak ng unos (2014年) ドキュメンタリー
痛ましき謎への子守唄 Hele sa Hiwagang Hapis (2016年)
立ち去った女 Ang Babaeng Humayo (2016年)


火花

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先週の土曜日の夜、wowowで「火花」を放映していたので、見てみました。

なにせ、菅田将暉が、名だたる映画賞の主演男優賞を総なめにしたという話題の作品です、機会があれば一度は見てみたいなと思っていました。

まず、その映画賞なるものをネット検索しました。


【2017年度】
★第42回報知映画賞 主演男優賞
(『キセキ―あの日のソビト―』『帝一の國』『あゝ、荒野』『火花』)
★第30回日刊スポーツ映画大賞 主演男優賞
(『キセキ―あの日のソビト―』『帝一の國』『あゝ、荒野』『火花』)
★第91回キネマ旬報ベスト・テン 主演男優賞
(『キセキ -あの日のソビト-』『帝一の國』『あゝ、荒野』『火花』)
★第72回毎日映画コンクール 男優主演賞
(『あゝ、荒野』)
★第41回日本アカデミー賞 最優秀主演男優賞
(『あゝ、荒野 前篇』)
★おおさかシネマフェスティバル2018 主演男優賞
(『あゝ、荒野』『火花』『帝一の國』)
★第22回日本インターネット映画大賞 主演男優賞
(「キセキ -あの日のソビト-」「帝一の國」「銀魂」「あゝ、荒野 前篇」「あゝ、荒野 後篇」「火花」)
★第68回芸術選奨文部科学大臣新人賞
(『あゝ、荒野』)


以上掲げた8つの賞のうちの実に5つの賞の対象に挙げられていたわけですから、なるほど、なるほど、この「火花」、たいしたものです。まさに、順風満帆といった勢いを感じますね。

一方で、ただ、わめき散らしているだけで、「あれのどこが演技だ」という声もないではありません。

そりゃあ「勢い」は大事なことには違いありませんが、演技には、ただ「わめき散らす」だけでなく、ほかのこと(ごくフツーのセリフまわしとか、繊細な喜怒哀楽とか)も必要となる場合もあり、そりゃあ、できたことに越したことはないと思うので、日常生活者を演じる役が回ってきたときに備えて、「わめき散らす」以外の演技も、できたらいいかなと思っています、暇を見つけて練習しておくことが望ましいですね。

この作品「火花」でいえば、菅田将暉が主演男優賞の対象になったシーンというのは、おそらく、相方山下(川谷修士)から突然漫才を辞めたいと告げられた徳永(菅田将暉)が、最後のステージで「逆のことを言う」漫才を客席に向かって絶叫する場面でしょう。自分たちの漫才が売れてさえいれば解散なんてしなくてもよかったのだぞ、と恫喝される観客にとっては、大いにハタ迷惑な、勘違いの恨み節です。

この場面を、諧謔・揶揄・自嘲・自己卑下のどれでもなく、まともな心情として演出したのなら、演出家の頭の具合を心配しないわけには、いきません。

観客に向かって? 明らかに「敵」を見誤った浅知恵の「逆切れ」です。

あらすじには、このシーンをこんなふうに要約しています。


≪スパークスは解散ライブで『逆のことを言う』というネタで漫才をしますが、徳永が突然アドリブで山下や客への感謝、漫才への熱い想いを叫びます。徳永の絶叫に客席は笑いではなく涙に包まれ、山下もツッコミができません。その型破りなやり方はいつかの熱海で見た神谷の漫才のようで、最後に常識を覆す漫才が出来たと徳永は自分に言い聞かせ、10年間の芸人生活に終止符を打ちました。≫


このシーン、客が泣いていたかどうかまでは分かりませんでしたが、徳永の「恫喝」で客席が凍りつき、いやな緊張感が漂っていたことだけは分かりました。

むかし、中学とか高校などに、教室を凍りつかせるのが得意なこういう勘違い・熱血教師みたいなヤカラがどこにでもいて、薄っぺらな教訓を得意げに延々と開陳し、「お前らもな」みたいな愚にもつかない説教をたれ流し、心底辟易したことを思い出しました。

たかだかこんなしけた学校の教師ふぜいで天下とった気でいやがる。教室のドアを閉めたら、ここは俺がすべてを支配できる独裁者・権力者だってか? 言いたい放題ぬかしやがって、そのうえのやりたい放題で、自分では途轍もなく凄いことを話していると思っているつもりらしいが、せいぜいが賢人・偉人の断片的なみえみえの受け売りで、それもほとんどは誤解釈、自分で考えたらしいオリジナルなんて、生徒の失笑をかうくらいの薄っぺらな幼稚なもの、「自己満足もいい加減にしろ」、悲壮感に酔いしれているその間抜けな熱弁男の熱弁に水を差し、内申書にさんざんなことを書かれた自分です、こんな空々しい嘘八百のシチュエーションにそう易々と感心する振りをするわけにはいきません。

このシーン、観客に向かって言いたい放題の恫喝をして徳永(菅田将暉)は、「ああ、すっきりした」と満足していますが、本当にそうなのかという思いは残りました。言う相手が違うだろうと。

むしろ、なにを基準に漫才の優劣を審査しているのか(なにか、「漫才」に室町時代からつづく確立された審査の伝統があって確固としたスタンダードでもあるのか)、まったく分からない能書きを垂れている漫才コンクールの審査員とか、吉本から押し付けられた面白くもない無芸の漫才師を「これでもか・これでもか」と連日テレビで強引に流しつづけ、ついに「人気タレント」に無理やり仕立て上げてしまうテレビ局とか、面白くもない漫才をディレクターの振り回す手の合図に従って、顔を引きつらせてヒステリックに馬鹿笑いをしてみせる「仕込み」(「笑い」さえ操って、そんなん漫才といえるか、アホ)とか、誰が監督に指名したか知らないが(金か? ん、金なのか?)、もういい加減分かれよ、無能の板尾になんか映画を撮らせるなって。吉本よお、ん?

さんざん、こき下ろしたので、久しぶりに胸がすっきりしました。

でも、別に悪気があって言ったわけではありません。(悪気がなくて、そこまで言えねえっての)

それもこれも、ラヴ・ディアス監督のせいなのです、なにせあの重厚な「立ち去った女」を見たあとに、へみたいな「火花」を見てしまったもので、作品の意識の低さ、その貧弱さ、そしてなんともみすぼらしく貧相な板尾創路演出、そしてあからさまな拝金主義が、同じ日本人としてとても恥ずかしくて、つい本音をもらしてしまいました。あんなやつに望むべくもない過重な期待を持ってしまった自分が悪いのです。どうぞお察しください。

ごめんなさいね、でも本心です。

まあ、なんですね、こんなつまらない、どうでもいいような映画見ているより、いとし・こいしの漫才の台本写したほうが、よっぽとマシやで。

ということで、名作漫才「ジンギスカン」のリライトです。

この漫才台本のダイナミズムが、この映画に少しでもあったなら、すこしは救いがあったのに、主よ、彼らをおゆるしください。彼らは自分が何をしているのか知らないのです。



【わたしの好物】または、ジンギスカン

夢路いとし・喜味こいし


こいし「正月というたら、食べるもんが、だいたい決まっとるからね」
いとし「そうそう、おしめ、いや、おしめやない、お煮しめや。お煮しめと、それから餅」
こいし「それから数の子な」
いとし「雑煮」
こいし「そうそう」
いとし「なんぼ正月のものいうたかて、あんなもん毎日毎日食べてられへんがな」
こいし「まあ飽きるわな」
いとし「飽きてきますよ」
こいし「だから私は正月のものは食わん」
いとし「正月のもん食わんの」
こいし「食わん、食わん。自分の好きなものだけ食うてる」
いとし「好きなもん」
こいし「好きなもんやったら、なんぼでも食う」
いとし「なんぼ好きなもの言うたかて、一年中は食べてられへんやろ」
こいし「そんなことない、好きなもんやったら、一年中食べてても飽きへんねんで」
いとし「君、飽きへんの」
こいし「そう、わたし」
いとし「君、なに食べてんの」
こいし「わたしは鍋、鍋。わたしゃ鍋が好きでねえ。もう、一年中食べてます。あれはうまい」
いとし「あんた、鍋、食べんの」
こいし「そうや、食うてんのや」
いとし「丈夫な歯しとんねえ。ぼくは歯が弱いからいかんけど、鉄の鍋と土鍋とどっちが、うまいの、どっちが齧りやすい?」
こいし「鍋てな、鍋そのものは食わないの」
いとし「あんた、いま、鍋食べてる言うたやないの」
こいし「そりゃ、鍋は食うわいな」
いとし「ほら、食う言うとるやないの」
こいし「鍋を食う言うとるわけやなくて、鍋の中身、つまり実を食うとるわけや」
いとし「鍋の実ィ? あの鍋のどこを剥いたら実ィがでるの」
こいし「ちゃう、鍋の中に入れて炊いて食うやろ」
いとし「鍋を炊いて食うの」
こいし「鍋やない、ちゃう言うてるやろ、鍋はそっちに置いときなさい」
いとし「なんやねん、いったい」
こいし「つまり、う~ん、鍋料理や」
いとし「ああ、鍋料理なら鍋料理と最初から言うたらええやん」
こいし「分かってるやろ」
いとし「分かってるがな」
こいし「寒うなって食べておいしいのが、ぼたん鍋、これがうまい」
いとし「へえ~、こんなボタン、ちぎって食べるの」
こいし「ちがう、ちがう。ぼたん、いのしし」
いとし「へえ、いのししのこと、ぼたん、いうの」
こいし「生きてるあいだは、いのしし。死んだら戒名が、ぼたん」
いとし「君は葬式屋のまわし者か。ぼくは、そういう戒名鍋きらいやねん。焼いて食うのが好きやねん」
こいし「焼くのがええの」
いとし「あの牛の牛肉。牛の牛肉を焼いて食うのが好きや」
こいし「牛肉は、牛や」
いとし「生きている間は牛、死んだら戒名が牛肉」
こいし「なんや、それ。焼くもんがええなら、いい料理教えよ。ジンギスカン。これやってみ、ええよ」
いとし「君はぼくに好かんもの食えっちゅうのんか」
こいし「いや、ジンギスカンいう料理があんねん」
いとし「ちょと牛の牛肉を・・・」
こいし「これはちょとちゃうねん、これは羊でやるから美味し」
いとし「なんでやるて」
こいし「これは羊でやるから美味し。あっさりしてる」
いとし「羊いうたら」
こいし「羊や」
いとし「だから羊いうのんは」
こいし「だから。今年の干支や」
いとし「今年の干支の羊というたら」
こいし「あのなあ、ちょと田舎行け。田舎かどこかの地方へ行ったらな、畑とか田んぼの横でヒゲはやしたのんがメエメエ鳴いとるから、見たらわかる、それが羊や」
いとし「ヒゲはやしてメエメエ鳴いてるのは、あれはヤギや。メエメエ小ヤギいう歌があるやないか。羊がメエメエ鳴いたりするかい」
こいし「ほな、羊はどない鳴くねん」
いとし「ひ~つじ、ひ~つじ」
こいし「まて~や、おい」
いとし「羊の戒名が、ぼたん鍋」
こいし「羊の戒名いうのは、マトンとかラムいうのがあんねん」
いとし「マトンとかラム」
こいし「それを焼いて食うわけや」
いとし「そういう料理はお店屋さんにいかんと食べられへんの」
こいし「家でやれるよ、私なんか家でしょっちゅうやってる」
いとし「ぼくでもやれるか?」
こいし「ああ、どないなアホでもやれる」
いとし「アホてなんやねん、やり方教えて。料理やったことないから、いっぺんやったろか思うて」
こいし「ジンギスカン、やる? 教えてあげよう、簡単、簡単。シンギスカンやるねんな。やるとすれば、まず・・・、君のとこにジンギスカン鍋あるか?」
いとし「ジンギスカン料理知らんのに、なんでジンギスカン鍋がある?」
こいし「そりゃそうやな」
いとし「常識で判断せえ」
こいし「えらそうに言うな。鍋ないのんか」
いとし「鍋ないよ」
こいし「鍋なかったら、そやな、鉄板はないか、鉄の板、鉄の板」
いとし「鉄板いうたら、お好み焼きの鉄板がある」
こいし「鉄板あんの、それでええねん」
いとし「あれでええの」
こいし「その上に羊をのせたらジンギスカンやがな」
いとし「そらちょっと載らんと思うでえ。こんな小さな鉄板やから羊一匹はのらんと思うわ」
こいし「だれが羊一匹載せゆうた」
いとし「なにを」
こいし「羊の戒名の方を載せんねん」
いとし「戒名を載せんねんな」
こいし「せやがな、ほなやり方教えたげるわ、家でやる場合、油使うよって、油が飛んだらいかんから、まず準備として、畳の上に新聞紙を引くわけや」
いとし「朝刊と夕刊のどっちにしよ」
こいし「どっちゃでもええがな、とにかく、ひけゆうとんにや」
いとし「はあはあ、どっちゃでもいいのやから、朝刊と夕刊を重ねてひくわ」
こいし「そしたら今度は、ガスコンロを持ってきて新聞の上に置くわけ」
いとし「どこの家のガスコンロ」
こいし「自分の家で、やんのやろ」
いとし「はい」
こいし「なら、自分の家の台所からガス管引いてきて・・・」
いとし「うちに、ガスないねん、うちのおばあちゃんが、ガスは怖い言うて、ガスコンロ使わへん」
こいし「ガスないの」
いとし「うち、ガス抜き」
こいし「ガス抜きはええけども、コンロとかなんかは、ないの」
いとし「カンテキていうの、大阪で。七輪ちゅうヤツ」
こいし「ああ、土て作ったやつかい」
いとし「そうそう、真ん丸に作ってあって、こう小さい入り口があって、だれが出入りするのやろか」
こいし「せえへん、せえへん、それでええねん」
いとし「あれでええの」
こいし「それでええねん。それを持ってきて、新聞紙の上に置く。その七輪かカンテキの上に鉄板を置くわけや」
いとし「七輪の上に鉄板を載せる」
こいし「せやせや、やがてその鉄板が熱くなるから、熱くなった場合・・・」
いとし「ジンギスカン料理て不思議なものやね」
こいし「なんでや」
いとし「七輪の中に火もないのに鉄板が熱くなるかい」
こいし「火ィは、いるやろが」
いとし「いるなら、ちゃんと言うて」
こいし「新聞紙をひいて・・・」
いとし「邪魔くさそうに言わんと」
こいし「新聞紙をお引きになって」
いとし「お引きになって」
こいし「カンテキを持ってきてその上に置きまして」
いとし「置きまして」
こいし「その上に鉄板を置く前に・・・せや、火ィや。え~と、ガスないねんな。君とこは、火力はなんでやっとんねん」
いとし「豆タン」
こいし「なつかしいね、豆タンね」
いとし「こんな、ちっちゃいやちゃ」
こいし「あったなあ、いま時分あんなものあるか」
いとし「戦争中、買い溜めしとったのが、ぎょうさん残ってる」
こいし「古い豆タンやなあ」
いとし「豆タン、皺だらけです」
こいし「あほな、古い豆タンは、火が付きにくいから、こうしましょ。豆タンを入れる前に、このカラ消しを入れまして」
いとし「なに、なんや、そのカラ消しいうのんは」
こいし「だから、カラ消しや」
いとし「なんやねん、そのカラ消しいうのん」
こいし「カラ消しいうのは、炭がこうおこってきて、いらんようになったら消壺で消して」
いとし「なんや、その消壺いうのは。カラ消しの消壺ていうの、なんやねん」
こいし「あのな、ちょと火事の焼け跡行け」
いとし「火事の焼け跡」
こいし「あこに黒こげの木ィ、ぎょうさんあるやろ。燃え残りいうか、焦げ残ってる木は、火が付きやすいから、ああいうのをカラ消しいうねん」
いとし「あれが、カラ消しか」
こいし「カラ消し」
いとし「ジンギスカン料理やろ思うたら、よその家一軒焼かなあかんね」
こいし「あほなこと言うな、なんで人の家、焼かなあかんねん、もう新聞紙で行け」
いとし「新聞紙で」
こいし「新聞放り込んで、その上に豆タン放り込んで、新聞紙に火つけたら、豆タンに火がつくやろ」
いとし「火がつくわ」
こいし「それで鉄板を置いといたら熱うなるやろ」
いとし「そら、熱うなる」
こいし「鉄板が熱うなったなあと思うたら、食用油、てんぷら油、あの油を鉄板の上にじゅうじゅうじゅうと塗る」
いとし「ふにゃあ~」
こいし「な、なんや」
いとし「この料理でこれが、一番むずかしい」
こいし「むずかしことないやろ。焼けた鉄板の上に油をじゅうじゅうじゅうと塗るだけや」
いとし「君は、しょっちゅうやってるからええけどもな、考えてみいな、焼けた鉄板の上に指の先で油じゅうじゅうじゅうと塗ったら熱くてたまりませんよ」
こいし「誰が手で濡れ言うた」
いとし「君はそうやったやないか」
こいし「これは、格好だけや」
いとし「ちゃんと言うて、ちゃんと」
こいし「ぼんぼらさんに油をつけて」
いとし「なんや、そのぼんぼらさんいうのは」
こいし「綿まるめて、キレまるめて」
いとし「お好み焼きの油ひくやつや」
こいし「知ってたら早よ言え。油をつけて鉄板の上をじゅうじゅうじゅうと塗る」
いとし「じゅうじゅうじゅうと塗るの」
こいし「はい」
いとし「じゅじゅじゅうでは、いけないの」
こいし「好きなようにすればええねん」
いとし「じゅじゅじゅうと塗るわ、塗った」
こいし「やがてこの油が踊るわ」
いとし「なんですか」
こいし「油が踊る」
いとし「誰が歌うたうの」
こいし「違うがな、はねるのを踊るいうねん」
いとし「はねるのをね」
こいし「油が踊り出したら羊の戒名、マトンの肉を載せて、表を焼いたら裏を焼いて、裏を焼いたら表を焼いて」
いとし「あの、羊の肉の裏表はどこで分かるの」
こいし「しらんがな、ええ加減に焼いてタレ付けて食え」
いとし「ええ加減に焼いてタレ付けて食うの」
こいし「ジンギスカン」
いとし「ゆうべ食べた」



夢路いとし・喜味こいし漫才傑作選〜ゆめ、よろこび しゃべくり歳時記〜 

収録内容一覧

第1巻
1.交通巡査
2.こいしさん、こいしさん
3.二十五年目の新婚旅行
4.もしもし鈴木さん
5.ジンギスカン料理

第2巻
1.物売り・季節感
2.幽霊指南
3.女の一生
4.娘の縁談
5.花嫁の父

第3巻
1.ポンポン講談
2.私は役者よ
3.仲人さん
4.レストランにて
5.機械に弱くてこまります
6.我が家の湾岸戦争

第4巻
1.迷い犬探してます
2.あなたの代行引受けます
3.全国名物がいっぱい
4.ああ結婚記念日
5.親子どん
6.地球にやさしい男
7.ファーストフード初体験
貴重なインタビュー映像と喜味こいしが語る逸話を収録した特別盤。

第5巻
1.相方 芸人その世界
2.相方 弐 芸人その世界
3.いと・こいを科学する
4.いとしこいしよもやま噺



増村保造の今井正批判

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先月、旧友から映画関係の本を何冊もいただきました。

なかでもいちばん驚いたのは、1982年にフィルムアート社から出版された「小津安二郎を読む―古きものの美しい復権」です。

表紙を見ただけなら、「小津安二郎を読む」がメイン・タイトルのように見えますが、背表紙では「古きものの美しい復権」(きっとこちらがサブ・タイトルです)の方が大きな活字で印刷されていて、メインのはずの「小津安二郎を読む」は、むしろ添え物みたいにやや小さな活字になっています。

書店の棚で初めてこの本と邂逅する読者は、他の多くの本のなかから、背表紙のこの活字が訴えかけてくる「古きものの美しい復権」という書名をまず目にするわけで、あえて背表紙に採用したこのタイトルが、この本の刊行当時の小津監督に対する認識の「空気感」を伝えているような気がします。

内容も、惚れ惚れするくらい実にクールです。

まずは、どんな些細なものでも、それが事実なら、なにひとつ見過ごしになどしないぞとばかりの静かな決意さえ伺える「年譜」と、製作年の順に並んだ作品群(ストーリー、スタッフ・キャスト、その作品が製作された時代的雰囲気が詳細に解説されています)と、小津情報の金鉱のような「小津事典」と、そして、自分もいちど試みたことがある「小津関係文献」とか、つまり、字数稼ぎのような余計なものは一切掲載されてないという、実にクールで実用を考えた信頼に足る名著です。

この基本書(自分では、この本をそう位置づけています)は、小津監督のコラムを書くうえで、自分にとっては欠かせない本になっていました、どんなにすぐれた大先生(名前は、あえて挙げませんが)の評論集なんかより、書いてあることが明確で、よほど頼りになる本なのですが、残念ながら自分の蔵書のなかにはなく、必要なときは近くの図書館にいって、2週間の期限を、さらに1週間延期してもらいながら借りていました。

自分にとっては、そういう名著です、

小津監督の作品や人柄を敬愛し、そして、その孤高の生涯に強く魅せられている人間なら誰しも、この本の持つ重要さは十分に認識しているはずです。

そういう大切な本を、このたび旧友があっさり譲ってくれたことに対する驚きもありましたが、むしろ、その「手放す」という行為に対して驚いてしまいました。

そして、その手放す理由を聞いて2度びっくりしました、いま少しずつすすめている「終活」の、これはそのひとつの行為なのだそうです。

反射的に出そうになった「えっえ~、まだまだそんな歳じゃないよ」という言葉を思わず呑み込みました。

そういえば、自分のいとこが、今年、墓を買ったという話をしていました。10年ほど前に定年を迎えた彼は、すぐに体調を崩して病院通いが始まり、この10年で心身ともにずいぶん弱気になってしまったように見うけられます。

彼の場合は次男なので、たとえ体の不調を来さなかったとしても、墓を買ったとは思いますが。

そして、契約したその霊園のサービスとかがあって、後日「遺影写真」を撮ってもらったと言っていました、その3枚を前にして、どれがいいかなとお茶を飲みながら、仲睦まじく夫婦で話し込んでいました。

自分などは、なんだか業者の言いなりになって愚弄されているように思うのですが、しかし、本人たちはさほどでもなく、とても楽しそうに終活というトレンディなブームにのって、来るべきその日に飾られるであろう自分の遺影写真の品定めに夢中になっていました。

とてもではありませんが、気の弱い自分などは、死を弄ぶそのグロテスクさに居たたまれない気持ちになりました。すでに死を達観しているのか、あるいは、なにも考えていないからなのか、なんだか空恐ろしくなり、到底まねのできないことと、思わずどん引きしてしまいました。

ほら、よく言うじゃないですか、定年を迎えたら、行きたかった旅行やできなかった趣味を存分にやろうと随分前から楽しみにしていたのに、会社を辞めた途端に皮肉にも病院通いが始まってしまったとかいう話、あれは、今までの会社勤めの緊張から解かれた気の緩みの表れだとか、通勤が結構なエクササイズになっていて、会社を辞めたとたん体を動かさなくなったから運動不足で不調になったんだとか聞いたことがありますが、しかし、その実態は、そんなことじゃなくて(自分が見聞きした限りでは)会社に勤めていた時に既に健康を害していたのに、仕事のために病院に行く時間が十分に取れず、疾患を先延ばしにしていたために、やっと病院に行くことが出来るようになった定年時には、症状が相当進んでいたと見る方が事実に近いような気がします。

つい先日も、いとこに会ったとき、秋から市が主催する「老後の安心講座~終活のすすめ」というのに参加するつもりだと、そのパンフレットを見せてくれました。「なんていったって高齢化社会だからね」というわけです。

こんなとき、以前なら自分は、「高齢化社会だろうがなんだろうが生きることとなんら関係のないことだ。それがいかなる社会であろうと」と全否定して論争になったものですが、もう、そういうことは止めにしました。

自分で「なんの関係もない」と言っているくらいなのですから、他人が死を弄んで楽しんでいようと、べつに何やかや言う権利など自分にはないと気が付きました。

なので、その講座で話されるという「成年後見制、相続、遺言、認知症、終末期医療、介護保険」など、いとこが得意気に滔々と話していることも、すこし距離を取って静かに聞き流すことが出来るようになりました。

さて、旧友が、大切な名著「小津安二郎を読む」を自分に無償で譲ってくれた理由というのが「終活」の一環と知って驚き、思わず連想した身辺雑事についてあれこれと書いてしまい、随分本論からはずれてしまいましたが、その贈られた本というのが10冊以上あって、すぐには読み切れず、いまのところ本棚に並べて置いてあり、気が向いたときにあちこち摘まみ食い的に読んでいる状態です。

あるとき、無造作に並べたその本の背表紙に何気なく視線を遊ばせていたら、ふっとあることに気が付きました。

目についたその本というのは、

★「映画監督・増村保造の世界」(ワイズ出版)増村保造著、藤井浩明監修
★「映画監督・中平康伝」(ワイズ出版)中平まみ著
それから、わが蔵書
★「今井正 映画読本」(論創社)今井正監督を語り継ぐ会

の3冊ですが、これらの書名を見ているうちにこの3監督のあいだで、ちょっとした論争があったことを思い出しました。

そのことを知ったのは、たしか「今井正 映画読本」のなかに収録されていた大島渚の論文だったはずとアタリをつけて開いてみたところ、やはり、そうです。

これです、これ。大島渚著「今井正 下手くそ説について」です。それにしても鬱憤晴らしみたいな凄い題名です。

増村保造が「下手くそ」と名指しで今井正を批判したそのままの言葉を客観的に紹介するかたちで、あたかも引用しているように見せかけて(つまり、増村の今井正批判に乗っかるかたちで)、実は大島渚も今井正批判にちゃっかり加担して、まんまと本音を吐いたのではないかと勘繰りたくなるような物凄いタイトルの論文です。

しかし、だからといって大島渚が、全面的に増村・中平にべったりと同調しているかというと、そんなことはありません、返す刀でこの二人もバッサリと批判しているあたりは、いかにも大島渚らしくて面白いなと思いました。

まず、2頁にも足りない小文なので、読み直しながら要約してみますね。(この小文が書かれたのは、1958年です)

≪どだい今ほど今井正をケナしやすい時はない。「夜の鼓」は評判が悪かったし当たらなかった。共産党はオチ目だし世の中は平穏無事だ。「社会科監督」今井正には辛い時である。≫という書き出しで始まるこの小文、3者の論争の要点をこうまとめています。


1 中平康と増村保造の批判の要旨
「とにかく演出技術が下手」
「なにか大そうなことを言おうとしているように見えるが、せいぜいのところ常識程度のものにすぎず、大衆雑誌の倫理感レベル」
「この程度の内容なら、なにも映画でなくとも社会批評の論文を読めば十分」

2 今井正の反論
「細かい演出技術が拙劣でも観客の心に訴えかけるものはある」
「表現が常識的・大衆雑誌の倫理観程度であったとしても、2人の作品はそれすら表現できてない」
「2人のシャシンが大衆に支持されてないのは、観客動員数の低劣を見れば一目瞭然」


お互いに痛いところをこうしてチクチクつつき合っているわけですが、大島渚は、この論争じたいを一蹴します、「おやっさん、はっきり言わせてもらいますがの、坂井も悪いがあんたも悪い。どっちこっち言うてないですよ。わしゃホントにあいそが尽きた。もうあんたの手にはのらん。盃は返しますけん、今日以降はわしを山守組のもんと思わんでつかいや。じゃけん、わしを騙した坂井はわしがとったる。あんたら、手出しせんといてくれ」みたいな。

3 大島渚の見解
今井正は、中平・増村が批判しているように、現在(1958年当時)の日本映画界で問題とされている「形式の革新」や映画における社会性の切実な問題意識をまったく有していないと言えるが、しかし、今井正を論難し否定する中平・増村が、はたしてその「新しさ」を持っているかというと、そうではない。


そして、大島渚はこう続けます。
≪今井正の発言や映画製作の根本にあるものは、「映画対観客」という考えである。今井正はいつも「観客」に何かを訴えかけようとして映画を作り、どのようにすれば「映画」を分かってもらえるかと懸命に考えている。そのことが、彼の作品を貫くヒューマニズムと合理的精神に基づく演出手法となって表れている。したがって彼の作品には、人間の内部の非合理なものは捉えられていないし、人間の存在もそれ自体が非合理なのではなく、周囲の状況の不備としてしか考えられていない≫としたうえで、
≪このような今井正の態度が、戦後の日本映画を貫くひと筋の赤い糸として、観客の信頼を集めてきたのは当然である≫と結論づけ、返す刀で中平・増村に
≪いま、中平・増村が今井正を批判するためには、この今井正の方法がなぜ十分に革新的であり得なくなってきたかという点についての分析と、今もなお今井正の作品に寄せられている観客の支持の保守的な部分を打ち砕き、革新的な部分を自らの上に背負う態度を必要とする。しかし、それははたして可能であろうか≫

大島渚は、あからさまに中平・増村に「お前らに映画の革新など、できるものか」という幾分嘲りに似た懸念を示しています。
それを大島渚は、こう表現しています。

≪中平・増村の発言および製作態度において特徴的なのは、それがつねに映画内部に閉ざされていることである。彼らが新しさと自負するものは、今まで監督がやらなかったことをやってやろう、ということにすぎない。この地点で今井正を批判しても無駄である。彼らの映画対観客という考え方のうえに立たなくては≫

どのように言おうが、大衆に理解されず、(映画に客が入らず)そっぽを向かれてしまえば、いくら気負ったところで、ひとりよがりで空回りの大風呂敷でしかなく、結局は、開き直って「オレのシャシンを理解できない観客はバカだ」と言いながら、みずから隘路に迷い込み、墓穴を掘り、身を横たえて腐り果てるのを待つしかない。大衆から忘れ去られ、映画史からも消し去られる。


ヌーヴェルバーグの被害者・中平康

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前回、大島渚の小評論「今井正 下手くそ説について」(1958)を読みながら、「中平・増村vs今井」論争の要約を試みたのですが、要約していくうちに大島渚の3人に対する位置取りが、だんだん分かってきました。

この小評文を読む限りにおいて、批判者の中平康と増村保造の批判(下手くそ・事大主義・低劣な倫理観)よりも、今井正の反論(大衆のウケ、大衆の身の丈に合った倫理観に寄り添う、観客動員数)の方に大島渚は、少なからず肩入れしているように感じられたからです。

今井正が主張する要点「映画に観客が入らなければ、なんの意味もない」は、確かにそのとおりだよな、と大島渚も、明らかにそこの部分で今井側に同調を示していると読めました。

そして、この同調には、撮りたいものを自由に撮れる大映の優等生・増村保造や、言いたい放題のわがままを許されている日活のやんちゃ坊主・中平康の、ともに大企業の中で優遇されて、ぬくぬくと甘やかされている2人の主張など、せいぜい世間を知らないわがままなお坊ちゃんの言い掛かりか、極端に言えば、(いつも100点をとっている)優等生へのみっともない「嫉妬」にすぎないと、暗に彼らが「劣等生」であることをみずから自認してしまっていると、大島渚は、増村・中平の批判を一蹴しています。

なにがなんでも、いつも100点(キネ旬ベスト10圏内)のシャシンを撮っていなければ、即仕事の機会を失う厳しくギリギリな環境に身を置いている独立プロの仕事を理解できない世間知らず(増村・中平)の愚挙でしかないと。

「映画監督・中平康伝」を拾い読みしていたとき、「自分たちは劇場にいる観客を面白がらせるのが仕事で、観客を劇場にまで来させるのは宣伝部や営業の仕事だ」みたいな文言をどこかで読んだ記憶があり、改めて読み返したのですが、掲載箇所の確認はできませんでしたが、そうした甘い認識に照らしても、大きな会社を後ろ盾にして安穏と仕事をする人間と、独立プロというギリギリの環境に身を置いて仕事をしている人間の違いだなと痛感しました。

しかし、「甘々な環境」に身を置く彼らとしても、ベストテン発表の時期に、「プログラムピクチャー」という見えない足枷に絡めとられていることを実感することになります、この中平康伝の随所で漏らされている苛立ちは、金のために身売りした映像作家の、撮りたいものをとれないという奴隷の嘆きにすぎません、その状況は、今井正のそれより、かなり深刻なものだったかもしれません。

この中平康の評伝を読むと、自分の作品を熱心に見に来ない観客への非難と、もうひとつは、自分の作品を一向に評価しない映画批評家たちへの呪詛があります。

そして、これらの非難や呪詛の根底には、もちろん、今井正が、キネマ旬報ベスト・ワンに、なんと5たびも輝いたという驚異的な快挙があることは、いうまでもありません。

そこで、ちょっとした「ひとり遊び」を考え付きました。

今井正がベスト・ワン作品を連発していた同じ時期に、ほかの映画作家たちがどういう作品を撮っていて、どういう評価をされたかを一覧表にしてみようという「ひとり遊び」です。

下記の一覧表を見て感じることは、映画の新しい形式(ヌーヴェルバーグの波)への過剰反応と猿真似の無力さ、そしてもうひとつは、批評家の定見なき無節操です。

ヌーヴェルバーグの波といっても、影響を与えたものといえば、せいぜい手持ちカメラで撮る絵の面白さくらいなもので、時代が経過するにつれ、クラシックなストーリーに回帰し、やがて吸収されてしまう程度のものですし、いま「突然炎のごとく」を見れば、いつも男からちやほやされていなければヒステリーを起こし、それでも自分に関心を示さない男とみると、復讐のために無理心中して強引に道連れにしてしまうという、なんとも身勝手なヒステリー女の話で、この映画を時代的に解釈するためには気の遠くなるような「映画史的説明」を要するかもしれません。

大島渚の「日本の夜と霧」は、内容はともかく、映画としてはどうなの、という映画です、この作品を高ランクにつけた批評家を「批評家の定見なき無節操」といわざるをえません、「なんだか理解できないけれども、分からないからきっと凄いらしい、そうに違いない」という理由で票を投じたのではないかと想像できます。よく分からないが、なんだかすごそうなヌーヴェルバーグを妄信することが「形式を革新する」ことだと見当違いの思い込みをして、今井正に突っかかっていったのと、なんだか共通しているようで苦笑を禁じ得ません。

フランスとかイタリアなんかのやることをそのまんま妄信しちゃあ、だめだったんじゃないかなあ、そんな気がします。個々の作家の卓越した仕事が、なにかのムーブメントの現れと錯覚し、集合体としたときに、皮肉にもたちまち勢いを失うということをみれば、あらゆる芸術活動は、あくまでも個の情動から発する以外のものでないことは、一目瞭然だとおもいます。


【1950】
また逢う日まで(1950東宝)監督・今井正、キネ旬1位

【1951】
どっこい生きてる(1951新星映画)監督・今井正、キネ旬5位

【1952】
山びこ学校(1952八木プロ)監督・今井正、キネ旬8位

【1953】
にごりえ(1953新世紀プロ=文学座)監督・今井正、キネ旬1位
ひめゆりの塔(1953東映東京)監督・今井正、キネ旬7位

【1955】
ここに泉あり(1955中央映画)監督・今井正、キネ旬5位
愛すればこそ・第二話とびこんだ花嫁(1955独立映画)監督・今井正、キネ旬35位
由紀子(1955中央映画)監督・今井正、

【1956】
真昼の暗黒(1956現代ぷろ)監督・今井正、キネ旬1位
狂った果実(1956日活)監督・中平康、
狙われた男(1956日活)監督・中平康、
夏の嵐(1956日活)監督・中平康、
牛乳屋フランキー(1956日活)監督・中平康、

【1957】
米(1957東映東京)監督・今井正、キネ旬1位
純愛物語(1957東映東京)監督・今井正、キネ旬2位
くちづけ(1957大映東京)監督・増村保造、キネ旬20位
殺したのは誰だ(1957日活)監督・中平康、キネ旬24位
暖流(1957大映東京)監督・増村保造、キネ旬31位
青空娘(1957大映東京)監督・増村保造、
恋と浮気の青春手帖 街燈(1957日活)監督・中平康、
誘惑(1957日活)監督・中平康、
美徳のよろめき(1957日活)監督・中平康、

【1958】
夜の鼓(1958現代ぷろ)監督・今井正、キネ旬6位
巨人と玩具(1958大映東京)監督・増村保造、キネ旬10位
四季の愛欲(1958日活)監督・中平康、キネ旬40位
紅の翼(1958日活)監督・中平康、キネ旬40位
氷壁(1958大映東京)監督・増村保造、
不敵な男(1958大映東京)監督・増村保造、
親不幸通り(1958大映東京)監督・増村保造、

【1959】
キクとイサム(1959大東映画)監督・今井正、キネ旬1位
愛と希望の街(1959松竹大船)監督・大島渚、キネ旬33位
その壁を砕け(1959日活)監督・中平康、キネ旬36位
才女気質(1959日活)監督・中平康、キネ旬42位
最高殊勲夫人(1959大映東京)監督・増村保造、
氾濫(1959大映東京)監督・増村保造、
美貌に罪あり(1959大映東京)監督・増村保造、
闇を横切れ(1959大映東京)監督・増村保造、
密会(1959日活)監督・中平康、
明日の太陽(1959松竹大船)監督・大島渚、

【1960】
日本の夜と霧(1960松竹大船)監督・大島渚、キネ旬10位
太陽の墓場(1960松竹大船)監督・大島渚、キネ旬11位
偽大学生(1960大映東京)監督・増村保造、キネ旬15位
青春残酷物語(1960松竹大船)監督・大島渚、キネ旬18位
女経 第一話耳を噛みたがる女(1960大映東京)監督・増村保造、キネ旬25位
あした晴れるか(1960日活)、監督中平康、キネ旬37位
白い崖(1960東映東京)監督・今井正、
からっ風野郎(1960大映東京)監督・増村保造、
足にさわった女(1960大映東京)監督・増村保造、
「キャンパス110番」より 学生野郎と娘たち(1960日活)、監督中平康、
地図のない町(1960日活)、監督中平康、


はたして映画は革命の道具か

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中平康ばかりでなく、映画批評家に対する不信感というのは、映画監督には、とても根深いものがあります。

特に、晩年の黒澤監督などは日本国内では辛辣な批評にさらされ、マスコミからも無視されて、かろうじて海外の「遺産のような名声」で救われていたような感があって、なんだか憐れにさえ思ったこともありました。

もし、コッポラやジョージ・ルーカスがいなかったら、リスペクトなき日本におけるその晩年はきっとさらに惨憺たるものがあったと思います。当時、彼らコッポラやジョージ・ルーカスが霞むほど黒澤明を強力に援護した日本の映画批評家がいたかどうか、その印象はまったくありません。

そういえば、かの小津監督もひと言くらい、見当違いな作品批評に業を煮やして苦言を呈したことがあったはずと思い、「小津安二郎を読む」や「小津安二郎新発見」で探してみたのですが、残念ながら確認するまでには至りませんでした、でも、そりゃあ映画批評家やマスコミへの苦言のひとつやふたつくらいは「あった」と思います。

例えば、小津作品に対する典型的な批評として、こんなのがありました。

《ベテラン作家里見弴の小説を脚色した「秋日和」は、これよりも多くの点で優れている10年前の小津作品、すなわち「晩春」のほとんど歪めることのない「改作」にほかならない。・・・二つの作品のほぼすべての登場人物は、面白いほど交換できるものである。つまり、お決まりの笠智衆は「晩春」では父親だったが、「秋日和」では結婚する娘の伯父に扮し、原節子は結婚する娘から母親になる。また、「晩春」の叔母(杉村春子)は、笠智衆の演じる伯父に変形され、他方では司葉子が結婚する娘の役で原節子と入れ替わっている。こうした家族の些細な事柄は、外見的には他愛のないおどけたものであるが、実際にはもっと大切なことなのだ。というのも、少なくとも「晩春」から、小津(と野田高梧)は実際同じような作品を絶えず作り変えていて、囲碁のゲームの規則と同様な単純さと複雑さを持つ、家族の無限なヴァリエーションを繰り返しているに過ぎないからである。》(オリビエ・エケム「子供=王者の変身」)

褒めているのか貶しているのか、判断に苦しむこの評文ですが、小津ファンなら末尾の素っ気なく突き放したような部分「同じような作品を絶えず作り変えていて、囲碁のゲームの規則と同様な単純さと複雑さを持つ、家族の無限なヴァリエーションを繰り返しているに過ぎないからである」の舌足らずの感じはいかにも歯がゆく、もう一押し説明を求めたくなるような過剰反応を抱いてしまうのは当然です。

自分もまた、そう思ううちのひとりなのですが、しかし、ここでは、あれこれ言わず、小津監督の無常観を補足する意味で「小早川家の秋」のラストシーン、火葬場の煙突から出る煙を見上げながら交わす農夫・夫婦の言葉を挙げるだけで十分かなと思っています。


≪(河原)
女房「爺ィさまや婆ァさまやったら大事無いおもうけんども、若い人やったら可哀そうやなあ」
男「う~む、けんど、死んでも死んでも、あとからあとから、せんぐりせんぐり生まれてくるわな」
女房「そうやなあ、ようでけとるわ」≫


こういう事例から考えると、映画批評における見当違いの非難や貶しと受け取ってしまうなかにも、もしかしたら、表明する場所の字数制限が厳しいために(新聞の映画批評など「数百字の世界」です)説明不足もあって、読者がそれを読み誤るということも、あるいはあったかもしれないなと、一瞬ちらりと思ったのですが、しかし、かの「日本の夜と霧」に対する無節操な褒め倒しは「確信犯」そのもので、「映画」の評価のなかに、映画とは異質な評価基準が紛れ込んできた兆しなのではないかと思い直しました。

いまだ戦争の記憶が生々しく、政情不安定のなかで右傾化する政府に呼応するかのように左傾化に振れるメディアの「武器」として、映画は格好の標的になったことは、ちょうど米下院非米活動委員会が、まずは見せしめとしてハリウッドを生贄にしようとしたことと表裏をなしていると思います。いずれにしても、つねに無力な「映画」が、右と左とによって、思いのままに染め上げられてしまう「現実」というのが、そこにはあったと思います。

かつては体制におもねりへつらっていた同じ脆弱さで「進歩的知識人」にいち早く変貌を遂げたにすぎないヤカラが、その贖罪のような「民主主義コンプレックス」を駆使して褒め倒した大島渚の「日本の夜と霧」は、映画批評家(および知識人)にとって「試金石」になったのではないかという思いを自分は持ち続けてきました。

しかし、大島渚自身、この作品を一般的な映画作品(例えば成瀬巳喜男の「女が階段を上る時」)と同列に考えていたかどうかといえば、それはきわめて疑問です。たぶん、後年、この作品のことを話題に上らせることを嫌い、自分の作品として恥じてさえいたのではないかと推測しています。

前回、大島渚の「日本の夜と霧」について、≪内容はともかく、映画としてはどうなのという映画で、この作品を高ランクにつけた批評家を「批評家の定見なき無節操」といわざるをえません、「なんだか理解できないけれども、分からないからきっと凄いらしい、そうに違いない」という理由で票を投じたのではないかと想像します。≫と書きました。

大島渚の前作で金儲けの味を知った松竹が、さらに客の入るセンセーショナルな作品を大島渚に期待して「次回作」を求めたとき、資本の論理の逆を突いて大島渚が出した答えというのが、超映画「日本の夜と霧」なわけで、あきらかに、お前ら、これでもオレに映画を撮らせることができるのかと凄んだ松竹に対する挑発だったというのが、自分の考えでした。

そして、それは、(映画としては)それ以上のものではないという認識が大島渚の中にもあって、そんな作品を「映画」としてもっともらしく評価して、「ベスト10」の10位に選出した能天気な選者を、大島渚も含めて多くの映画監督たちが、その無定見を嘲り、失笑し、冷笑し、罵り、哄笑し、この程度の愚劣な者たち(映画に群がる業界の寄生虫)に自分の作品を評されることにやり場のない憤りを感じたに違いありません。

自分がそんな風に書いたときには、念頭には、「無知の映画批評家」しか想定してないというポーズをとって他の有象無象らに「逃げ場」を作ってあげたつもりでいたのですが、評価した連中をラインアップして驚きました。この映画をマジにとったとんでもない確信犯(大学教授や作家まで)が雁首を並べてゴロゴロいるじゃないですか、その幼稚な世間知らずぶりには、ちょっと驚いてしまいました。

そこで、選出当時、この「日本の夜と霧」に高評価を与えた選者というのを高得点順に調べてみることにしますね。

採点は、現在と同じ、「1位が10点、・・・10位が1点」方式です。選者総数は、42名。

いまから58年前に彼らがなんと言って「日本の夜と霧」に一票を投じ評価したか、実に楽しみです。



【「日本の夜と霧」に点数を投じた人々】

★10点 鶴見俊輔(評論家)
(評)映画が原作となって他の領域に働きかけるものを中心として選びました。「日本の夜と霧」はジャーナリズムの働きを映画によってよりよく果たした例と思います。「血は渇いてる」のなかでは、アメリカ産の社会心理学が、日本人の現在の関心によって見事に使いこなされています。マルクス主義をも近代主義をも見渡すことのできる視点を持つ人が映画製作の分野に現れたことがおもしろいです。
≪「よく果たした」とか「使い込まれた」とか、まるで映画をなにかの「手段」としてしか見てないこのようなイカガワシイ視点からは、映画史に張ったりをかました吉田喜重の虚像もついに見抜けなかったことが明かされているにすぎません。マルクス主義や近代主義どころか、なんの作品も生み出せず、小津監督に虚勢を見抜かれた痛々しい思い出を自慢げに繰り返し吹聴して余命をつないでいるぶざまな凋落ぶりをどう見るか、あなたは、なにを見損なったのだと鶴見俊輔に問いただしたいところです。≫

★10点 南博(一橋大学教授)
(評)1960年の日本映画の特徴は、ヌーヴェルバーグという名をつけることには不賛成だが、新しい監督によって新しい方向を見出そうとする努力がなされたということであろう。その頂点に立つものが、大島渚監督の「日本の夜と霧」、「太陽の墓場」であり、全体としてはいろいろな欠陥があって票を入れない新人監督の作品にも今後に期待できるものがあった。それに反して既成大家が振るわなかったが、これは映画作家が新旧交代に差し掛かったことを表していた。「日本の夜と霧」を第1位に圧した理由は、難点はあるがやはり全く新しい方向を切り開いたという点で歴史的な意義ある重要な作品であったためである。
≪すでに、ほぼ50年を経た現代からこの予測について言えることは、この時期には、まだまだ「映画作家の新旧交代」はなされなかったし、また南氏が期待したようには「この作品が歴史的な意義ある重要な作品」になるような革命も起こらなかった。むしろ、その後20年のうちで目を引く活躍を見せたのは、ヌーヴェルバーグの都会的なスマートさを備えた脆弱な彼ら(吉田、篠田、大島)ではなく、日本映画史を一身に担ったのは皮肉にも日本土俗にしっかりと足をつけ、粘っこいリアリズム(本当はもっと違う言い方をするのですが)で現実を捉えた、骨太のあきらかに内田吐夢の系統に位置する新人・今村昌平でした。≫

★8点 小倉真美(自然編集長)
(評)上半期の日本映画は不振を極めたが、秋以後ようやく立ち直ったようだ。アクション・ドラマ専売の日活で「豚と軍艦」を作った今村昌平の土性骨をまず認めたい。外国依存の政治で破綻を糊塗している日本の現実を痛烈に風刺した逸品である。市川崑がどんな原作と取り組んでも自己のペースで勝負する風格は立派である。作品の完成度から言えば、「おとうと」が第1位だが、彼に期待するものは、「プーサン」→「満員電車」の系列上での発展である。映画界の停滞を破った大島渚と吉田喜重の仕事は高く評価したい。「日本の夜と霧」は日本映画史上初めてのディスカッション・ドラマだ。この力作を公開禁止した松竹の不明朗な態度は追及されねばならない。独立プロの3作、新藤兼人、山本薩夫、亀井文夫の仕事は、今年も日本映画の良心であることを示した。「青春残酷物語」「血は渇いてる」「白い粉の恐怖」「砂漠を渡る太陽」「ぼんち」「大いなる旅路」「笛吹川」などは記憶に残る佳作である。
≪今村昌平を評価し、市川崑の行く末を「プーサン→満員電車の系列上の発展」と見抜いた慧眼には敬意を表するものの、しかし、「市川崑がどんな原作と取り組んでも自己のペースで勝負する風格は立派である」はどうだったかといえば、手を広げすぎて「系列上の発展」には失敗したというべきと思います。しかし、それにしても、ここに記されている「日本映画の良心」とは、いったいなにを意味しているのか、映画になにを強要しようとしているのか、ここで規定されている「新藤兼人、山本薩夫、亀井文夫」は、つまり思想の奴隷としか見做されておらず、あるいは、見くびられているにすぎず、その愚劣な括りに「裸の島」も入れてしまうのかと、その鑑識眼のなさには、すこしばかりショックを受けました。≫

★8点 岡田晋(キネ旬編集長)
(評)不作気味の1960年度日本映画の中で「おとうと」はやはりベスト・ワンとして恥ずかしくない作品である。死者の時からそう感じ、やはり結果としてそうせざるを得なかった。「黒い画集」「日本の夜と霧」は、日本が1960年に置かれている状況を、これほど見事に描いた作品は、今までの日本映画にはなかったように思う。「ぼんち」もあまり認められていないが、僕はその野心的構成を買う。「豚と軍艦」も「黒い画集」の系列に属する1960年らしい作品。「笛吹川」以下は、他に上げるものがなかったので―といった感じだ。


★8点 武田泰淳(作家)
(評)感想なし。1おとうと、2裸の島、3日本の夜と霧、4偽大学生、5黒い画集、6秘境ヒマラヤ、7女が階段を上がる時、8酒と女と槍、9花の吉原百人斬り、10流転の王妃
≪感想がないのでアゲ足取りができませんが、ベスト10に「流転の王妃」をいれますか? という違和感をどうしても持ってしまいますよね。「悪い奴ほどよく眠る」でもなく「笛吹川」でもなく「秋日和」でもなく、「流転の王妃」ですものね。たわむれに、もしかしてアンタ愛新覚羅溥儀の親戚か? と思った瞬間、「司馬遷は生き恥さらした男である。」の一節を思い出しました。ああ、そういうことかと≫

★8点 外村完二(映画評論家)
(評)毎年毎年言うことだが、今年の映画が示したでクラインの角度は、危機的である。実は白票を投じようと思ったが、考え直してとにかく10篇を選んだ。しかし、そのどれにも見逃せない欠陥がある。「笛吹川」は、無常観の強調と、発想としては面白いが、ときに乱用の感じがある特殊な色彩設計に抵抗を感じ、「日本の夜と霧」とは、政治的ポレミークを生のままに投げ出した観念性の裸出に飽き足らず、「おとうと」は、最後の部分の腰砕けが不満だ。「豚と軍艦」は、狂騒的な演出過重が気になり、「黒い画集」は、逆に単調な演出が難点、「狂熱の季節」は、これもラストが安定していなく、「青春残酷物語」は、やはり演出過重で、「花の吉原百人斬り」は、テーマが平凡でありすぎる。全体的に、今年の邦画は、技巧的変化を狙いすぎて、内容的に掘り下げた深さが足りなく、華美な包装紙だけの感じが深い。「人間みな兄弟」は、記録映画ではあるがその誠実さが光る唯一の作品だ。
≪こんなどうしょうもない批評を書かれたら映画監督もたいへんだわ。その作品の持つ本質的なものを一切検討しようとしていないで、言うに事欠いて亀井文夫の「人間みな兄弟」が、唯一評価できる作品だというに及んでは、自分でも言っているように、あなたはやはり「白票」を出すべきでしたね、だって、そもそもあなたには最初から選考する資格なんてなかったわけだからね。≫

★6点 押川義行(日刊スポーツ新聞文化部)
(評)芸術祭参加の条件を満たすために3日間公開されただけの「豚と軍艦」を、1960年度の作品と認めることはちょっと抵抗を感じたが、名前が挙げられている以上、選ばないわけにはいかない。最近見たせいか、印象が強すぎてかえって処置に困る有様だった。「おとうと」は、原作を斜めに見下ろしたような作品だが、そこに市川崑独自の立場がはっきりと出ていて、映画界の数少ない「作家」として敬服せざるを得なかった。木下恵介の「笛吹川」が不評だったのは、私には意外だ。「二十四の瞳」や、極端に言えば「楢山節考」さえ押しのけるほど、この作品には彼の広がりが感じられたからである。反対に黒澤明が「悪い奴ほどよく眠る」で空転したのも印象的だった。大島渚の作品に対しては、巧拙など度外視して、意欲の逞しいほとばしりに拍手する。



★6点 福田定良(法政大学教授)
(評)人間を大自然の一部としてとらえることは、容易なようで容易でない。そのためには人間の労働と真正面から取り組まなければならないからである。「裸の島」はこの意味で、日本では稀有な作品の一つである。「砂漠を渡る太陽」は、政治にだまされたなどと言わないで生き得た戦中の日本人の姿を満州という世界で描いた思想性の高い作品である。どちらも日本人の一般的なイメージとは言えないが、あえてこういう特殊な人間の生活を描いたところに、私たちが自分たちの姿を顧みざるを得ないような普遍性が生まれている。これに対して、「豚」「日本」「黒い」は、特殊な人間の存在感を作品に打ち出しているところが強みでもあれば弱みにもなっている。これらの作品について論じることはたくさんあるが、「おとうと」は、作品として鑑賞するほかはない。ぼくは市川崑の今年の作品の世界が彼自身によって打ち破られることを期待している。


★5点 井沢淳(朝日ソノラマ編集長)
(評)ほかの雑誌に出した僕自身のベストテンと違うところがある。それは、このベストテンでは、作品から受けた感動の順位を中心としたからだ。その点で「武器なき斗い」は、充実感と、訴求力で圧倒的にすぐれていた。山本薩夫監督が、苦しい条件で仕事をしたということは、この評かと全く関係がない。そういう美談からは超然としたところに、この作品の迫力がある。あたかも浅沼さんが殺されたということもあったが、それともかかわりがない。実際に日本は山宣時代と少しも変わらないという感じがこれを見ているとき、ひしひしとした。黒澤監督の「悪い奴ほどよく眠る」も、迫力があった。「おとうと」も市川監督としては最高のものだが、3位にした。結果としては1位になっても当然と思う。


★5点 岡本博(毎日グラフ編集長)
(評)「最後の日本兵」は緻密に計算された思想的な仕事です。われわれが十何年の戦後体験でなし崩しにたどり着いた時点へ、主人公二人はいきなりきって落とされます。その直前まで戦争する人間だった彼らの物凄い断絶感を通じてわれわれの戦後体験を集約して見せられるわけです。ラストの飛行機のなかに二人の会話の空しさは作者(飯塚増一)の深い読みからでたものでしょう。ジャングルの中で、三人の兵隊の戦争が日常化していること、「萬世一系の大日本帝国」「友軍の転進」というような軍隊用語が魔術的に人間の行動を縛ること、農民とインテリの心理と行動の違いが極限状況の中で人間の運命を決定すること、などもっとも近代的な問題に取り組んだ作品と言えるでしょう。「森の石松」の前半が時代劇を内面から崩していくようなアイデアにも驚かせられましたが、こういう思想的な作品が、ほかならぬ東映で作られ始めたことは注意していきたいと考えています。
≪いやあ、そもそも「最後の日本兵」なる映画を自分は知らないので、そこから知識を仕込んでいくしかないのですが、そんなに凄い作品なの? それとも、この岡本さんという方が、もしかしたら奇を衒うタイプの御仁なのかと、念のため選出したベストテンを拝見しました。1最後の日本兵、2おとうと、3森の石松鬼より恐い、4裸の島、5秘密、6日本の夜と霧、7狂熱の季節、8血は渇いてる、9黒い画集、10悪い奴ほどよく眠る、なるほど、なるほど、このランキングを見る限り、ごくフツーの方のようです、と思いつつ洋画のベストテンの方を見て、少し驚きました。1甘い生活、2ロペレ将軍、3若者のすべて、4勝手にしやがれ、5大人は判ってくれない、これはまさに「イタリアネオレアリズモ」とそれこそ「ヌーヴェルバーグ」じゃないですか。
「へえ~」ばかりでは仕方ないので、後学のために「最後の日本兵」を検索してみました。


【参考】

●生き抜いた16年 最後の日本兵
昭和19年7月、グァム島日本軍陣地は米軍の猛攻盤のため潰滅の寸前にあった。奥地へ逃げる敗残兵の中に、足を負傷した高野兵長、皆川がいた。2人は途中で西村上等水兵と一緒になり洞窟に逃げこんだ。中には伊藤兵長ら10名ほどの兵隊がいた。米軍の食糧置場襲撃に失敗し、激しい攻撃を受け、全員ちりぢりになり西村は戦死した。グァム島を制圧した米軍は士民兵を使ってジャングルの掃討を開始した。別れ別れになってジャングルを逃げまわる皆川、伊藤、高野は、ある日、偶然にも再会することが出来た。
昭和20年8月15日、日本は連合軍に無条件降服し、3人もジャングルに米軍のまいたビラで知った。しかし、これをアメリカの謀略と思い、捕虜になれば銃殺になると投降勧告を拒否した。本格的なジャングル生活が始まった。寝床は枯枝や草で作り、お互の合図は「チッ、チッ」と舌打ちでやることに決めた。米軍の廃品棄場から集めたもので、生活必需品を作り、海水から塩をとった。共同生活には諍いが絶えなかった。食糧集めの得意な伊藤はともすると勝手な行動をとり、元教師高野がこれに反感を感じ、皆川がいつも止め役になった。数年の歳月が流れた。望郷の念はつのり、脱出をはかったが失敗した。3人の生活に破綻が生じ、高野は1人ジャングルの中に消えた。数カ月後、衰弱しきった高野は戻って来たが死んだ。10年経った。伊藤が発熱して倒れ、皆川は島民に発見され米軍に捕まった。伊藤も観念した。が、2人は筒井通訳の説得にもかかわらず敗戦を信じなかった。昭和35年5月、2人は15年ぶりに故郷の土をふんだ。
(1960東映・東京撮影所)製作・大川博、企画・根津昇、大久保忠幸、監督・飯塚増一、脚本・甲斐久尊、撮影・高梨昇、音楽・小杉太一郎、美術・北川弘、録音・岩田広一、照明・川崎保之丞、編集・長沢嘉樹
出演・三國連太郎(伊藤兵長)、南廣(皆川兵長)、木村功(高野兵長)、水木襄(西村上等水兵)、神田隆(参謀長)、岡野耕作(伝令の兵)、岩上瑛(伝令の下士官)、南川直(自決する兵士)、大村文武(重傷の見習士官)、島崎淳一(重傷の兵士A)、久保一(重傷の兵士B)、打越正八(重傷の兵士C)、高田博(敗走する兵士A)、瀬川純(敗走する兵士B)、滝川潤(敗走する兵士C)、山本麟一(突撃する兵)、中山昭二(洞窟の将校)、織本順吉(洞窟の兵士)、バッカス・ウィリアム(ドライブの米兵)、バンテス・ロッキー(ドライブの米兵)、谷本小夜子(公子)、山本緑(ツル)、デーテル・スティーン(巡察の米兵A)、クリフォード・ハーリントン(巡察の米兵B)、ボナード・ジョセフ(巡察の米兵C)、三重街竜(猟師風の土民A)、今井俊二(筒井通訳)、

1960(昭和35)年5月、戦後15年たってグアム島で発見された元日本兵の皆川文蔵と伊藤正の16年間の生活体験をドラマ化したものだが、その12年後の1972(昭和47年)1月、グァム島で元日本兵の横井庄一が発見され、そして、さらにその2年後の1974(昭和49年)3月、フィリピン・ルバング島で発見された小野田寛郎が日本へ帰還を果たした。≫

★2点 滝沢一(映画評論家)
(評)「笛吹川」は、歴史の輪廻を描いて厳しい抒情詩になっている。ぎっちょん籠を飛び出して戦場に赴く若者の姿に作者の嘆きが込められ、心にしみるものがある。「武器なき斗い」も昭和初年の現代史として、日本を戦争に駆り立てた者への作者の怒りを肌で感じる。「裸の島」に描かれたものは一つの日本の素顔であり、「悪い奴ほどよく眠る」が、現代の汚職悪を復讐奇譚風に描いたことを私は面白く思った。「おとうと」は、日本の中流階級の、夫婦や父子や姉弟の関係とその愛情を分析し、鋭く、温かく、光沢があった。「日本の夜と霧」には、テーマに対して疑問があるが、尖鋭な実験的技法がめざましい。
≪この選者の選択基準というか、価値観とはなんだろうと考えたとき、自分的には、「武器なき斗い」がおおきな違和感で立ちふさがっている感じがします。だいたい、このもの欲しそうなタイトルはなにごとですか、「武器なき斗い」? 戦うんだったら、武器くらい持ちなさいよ、です。これじゃあ、まるで、幼稚園児の哀訴です「ボクがなにもしてないのに、〇〇ちゃんが、ぶったの」です。「反戦」「挫折」「転向」がつねに一線上にあるのは、それらが日本社会から既に許容され帰属を約束された「なあなあ社会」のシステムの一部だからだと思います。≫

★1点 山本恭子(映画評論家)
(評)「おとうと」はメロドラマ的素材と、このように鮮烈な新しい感覚を持った人間劇に作り上げられていること。「笛吹川」は、大胆な実験的試みが成功し、映画の芸術的価値を高めていること、「秋日和」は、頑固な名工気質の結実を、それぞれに感心し、順位をつけがたい感じです。4位から9位までの作品は、一応自分の好みに従って良いと思ったものをあれこれ拾って入れました。この級の佳作はまだほかにもいろいろあると思います。10位は日本映画のヌーヴェルバーグ作品の中で、はっきりそうと言える唯一の作品と思いますので「青春残酷物語」を選びました。大島渚監督の作品では「太陽の墓場」の方がむしろ好きなのですが。
≪自分は「キネマ旬報ベストテン全集1960▶1969」(キネマ旬報2000.12.15発行)を参照しながら、このコラムを書いてきました。まず、採点表の「10位 日本の夜と霧」の項目に点数を入れている選者を抜き出し、さらに高採点順に並び替えたうえで、各選評を筆写したのですが、この山本恭子の選評には、はっきりと「10位は日本映画のヌーヴェルバーグ作品の中で、はっきりそうと言える唯一の作品と思いますので『青春残酷物語』を選びました。」と書いてあるのに、採点表では「日本の夜と霧」に「1点」が計上されていて、選評にある「青春残酷物語」には点数は記されていません、ここのみに留まらない他に影響を及ぼす恥ずべき重大な誤植です。11位が同じ大島渚監督の「太陽の墓場」で、しかも15点も差があるのだから、どうでもいいじゃないかという、そういう問題ではありません。当然、1960年当時に筆者からクレームがあったはずですし、その訂正記事(あるいは「記録」が残されていて然るべきで)が出されていたならなおさら、こういう形で版下を流用しなければならないようなときには、そうした訂正をすべて反映して完全なものにするのが編集者の務めだと思っているので、とても残念な誤植でした。≫



実は最近、アスガー・ファルハディ監督の「彼女が消えた浜辺」2009を見たのですが、自分の責任を問われたとき、人間は自己正当化のために、対話しながら事実よりも少しだけ自分寄りに歪めて伝えたり、そうあってほしい方向に向けて言葉を少し盛ったりすることで、事態をさらに悪化させていくというこの物語、もしかしたら、こういう「対話劇」を撮りたかったのではないか、この手法を被せれば、もっと違った「日本の夜と霧」をぼくたちは見ることが出来たのではないかと妄想した次第です。


日本映画の100年 全119本(ジャポニズム2018)

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第1部 日本映画の発芽(1920年代~) 2 7本

雄呂血(1925二川文太郎)
狂った一頁(1926衣笠貞之助)
忠次旅日記(1927伊藤大輔)
雷電(1928牧野省三)
斬人斬馬剣(1929伊藤大輔)
マダムと女房(1931五所平之助)
番場の忠太郎 瞼の母(1931稲垣浩)
瀧の白糸(1933溝口健二)
出来ごころ(1933小津安二郎)
警察官(1933内田吐夢)
戰国奇譚 氣まぐれ冠者(1935伊丹万作)
春琴抄 お琴と佐助(1935島津保次郎)
妻よ薔薇のやうに(1935成瀬巳喜男)
大菩薩峠 第一篇甲源一刀流の巻(1935稲垣浩)
有りがたうさん(1936清水宏)
赤西蠣太(1936伊丹万作)
人情紙風船(1937山中貞雄)
五人の斥候兵(1938田坂具隆)
チョコレートと兵隊(1938佐藤武)
忠臣蔵 前篇 天の巻 忠臣蔵 後篇 地の巻(1938マキノ正博)
暖流(1939吉村公三郎)
鴛鴦歌合戦(1939マキノ正博)
支那の夜(1940伏水修)
ハワイマレー沖海戰(1942山本嘉次郎)
翼の凱歌(1943山本薩夫)
陸軍(1944木下惠介)
煉瓦女工(1946千葉泰樹)


第2部 日本映画再発見(第2次世界大戦後) 55本

I 4K修復で見直すクラシック傑作選 うち23本

羅生門(1950黒澤明)
カルメン故郷に帰る(1951木下惠介)
お茶漬けの味(1952小津安二郎)
西鶴一代女(1952溝口健二)
雨月物語(1953溝口健二)
地獄門(1953衣笠貞之助)
東京物語(1953小津安二郎)
山椒大夫(1954溝口健二)
七人の侍(1954黒澤明)
ゴジラ(1954本多猪四郎)
近松物語(1954溝口健二)
浮雲(1955成瀬巳喜男)
早春(1956小津安二郎)
東京暮色(1957小津安二郎)
幕末太陽傳(1957川島雄三)
楢山節考(1958木下惠介)
炎上(1958市川崑)
浮草(1959小津安二郎)
青春残酷物語(1960大島渚)
おとうと(1960市川崑)
秋刀魚の味(1962小津安二郎)
しとやかな獣(1962川島雄三)川島雄三
楢山節考(1983今村昌平)

Ⅱ 知られざる映画特集 うち32本

蜂の巣の子供たち(清水宏1948)
お嬢さん乾杯(木下恵介1949)
壁あつき部屋(小林正樹1953)
女中ッ子(田坂具隆1955)
キクとイサム(今井正1959)
瞼の母(加藤泰1962)
その場所に女ありて(鈴木英夫1962)
女の一生(増村保造1962)
マタンゴ(本多猪四郎1963)
次郎長三国志(マキノ雅弘1963)
処女が見た(三隅研次1966)
八月の濡れた砂(藤田敏八1971)
軍旗はためく下に(深作欣二1972)
津軽じょんがら節(斎藤耕一1973)
田園に死す(寺山修司1974)
祭りの準備(黒木和雄1975)
はなれ瞽女おりん(篠田正浩1977)
天使のはらわた 赤い教室(曽根中生1979)
の・ようなもの(森田芳光1981)
遠雷 (根岸吉太郎1981)
ざ・鬼太鼓座(加藤泰1981)
タンポポ(伊丹十三1985)
海と毒薬(熊井啓1986)
1000年刻みの日時計 牧野村物語(小川紳介1987)
大誘拐RAINBOW KIDS(岡本喜八1991)
地獄の警備員(黒沢清1992)
棒の哀しみ(神代辰巳1994)
東京兄妹(市川準1995)
Shall we ダンス? (周防正行1996)
眠る男(小栗康平1996)
月光の囁き(塩田明彦1999)
ピストルオペラ(鈴木清順2001)


第3部 現代監督特集 37本

HOUSE(1977大林宣彦)
Love Letter(1995岩井俊二)
ユリイカ(2001青山真治)
たそがれ清兵衛(2002山田洋次)
接吻(2008万田邦敏)
ディア・ドクター(2009西川美和)
冷たい熱帯魚(2011園子温)
キツツキと雨(2012沖田修一)
わが母の記(2012原田眞人)
おおかみこどもの雨と雪(2012細田守)
親密さ(2013濱口竜介)
許されざる者(2013李相日)
小さいおうち(2014山田洋次)
0.5 ミリ(2014安藤桃子)
トイレのピエタ(2015松永大司)
海街diary(2015是枝裕和)
恋人たち(2015橋口亮輔)
リップヴァンウィンクルの花嫁(2016岩井俊二) 
団地(2016阪本順治)
シン・ゴジラ(2016樋口真嗣)
君の名は。(2016新海誠)
だれかの木琴(2016東陽一)
怒り(2016李相日)
湯を沸かすほどの熱い愛(2016中野量太)
愚行録(2017石川慶)
夜は短し歩けよ乙女(2017湯浅政明)
映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2017石井裕也)
美しい星(2017吉田大八)
幼な子われらに生まれ(2017三島有紀子)
三度目の殺人(2017是枝裕和)
エルネスト(2017阪本順治)
花筐(2017大林宣彦)
リバーズ・エッジ(2018行定勲)
孤狼の血(2018白石和彌)
モリのいる場所(2018沖田修一)
菊とギロチン(2018瀬々敬久)
ハナレイ・ベイ(2018松永大司)


日本映画史研究 関連資料一覧(年代順)

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★歌でつづる日本映画史(5);紀元は二千六百年;「新妻鏡」(昭和15年) コロムビア, [19--] CD・DVD・レコード
★なつかしの無声映画 音による日本映画史 東芝, [19--] CD・DVD・レコード
★歌でつづる日本映画史10「想い出のボ コロムビア, [19--]CD・DVD・レコード
★歌でつづる日本映画史9「青い山脈」;昭和23年~24年 コロムビア, [19--] CD・DVD・レコード
★歌でつづる日本映画史(3);「民族の祭典」ベルリン・オリンピック;「人妻椿」(昭和11年~12年) コロムビア, [19--] CD・DVD・レコード
★歌でつづる日本映画史(7);欲しがりません勝つまでは;「若鷲の歌」(昭和18年~20年) コロムビア, [19--]CD・DVD・レコード
★歌でつづる日本映画史8「リンゴの唄」;昭和21年~22年 コロムビア, [19--] CD・DVD・レコード
★歌でつづる日本映画史15「ギタ-を持った渡り鳥」昭和33年~35年 コロムビア, [19--]CD・DVD・レコード
★歌でつづる日本映画史(2);すこやかに皇太子御誕生;「十九の春」(昭和8年~10年) コロムビア, [19--] CD・DVD・レコード
★歌でつづる日本映画史(4);泥沼の大陸戦線;「旅の夜風」(昭和13年~14年) コロムビア, [19--] CD・DVD・レコード
★歌でつづる日本映画史11「君の名は」;昭和27年~28年 コロムビア, [19--] CD・DVD・レコード
★歌でつづる日本映画史12「伊豆の踊り子」;昭和29年 コロムビア, [19--] CD・DVD・レコード
★歌でつづる日本映画史(1);活弁からト-キ-へ;「沓掛小唄」(昭和4年~7年) コロムビア, [19--] CD・DVD・レコード
★歌でつづる日本映画史(6);真珠湾の大戦果;「蘇州の夜」(昭和16年~17年) コロムビア, [19--] CD・DVD・レコード
★歌でつづる日本映画史14「喜びも悲しみも幾歳月」昭和31年~32年 コロムビア, [19--] CD・DVD・レコード
★歌でつづる日本映画史13「この世の花」;昭和30年 コロムビア, [19--] マイクロ / オンライン
★大阪毎日新聞活動写真史 水野新幸 著. 大阪毎日新聞社[ほか], 大正14 デジタル
★婦人公論大学 第18 演劇・映画篇 中央公論社 編. 中央公論社, 昭和6-7
★日本映画界事物起源 吉山旭光 著, 武田允孝 編. シネマと演芸社, 昭和8
★キネマ旬報 (551) キネマ旬報社, 1935-09
★キネマ旬報 (552) キネマ旬報社, 1935-09
★キネマ旬報 (554) キネマ旬報社, 1935-10
★キネマ旬報 (555) キネマ旬報社, 1935-10
★キネマ旬報 (557) キネマ旬報社, 1935-11
★キネマ旬報 (558) キネマ旬報社, 1935-11
★キネマ旬報 (559) キネマ旬報社, 1935-11 <
★キネマ旬報 (561) キネマ旬報社, 1935-12
★キネマ旬報 (562) キネマ旬報社, 1936-01
★キネマ旬報 (564) キネマ旬報社, 1936-01  / p85~85 (0046.jp2)懐疑的精神 / 眞木潤 / p86~86 (0047.jp2)日本映画史素稿(十二) / 調査部 / p99~100 (0055.jp2)試寫室より 夜明け前 / 北川冬彦
★キネマ旬報 (567) キネマ旬報社, 1936-02
★キネマ旬報 (568) キネマ旬報社, 1936-03  ; 滋野辰彥 ; 水町靑磁 ; 友田純一郞 ; 岸松雄 / p135~138 (0068.jp2)日本映画史素稿(十五) / 水町靑磁 / p109~110 (0056.jp2)長劍短劒 / 筑波八郞 / p
★キネマ旬報 (569) キネマ旬報社, 1936-03  8~78 (0044.jp2)興行價値論(十五) / 守安正 / p39~40 (0021.jp2)日本映画史素稿(十六) / 水町青磁 / p89~92 (0051.jp2)旬報グラフィック 「外國映画」 /
★キネマ旬報 (570) キネマ旬報社, 1936-03  78~78 (0047.jp2)興行價値論(七) / 守安正 / p29~30 (0015.jp2)日本映画史素稿(十七) / 水町靑磁 / p83~86 (0050.jp2)旬報グラフィック 外國映画 /
★キネマ旬報 (571) キネマ旬報社, 1936-04
★キネマ旬報 (572) キネマ旬報社, 1936-04  p72~72 (0038.jp2)興行三年の記 / 淡路浪郎 / p36~36 (0018.jp2)日本映画史素稿(十九) / 水町靑磁 / p85~86 (0046.jp2)「長劍短劍」 / 横手五郎 /
★キネマ旬報 (573) キネマ旬報社, 1936-04
★キネマ旬報 (574) キネマ旬報社, 1936-05
★キネマ旬報 (576) キネマ旬報社, 1936-05
★キネマ旬報 (577) キネマ旬報社, 1936-06
★キネマ旬報 (578) キネマ旬報社, 1936-06
★キネマ旬報 (581) キネマ旬報社, 1936-07
★キネマ旬報 (582) キネマ旬報社, 1936-07
★キネマ旬報 (586) キネマ旬報社, 1936-09 別讀物 獨佛の映画技術學校(二) / 竹内信次 / p148~150 (0084.jp2)特別讀物 日本映画史素稿(二十八) / 水町靑磁 / p167~171 (0093.jp2)スタンバーグ來る! 上陸第一
★キネマ旬報 (587) キネマ旬報社, 1936-09
★キネマ旬報 (588) キネマ旬報社, 1936-09
★キネマ旬報 (589) キネマ旬報社, 1936-10
★キネマ旬報 (590) キネマ旬報社, 1936-10  p86~87 (0054.jp2)新喜劇介隈 / 友田純一郞 / p88~88 (0055.jp2)日本映画史素稿(三十二) / 水町靑磁 / p75~76 (0047.jp2)時報 / p10~12 (000
★キネマ旬報 (591) キネマ旬報社, 1936-10  ~70 (0044.jp2)來るべき映畫の傾向 / 田葉一雄 / p71~72 (0044.jp2)日本映画史素稿(三十三) / 水町靑磁 / p83~85 (0054.jp2)佛蘭西の歌手たち(四) / 石見
★キネマ旬報 (592) キネマ旬報社, 1936-11  ~88 (0046.jp2)レヴュー街散歩 / 森滿二郞 / p110~110 (0064.jp2)日本映画史素稿(三十四) / 水町靑磁 / p93~94 (0050.jp2)時報 / / p8~9 (000
★キネマ旬報 (597) キネマ旬報社, 1937-01
★キネマ旬報 (602) キネマ旬報社, 1937-02   (0010.jp2)佛蘭西に於ける新人の活躍 / 岡田眞吉 / p15~16 (0010.jp2)日本映画史素稿(37) / 水町靑磁 / p79~80 (0047.jp2)〓リエテ人名簿(21) / 淸水俊
★キネマ旬報 (603) キネマ旬報社, 1937-03  p15~15 (0008.jp2)映畫の知性 / 菊盛秀夫 / p16~16 (0009.jp2)日本映画史素稿(三十八) / 水町靑磁編 / p79~80 (0050.jp2)ボルトレ(三) / 永戸俊雄
★キネマ旬報 (604) キネマ旬報社, 1937-03  ~15 (0007.jp2)日本映畫を娯しむ / 友田純一郞 / p16~17 (0008.jp2)日本映画史素稿(三十九) / 水町靑磁 / p81~82 (0044.jp2)ポルトレ(四) / 永戸俊雄 /
★キネマ旬報 (605) キネマ旬報社, 1937-03   (0007.jp2)「新しき土」ルポルタージュ / 西村正美 / p13~13 (0007.jp2)日本映画史素稿(四十) / 水町靑磁 / p69~70 (0050.jp2)ポルトレ(完) / 永戸俊雄 /
★キネマ旬報 (610) キネマ旬報社, 1937-05 0~11 (0006.jp2)映画の音樂(2) / 今村大平 / p12~13 (0007.jp2)日本映画史素稿(四十二) / 水町靑磁 / p71~74 (0042.jp2)舞臺 映畫 人名簿(三) /
★キネマ旬報 (616) キネマ旬報社, 1937-07  者寄書 / p57~58 (0031.jp2)アマチュア映画 / p67~70 (0034.jp2)日本映画史素稿(四十四) / p63~66 (0032.jp2)巴里で見た人々(八) / 石見爲雄 / p75
★キネマ旬報 (619) キネマ旬報社, 1937-08
★キネマ旬報 (622) キネマ旬報社, 1937-09
★キネマ旬報 (625) キネマ旬報社, 1937-10
★キネマ旬報 (628) キネマ旬報社, 1937-11
★キネマ旬報 (634) キネマ旬報社, 1938-01
★キネマ旬報 (646) キネマ旬報社, 1938-05
★キネマ旬報 (649) キネマ旬報社, 1938-06
★キネマ旬報 (652) キネマ旬報社, 1938-07
★キネマ旬報 (655) キネマ旬報社, 1938-08
★キネマ旬報 (659) キネマ旬報社, 1938-10
★キネマ旬報 (661) キネマ旬報社, 1938-10
★キネマ旬報 (666) キネマ旬報社, 1938-12
★映画と現実 岩崎昶 著. 春陽堂書店, 1939
★映画と現実 岩崎昶 著. 春陽堂, 昭14
★キネマ旬報 (668) キネマ旬報社, 1939-01
★キネマ旬報 (675) キネマ旬報社, 1939-03
★キネマ旬報 (684) キネマ旬報社, 1939-06
★映写技術 1(8) 映写技術協会. 映写技術協会, 1939-10
★日本映画史年表 : 映画渡来四十年記念 吉山旭光 著. 映画報国社, 昭和15
★映画技術 5(2) 映画出版社 [編]. 映画出版社, 1943-02
★映画評論 4(1) 新映画, 1947-02 / p4 (0003.jp2)スリラアについて / 飯島正 / p11 (0006.jp2)定稿 日本映画史 / 田中純一郞 / p16 (0009.jp2)映画論への散策 / 淸水晶 / p24 (0013
★映画評論 4(2) 新映画, 1947-05  定稿 日本映画史 / 田中純一郞 / p4 (0003.jp2)日本映畫 昭和二十一年度封切作品一覽表 / p12
★映画評論 4(3) 新映画, 1947-07  / p3 (0002.jp2)密度の條件について / 岡俊雄 / p7 (0004.jp2)定稿 日本映画史 / 田中純一郞 / p10 (0006.jp2)日本映画の俳優について / 北川冬彦 / p15
★映画評論 4(4) 新映画, 1947-10  p9 (0005.jp2)ホリウツド人種を描く / 岡田眞吉 / p10 (0006.jp2)定稿 日本映画史(4) / 田中純一郞 / p12 (0007.jp2)作家研究・ジヨン・フォード / 筈見恒夫 /
★映画評論 4(5) 新映画, 1947-11  18 (0010.jp2)躍進するイギリス映画 / 上野一郞 / p20 (0011.jp2)定稿・日本映画史(5) / 田中純一郞 / p22 (0012.jp2)旅路の果て / 岡田眞吉 / p26 (00
★新女性全書 教養篇 鎌倉文庫 編. 鎌倉文庫, 1948
★日本映画史 第1巻 プランゲ文庫 田中純一郎. 齋藤書店, 1948
★日本映画史 第1巻 田中純一郎 著. 斎藤書店, 1948
★新女性全書 教養篇 図書 鎌倉文庫, 昭和23
★日本映画史 第1巻 (明治時代) 田中純一郎 著. 斎藤書店, 昭和23
★映画評論 5(1) 新映画, 1948-01  クマン グリア・ガァスン ドロシイ・マックガイヤ / 辻久一 / p18 (0010.jp2)定稿 日本映画史(6) / 田中純一郞 / p24 (0013.jp2)トピツク アメリカ映画はアメリカの本當の姿を
★映画評論 5(2) 新映画, 1948-02 p8 (0005.jp2)映画表現昂揚のために / 大塚恭一 / p16 (0009.jp2)定稿 日本映画史 / 田中純一郞 / p26 (0014.jp2)隨想 風が吹いて / 千葉泰樹 / p15 (00
★映画評論 5(3) 新映画, 1948-03  / p25 (0013.jp2)我が昨年の記錄 / 岡田眞吉 / p28 (0015.jp2)定稿日本映画史(8) / 田中純一郞 / p32 (0017.jp2)アンナとシヤム王 / 上野一郞 / p36
★映画評論 5(5) 新映画, 1948-05   (0008.jp2)ハリウッド・エージェントの話 / 上野一郞 / p18 (0010.jp2)定稿日本映画史(9) / 田中純一郞 / p22 (0012.jp2)思うまゝ / 東野英治郞 / p12 (00
★映画評論 5(6) 新映画, 1948-06  p2)批評家に訴う――新しい批評と新しい批評家 / 亀井文夫 / p10 (0006.jp2)定稿 日本映画史(10) / 田中純一郞 / p14 (0008.jp2)ゾラの生涯(ワーナーブラザース) / 上野
★映画評論 5(7) 新映画, 1948-07 高さ(靑島順一郞氏の資質と撮影技術を回顧して) / 三浦光雄 / p14 (0008.jp2)定稿 日本映画史(11) / 田中純一郎 / p16 (0009.jp2)我等の生涯の最良の年 / 上野一郎 /
★日本映画史-12- 田中 純一郎 映画評論 5(8) 1948.09 p.12~15
★田中純一郎著「日本映画史・第1巻」 大藤 時彦 民間伝承 12(8・9) 1948.09 p.44
★映画評論 5(8) 新映画, 1948-09  jp2)マキノ正博の語る映画界5問題 / マキノ正博 / 4 (0003.jp2)<5273942>日本映画史-12- / 田中純一郎 / 12 (0007.jp2)<5271434>ルユミエールについて /
★映画評論 5(9) 新映画, 1948-10  0 (0006.jp2)『生きている画像』餘談 / 千葉泰樹 / p12 (0007.jp2)定稿 日本映画史(13) / 田中純一郞 / p14 (0008.jp2)遙かなる我が子(パラマウント) / 淸水晶
★キネマ旬報 (47)(783) キネマ旬報社, 1948-12  論説 日本における独立プロの歴史 / 大沢督太郞 / p16~17 (0010.jp2)論説 ある日本映画史の断片 / 衣笠貞之助 / p18~19 (0011.jp2)論説 独立プロダクションの発生と危懼
★映画評論 5(11) 新映画, 1948-12  p10 (0006.jp2)女映画事業家の話 / 上野一郞 / p13 (0007.jp2)定稿 日本映画史(14) / 田中純一郞 / p18 (0010.jp2)風の中の牝鶏 / 安田淸夫 / p39
★日本映画史-15- 田中 純一郎 映画評論 6(1) 1949.01 p.16~19
★映画評論 6(1) 新映画, 1949-01 ヴエト映画--新春外国映画概観特集 / 小松原秀雄 / 14 (0008.jp2)<5270397>日本映画史-15- / 田中純一郎 / 16 (0009.jp2)<5271435>王将--作品批評 /
★映画季刊 (2) 制作社, 1949-02
★日本映画史-16- 田中 純一郎  映画評論 6(3) 1949.04 p.6~10
★映画評論 6(3) 新映画, 1949-04  0015.jp2)カメラマン月旦-1- / 持田米彦 / 4 (0003.jp2)<5271311>日本映画史-16- / 田中純一郎 / 6 (0004.jp2)<5271436>新刊書評 / / p50
★日本映画史-17- 田中 純一郎  映画評論 6(5) 1949.05 p.16~19
★映画評論 6(5) 新映画, 1949-05  70081>スタアとスタアシステム / 南部圭之助 / 13 (0007.jp2)<5274363>日本映画史-17- / 田中純一郎 / 16 (0009.jp2)<5271437>カメラマン月旦-2- /
★日本映画史-18- 田中 純一郎  映画評論 6(6) 1949.06 p.12~15
★映画評論 6(6) 新映画, 1949-06  児童映画について / キングクリフォード ; 小坂節 / 10 (0006.jp2)<5164099>日本映画史-18- / 田中純一郎 / 12 (0007.jp2)<5271438>哀愁--作品批評 /
★日本映画史-19- 田中 純一郎 映画評論 6(10) 1949.10 p.14~17
★映画評論 6(10) 新映画, 1949-10  2575>「石中先生行状記」製作前記 / 藤本真澄 / 29 (0015.jp2)<5272578>日本映画史-19- / 田中純一郎 / 14 (0008.jp2)<5271439>ハムレット--作品批評 /
★日本映画史-20- 田中 純一郎  映画評論 6(11) 1949.11 p.12~15
★映画評論 6(11) 新映画, 1949-11
<5272322>旧習と悪弊の打破 / 時実象平 / 10 (0006.jp2)<5270119>日本映画史-20- / 田中純一郎 / 12 (0007.jp2)<5271440>カメラマン月旦-5- /
★日本映画史-21- 田中 純一郎  映画評論 6(12) 1949.12 p.10~13
★映画評論 6(12) 新映画, 1949-12  --「人生選手」と「甦える熱球」 / 筈見恒夫 / 8 (0005.jp2)<5272203>定稿 日本映画史(20) / 田中純一郞 / p10 (0006.jp2)<5271441>カメラマン月旦-6- /
★新映画 7(6) 映画出版社, 1950-06 3,86~86 (0040.jp2)新映画サロン 質問室 / p84~86 (0041.jp2)漫画日本映画史 / p51~
★映画の見方 菅井幸雄 著. 大同出版社, 1951
★近代映画 7(3)(63) 近代映画社 [編]. 近代映画社, 1951-03  .jp2)1951年スタア人氣投票經過報告 / / 42 (0021.jp2)分りやすくたのしめる 日本映画史(第1回) / 筈見恒夫 / 63 (0031.jp2)森雅之 乙羽信子 主演宮城廣場(新作紹介)
★近代映画 7(4)(64) 近代映画社 [編]. 近代映画社, 1951-04  易しく樂しい 日本映画史(第二回) / 筈見恒夫 / 100 (0050.jp2)四人だけ出る映画のお話(〝雪割草〟とはどん
★近代映画 7(5)(65) 近代映画社 [編]. 近代映画社, 1951-05 ・噂ばなし / / 84 (0043.jp2)撮影所は動いている / / 88 (0045.jp2)日本映画史(第4回) / 筈見恒夫 / 90 (0046.jp2)女の出ない映画〝棺桶丸の船長〟(黒澤監督次回
★近代映画 7(6)(66) 近代映画社 [編]. 近代映画社, 1951-06  趣味・前歷 演技・癖・本名・配偶者 / / 40 (0020.jp2)樂しい日本映画の變遷(第4回)日本映画史 / 筈見恒夫 / 90 (0045.jp2)私のいたづら書き 映画人の手帖から / 三船敏郎 ;
★近代映画 7(7)(67) 近代映画社 [編]. 近代映画社, 1951-07  者修業 折原啓子 木匠久美子(新橋訪問記) / / 63 (0032.jp2)樂しい日本映画の變遷(日本映画史連載第5回) / 筈見恒夫 / 90 (0050.jp2)獸の宿(松竹京都)鶴田浩二 小林トシ子 主
★近代映画 7(8)(68) 近代映画社 [編]. 近代映画社, 1951-08 ABCD(今月の各映画月評) / 大黑東洋士 / 46 (0022.jp2)樂しい日本映画の變遷 日本映画史(第六回) / 筈見恒夫 / 90 (0044.jp2)未來ある明日を目指す新人ふたり / / 30
★近代映画 7(9)(69) 近代映画社 [編]. 近代映画社, 1951-09  7.jp2)スタア実話小説〝希望〟(三船敏郎物語) / 金原文雄 / 62 (0030.jp2)連載日本映画史 楽しい日本映画の変遷 / 筈見恒夫 / 102 (0050.jp2)スタヂオ噂ばなし / / 81
★近代映画 7(10)(70) 近代映画社 [編]. 近代映画社, 1951-10 ワンソロ(新東宝)池部良 久慈あさみ 主演 / / 95 (0050.jp2)楽しい日本映画の変遷(日本映画史) / 筈見恒夫 / 102 (0054.jp2)映画初出演の娘に寄せる / 長谷川一夫 / 50
★映画講座 第1巻 三笠書房, 1952 目次 / (0005.jp2)映画の歴史 双葉十三郎 / p5 (0007.jp2)日本映画史 岸松雄 / p8 (0009.jp2)アメリカ映画史 岡俊雄 / p41 (0026.jp2)イギ
★映画の技術と見方 (学生教養新書)  吉村公三郎 著. 至文堂, 1952  目次 / (0008.jp2)一 餅屋の話 / p1 (0010.jp2)二 日本映画史の夜明け / p9 (0014.jp2)三 サイレント時代 / p23 (0021.jp2)四 映画
★週刊読売 = The Yomiuri weekly 10(41) 読売新聞社, 1952-11  ; 和田義三 ; 甲斐原 / p4~7 (0004.jp2)二百万呎の映画を作った男――生きている日本映画史・マキノ雅弘の裸像 / 梶野 ; 友田純一郞 ; 飯田心美 / p35~39 (0020.jp2)現
★富士 6(5) 雑誌 世界社, 1953-04  封切映画 誌上招待席 我が恋は終りぬ / p37~38 (0019.jp2)映画たのしみ帖 スピード日本映画史 / p128~131 (0068.jp2)映画たのしみ帖 衣裳の行方 / 高橋晋 / p119~1
★富士 6(6) 世界社, 1953-05  28~30 (0016.jp2)映画おたのしみ頁 雨に唄えば / p31~32 (0017.jp2)日本映画史(大正の巻) / 児玉数夫 / p34~38 (0019.jp2)マンガ アルバイト / かまえ・つ
★日本映画史-1- 今村 太平  思想の科学 / 思想の科学研究会 編 1(6) 1954.10 p.88~94
★思想の科学 1(6);10月号 思想の科学研究会 編. 大日本雄弁会講談社, [1954-10]
★文学にもとめるもの(座談会)/多田道太郎 他 / 69~77 (0035.jp2)<5231408>日本映画史-1-/今村太平 / 88~94 (0045.jp2)<5271420>思想のひろば/ / 80~8
★日本映画史-2- 今村 太平  掲載誌 思想の科学 / 思想の科学研究会 編 1(7) 1954.11 p.76~82
★思想の科学 1(7);11月号 思想の科学研究会 編. 大日本雄弁会講談社, [1954-11] <5162874>科学者と探偵小説/関根克彦 / 68~75 (0035.jp2)<5237973>日本映画史-2-/今村太平 / 76~82 (0039.jp2)<5271421>思想のひろば/ / 62~6
★日本映画史-3- 今村 太平 掲載誌 思想の科学 / 思想の科学研究会 編 1(8) 1954.12 p.66~71
★思想の科学 1(8);12月号 思想の科学研究会 編. 大日本雄弁会講談社, [1954-12] 二十四の瞳(座談会)/労働者グループ / 59~65,58~58 (0030.jp2)<5273717>日本映画史-3-/今村太平 / 66~71 (0034.jp2)<5271422>思想のひろば/ / 72~8
★日本映画史 上巻 飯島正 著. 白水社, 1955
★日本映画史 下巻 飯島正 著. 白水社, 1955
★日本映画史-5- 今村 太平 思想の科学 / 思想の科学研究会 編 2(2) 1955.01 p.????
★日本映画史-4- 今村 太平 思想の科学 / 思想の科学研究会 編 2(1) 1955.01 p.????
★思想の科学 2(1);1月号 思想の科学研究会 編. 大日本雄弁会講談社, 1955-01-01  jp2)<487801>唯物弁証法/三浦つとむ / 70~79 (0037.jp2)<485512>日本映画史-4-/今村太平 / 95~100,57~57 (0049.jp2)<492006>思想のひろば/
★思想の科学 2(2);2月号 思想の科学研究会 編. 大日本雄弁会講談社, [1955-02]  jp2)<486613>ニヒリズム/多田道太郎 / 39~48 (0020.jp2)<485352>日本映画史-5-/今村太平 / 88~95 (0045.jp2)<492007>思想のひろば/ / 80~87
★日本映画史-6- 今村 太平 思想の科学 / 思想の科学研究会 編 2(3) 1955.03 p.????
★思想の科学 2(3);3月号 思想の科学研究会 編. 大日本雄弁会講談社, 1955-03-01  (0028.jp2)大切な村の井戸端会議/春日幸子 / 35~35,55~55 (0018.jp2)日本映画史-6-/今村太平 / 97~102,52~52 (0049.jp2)<492008>国会の鍵穴/ /
★思想の科学 2(4);4月号 思想の科学研究会 編. 大日本雄弁会講談社, 1955-04-01  (0033.jp2)今日の農村経済(政治経済講座)/木村禧八郎 / 55~61 (0028.jp2)日本映画史(7)/今村太平 / 97~102 (0049.jp2)豆知識/S / 96~96 (0049.jp
★週刊娯楽よみうり 2(52) 読売新聞社, 1956-12  ジンタと共に六十年――染井、小谷、牛原、英、栗島、奈良、水上、松井氏らが語る日本映画史 / 染井三郞 ; ヘンリー・小谷 ; 牛原虛彦 ; 英百合子 ; 栗島すみ子 ; 奈良真養 ; 水
★日本映画史を映画化する 羽仁 進  芸術新潮 8(7) 1957.07 p.227~231
★芸術新潮 8(7) 新潮社, 1957-07  51643>わが師ピカソ / コクトー J. / p62~72 (0035.jp2)<552709>日本映画史を映画化する / 羽仁進 / p227~231 (0117.jp2)<551523>藝術風土記 出雲
★キネマ旬報 (191)(1006) キネマ旬報社, 1957-11  寸前 坊ちゃん大学 稲妻街道 暁の非常線 鮮血の人魚 おしどり喧嘩笠 どん底 水戸黄門 頑張れ健太 日本映画史/岩崎昶 ; 飯田心美 ; 杉山平一 ; 近田千造 ; 戸田隆雄 ; 岡田誠三 ; 深沢哲也 ;
★それいゆ (53) ひまわり社 [編]. ひまわり社, 1958-10  詩の鑑賞-鏡を主題にした三つのうた / 鮎川信夫 / p80~84 (0041.jp2)スターが語る日本映画史 その3 / 高杉早苗 / p85~91 (0043.jp2)スターが語る日本映画史 その4 / 高峰三枝子 / p92~97 (0047.jp2)スターが語る日本映画史 その5 / 久我美子 / p98~104 (0050.jp2)おとなになったいづみちゃんに贈る五つ
★映画史 (日本現代史大系) 岩崎昶 著. 東洋経済新報社, 1961  対外相場 / p1 (0013.jp2)二 日本映画の特別な様式 / p3 (0014.jp2)三 日本映画史の課題 / p6 (0016.jp2)第二章 誕生の時期 / p10 (0018.jp2)一 「動く
★日活五十年史 日活, 1962  2)社長回顧録 / p41 (0065.jp2)日本映画界と日活 / (0095.jp2)(1) 日本映画史と日活 / p71 (0097.jp2)(2) 興行会社としての日活 / p89 (0115.jp2
★日活 (Big Business series) 現代企業研究会, 1962  / (0004.jp2)一 レジャー産業の発展と日活 / p1 (0008.jp2)二 日活史は日本映画史である / p8 (0012.jp2)――日活五〇年の歩み―― / (0012.jp2)1 日本映
★映画情報 27(11)(123);11月号 国際情報社, 1962-11  が再び演技賞に挑む異色恋愛巨篇/ / (0035.jp2)新・狐と狸/ / (0035.jp2)日本映画史上初の本格的ギャング映画の決定版! 暗黒街最後の日/ / (0036.jp2)アイ・ジョージの『硝
★現代映画の起点 (紀伊国屋新書) 富士田元彦 著. 紀伊国屋書店, 1965 目次 / (0004.jp2)序章 映画史とその方法 / p7 (0006.jp2)第一章 日本映画史をめぐる状況 / p15 (0010.jp2)1 新らしいメディアの網 / p16 (0011.jp
★日本映画の歴史 : その企業・技術・芸術 岡田晋 著. ダヴィッド社, 1967  谷間 / p347 (0185.jp2)<私>の内なる映画史 / p393 (0208.jp2)日本映画史 年表 / p411 (0217.jp2)人名索引 / p427 (0225.jp2)作品索引 /
★週刊サンケイ 16(17)(832) 扶桑社 [編]. 扶桑社, 1967-04  法人の申告所得に見る経済天気図 / / 27 (0014.jp2)ワキ役68年の静かな終幕――生きた日本映画史〟横山運平さん / / 28 (0015.jp2)主婦百万人を魅了した実践倫理会の秘密――朝起き会で
★シナリオ : 映画芸術の原点 : Scenarioの月刊誌 23(7)[(229)] 日本シナリオ作家協会 監修. 日本シナリオ作家協会, 1967-07  <867193>シナリオ作家の系譜図 / 編集部 / p9~14 (0005.jp2)<参考資料>日本映画史略年表 / 編集部編 / p34~35 (0018.jp2)今道TBS社長のうかつな発言
★日本映画史素稿 1 フイルムライブラリー助成協議会, [1968]
★10万人の創造 : 映画「ドレイ工場」の記録 「ドレイ工場」製作・上映委員会 編. 労働旬報社, 1968  上映委員会結成総会より / (0004.jp2)はじめに――佐竹五三九 / (0006.jp2)日本映画史に新しい一ページ――岩崎昶 / (0007.jp2)画期的な映画運動の成果――家城巳代治 /
★日本映画史素稿 3(内田吐夢氏の巻) フイルム・ライブラリー助成協議会, 1968.11
★日本映画史素稿 2(野田高梧氏の部) フイルム・ライブラリー助成協議会, 1968.5
★日本映画史素稿 4(友成用三氏の巻) フイルム・ライブラリー助成協議会, 1969.2
★人物・日本映画史 第1 岸松雄 著. ダヴィッド社, 1970
★小松宮殿下が活動写真をごらんになったのはいつか : 日本映画史最初の資料について 塚田嘉信 著. [塚田嘉信], 1970.11
★日本映画史素稿 5(田中俊造氏の巻) フイルム・ライブラリー助成協議会, 1970.3
★出版ニュース = Japanese publications news and reviews (846) 出版ニュース社, 1970-10  40~40 (0021.jp2)革命と青春 / 山岸一章 / p41~41 (0021.jp2)人物日本映画史 / 岸松雄 / p41~41 (0021.jp2)読書プリズム / / p34~34 (0018.
★シナリオ : 映画芸術の原点 : Scenarioの月刊誌 26(11)(269) 日本シナリオ作家協会 監修. 日本シナリオ作家協会, 1970-11 便利帳 / 稲垣史生 / p57~66 (0029.jp2)<253024>ブック・レビュー 『人物日本映画史』岸松雄著 / 南部僑一郎 / p67~68 (0034.jp2)しなりを・あ・ら・かると 第26期
★聨合映画芸術家協会資料 (日本映画史素稿 ; 6) フィルム・ライブラリー協議会, 1971.7
★日本映画史素稿 7 (資料日本の俳優学校) フイルム・ライブラリー協議会, 1972.7
★映画評論 29(8) 新映画, 1972-08 ベストテン――サイト・アンド・サウンドより / / p32 (0017.jp2)<206185>日本映画史ベストテン / / p20 (0011.jp2)<206186>ディスカバー・アヴァンギャルド(イン
★日本映画史ベストテン〔アンケート集計〕 映画評論 29(8) 1972.08.00 p.20~31
★日本映画史素稿 8 フイルム・ライブラリー協議会, 1973
★怒濤日本映画史 : 誰のために陽は昇る 第1部 佐々木勘一郎 著. 八雲プロダクション, 1973.3
★日本映画史素稿 9 フイルム・ライブラリー協議会, 1974
★怒濤日本映画史 : 誰のために陽は昇る 第2部 佐々木勘一郎 著. 八雲プロダクション, 1974.12
★シナリオ : 映画芸術の原点 : Scenarioの月刊誌 30(6)[(311)] 日本シナリオ作家協会 監修. 日本シナリオ作家協会, 1974-06  p2)<431013>映画人の血の足跡(特集) / 14~22 (0008.jp2)<431015>日本映画史を飾るシナリオ芸術の集大成「日本シナリオ大系」全5巻完結を期して 特集 映画人の血の足跡 随筆古典シナリオ発見ものがたり / 田中純一郎 / p14~17 (0008.jp2)<431016>日本映画史を飾るシナリオ芸術の集大成「日本シナリオ大系」全5巻完結を期して 特集 映画人の血の足跡 昨日と今日と明日 / 橋本忍 / p17~18 (0009.jp2)<431017>日本映画史を飾るシナリオ芸術の集大成「日本シナリオ大系」全5巻完結を期して 特集 映画人の血の足跡 愛と希望の
★シナリオ : 映画芸術の原点 : Scenarioの月刊誌 30(9)(314) 日本シナリオ作家協会 監修. 日本シナリオ作家協会, 1974-09 山下耕作 / p88~89 (0045.jp2)<442311>草柳大蔵原作 山下耕作監督 東映作品 日本映画史上初めての本格的天皇制批判 長篇シナリオ独占掲載 あゝ決戦航空隊 / 笠原和夫 ; 野上龍雄 / p
★キネマ旬報 (654)(1468) キネマ旬報社, 1975-04  9 (0027.jp2)お楽しみはこれもだ(2) / / p50~54 (0029.jp2)目で見る日本映画史"仇役列伝" / / p55~58 (0031.jp2)洋画新作情報 / 渡辺祥子 / p207~2
★キネマ旬報 (661)(1475) キネマ旬報社, 1975-07  2 またまたお楽しみはこれもだ / 筈見有弘 / p50~54 (0031.jp2)特集3 目で見る日本映画史・チャンバラ列伝 / / p55~62 (0033.jp2)お楽しみはこれからだ((43))映画
★グラフ日本映画史 戦前編 (あ丶活動大写真) 朝日新聞社, 1976
★グラフ日本映画史 戦後篇 (ああ銀幕の美女) 朝日新聞社, 1976
★キネマ旬報 (680)(1494) キネマ旬報社, 1976-04  1975年度キネ旬ベスト・テン表彰式 / / p51~55 (0031.jp2)特別連載(5)目で見る日本映画史わが青春のまりあんぬ / / p56~62 (0034.jp2)新連載 四ページ一杯のシネマ(1)去
★昭和日本映画史 : "目玉の松ちゃん"から「人間の証明」まで 毎日新聞社, 1977.12
★わが映画の青春 : 日本映画史の一側面 (中公新書) 衣笠貞之助 著. 中央公論社, 1977.12
★日本映画現代史 : 昭和十年代 富士田元彦 著. 花神社, 1977.2
★映画論講座 2 (映画の歴史) 合同出版, 1977.6  日本映画史 1(岩崎昶) 日本映画史 2(瓜生忠夫) 外国映画史 1(三木宮彦) 外国映画史 2(山田和夫) 解説(山田和夫)
★キネマ旬報 (699)(1513) キネマ旬報社, 1977-01  「トラック野郎・天下御免」 / p43~45 (0023.jp2)グラビア グラビア特集<眼で見る日本映画史(7)> 日本映画新聞広告史 ロードショウPARTII(昭32~昭40) / p51~60 (002
★キネマ旬報 (700)(1514) キネマ旬報社, 1977-01  23.jp2)グラビア 「わんぱくパック」 / p51~51 (0027.jp2)グラビア 目で見る日本映画史(7)新聞広告史ロードショウ2 / p46~49 (0025.jp2)新連載(2)小林信彦のコラム
★山本喜久男・長崎一・岩本憲児・千葉伸夫著「日本映画史」 飯島 正  演劇学 / 早稲田大学演劇学会 編 (通号 18) 1977.03 p.p100~103
★シネ・フロント (13) シネ・フロント社, 1977-08 ひろば 悲愁物語 / 五十里千佐子 / p29~29 (0015.jp2)連載 独立プロの軌跡--日本映画史の一つの側面(1) / 北川鉄夫 / p30~31 (0016.jp2)北から南から/例会予告 /
★怒濤日本映画史 : 誰のために陽は昇る 第3部 佐々木勘一郎 著. 八雲プロダクション, 1978.2
★朝日ジャーナル 20(11)(997) 朝日新聞社 [編]. 朝日新聞社, 1978-03 寅さん映画がなぜうける--「チャップリン自伝」,衣笠貞之助「わが映画の青春・日本映画史の一側面」,植草圭之助「けれど夜明けに・わが青春の黒沢明」ほか(思想と潮流) / 白井佳夫 / p6
★寅さん映画がなぜうける--「チャップリン自伝」,衣笠貞之助「わが映画の青春・日本映画史の一側面」,植草圭之助「けれど夜明けに・わが青春の黒沢明」ほか(思想と潮流) 白井 佳夫 朝日ジャーナル / 朝日新聞社 [編] 20(11) 1978.03.17 p.p65~67
★戦後日本映画史の中の学生像--「また逢う日まで」から「燃えあがる炎」へ,その苦悩と栄光 (八・一五と戦後の青春群像<特集>) 山田 和夫  文化評論 / 新日本出版社 [編] (通号 209) 1978.09 p.p75~84
★文化評論 (209) 新日本出版社 [編]. 新日本出版社, 1978-09  670>学生運動は"私の大学" / 日野秀逸 / p73 (0045.jp2)<1897671>戦後日本映画史の中の学生像--「また逢う日まで」から「燃えあがる炎」へ,その苦悩と栄光 / 山田和夫 / p75
★キネマ旬報 (774)(1588) キネマ旬報社, 1979-11  創刊60周年特別グラビア 日本映画史上ベスト・テン / p11~16 (0007.jp2)創刊60周年特別グラビア キネマ旬報ベスト・テ...~78 (0019.jp2)<2026729>創刊60周年記念特別企画 映画評論家・文化人が選んだ 日本映画史上ベスト・テン / p35~50 (0019.jp2)<2026730>リレー対談--我らの時代
★日本映画史上ベスト・テン (キネマ旬報創刊60周年記念企画) キネマ旬報 (通号 774) 1979.11.15 p.p35~50
★日本映画史の研究 : 活動写真渡来前後の事情 塚田嘉信 著. 現代書館, 1980.11
★日本映画史発掘 田中純一郎 著. 冬樹社, 1980.4
★シナリオ : 映画芸術の原点 : Scenarioの月刊誌 36(11)(388) 日本シナリオ作家協会 監修. 日本シナリオ作家協会, 1980-11  / 山本晋也 / p72~75 (0037.jp2)BOOK REVIEW 田中純一郎著「日本映画史発掘」 / 品田雄吉 / p102~102 (0052.jp2)BOOK REVIEW 児玉数夫著
★キネマ旬報 (801)(1615) キネマ旬報社, 1980-12  764 (0382.jp2)監督自身のごひいき女優 / p765~771 (0388.jp2)ワガ日本映画史上ノ白浪五人女 / 中川信夫 / p765~766 (0388.jp2)過去の名声を振り切るその気魄
★映画テレビ技術 = The motion picture & TV engineering (344) 日本映画テレビ技術協会, 1981-04  1~11 (0010.jp2)ニューストピック / p12~12 (0011.jp2)新刊紹介--「日本映画史の研究」 / p49~49 (0029.jp2)ひろば / 国島正男 ; 八木多木之助 / p50~
★日本映画史大鑑 : 映画渡来から現代まで・86年間の記録 松浦幸三 編著. 文化出版局, 1982.2
★宝石 10(2) 光文社, 1982-02  直言 けが・休場力士はなぜ増える? / 林盈六 / 297 (0153.jp2)新連載・実録/戦後日本映画史 戦後ゼロ年 不良二世にふりまわされた映画界 / 草壁久四郎 / 190 (0098.jp2)3~5
★宝石 10(3) 光文社, 1982-03  ニューリーダー 杉本英世VS.杉原輝雄 / 塩澤実信 / 278 (0144.jp2)実録/戦後日本映画史(第二回)補欠で映画界入りした〝世界のミフネ〟 / 草壁久四郎 / 190 (0100.jp2)「脳
★宝石 10(4) 光文社, 1982-04 若さで中支の戦場に散った一球児の光と影 / 木村幸治 / 357 (0182.jp2)実録/戦後日本映画史 ストを拒否した大河内伝次郎の大演説 / 草壁久四郎 / 190 (0099.jp2)サラリーマン勉
★宝石 10(5) 光文社, 1982-05  '82プロ野球を占う 広岡・西に〝優勝〟は酷だ! / / 310 (0158.jp2)実録/戦後日本映画史 史上空前、興収十億の「君の名は」三部作 / 草壁久四郎 / 190 (0098.jp2)〈衝撃の犯人
★宝石 10(6) 光文社, 1982-06  星野仙一(中日)三投手の熱く燃える血の根源は / 海老沢泰久 / 338 (0172.jp2)実録/戦後日本映画史 カンヌ映画祭の主役は〝国辱〟代議士たち / 草壁久四郎 / 190 (0098.jp2)〝生活防衛
★宝石 10(7) 光文社, 1982-07  追悼証言 三原脩・水原茂「宿命の対決」秘史 / 戸部良也 / 344 (0177.jp2)実録/戦後日本映画史 太陽族映画が生んだ超大スター〝裕次郎〟 / 草壁久四郎 / 190 (0098.jp2)〝無理難題
★宝石 10(8) 光文社, 1982-08  愉快な仲間求む!「遊びと趣味のグループ」 / 空閑貞子 / 178 (0093.jp2)実録/戦後日本映画史 大臣がケチをつけた市川崑の五輪映画 / 草壁久四郎 / 190 (0099.jp2)〈警告レポート
★宝石 10(9) 光文社, 1982-09 2)全国ガイド ミドルのための格闘技・道場 / 宇井顕造 / 178 (0093.jp2)実録/戦後日本映画史 三十七年ぶりに甦った原爆フィルム / 草壁久四郎 / 190 (0099.jp2)ああ、テニス狂騒
★宝石 10(10) 光文社, 1982-10  .jp2)反論 私が見た笹川良一氏の実像 / 篠田雄次郎 / 427 (0217.jp2)実録/戦後日本映画史 政治と野球で「大映」をつぶした永田雅一 / 草壁久四郎 / 190 (0098.jp2)近くなる!
★宝石 10(11) 光文社, 1982-11 戦後史 わが子は今も〝戦場〟で生きている! / 藤崎康夫 / 360 (0185.jp2)実録/戦後日本映画史〝独立プロ〟新藤・乙羽・若槻の栄光と悲惨 / 草壁久四郎 / 190 (0098.jp2)耐えられない
★宝石 10(12) 光文社, 1982-12  2)200X年食糧危機を〝合成〟植物が救う / 野沢博史 / 313 (0159.jp2)実録/戦後日本映画史 世界のクロサワが「乱」に辿りつくまで / 草壁久四郎 / 190 (0098.jp2)人間のカラダ
★日本映画史の創出 : 時代を映す鏡 富士田元彦 著. 五柳書院, 1983.10
★日本名作映画76選 佐藤忠男 著. 広島市教育委員会, 1983.3
★宝石 11(1) 光文社, 1983-01 プロ野球(秘)報告 巨人〝二軍〟に叛乱! / 戸部良也 / 248 (0129.jp2)実録/戦後日本映画史(最終回)任俠・実録で血路を開いた東映・岡田 / 草壁久四郎 / 198 (0104.jp2)ライバル
★文芸春秋 61(6) 文芸春秋, 1983-06 78~403 (0235.jp2)<2540873>岸恵子の口は秋刀魚が焼ける--呑んべえで心優しく日本映画史を生きた小津安二郎の「早春」をめぐるいい話 / 岸恵子 ; 蓮實重彦 ; 伊丹十三 / 284~29
★映画情報 49(2)(復刊378) 国際情報社, 1984-02  42~42 (0042.jp2)今月の映画 / / 43~48 (0043.jp2)スキャンダル戦後日本映画史(1) / 加東康一 / 49~51 (0049.jp2)雑談えいが情報 / / 52~53 (00
★映画情報 49(3)(復刊379) 国際情報社, 1984-03  55 (0054.jp2)雑談えいが情報 / / 56~57 (0056.jp2)スキャンダル戦後日本映画史(2) / 加東康一 / 58~60 (0058.jp2)シリア・ポールのハリウッド特急便 / /
★現代思想 12(4) 青土社, 1984-04  言語観 / 佐々木孝次 / p242~259 (0126.jp2)連載 映画のつくり方 第二部(1)日本映画史を語りながら / 佐藤純彌 / p260~265 (0135.jp2)新連載 真言密教の発展(1)
★映画情報 49(4)(復刊380) 国際情報社, 1984-04 35~51 (0035.jp2)今月の映画 / / 52~54 (0052.jp2)スキャンダル戦後日本映画史(3) / 加東康一 / 55~57 (0055.jp2)ワールド・トピックス / / 58~58
★現代思想 12(5) 青土社, 1984-05 (3) / 茅野良男 / p242~255 (0126.jp2)連載 映画の作り方(第二部・2) 日本映画史を語りながら / 佐藤純彌 / p256~261 (0133.jp2)連載 真言密教の発展(第二回)
★映画情報 49(5)(復刊381) 国際情報社, 1984-05 46~47 (0046.jp2)今月の映画 / / 48~50 (0048.jp2)スキャンダル戦後日本映画史(4) / 加東康一 / 51~53 (0051.jp2)ワールド・トピックス / / 54~54
★映画情報 49(6)(復刊382) 国際情報社, 1984-06 44~45 (0044.jp2)今月の映画 / / 46~52 (0046.jp2)スキャンダル戦後日本映画史(5) / 加東康一 / 53~55 (0053.jp2)大島渚『ぼくの映画日記』(5) /
★Asahi journal 26(32)(1331) 朝日新聞社 [編]. 朝日新聞社, 1984-07  〈美術〉〝沈黙と謎と伝説の画家〟バルチュス展 / 東 / 28 (0015.jp2)〈映画〉日本映画史を映し出すカメラマン宮川一夫の軌跡 / 剛 / 28 (0015.jp2)〈映画〉ルーカス&スピルバーグ
★映画情報 49(7)(復刊383) 国際情報社, 1984-07  18)恩地日出夫監督の『生きてみたいもう一度』 / / 52~53 (0052.jp2)スキャンダル日本映画史(6) / 加東康一 / 54~57 (0054.jp2)ワールド・トピックス / / 58~59
★映画情報 49(8)(復刊384) 国際情報社, 1984-08 (19)伊丹十三監督の『お葬式』 / 山中 / 52~53 (0052.jp2)スキャンダル戦後日本映画史(7) / 加東康一 / 54~57 (0054.jp2)ワールド・トピックス / / 58~58
★映画情報 49(9)(復刊385) 国際情報社, 1984-09  (20)市川崑監督の『おはん』 / 山中 / 52~53 (0052.jp2)スキャンダル戦後日本映画史(8) / 加東康一 / 54~57 (0054.jp2)ワールド・トピックス / / 58~58
★映画情報 49(11)(復刊387) 国際情報社, 1984-11 31~42 (0031.jp2)今月の映画 / / 43~47 (0043.jp2)スキャンダル戦後日本映画史(10) / 加東康一 / 48~51 (0048.jp2)話題作の現場から(22)澤井信一郎監督
★映画情報 49(12)(復刊388) 国際情報社, 1984-12 36~46 (0036.jp2)今月の映画 / / 47~51 (0047.jp2)スキャンダル戦後日本映画史(11) / 加東康一 / 52~55 (0052.jp2)話題作の現場から(23)降旗康男監督
★講座日本映画 1 (日本映画の誕生) 今村昌平 [ほか]編. 岩波書店, 1985.10  まえがき日本映画の成立した土台〔日本映画史1〕/佐藤忠男/2日本近代の視聴覚文化/鶴見俊輔/54大衆文化としての映画の成立/山本喜久男/
★活動写真がやってきた (中公文庫) 田中純一郎 著. 中央公論社, 1985.8
★映画情報 50(1)(復刊389) 国際情報社, 1985-01  特集/85正月映画 / 品田雄吉 ; 林冬子 / 31~51 (0031.jp2)スキャンダル戦後日本映画史(12) / 加東康一 / 52~55 (0052.jp2)話題作の現場から(24)浅尾政行監督
★映画情報 50(2)(復刊390) 国際情報社, 1985-02  4.jp2)大川橋蔵追悼グラフ / 由原木七郎 / 52~55 (0052.jp2)スキャンダル戦後日本映画史(13) / 加東康一 / 56~59 (0056.jp2)ワールド・トピックス / / 60~60
★映画情報 50(3)(復刊391) 国際情報社, 1985-03  『火まつり』の柳町光男監督に聞く / 山中 / 52~53 (0052.jp2)スキャンダル戦後日本映画史(14) / 加東康一 / 54~57 (0054.jp2)映画でたどるハリウッド変遷史(26)
★映画情報 50(4)(復刊392) 国際情報社, 1985-04 46~50 (0046.jp2)今月の映画 / / 51~57 (0051.jp2)スキャンダル戦後日本映画史(15) / 加東康一 / 58~61 (0058.jp2)ワールド・トピックス / / 62~63
★映画情報 50(5)(復刊393) 国際情報社, 1985-05  43~50 (0043.jp2)今月の映画 / / 51~55 (0051.jp2)スキャンダル戦後日本映画史(16) / 加東康一 / 56~59 (0056.jp2)ワールド・トピックス / / 60~60
★映画情報 50(6)(復刊394) 国際情報社, 1985-06 ニュース・フロム・ハリウッド / 大森さわこ / 57~57 (0057.jp2)スキャンダル戦後日本映画史(17) / 加東康一 / 58~61 (0058.jp2)話題作の現場から(27)小林正樹監督の『
★映画情報 50(7)(復刊395) 国際情報社, 1985-07  54~55 (0054.jp2)今月の映画 / / 56~61 (0056.jp2)スキャンダル戦後日本映画史(18) / 加東康一 / 62~65 (0062.jp2)TV・お茶の間映画館・新番組紹介 / /
★撮影監督50年 宮島義勇回想録-35-日本映画史上空前の大闘争! 宮島 義勇, 山口 猛 構成  キネマ旬報 (通号 917) 1985.08.15 p.p155~157
★講座日本映画 2 (無声映画の完成) 今村昌平 [ほか]編. 岩波書店, 1986.1 まえがき映像表現の確立[日本映画史2]/佐藤忠男/2松竹蒲田撮影所/山田洋次/62大船調とは何か/吉村公三郎 ; 大庭秀雄 ; 山田洋
★講座日本映画 3 (トーキーの時代) 今村昌平 [ほか]編. 岩波書店, 1986.3 まえがきトーキー時代[日本映画史3]/佐藤忠男/2映画におけるオトの噺/長谷部慶次/64トーキー初期の表現/岩本憲児/82メロドラマ
★講座日本映画 4 (戦争と日本映画) 今村昌平 [ほか]編. 岩波書店, 1986.7 まえがき国家に管理された映画[日本映画史4]/佐藤忠男/2十五年戦争下、日本の戦争映画/山本明/68戦争のなかのヒーロー/藤田進 ; 広沢栄
★映画撮影 (92) 日本映画撮影監督協会, 1986-04  マンの休日 おかきと お茶と ミステリー / 加藤正幸 / p59~60 (0031.jp2)素稿・日本映画史 連載(59) / 平井輝章 / p71~78 (0037.jp2)ビデオ情報 CCD撮像板について
★講座日本映画 5 (戦後映画の展開) 今村昌平 [ほか]編. 岩波書店, 1987.1  まえがきヒューマニズムの時代[日本映画史5]/佐藤忠男/2日本独立プロ運動史1/締屋寿雄/76独立プロデューサー/伊藤武郎 ; 山内久/94
★講座日本映画 6 (日本映画の模索) 今村昌平 [ほか]編. 岩波書店, 1987.6  まえがき危機と模索[日本映画史6]/佐藤忠男/2ヌーヴェル・ヴァーグ講義/飯島正/76松竹ヌーベル・バーグの過去帳/田村孟/86『
★カメラマンの映画史 : 碧川道夫の歩んだ道 碧川道夫 [述], 山口猛 編. 社会思想社, 1987.8
★講座日本映画 7 (日本映画の現在) 今村昌平 [ほか]編. 岩波書店, 1988.1 まえがき多様化の時代[日本映画史7]/佐藤忠男/2愛と悲しみの映画70ー87/大林宣彦/96非ヨーロッパ映画を考える/小栗康平/11
★月刊保団連 (279) 全国保険医団体連合会, 1988-04  jp2)であい語らい 納得するまで役づくり / 木の実ナナ / 67~67 (0035.jp2)戦後日本映画史(新連載)検閲制度で逼塞状態 / 大黒東洋士 ; 映画評論家 / 74~74 (0039.jp2)書
★月刊保団連 (281) 全国保険医団体連合会, 1988-05  051.jp2)であい語らい 人恋しがりやで / 柳沢慎吾 / 71~71 (0037.jp2)戦後日本映画史 まかり通った人権無視 / 大黒東洋士 / 78~78 (0041.jp2)詰碁・詰将棋問題 / 石
オンライン
★月刊保団連 (282) 全国保険医団体連合会, 1988-06  .jp2)であい語らい 15年目のコンサート / 中丘ケイ / 67~67 (0035.jp2)戦後日本映画史 GHQが検閲を / 大黒東洋士 / 74~74 (0039.jp2)詰碁・詰将棋問題 / 石榑郁郎
★月刊保団連 (284) 全国保険医団体連合会, 1988-07  51.jp2)であい語らい さわやかさが魅力 / 藤田朋子 / 71~71 (0037.jp2)戦後日本映画史 憲法記念映画を製作 / 大黒東洋士 / 78~78 (0041.jp2)書評「ブッダの真理のことば
★月刊保団連 (287) 全国保険医団体連合会, 1988-08  jp2)であい語らい 逃げたら人生に後悔する / 堤大二郎 / 65~65 (0034.jp2)戦後日本映画史 今なお語り草「また逢う日まで」 / 大黒東洋士 / 72~72 (0038.jp2)「ハート・オブ
★月刊保団連 (289) 全国保険医団体連合会, 1988-09  030.jp2)であい語らい 目で見て詞を書く / 吉幾三 / 57~57 (0030.jp2)戦後日本映画史 国産カラー映画初公開 / 大黒東洋士 / 64~64 (0034.jp2)「ノルウェーの精神医療と
★月刊保団連 (291) 全国保険医団体連合会, 1988-10  であい語らい“辛苦労"だけど / 小谷美可子 ; 田中京 / 71~71 (0037.jp2)戦後日本映画史「ひめゆりの塔」ヒット / 大黒東洋士 / 78~78 (0041.jp2)書評「化学結合と物質
★月刊保団連 (294) 全国保険医団体連合会, 1988-12  jp2)であい語らい 緊張と鳥肌がたまらない / 山田邦子 / 63~63 (0033.jp2)戦後日本映画史 大型画面の時代へ / 大黒東洋士 / 70~70 (0037.jp2)1968年1月号~12月号総
★キネマ旬報 (1000)(1814) キネマ旬報社, 1989-01  戦後復刊1000号記念特別企画 日本映画史上ベスト・テン--グラビア/アンケート発表 <座談会> 「こう見れば、こう読めば、ベスト・テンは面白...「ドラゴンクエスト」撮影現場ルポ / p231~231 (0118.jp2)VIDEO ビデオで観る日本映画史上のベスト・テン / p232~234 (0119.jp2)グラビア 男はつらいよ・寅次郎サラダ記念
★月刊保団連 (296) 全国保険医団体連合会, 1989-01 p2)であい語らい いま,ハードルをクリア中 / 山口智子 / 63~63 (0033.jp2)戦後日本映画史 休・廃映画館が増える / 大黒東洋士 / 70~70 (0037.jp2)書評「病院のウラの裏がわ
★アンケート発表 (日本映画史上ベスト・テン<〔キネマ旬報〕戦後復刊1000号記念特別企画>) 秋本 鉄次 他  キネマ旬報 (通号 1000) 1989.01.01 p.p18~35
★こう見れば,こう読めば,ベスト・テンは面白い (日本映画史上ベスト・テン<〔キネマ旬報〕戦後復刊1000号記念特別企画>) 田山 力哉, 土屋 好生, 田中 千世子  キネマ旬報 (通号 1000) 1989.01.01 p.p36~43
★日本映画史上ベスト・テン<〔キネマ旬報〕戦後復刊1000号記念特別企画> キネマ旬報 (通号 1000) 1989.01.01 p.p9~43
★月刊保団連 (300) 全国保険医団体連合会, 1989-02  6.jp2)であい語らい“もっと詩を書きたい" / 浅香唯 / 59~59 (0031.jp2)戦後日本映画史 テレビに映画を放出 / 大黒東洋士 / 66~66 (0035.jp2)書評「蕪村の丹後時代」 /
★月刊保団連 (302) 全国保険医団体連合会, 1989-03  7.jp2)であい語らい 包み込む話術が魅力 / 小堺一機 / 63~63 (0033.jp2)戦後日本映画史 映画不況で製作減産 / 大黒東洋士 / 70~70 (0037.jp2)書評『危険な話-チェルノブ
★月刊保団連 (304) 全国保険医団体連合会, 1989-04  0.jp2)であい語らい 本番に強いんです / 伊藤みどり / 69~69 (0036.jp2)戦後日本映画史「黒い雪」裁判に無罪判決 / 大黒東洋士 / 76~76 (0040.jp2)書評「い・ま・大阪」
★月刊保団連 (306) 全国保険医団体連合会, 1989-05  .jp2)であい語らい 人間の陰を演じたい / 片岡鶴太郎 / 69~69 (0036.jp2)戦後日本映画史 寅さんシリーズ登場 / 大黒東洋士 / 76~76 (0040.jp2)詰碁・詰将棋問題 / 石榑
★月刊保団連 (310) 全国保険医団体連合会, 1989-06 0050.jp2)であい語らい リアルな芝居を / 汀夏子 / 65~65 (0034.jp2)戦後日本映画史 黒沢監督が自殺未遂 / 大黒東洋士 / 72~72 (0038.jp2)書評「死の商人」 / 今井
★月刊保団連 (311) 全国保険医団体連合会, 1989-07  0.jp2)であい語らい 常に“発展途上"人 / 郷ひろみ / 59~59 (0031.jp2)戦後日本映画史 大映映画が再スタート / 大黒東洋士 / 66~66 (0035.jp2)「産婦人科医ノート」 /
★月刊保団連 (312) 全国保険医団体連合会, 1989-08  .jp2)であい語らい 芯がある生き方が好き / 清水美砂 / 71~71 (0037.jp2)戦後日本映画史 角川書店が映画製作へ / 大黒東洋士 / 78~78 (0041.jp2)書評「チェルノブイリ」(
★月刊保団連 (313) 全国保険医団体連合会, 1989-09 であい語らい 消費税,おかしいよ / チャック・ウイルソン / 59~59 (0031.jp2)戦後日本映画史 配給収入で荒稼ぎ / 大黒東洋士 / 66~66 (0035.jp2)「鐘を鳴らして旅立て」 /
★月刊保団連 (317) 全国保険医団体連合会, 1989-10  48.jp2)であい語らい 年に1,2本に全力 / 岸恵子 / 67~67 (0035.jp2)戦後日本映画史 中国で初の日本映画祭 / 大黒東洋士 / 74~74 (0039.jp2)詰碁・詰将棋問題 /
★月刊保団連 (319) 全国保険医団体連合会, 1989-11  8.jp2)であい語らい 渋味のきいた円熟期 / 宇津井健 / 63~63 (0033.jp2)戦後日本映画史 米映画「E・T」大ヒット / 大黒東洋士 / 70~70 (0037.jp2)詰碁・詰将模問題 /
★月刊保団連 (320) 全国保険医団体連合会, 1989-12  1.jp2)であい語らい 学校がとても楽しい / 小川範子 / 55~55 (0029.jp2)戦後日本映画史 企業が映画製作へ進出 / 大黒東洋士 / 62~62 (0033.jp2)1989年1月号~198
★月刊公論 22(12) 財界通信社. 財界通信社, 1989-12   / 小田孝治 / p104~109 (0053.jp2)嵐を呼ぶ男 石原裕次郎――私家版・戦後日本映画史(1) / 佐藤健 / p90~93 (0046.jp2)「ツェッペリン伯號 帝都上空に現る」――
★日本映画史の創出 : 時代を映す鏡 増補改訂版 (五柳叢書) 富士田元彦 著. 五柳書院, 1990.3
★月刊保団連 (321) 全国保険医団体連合会, 1990-01  9.jp2)であい語らい 和っこに劣らぬ行動力 / 渡辺梓 / 75~75 (0039.jp2)戦後日本映画史 初の国際映画際開く / 大黒東洋士 / 82~82 (0043.jp2)書評「健康アドバイス」 /
★月刊保団連 (324) 全国保険医団体連合会, 1990-02  035.jp2)であい語らい ライブが大好き / 遙くらら / 67~67 (0035.jp2)戦後日本映画史 映画人の“良心"に期待(最終回) / 大黒東洋士 / 74~74 (0039.jp2)詰碁・詰将棋
★月刊公論 23(5) 財界通信社. 財界通信社, 1990-05  / p80~83 (0041.jp2)岸恵子 聡明でエキゾチックな美貌の演技派女優――私家版・戦後日本映画史 / 佐藤健 / p105~108 (0053.jp2)所変われば言葉も変わる / 山口正介 / p
★映画芸術 39(1)(359) 編集プロダクション映芸, 1990-06  VS北原リエ / 寺脇研 ; 北原リエ / p106~110 (0055.jp2)連載 ★聞き書き日本映画史(1)秋山みよ-INTERVIEW / 秋山みよ ; 桂千穂 / p111~121 (0057.jp
★銀幕の顔 : 日本映画史を彩る100人 清水晶 著. 社会保険研究所, 1991.9
★映画芸術 40(1)(360) 編集プロダクション映芸, 1991-01  シネマVS寺脇研 仕事じゃなくても観ます。 / p111~113 (0057.jp2)連載 聞き書き日本映画史(2)秋山みよINTERVIEW桂千穂 / p114~125 (0059.jp2)Dear 日本映画
★映画芸術 40(2)(361) 編集プロダクション映芸, 1991-04 4)ダテに“技術”があるんじゃない / 佐藤肇 / p49~53 (0026.jp2)連載 聞き書き日本映画史(終)秋山みよINTERVIEW / 桂千穂 / p142~152 (0073.jp2)鼎談 象を撃つ
★映画芸術 40(4)(363) 編集プロダクション映芸, 1991-12 あるべき姿の心とは / 崔洋一 / p79~81 (0041.jp2)連載 聞き書き日本映画史Vol.2 宮本衣子(1) / 桂千穂 / p165~175 (0084.jp2)ORIGINAL
★映画撮影 (115) 日本映画撮影監督協会, 1992-02 ork 新宿わが街(その26) / 的場徹 / p8~9 (0006.jp2)座談会 キャメラマンの日本映画史--大東亜戦争中の日本映画学校(その1) / 林七郎 ; 柿田勇 ; 小島吉松 ; 稲葉直 ; 田中
★映画撮影 (116) 日本映画撮影監督協会, 1992-05 ork 新宿わが街 その27 / 的場徹 / 10~11 (0007.jp2)座談会 キャメラマンの日本映画史--大東亜戦争中の日本映画学校(その2) / 林七郎 ; 柿田勇 ; 小島吉松 ; 稲葉直 ; 田中
★シネ・フロント 17(7)(189) シネ・フロント社, 1992-07  (0029.jp2)ヨーロ・パリ最新映画情報=今泉幸子 / p60~61 (0031.jp2)戦後日本映画史(1) / 木崎敬一郎 / p62~67 (0032.jp2)NEWS FILE / p68~69
★映画芸術 41(2)(365) 編集プロダクション映芸, 1992-08 映画作法が求められている / 寺脇研 / p156~160 (0080.jp2)連載 聞き書き日本映画史Vol.2 宮本衣子(2) / 桂千穂 / p161~170 (0082.jp2)日本映画スクリプタ
★映画芸術 41(3)(366) 編集プロダクション映芸, 1992-12  映画は作られねばならないのか / 寺脇研 / p169~173 (0086.jp2)連載 聞き書き日本映画史Vol.2 宮本衣子(3) / 桂千穂 / p178~178 (0091.jp2)連載 ORIGIN
★映画芸術 42(2)(368) 編集プロダクション映芸, 1993-07 豊かな国”に、愛はないのだろうか? / 佐藤肇 / p72~78 (0038.jp2)連載 聞き書き日本映画史(第3巻第1回)中尾壽美子 / 桂千穂 / p79~89 (0041.jp2)連載 「誰が、いつから
★映画芸術 42(3)(369) 編集プロダクション映芸, 1993-10  日本映画は、死の花ざかりなのだ / 佐藤肇 / p94~100 (0049.jp2)連載 聞き書き日本映画史 第3巻第2回 中尾壽美子 / 桂千穂 / p101~113 (0052.jp2)連載 地球の迷い方
★戦争と映画 : 戦時中と占領下の日本映画史 清水晶 著. 社会思想社, 1994.12
★映画芸術 43(1)(370) 編集プロダクション映芸, 1994-01  / 岡部雅子 / p134~134 (0069.jp2)●連載 中尾壽美子(第3巻第3回)聞き書き日本映画史 / 桂千穂 / p78~89 (0041.jp2)●連載 ”他者”が分からない作家たちへの嫌悪
★日本映画史 第1巻 佐藤忠男 著. 岩波書店, 1995.3
★日本映画史 第2巻 佐藤忠男 著. 岩波書店, 1995.4
★日本映画史 第3巻 佐藤忠男 著. 岩波書店, 1995.6
★日本映画史 第4巻 佐藤忠男 著. 岩波書店, 1995.9
★三十年間眠っていた異色の日本映画史--平井輝章『実録 日本映画の誕生』吉田かおる  FB : 映画研究誌 / FB編集同人 編 (通号 4) 1995.01 p.215~218
★FB : 映画研究誌 (4) FB編集同人 編. 行路社, 1995-01 / 重政隆文 / p207~214 (0106.jp2)<4158766>三十年間眠っていた異色の日本映画史--平井輝章『実録 日本映画の誕生』 / 吉田かおる / p215~218 (0110.jp2)<4
★Cinema 101 : シネマ101 (1) 映像文化研究連絡協議会, Cinema101編集部 編. 映像文化研究連絡協議会, 1995-02   (0016.jp2)<4181764>特集I 映画史との対話--さまざまな現在 [自著を語る] 「日本映画史」の方法 / 佐藤忠男 / p46~47 (0025.jp2)<4181765>特集I 映画史との対...野村梓 / p98~102 (0051.jp2)<4181777>[ドキュメント日本映画20世紀] 日本映画史年表(2)1930-1959 / 千葉伸夫 / p103~119 (0053.jp2)<418177
★天然色から純映画劇へ--日本映画史における天活の意義 小松 弘 藝術学研究 (通号 5) 1995.03 p.p25~37
★藝術学研究 (5) (明治学院論叢 = The Meiji Gakuin review) 明治学院大学藝術学会, 1995-03  興運動 / 天野知香 / p1~24 (0003.jp2)<3289324>天然色から純映画劇へ--日本映画史における天活の意義 / 小松弘 / p25~37 (0015.jp2)<3290081>日本のバッハ
★ドキュメント日本映画20世紀--日本映画史年表(1)1897-1929 千葉 伸夫 Cinema 101 : シネマ101 / Cinema101編集部 編 (通号 創刊準備号) 1995.08 p.95~112
★Cinema 101 : シネマ101 創刊準備号 映像文化研究連絡協議会, Cinema101編集部 編. 映像文化研究連絡協議会, 1995-08  / p92~94 (0048.jp2)連載 ドキュメント日本映画20世紀--日本映画史年表(I) / 千葉伸夫 / p95~112 (0049.jp2) /
★放送研究と調査 = The NHK monthly report on broadcast research 45(9)(532) NHK放送文化研究所 編. NHK出版, 1995-09  jp2)ことば・言葉・コトバ / 谷岡久男 / p43~43 (0023.jp2)衣笠資料整理余話 日本映画史を語る監督の一次資料 / 中谷正尚 / p44~53 (0024.jp2)調査研究ノート 世論調査
★自著を語る「日本映画史」の方法 (特集 映画史との対話--さまざまな現在) 佐藤忠男 Cinema 101 : シネマ101 / Cinema101編集部 編 (通号 1) 1995.12 p.46~47
★ドキュメント日本映画20世紀 日本映画史年表(2)1930-1959 千葉 伸夫 Cinema 101 : シネマ101 / Cinema101編集部 編 (通号 1) 1995.12 p.103~119
★日本映画作品辞典 戦前篇 (世界・日本映画作品辞典シリーズ ; 第1集) 日本映画史研究会 編. 科学書院, 1996.5
★帝キネ伝 : 実録日本映画史 佐々木勘一郎 著. 近代文芸社, 1996.5
★映画史は文学史に何を与えるか--佐藤忠男著「日本映画史」(全4巻)を読んで 紅野 謙介  文学 / 岩波書店 [編] 7(1) 1996.01 p.147~151
★日本映画史は正しく語られているか--大島渚「日本映画の100年」などをめぐって 山田和夫  前衛 : 日本共産党中央委員会理論政治誌 (通号 668) 1996.01 p.p127~136
★前衛 : 日本共産党中央委員会理論政治誌 (1)(668) 日本共産党中央委員会, 1996-01 日本 民主 青年 同盟 東大 駒場班 / p112~126 (0058.jp2)<3306728>日本映画史は正しく語られているか--大島渚「日本映画の100年」などをめぐって / 山田 和夫 / p127~
★演劇界 54(1) 演劇出版社, 1996-01  歌舞伎座 国立劇場 新橋演舞場 南座 / p24~40 (0014.jp2)新春特集 歌舞伎役者の日本映画史 土の上の歌舞伎 / 橋本治 / p74~74 (0039.jp2)新春特集 歌舞伎役者の日本映画史 子供のころ見た芝居 / 淀川長治 / p75~75 (0039.jp2)新春特集 歌舞伎役者の日本映画史 市川右太衛門対談・映画黄金時代と歌舞伎 / 水落潔 / p76~83 (0040.jp2)新春特集 歌舞伎役者の
★佐藤忠男著『日本映画史(全4巻)』 奥村 賢 映像学 / 日本映像学会 [編] (通号 56) 1996.05 p.112~115
★「日本映画史」の視角 佐藤 忠男  公評 33(6) 1996.07 p.94~101
★ドキュメント日本映画20世紀 日本映画史年表(3)1960-1995 千葉 伸夫  Cinema 101 : シネマ101 / Cinema101編集部 編 (通号 2) 1996.09 p.99~117
★月刊社会教育 40(9)(488) 「月刊社会教育」編集委員会 編. 国土社, 1996-09  jp2)生活詩の風景(90) / 津布久晃司 / p56~57 (0030.jp2)映画 もう一つの日本映画史を! / 山田和夫 / p66~67 (0035.jp2)スポーツの窓 / 森川貞夫 / p65~6
冊子体
★日本映画史雑考 菅雅男 著. 青竜社, 1997.10
★別册文藝春秋 (220) 文藝春秋, 1997-07  新連載エッセイ われら映画に死す 大島渚や今村昌平と同時代を生きた脚本家が回想する「やぶれかぶれ戦後日本映画史」 / 石堂淑朗 / p408~420 (0211.jp2)返還直前!香港マンガ世界探訪 中国返還で
★日本映画作品辞典 戦後篇 1 (世界・日本映画作品辞典シリーズ ; 第3集) 日本映画史研究会 編. 科学書院, 1998.6
★日本映画史探訪 : 映画への思い 田中純一郎記念第1回日本映画史フェスティバル実行委員会, 1998.9
★日本映画史探究 : 1935年・黄金期の興亡 菅雅男 著. 青竜社, 1999.4
★ザ・怪獣魂 : 日本映画史、テレビ史を飾った大怪獣100頭 (双葉社mook. 好奇心ブック) 双葉社, 1999.8
★日本映画史探訪 : 映画への思い 2 田中純一郎記念第2回日本映画史フェスティバル実行委員会, 1999.9
★映画館の構造と歴史-近代日本における幻想空間の現実 加藤, 幹郎, 京都大学. 1999-2000
★日本映画史を読み解く10冊 四方田 犬彦 論座 (通号 56) 1999.12 p.272~277
★日本映画史100年 (集英社新書) 四方田犬彦 著. 集英社, 2000.3
★日本映画史探訪 : 映画への思い 3 田中純一郎記念第3回日本映画史フェスティバル実行委員会, 2000.9
★日本映画史探訪 : 映画への思い 4 田中純一郎記念第4回日本映画史フェスティバル実行委員会, 2001.9
★日本映画史探訪 : 映画への思い 5 田中純一郎記念第5回日本映画史フェスティバル実行委員会, 2002.8
★小津安二郎研究 中澤千磨夫, 北海道武蔵女子短期大学 [著]. [中澤千磨夫], 2002-2005
★新田町 田中純一郎記念 日本映画史フェスティバル1回~5回 小笠原 隆夫 映像学 / 日本映像学会 [編] (通号 71) 2003 p.97~104
★日本映画検閲史 牧野守 著. パンドラ, 2003.3 日本映画検閲史 目次口絵//8前書き//18序 日本映画史と映画検閲制度の歴史区分//23第一期 一八九六(明治二十九)年~一九一六(大正五)年草創期における
★日本映画史探訪 : 映画への思い 6 新田町文化スポーツ振興事業団, 2003.8
★書評 田中眞澄『小津安二郎周游』--日本映画史を背景に持つ希有な小津論 (味読・愛読 文學界図書室) 鈴木 一誌  文學界 57(10) 2003.10 p.293~296
★年表で読む情報百科 (中公新書ラクレ) 読売新聞校閲部 著. 中央公論新社, 2004.12 チャイコフスキーコンクール//31581. グラミー賞//31782. アカデミー賞//31983. 日本映画史//32284. 日本歌謡史//32885. テレビ史//33386. 日本アニメ史//33787.
★日本映画とナショナリズム : 1931-1945 (日本映画史叢書 ; 1) 岩本憲児 編. 森話社, 2004.6
★映画と「大東亜共栄圏」 (日本映画史叢書 ; 2) 岩本憲児 編. 森話社, 2004.6
★書評・紹介 岩本憲児著『日本映画とナショナリズム 1931-1945』日本映画史叢書<1>、<2> 『映画と「大東亜共栄圏」』 畠山 宗明 掲載誌 演劇映像 / 早稲田大学演劇映像学会 編 (46) 2005 p.59~63
★特集2 日本映画史再読 映画学 / 映画学研究会 [編] (通号 19) 2005 p.101~173
★日本におけるネオリアリズム受容--作品と同時代の言説 (特集2 日本映画史再読) 佐藤 いづみ  映画学 / 映画学研究会 [編] (通号 19) 2005 p.138~147
★『狂った一頁』の物語と主題 (特集2 日本映画史再読) 朴 成培  映画学 / 映画学研究会 [編] (通号 19) 2005 p.122~137
★第一次労働組合映画協議会の位置づけ--独立映画運動の一源流としてのその存在 (特集2 日本映画史再読) 佐藤 洋  映画学 / 映画学研究会 [編] (通号 19) 2005 p.148~173
★モダニズム時代の田坂具隆 (特集2 日本映画史再読) 洞ヶ瀬 真人 映画学 / 映画学研究会 [編] (通号 19) 2005 p.101~121
★レヴュー 岩本憲児編『日本映画とナショナリズム 1931-1945』日本映画史叢書1 『映画と「大東亜共栄圏」』日本映画史叢書2 中村 秀之 映像学 / 日本映像学会 [編] (通号 74) 2005 p.141~146
★時代劇伝説 : チャンバラ映画の輝き (日本映画史叢書 ; 4) 岩本憲児 編. 森話社, 2005.10
★日本映画人名辞典 スタッフ篇 (世界・日本映画作品辞典シリーズ ; 第6集) 日本映画史研究会 編. 科学書院, 2005.4
★日本映画人名辞典 俳優篇 (世界・日本映画作品辞典シリーズ ; 第5集) 日本映画史研究会 編. 科学書院, 2005.4
★映像表現のオルタナティヴ : 一九六〇年代の逸脱と創造 (日本映画史叢書 ; 3) 西嶋憲生 編. 森話社, 2005.5
★ヒトを読む 浜野佐知--ピンク映画を日本映画史の盲腸の先にでも残したい 女が映画を作るとき 浜野 佐知, 大野 浩子  Aura (通号 170) 2005.4 p.60~68
★日本映画論言説大系 第3期 (活動写真の草創期) 29 牧野守 監修. ゆまに書房, 2006.1 活動写真の種明かし 浦島三郎 [著] 日本映画界事物起源 吉山旭光 [著] 日本映画史年表 吉山旭光 [著]
★日本映画史 1(1896-1940) 増補版 佐藤忠男 著. 岩波書店, 2006.10
★映画と身体/性 (日本映画史叢書 ; 6) 斉藤綾子 編. 森話社, 2006.10
★日本映画史 2(1941-1959) 増補版 佐藤忠男 著. 岩波書店, 2006.11
★日本映画史 3(1960-2005) 増補版 佐藤忠男 著. 岩波書店, 2006.12
★日本映画史の展開 : 小津作品を中心に 冨士田元彦 著. 本阿弥書店, 2006.2
★映画は世界を記録する : ドキュメンタリー再考 (日本映画史叢書 ; 5) 村山匡一郎 編. 森話社, 2006.9
★日本映画史のミッシング・リンク/東宝の航空教育資料製作所(上)東宝の航空教育資料製作所の生い立ち 林 穎四郎  映画テレビ技術 (643) 2006.3 p.50~53
★日本映画史のミッシング・リンク/東宝の航空教育資料製作所(中)航空戦果記録の海外ロケ 林 穎四郎  映画テレビ技術 (644) 2006.4 p.28~32
★日本映画史のミッシング・リンク/東宝の航空教育資料製作所(下)製作実態と終戦時の処理 林 穎四郎  映画テレビ技術 (645) 2006.5 p.50~53
★【日本映画史のミッシング・リンク/東宝の航空教育資料製作所】の補遺 総括篇(上)航空教育資料製作所の陣容と臨戦体制時の東宝映画 林 穎四郎 映画テレビ技術 (646) 2006.6 p.37~40
★【日本映画史のミッシング・リンク/東宝の航空教育資料製作所】の補遺 総括編(下)航空教育資料製作所の製作した作品群のリスト 林 穎四郎  映画テレビ技術 (647) 2006.7 p.46~49
★シンポジウム 映像とシナリオのあいだPart5 面白さの源流≪新東宝映画≫--隠れた日本映画史 桂 千穂, 掛札 昌裕, 宮川 一郎 他  シナリオ 62(8) (通号 697) 2006.8 p.56~67
★講演 日本映画史データベースの図書館での活用について (特集 第十四回JLA視聴覚資料研究会の記録) 渥美 雄一郎  図書館と映像資料 / 映像事業部 編 (14) 2006.11 p.45~51
★斉藤綾子編『日本映画史叢書(6)映画と身体/性』 中山 昭彦  映像学 / 日本映像学会 [編] (通号 79) 2007 p.74~78
★書評・紹介 岩本憲児編『時代劇伝説--チャンバラ映画の輝き 日本映画史叢書4』 西嶋憲生編『映像表現のオルタナティヴ--一九六〇年代の逸脱と創造 日本映画史叢書3』 坂尻 昌平  演劇映像 / 早稲田大学演劇映像学会 編 (48) 2007 p.98~104
★東京中心パラダイムを脱して : 名古屋から観た初期日本映画史研究 博士論文 小林貞弘 [著]. [小林貞弘], [2007]
★日本映画史 4 増補版 佐藤忠男 著. 岩波書店, 2007.1
★映画のなかの天皇 : 禁断の肖像 (日本映画史叢書 ; 9) 岩本憲児 編. 森話社, 2007.11
★家族の肖像 : ホームドラマとメロドラマ (日本映画史叢書 ; 7) 岩本憲児 編. 森話社, 2007.5
★Im Reich der Sinne 100 Jahre japanischer Film (Nexus 79) Inuhiko Yomota, aus dem Japanischen von Uwe Hohmann. Stroemfeld, c2007
★桂千穂の映画漂流記(第13回)日本映画史上初めてのオールヌードで評判の「女真珠王の復讐」 桂 千穂  シナリオ 63(11) (通号 712) 2007.11 p.56~58
★怪奇と幻想への回路 : 怪談からJホラーへ (日本映画史叢書 ; 8) 内山一樹 編. 森話社, 2008.8
★言説からの"ディレクター・システム"考察--日本映画史における映画監督論述の展開 洞ヶ瀬 真人  多元文化 / 名古屋大学国際言語文化研究科国際多元文化専攻 編 (8) 2008.3 p.79~93
★書評・紹介 岩本憲児著『サイレントからトーキーへ--日本映画形成期の人と文化』『映画のなかの天皇--禁断の肖像』(日本映画史叢書9) 檜山 博士 演劇映像 / 早稲田大学演劇映像学会 編 (50) 2009 p.66~68
★占領下の映画 : 解放と検閲 (日本映画史叢書 ; 11) 岩本憲児 編. 森話社, 2009.1
★映画と戦争 : 撮る欲望/見る欲望 (日本映画史叢書 ; 10) 奥村賢 編. 森話社, 2009.8
★映画のなかの古典芸能 (日本映画史叢書 ; 13) 神山彰, 児玉竜一 編. 森話社, 2010.9
★無声映画期における活動弁士言説の研究 : 日本映画史再考 博士論文 成田雄太 [著]. [成田雄太], [2011]
★日本映画の誕生 (日本映画史叢書 ; 15) 岩本憲児 編. 森話社, 2011.10
★観客へのアプローチ (日本映画史叢書 ; 14) 藤木秀朗 編. 森話社, 2011.3
★横断する映画と文学 (日本映画史叢書 ; 12) 十重田裕一 編. 森話社, 2011.7
★新藤兼人伝 : 未完の日本映画史 小野民樹 著. 白水社, 2011.8
★極私的戦後日本映画史(13回) 馬場 当 シナリオ 67(7) (通号 756) 2011.7 p.107~109
★極私的戦後日本映画史(14回) 馬場 当 シナリオ 67(8) (通号 757) 2011.8 p.133~135
★極私的戦後日本映画史(最終回) 馬場 当 シナリオ 67(9) (通号 758) 2011.9 p.87~90
★電波・電影・電視 : 現代東アジアの連鎖するメディア 三澤真美恵, 川島真, 佐藤卓己 編著. 青弓社, 2012.10  「教育型」テレビ放送体制の成立 佐藤卓己 著 戦後日本映画史における「満洲」人脈 赤上裕幸 著 上海におけるテレビ放送開始への経緯 川島真 著 上海人民広播
★女が書き、女が撮るとき : 日本映画史における二人の田中 斉藤 綾子 明治学院大学藝術学研究 (22):2012.7 p.13-31
★書評・紹介 岩本憲児編『日本映画の誕生』 : 日本映画史叢書15 演劇映像 / 早稲田大学演劇映像学会 編 (54):2013 p.49-52
★鮮烈!アナーキー日本映画史 = JAPANESE ANARCHY MOVIES 1959-1979 愛蔵版 (映画秘宝COLLECTION ; 50) 映画秘宝編集部 編. 洋泉社, 2013.11
★新聞に見る初期日本映画史 : 名古屋という地域性をめぐって (学術叢書) 小林貞弘 著. 学術出版会, 2013.7
★日本映画史110年 (集英社新書 ; 0752) 四方田犬彦 著. 集英社, 2014.8
★伊丹万作をめぐって : 志賀直哉からの日本映画史の試み (特集 映画を語る) 吉村 英夫 季論21 : intellectual and creative / 『季論21』編集委員会 編 (23):2014.冬 p.120-135
★特別インタビュー 日本映画史に残る名キャメラマンが時を経て再び"三里塚"に! 大津幸四郎(『三里塚に生きる』監督・撮影) "ルポルタージュ"する映画『三里塚に生きる』は時空を超えて「彼らの現在」に寄り添う 大津 幸四郎, 今井 照容 聞き手 出版人・広告人 2014.11 p.76-85
★伊丹万作とその系譜 : 異才たちの日本映画史 吉村英夫 著. 大月書店, 2015.9
★完全版アナーキー日本映画史1959-2016 = JAPANESE ANARCHY MOVIES (映画秘宝COLLECTION) 映画秘宝編集部 編. 洋泉社, 2016.11 映画秘宝COLLECTION完全版 アナーキー日本映画史 1959-2016 目次1960's//8独立愚連隊野獣死すべし東海道四谷怪談地獄黄線地帯地平線が
★新領域・次世代の日本研究 = New vistas: Japanese studies for the next generation : 海外シンポジウム2014 細川周平, 山田奨治, 佐野真由子 編. 人間文化研究機構国際日本文化研究センター, 2016.11 日本映画史の再検討 修正主義的戦争映画の確立 ディック・ステゲウェルンス 著 歌謡映画とメディア・ミックス
★「キノコ雲」と隔たりのある眼差し : 戦後日本映画史における〈原爆〉の利用法 (特集 国際会議:核・原爆と表象/文学 : 原爆文学の彼方へ ; 原爆を視る) 紅野 謙介  原爆文学研究 / 原爆文学研究会 編 15:2016.8 p.101-111
★表象の京都 : 日本映画史における観光都市のイメージ 須川まり 著. 春風社, 2017.3
★「昭和」の子役 : もうひとつの日本映画史 樋口尚文 編著. 国書刊行会, 2017.8
★文化資本研究 = Japan Cultural Capital 1 文化資本学会 編. 文化科学高等研究院出版局, 2018.1  スクリーンと目 楠元恭治 著 「描き続ける」とはどういうことなのか 佐藤直樹 著 初期日本映画史をどう捉えるか 小松弘 著 やはり希望は生まれる 琴寄政人 著 子どもとの対話ということ 岡崎勝
★歓喜の歌 (日本シナリオ作家協会ニュース(第450号) ; 「脚本で観る日本映画史 : 名作からカルトまで」報告) 佐伯 俊道 シナリオ : 映画芸術の原点 : Scenarioの月刊誌 / 日本シナリオ作家協会 監修 74(8)=841:2018.8 p.8-11
★第一回『首』 もらったチケットの大いなる恩恵 (日本シナリオ作家協会ニュース(第450号) ; 「脚本で観る日本映画史 : 名作からカルトまで」報告) 渡辺 善則 シナリオ : 映画芸術の原点 : Scenarioの月刊誌 / 日本シナリオ作家協会 監修 74(8)=841:2018.8 p.11-13
★「脚本で観る日本映画史 : 名作からカルトまで」報告 第二回『怪猫トルコ風呂』 幻想の夢は夜開く (日本シナリオ作家協会ニュース(第451号)) 宍戸 英紀  シナリオ : 映画芸術の原点 : Scenarioの月刊誌 / 日本シナリオ作家協会 監修 74(9)=842:2018.9 p.4-6



鈴木清順・木村威夫・熊谷秀夫 1958~1971日活における仕事について

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何年か前から、とみに物覚えが悪くなったなと痛感することがたびたびあったので、小さなメモ帳を携帯するようにしています。

決して忘れてはならない約束の日時とか、病院の診察日とか、そのほか細々とした事項をメモするのですが、当初は、「約束の日時と重要な事項」を簡単にメモするために持ち歩いていたものが、そのうち、気に掛かった新聞記事とか読書の感想とか見逃したくない映画とか、はてはそのポスターの惹句までも書き込む範囲を果てしなく(「だらしなく」といった方が相応しいかもしれませんが)広げて、その小さな帳面に書き込むようになってしまいました。

また、知人と会話したときなどに聞いた興味深い話の要点も書きとどめています。つまり、なんでもありのノートという感じです。

もともと覚書きなので、1~2行ですむ簡単なものばかりですが、ときには1頁におよぶものも、たまにはあります。

ある法律を勉強している方と飲んでいた時、たまたま殺人事件の話になりました。いろいろな陰惨・悲惨な事例を話してくれたあとで、誰もが知っている有名な殺人事件(自分の奥さんを惨殺して死体をバラバラにし長野の山林に埋めたという何十年も前の殺人事件で、ただ、その動機というのが、いまもって不明なのだそうです)を話してくれました。

判決文では、「妻の日頃の言動を腹立たしく思っていた夫が、たまたまその夜も夫の非行をなじる妻の言動に逆上し凶行に及んだ」としか書かれておらず、具体的になんと言ったために争いにまでなったかは記されていませんが、「実はね、ここだけのはなしだけどね」とその人は、声を潜めて話してくれました。

「その亭主が風呂上りにリラックスしてテレビを見ながらビールを飲んでいるときに、奥さんが隣の部屋から呼び掛けたので返事をしたところ、奥さんが笑いながら現れ、今のはわたしのオナラだよと嘲笑したというのが凶行の直接の原因だったそうなんですよ、まさか裁判官も殺人の動機がオナラだなんて後世に残る判決文には書けなかったのでしようね」

「へ~え、オナラに返事したために殺人ですか、そりゃオナラ殺人だ」って、わけが分かりません。

この話の真偽はともかく(このセンセン、もともと冗談好きの大嘘つきで通ってます)、そのときは腹を抱えて笑ってしまいましたが、いまそのページを見ると、1頁全部に大きく「バツ」がしてあるところをみると、書き込んではみたものの、このメモ帳の趣旨に大きく逸脱したことをすぐさま後悔したことが察せられます。そのときも感心して聞きながらも、半分は嘘っぱちだと聞き流していた証拠です。

しかし、こんなものばかりではありません、長文のメモのなかにだって有益なものだってありました。

たとえば、美術監督・木村威夫が種田陽平のインタビューに答えた言葉がメモされています。

「僕は映画の未来、不安は感じていないよ。人がやっていないことは山のようにある。誰がそれを発見するかだ。映画美術は、今までは舞台美術みたいに役者の演じる『場』を映画美術としてきたわけでしょ。そうではなくて、人間の心の奥底にあるイマジネーションを映画美術にするんだ。」(「伝説の映画美術監督たち×種田陽平」キネマ旬報連載2006~2007)

この部分、読んだ当初は物凄く心に響き、必死に書き留めたのですが、こうして抜き書きした部分だけ読み返してみると、残念ながら前後の脈絡を失った言葉の生命感がすっかり失われてしまっていることを実感しないわけにはいきません。やっぱり本というのは、1冊すべてを背負い込んだうえで、はじめて生きる「一文」というものがあるのだなあと痛感しました。

そんな折、読売新聞の読書欄を読んでいたら、上記の一文を補足するような記事(2018.10.7朝刊8面)に遭遇しました。福岡伸一「人間知の殿堂編・博物館 妄想の楼閣」のなかの一文です。

≪世に、マップラバーとマップヘイターあり。マップラバーとは文字通り、地図好きの人。地下鉄を降りても、百貨店に入ってもまず地図を見る。自分の現在地を定位してから歩き出す。マップヘイターは、地図などなくても平気な人。記憶や勘を頼りにどんどん進んでいける。おおまかにいうと学者や研究者は基本的にマップラバー。世界に緯度と経度の線を引き、グリッドのひとつひとつに地形と地名を記入するように現象や概念を定義し、分類し、列記したい。対象が複雑なものであればあるほど燃える。それらをことごとく枚挙し、名前や番号を振り、田んぼに苗を植えるかの如く整然と並べたい。ひいてはその行為が、世界の豊かさと美しさを賛美することにもなる。・・・そしてもうひとつ。マップラバーとして、新種を枚挙し、標本を陳列し、遺伝子地図を作って解明し続けて分かったこと。それは皮肉にも、生命自体はマップヘイターであるということだった。細胞は自律的に多細胞化し、相補的に運命を決め、発生的に組織や臓器を作る。そこにあらかじめ地図はいらない。博物館は人間の知が妄想した砂上の楼閣なのだった。≫

この文章を読んだ当初は、マップラバーが映画美術とか照明に該当し、マップヘイターが映画監督にあたるのかなと感じたのですが、どうでしょう?

この小文を書いているときに、たまたま和田誠の「照明熊谷学校」を見て、同じ日活で同時期(「東京流れ者」と「けんかえれじい」の印象が強烈なので)に活躍したこのお三方、鈴木清順・木村威夫・熊谷秀夫の接点(「日活」と「1958~1971」)を調べてみたくなりました。

以下がその時系列一覧で、★印は、同じ仕事をした作品です。3名が顔を揃えた作品は、「★★★」となります。



●鈴木清順・木村威夫・熊谷秀夫(日活にて1958~1971)

1958.02.26 春泥尼  日活 美術・木村威夫
1958.03.25 暗黒街の美女  日活 鈴木清順
1958.04.08 霧の中の男  日活 美術・木村威夫
1958.04.15 陽のあたる坂道  日活 美術・木村威夫
1958.05.27 死の壁の脱出  日活 美術・木村威夫
1958.06.29 踏みはずした春  日活 鈴木清順
1958.07.22 野郎と黄金  日活 美術・木村威夫
1958.07.29 運河  日活 美術・木村威夫
1958.09.08 青い乳房  日活 鈴木清順
1958.09.23 赤い波止場  日活 美術・木村威夫
1958.10.22 影なき声  日活 鈴木清順
1958.10.29 嵐の中を突っ走れ  日活 美術・木村威夫
1958.12.17 獣のいる街  日活 美術・木村威夫
1958.12.28 赤いランプの終列車  日活 照明・熊谷秀夫


1959.01.15 若い川の流れ  日活 美術・木村威夫
1959.01.15 らぶれたあ  日活 鈴木清順
1959.01.28 雑踏に光る眼  日活 照明・熊谷秀夫
1959.02.04 実いまだ青し  日活 美術・木村威夫
1959.02.24 仮面の女  日活 美術・木村威夫
1959.03.25 逃亡者  日活 美術・木村威夫
1959.04.08 狂った脱獄  日活 照明・熊谷秀夫
1959.04.22 二連銃の鉄  日活 美術・木村威夫
1959.05.12 夜霧に消えたチャコ  日活 照明・熊谷秀夫
1959.05.19 暗黒の旅券  日活 鈴木清順
1959.05.31 山と谷と雲  日活 美術・木村威夫
1959.06.09 海は狂っている  日活 美術・木村威夫
1959.07.05 爆薬に火をつけろ  日活 美術・木村威夫
1959.07.05 事件記者  日活 照明・熊谷秀夫
1959.08.02 事件記者 真昼の恐怖  日活 照明・熊谷秀夫
1959.08.09 男なら夢をみろ  日活 美術・木村威夫
1959.08.26 浮気の季節  日活 美術・木村威夫
1959.09.08 素っ裸の年令  日活 鈴木清順
1959.09.13 海底から来た女  日活 照明・熊谷秀夫
1959.10.21 硫黄島  日活 美術・木村威夫
1959.11.18 大学の暴れん坊  日活 美術・木村威夫


1960.01.03 刑事物語 東京の迷路  日活 照明・熊谷秀夫
1960.01.15 鉄火場の風  日活 美術・木村威夫
1960.01.27 13号待避線より その護送車を狙え  日活 鈴木清順
1960.02.07 俺は欺されない  日活 美術・木村威夫
1960.02.10 飢えた牙  日活 照明・熊谷秀夫
1960.03.20 ノック・ダウン 打倒  日活 美術・木村威夫
1960.04.06 けものの眠り  日活 鈴木清順
1960.04.27 白い閃光  日活 照明・熊谷秀夫
1960.05.21 僕は泣いちっち  日活 照明・熊谷秀夫
1960.05.28 海を渡る波止場の風  日活 美術・木村威夫
1960.06.25 お嬢さんの散歩道  日活 照明・熊谷秀夫
1960.06.25 密航0ライン  日活 鈴木清順
1960.07.09 霧笛が俺を呼んでいる  日活 美術・木村威夫
1960.08.31 小雨の夜に散った恋  日活 照明・熊谷秀夫
1960.09.14 借りは返すぜ  日活 照明・熊谷秀夫
1960.09.21 やくざ先生  日活 美術・木村威夫
1960.10.08 すべてが狂ってる  日活 鈴木清順
1960.11.12 情熱の花  日活 照明・熊谷秀夫
1960.11.23 くたばれ愚連隊  日活 鈴木清順
1960.12.21 コルトが背中を狙ってる  日活 照明・熊谷秀夫
1960.12.27 闘牛に賭ける男  日活 美術・木村威夫


1961.01.09 俺の血が騒ぐ  日活 美術・木村威夫
1961.01.27 夜の挑戦者  日活 照明・熊谷秀夫
1961.02.01 東京騎士隊  日活 鈴木清順
1961.02.11 紅の拳銃  日活 美術・木村威夫
1961.03.05 大暴れマドロス野郎  日活 美術・木村威夫
1961.04.03 機動捜査班  日活 照明・熊谷秀夫
1961.04.09 風に逆らう流れ者  日活 美術・木村威夫
1961.04.16 無鉄砲大将  日活 鈴木清順
1961.05.28 機動捜査班 罠のある街  日活 照明・熊谷秀夫
1961.06.04 散弾銃の男  日活 鈴木清順
1961.06.18 都会の空の非常線  日活 美術・木村威夫
1961.06.28 機動捜査班 秘密会員章  日活 照明・熊谷秀夫
1961.08.06 拳銃横丁  日活 美術・木村威夫
1961.08.27 峠を渡る若い風  日活 鈴木清順
1961.09.02 セールスマン物語 男にゃ男の夢がある  日活 照明・熊谷秀夫
1961.09.23 大森林に向って立つ  日活 美術・木村威夫
1961.10.01 海峡、血に染めて  日活 鈴木清順
1961.11.01 嵐を突っ切るジェット機  日活 美術・木村威夫
1961.11.22 カミナリお転婆娘  日活 照明・熊谷秀夫
1961.12.01 百万弗を叩き出せ  日活 鈴木清順
1961.12.10 黒い傷あとのブルース  日活 美術・木村威夫


1962.01.27 ひとつのいのち  日活 照明・熊谷秀夫
1962.01.27 兄貴  日活 美術・木村威夫
1962.02.03 君恋し  日活 照明・熊谷秀夫
1962.03.04 上を向いて歩こう  日活 美術・木村威夫
1962.04.22 週末屋繁晶記  日活 照明・熊谷秀夫
1962.05.01 雲に向かって起つ  日活 美術・木村威夫
★1962.06.20 ハイティーンやくざ  日活 鈴木清順
★1962.06.20 ハイティーンやくざ  日活 照明・熊谷秀夫
1962.07.15 遙かなる国の歌  日活 美術・木村威夫
1962.08.12 渡り鳥故郷へ帰る  日活 美術・木村威夫
1962.09.02 銃弾の嵐  日活 照明・熊谷秀夫
1962.09.30 硝子のジョニー 野獣のように見えて  日活 美術・木村威夫
1962.11.21 しろばんば  日活 照明・熊谷秀夫
1962.12.12 俺に賭けた奴ら  日活 鈴木清順


1963.01.11 いつでも夢を  日活 美術・木村威夫
1963.01.27 探偵事務所23 くたばれ悪党ども  日活 鈴木清順
1963.04.21 野獣の青春  日活 鈴木清順
1963.06.30 夜霧のブルース  日活 美術・木村威夫
1963.08.31 風が呼んでる旋風児 銀座無頼帖  日活 照明・熊谷秀夫
★1963.09.21 悪太郎  日活 美術・木村威夫
★1963.09.21 悪太郎  日活 鈴木清順
★1963.11.23 関東無宿  日活 鈴木清順
★1963.11.23 関東無宿  日活 美術・木村威夫


★1964.02.08 花と怒濤  日活 美術・木村威夫
★1964.02.08 花と怒濤  日活 鈴木清順
1964.04.12 噂の風来坊  日活 照明・熊谷秀夫
1964.04.29 夕陽の丘  日活 美術・木村威夫
1964.05.13 河内ぞろ どけち虫  日活 照明・熊谷秀夫
★1964.05.31 肉体の門  日活 美術・木村威夫
★1964.05.31 肉体の門  日活 鈴木清順
1964.09.09 あゝ青春の胸の血は  日活 照明・熊谷秀夫
★1964.10.03 俺たちの血が許さない  日活 鈴木清順
★1964.10.03 俺たちの血が許さない  日活 美術・木村威夫
1964.10.11 早射ちジョー 砂丘の決斗  日活 照明・熊谷秀夫
1964.12.06 河内ぞろ 喧嘩軍鶏  日活 照明・熊谷秀夫


★1965.02.28 春婦伝  日活 美術・木村威夫
★1965.02.28 春婦伝  日活 鈴木清順
1965.03.20 悲しき別れの歌  日活 照明・熊谷秀夫
1965.04.14 落葉の炎  日活 美術・木村威夫
1965.08.14 星と俺とできめたんだ  日活 照明・熊谷秀夫
★1965.08.25 悪太郎伝 悪い星の下でも  日活 美術・木村威夫
★1965.08.25 悪太郎伝 悪い星の下でも  日活 鈴木清順
1965.09.04 三匹の野良犬  日活 美術・木村威夫
1965.10.08 男の紋章 俺は斬る  日活 照明・熊谷秀夫
1965.10.23 怪盗X 首のない男  日活 美術・木村威夫
★1965.11.13 刺青一代  日活 美術・木村威夫
★1965.11.13 刺青一代  日活 鈴木清順


1966.02.05 愛して愛して愛しちゃったのよ  日活 照明・熊谷秀夫
1966.02.05 河内カルメン  日活 美術・木村威夫
1966.02.05 河内カルメン  日活 鈴木清順
★1966.04.10 東京流れ者  日活 美術・木村威夫
★1966.04.10 東京流れ者  日活 鈴木清順
★1966.04.10 東京流れ者  日活 照明・熊谷秀夫
1966.06.01 逢いたくて逢いたくて  日活 照明・熊谷秀夫
1966.06.02 友を送る歌  日活 照明・熊谷秀夫
1966.07.09 夜のバラを消せ  日活 美術・木村威夫
★1966.11.09 けんかえれじい  日活 鈴木清順
★1966.11.09 けんかえれじい  日活 美術・木村威夫
★1966.11.09 けんかえれじい  日活 照明・熊谷秀夫
1966.12.03 おゆきさん  日活 美術・木村威夫
1966.12.24 傷だらけの天使  日活 照明・熊谷秀夫


1967.02.25 二人の銀座  日活 美術・木村威夫
1967.05.03 嵐来たり去る  日活 美術・木村威夫
1967.06.15 殺しの烙印  日活 鈴木清順
1967.08.01 反逆  日活 照明・熊谷秀夫
1967.09.06 みな殺しの拳銃  日活 美術・木村威夫
1967.09.06 対決  日活 美術・木村威夫
★1967.10.07 紅の流れ星  日活 美術・木村威夫
★1967.10.07 紅の流れ星  日活 照明・熊谷秀夫
★1967.11.18 血斗  日活 照明・熊谷秀夫
★1967.11.18 血斗  日活 美術・木村威夫


★1968.01.13 無頼より 大幹部  日活 照明・熊谷秀夫
★1968.01.13 無頼より 大幹部  日活 美術・木村威夫
★1968.04.28 大幹部 無頼  日活 美術・木村威夫
★1968.04.28 大幹部 無頼  日活 照明・熊谷秀夫
★1968.05.29 わが命の唄 艶歌  日活 照明・熊谷秀夫
★1968.05.29 わが命の唄 艶歌  日活 美術・木村威夫
1968.06.22 昭和のいのち  日活 美術・木村威夫
1968.09.21 あゝひめゆりの塔  日活 美術・木村威夫
1968.11.02 無頼 人斬り五郎  日活 照明・熊谷秀夫
1968.12.28 無頼 黒匕首  日活 照明・熊谷秀夫


1969.01.22 地獄の破門状  日活 美術・木村威夫
1969.02.22 野獣を消せ  日活 美術・木村威夫
1969.03.15 無頼 殺せ  日活 照明・熊谷秀夫
1969.03.29 昇り竜鉄火肌  日活 美術・木村威夫
1969.05.14 前科 仮釈放  日活 照明・熊谷秀夫
★1969.07.12 前科 ドス嵐  日活 照明・熊谷秀夫
★1969.07.12 前科 ドス嵐  日活 美術・木村威夫
★1969.08.23 大幹部 殴り込み  日活 美術・木村威夫
★1969.08.23 大幹部 殴り込み  日活 照明・熊谷秀夫
1969.09.27 侠花列伝 襲名賭博  日活 美術・木村威夫
1969.12.31 嵐の勇者たち  日活 美術・木村威夫


★1970.01.15 やくざの横顔  日活 照明・熊谷秀夫
★1970.01.15 やくざの横顔  日活 美術・木村威夫
1970.03.07 斬り込み  日活 照明・熊谷秀夫
1970.07.11 女の警察 乱れ蝶  アロー・エンタープライズ=日活 美術・木村威夫
1970.09.01 大幹部 ケリをつけろ  日活 美術・木村威夫
1970.10.14 ネオン警察 ジャックの刺青  日活 照明・熊谷秀夫
1970.10.24 新宿アウトロー ぶっ飛ばせ  日活 照明・熊谷秀夫


1971.01.27 女子学園 おとなの遊び  日活 照明・熊谷秀夫
1971.07.03 関東破門状  日活 美術・木村威夫
1971.07.31 極楽坊主  日活 照明・熊谷秀夫
1971.08.25 不良少女 魔子  日活 美術・木村威夫
1971.11.20 団地妻 昼下がりの情事  日活 照明・熊谷秀夫


彼女の人生は間違いじゃない

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この映画「彼女の人生は間違いじゃない」を見てから、もうかなりの時間が経ちました。

見た直後、自分は、主人公の「みゆき」が、なぜデリヘル嬢にならなければならなかったのか、その「唐突さ」がどうしても理解できず(というか、消化できずに)そのことばかりが気になり、結局、自分が納得できるだけの結論を得られないまま、ついに「棚上げ状態」で、ほかの多くの作品を見重ねていくうちに(事実、身動きが取れずに、そういう「逃げ」しか選べなかったわけですが)、取り紛れていつの間にかこの作品のことも、そしてそのとき抱いた疑問のこともすっかり忘れてしまいました。

しかし、あるときふっと、その「なぜ彼女はデリヘル嬢になったのか」は、この作品にとって、作品の根幹にかかわるほどの重要なことではないと、なんの脈絡もなく突然思いあたりました。

この作品において「風俗」というものが、あまりに突飛で唐突だったから(イメージとしては鮮烈です)、見せ球を目で追ってしまう感じで、思わず「なぜだ?」とリアクションしてしまいましたが、本当は、ここで問題としなければならないことは、「彼女が自分自身を傷つけ罰せずにはいられなかったほどの」贖罪感のほうにあるのであって、特定の「風俗」ではなく、「自分を傷つけ破滅させることができさえすれば、風俗でもなんでもよかった」のだと気がついたのでした。

問題は、「贖罪感」の中身でなければならなかったはずです。

自分が、この映画に描かれている「風俗に走る少女」の意味を、理解もイメージも持てず、しかし、理解できないながらも、もうひと粘りして思考し続けられなかったのは、きっと、みゆきの持った「贖罪感」にリアルを感じることが出来なかったからだと思います。

震災に遭い、そして5年の歳月が経過しても、なお寒々しい仮設住宅で暮らさなければならない過酷な境遇にある一家と、その娘が、たとえ生活が苦しいからと言って、その延長線上に「風俗」に思い至るだろうかと考えたとき、即「あり得ない」という思いが、自分に「突飛」とか「唐突」とかを感じさせた理由だったと思います。その隔たりを埋めるためには、映像的には相当の説明が必要とされたはずです。

ここでは、みゆきの自分を罰せずにはおられないほどの喪失感と「罪の意識」の深刻さは十分に描かれており理解できましたが、娘をそのような思いにさせた母親がいったいどういう人物だったのか、みゆきが深く後悔しなければならないような、なにか重大な仕打ちを母親に行い、そのことで母親を死なせてしまって、その罪の意識にさいなまれて自分をとことん罰せずにはおられない、死んでも詫び足りないくらいの、この深刻な描き方は尋常ではありません。

それにひきかえ、一方の母親の描き方の淡白どころか、なにひとつ説明のない、いわゆる「優しいお母さん」くらいのお座なりなイメージに寄りかかるようにしか描かれていないそのアンバランスが、ぼくたちに深い違和感を抱かせたのだと思います。

ステレオタイプの母親のイメージを描くなら、もう一方で、「なにもあなたが悪いわけじゃない、そんなふうに思っちゃダメよ、お母さんはいつもあなたたちのことを天国から見守っているからね」の方だってリアルを持たせるためにバランス的に付け加えたってよさそうなものと感じました。

なにしろ高良健吾演じる三浦秀明をあれほどの善人として描くのなら、肉親である母親のほうこそ、さらに「もっと善人」に描くべきと思いました。

ラストで風俗の世界からミゴト堅気の一般人へと転身をみせる三浦に対するみゆきの無防備な微笑に対して、ネットの書き込みに、みゆきを演じた瀧内公美の演技について、「シーンが変わるたびに、まるで別人のように見えた」という投稿を読みました。

これを演技に対する「絶賛」と見るか、最後まで役をつかみ切れなかった「迷い」と見るかは、たぶん意見の分かれるところかもしれません。

(2017)監督・廣木隆一、脚本・加藤正人、原作・廣木隆一『彼女の人生は間違いじゃない』 (河出書房新社)、脚本・加藤正人、主題歌・meg「時の雨」(作詞:lili-an/作編曲:山崎泰之)、提供・ギャンビット、ギャガ、配給・ギャガ、製作プロダクション・ダブル・フィールド、アルチンボルド、ザフール、製作・「彼女の人生は間違いじゃない」製作委員会(ギャンビット、ギャガ)
出演・瀧内公美(金沢みゆき)、光石研(金沢修)、高良健吾(三浦秀明)、柄本時生(新田勇人)、篠原篤(山本健太)、蓮佛美沙子(山崎沙緒里)、戸田昌宏、安藤玉恵、波岡一喜、麿赤児、小篠恵奈、毎熊克哉、趣里、
2017年7月15日 上映時間119分

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できることなら全部見たい。外国語映画賞87カ国 全エントリー作品

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2018(第91回)アカデミー賞 外国語映画賞87カ国 全エントリー作品

各国自信作の総結集です。各映画祭での受賞歴をみても錚々たる作品です。
こうしてみると、自分たちが見ている映画って、ほんの一部なんだなっていうことがよく分かりますね。


★アフガニスタン:Rona, Azim's Mother(釜山映画祭:出品)
★アルジェリア:Until the End of Time(ドバイ映画祭:出品)
★アルゼンチン:The Angel(カンヌ映画祭:出品、トロント映画祭:出品、チューリッヒ映画祭:出品、シッチェス映画祭:出品)
★アルメニア:Spitak(モスクワ映画祭:監督賞受賞)
★オーストラリア:Jirga(トロント映画祭:出品、シドニー映画祭:出品)
★オーストリア:The Waldheim Waltz(ベルリン映画祭:ドキュメンタリー映画賞受賞、シェフィールド・ドキュメンタリー映画祭:出品、ブエノスアイレス・インディペンデント映画祭:出品)
★バングラデシュ:No Bed of Roses(モスクワ映画祭:Kommersant Weekend賞受賞、上海映画祭:出品、釜山映画祭:出品、ヴァンクーヴァー映画祭:出品)
★ベラルーシ:Crystal Swan(カルロヴィヴァリ映画祭:出品)
★ベルギー:Girl(カンヌ映画祭:ある視点部門 国際映画批評家連盟賞他受賞、レザルクヨーロッパ映画祭:TitraFilm賞受賞、オデッサ映画祭:演技賞受賞、メルボルン映画祭:観客賞7位)
★ボリヴィア:The Goalkeeper
★ボスニア・ヘルツェゴヴィナ:Never Leave Me(ドバイ映画祭:出品、エディンバラ映画祭:出品)
★ブラジル:The Great Mystical Circus(カンヌ映画祭:出品)
★ブルガリア:Omnipresent(ゴールデン・ローズ賞:作品賞、主演男優賞、主演女優賞他受賞、ソフィア映画祭:国際映画批評家連盟賞受賞)
★カンボジア:Graves Without a Name(ヴェネチア映画祭:出品、テルライド映画祭:出品)
★カナダ:Family Ties
★チリ:And Suddenly the Dawn(モントリオール映画祭:グランプリ受賞)
★中国:Hidden Man(トロント映画祭:出品、ゴールデン・ホース映画祭:出品)
★コロンビア:Birds of Passage(モトヴン映画祭:国際映画批評家連盟受賞、カンヌ映画祭:出品、ロカルノ映画祭:出品、メルボルン映画祭:出品)
★コスタリカ:Medea(リマ・ラテンアメリカ映画祭:女優賞受賞、リオ映画祭:出品、ブエノスアイレス・インディペンデント映画祭:出品、ワルシャワ映画祭:出品)
★クロアチア:The Eighth Commissioner
★チェコ:Winter Flies(トロント映画祭:出品)
★デンマーク:The Guilty(サンダンス映画祭:ワールドシネマ部門観客賞受賞、シアトル映画祭:監督賞受賞、ロッテルダム映画祭:観客賞受賞、バルト映画祭:作品賞受賞)
★ドミニカ:Cocote(リスボン&エストリル映画祭:特別審査員賞受賞、ロカルノ映画祭:作品賞受賞、トロント国際映画祭:出品、マイアミ映画祭:出品)
★エクアドル:A Son of Man
★エジプト:Yomeddine(カンヌ映画祭:フランソワ・シャレ賞受賞)
★エストニア:Take It or Leave It
★フィンランド:ペット安楽死請負人Euthanizer(ユッシ賞:脚本賞、音楽賞受賞、ノルウェー映画祭:国際映画批評家連盟賞受賞、東京映画祭:脚本賞受賞、トロント映画祭:出品)
★フランス:Memoir of War(アングレーム映画祭:出品、ハイファ映画祭:出品、フランス映画祭(日本):出品)
★ジョージア:泉の少女ナーメNamme(東京映画祭:出品、タリン・ブラックナイト映画祭:出品、トビリシ映画祭:出品、ヨーテボリ映画祭:出品)
★ドイツ:Never Look Away(ヴェネチア映画祭:出品、トロント映画祭:出品)
★ギリシャ:Polyxeni(ギリシャ・アカデミー賞:主演女優賞、助演女優賞他受賞、ロサンゼルス・ギリシャ映画賞:作品賞、演技賞受賞、テトゥアン地中海映画祭:グランプリ受賞)
★香港:オペレーション・レッド・シーOperation Red Sea(北京学生映画祭:審査員賞受賞、長春映画祭:助演女優賞受賞)
★ハンガリー:Sunset(ヴェネチア国際映画祭:国際映画批評家連盟賞受賞、トロント映画祭:出品、ロンドン映画祭:出品、ミシュコルツ映画祭:出品)
★アイスランド:Woman at War(カンヌ映画祭:出品、トロント映画祭:出品、ロンドン映画祭:出品、シカゴ映画祭:出品)
★インド:Village Rockstars(インド映画賞:作品賞受賞、ロサンゼルス・インド映画祭:審査員賞受賞、ムンバイ映画祭:作品賞受賞、トロント映画祭:出品)
★インドネシア:Marlina the Murderer in Four Acts(アジア太平洋映画祭:撮影賞、特別賞受賞、アジア太平洋映画賞:監督賞候補、トロント映画祭:出品、ニューホライゾン映画祭:出品)
★イラン:No Date, No Signature(ヴェネチア映画祭:ホライゾン部門 監督賞、男優賞受賞、シカゴ映画祭:新人監督賞受賞、アジア太平洋映画賞:男優賞受賞、ブラチスラヴァ映画祭:男優賞受賞)
★イラク:The Journey(トロント映画祭:出品、ロンドン映画祭:出品、パームスプリングス映画祭:出品)
★イスラエル:彼が愛したケーキ職人The Cakemaker(イスラエル・アカデミー賞:作品賞、監督賞、主演女優賞他候補、エルサレム映画祭:編集賞、Lia Van Leer賞受賞、カルロヴィヴァリ映画祭:エキュメニカル審査員受賞、ロンドン映画祭:出品)
★イタリア:Dogman(カンヌ映画祭:男優賞受賞、イタリア映画ジャーナリスト賞:作品賞、監督賞、主演男優賞他受賞、エルサレム映画祭:国際映画賞受賞、トロント映画祭:出品)
★日本:万引き家族Shoplifters(カンヌ映画祭:パルムドール受賞、ミュンヘン映画祭:国際映画賞受賞、メルボルン映画祭:観客賞3位、トロント映画祭:出品)
★カザフスタン:Ayka(カンヌ映画祭:女優賞受賞、ベルゲン映画祭:Cinema Extraordinaire受賞)
★ケニア:Supa Modo(ベルリン映画祭:特別賞受賞、エディンバラ映画祭:特別賞受賞、チューリッヒ映画祭:出品、サンディエゴ映画祭:出品)
★コソヴォ:The Marriage(タリン・ブラックナイト映画祭:国際映画批評家連盟賞受賞、クリーヴランド映画祭:出品、ルッカ映画祭:出品、トランシルヴァニア映画祭:出品)
★ラトヴィア:To Be Continued
★レバノン:Capernaum(カンヌ映画祭:審査員賞受賞、メルボルン映画祭:ピープルズ・チョイス賞受賞、ノルウェー映画祭:観客賞受賞、サラエヴォ映画祭:観客賞受賞)
★リトアニア:Wonderful Losers: A Different World(リトアニア映画賞:観客賞、ドキュメンタリー映画賞、作曲賞受賞、ワルシャワ映画祭:ドキュメンタリー映画賞受賞、トリエステ映画祭:ドキュメンタリー映画賞受賞、ミンスク映画祭:グランプリ、観客賞受賞)
★ルクセンブルク:グッドランドGutland(トロント映画祭:出品、東京映画祭:出品、パームスプリングス映画祭:出品、アムステルダム映画祭:出品)
★マケドニア:Secret Ingredient(サンタバーバラ映画祭:国際映画賞受賞、テッサロニキ映画祭:観客賞受賞、ソフィア映画祭:特別賞受賞、オーバーニュ映画祭:作品賞受賞)
★マラウイ:The Road to Sunrise
★メキシコ:Roma(ヴェネチア映画祭:金獅子賞受賞、テルライド映画祭:出品、トロント映画祭:出品、ニューヨーク映画祭:出品)
★モンテネグロ:Iskra(モンテネグロ映画祭:出品、ベオグラード映画祭:出品)
★モロッコ:Burnout(ドバイ映画祭:出品)
★ネパール:Panchayat
★オランダ:The Resistance Banker
★ニュージーランド:Yellow is Forbidden
★ニジェール:The Wedding Ring(トロント映画祭:出品、ロンドン映画祭:出品、サンフランシスコ映画祭:出品、ブエノスアイレス映画祭:出品)
★ノルウェー:What Will People Say(アマンダ賞:作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞受賞、トロント映画祭:出品、シアトル映画祭:出品、エジンバラ映画祭:出品)
★パキスタン:Cake
★パレスチナ:Ghost Hunting(ベルリン映画祭:ドキュメンタリー映画賞受賞、フィラデルフィア映画祭:出品、シアトル映画祭:出品、モスクワ映画祭:出品)
★パナマ:Ruben Blades Is Not My Name(サウス・バイ・サウスウエスト映画祭:観客賞受賞、ブエノスアイレス・インディペンデント映画祭:出品)
★パラグアイ:The Heiresses(ベルリン映画祭:国際映画批評家連盟賞受賞、サンセバスチャン映画祭:ラテンアメリカ映画賞受賞、シアトル映画祭:審査員特別賞受賞、グラマド映画祭:観客賞受賞)
★ペルー:Eternity(モントリオール・ファーストピープルズ映画祭:ドキュメンタリー映画賞受賞、グアダラハラ映画祭:出品、リマ・ラテンアメリカ映画祭:出品)
★フィリピン:Signal Rock(釜山映画祭:出品)
★ポーランド:Cold War(カンヌ映画祭:監督賞受賞、ポーランド映画祭:作品賞、編集賞、録音賞受賞、トロント映画祭:出品、テルライド映画祭:出品)
★ポルトガル:Pilgrimage(ポルトガル・アカデミー賞:衣装デザイン賞他受賞)
★ルーマニア:I Do Not Care If We Go Down in History as Barbarians(カルロヴィヴァリ映画祭:クリスタル・グローブ賞受賞)
★ロシア:ヒトラーと戦った22日間 Sobibor(カンヌ映画祭:出品)
★セルビア:Offenders(シカゴ映画祭:出品、ベオグラード映画祭:出品)
★シンガポール:Buffalo Boys(ファンタジア映画祭:出品、ニューヨーク・アジア映画祭:出品)
★スロヴァキア:The Interpreter(ベルリン映画祭:出品、エルサレム映画祭:出品)
★スロヴェニア:Ivan(スロヴェニア映画祭:作品賞、女優賞、脚本賞他受賞)
★南アフリカ:Sew the Winter to My Skin(トロント映画祭:出品)
★韓国:Burning(カンヌ映画祭:国際映画批評家連盟賞受賞、トロント映画祭:出品、ニューヨーク映画祭:出品、ロンドン映画祭:出品)
★スペイン:Champions(シアトル映画祭:出品)
★スウェーデン:Border(カンヌ映画祭:ある視点部門作品賞受賞、エルサレム映画祭:国際映画特別賞受賞、ミュンヘン映画祭:作品賞受賞、ノルウェー映画祭:批評家賞受賞)
★スイス:Eldorado(ベルリン映画祭:出品、香港映画祭:出品)
★台湾:大仏+ The Great Buddha +(アジア映画賞:録音賞受賞、ゴールデン・ホース映画賞:新人監督賞、脚色賞他受賞、台北映画祭:観客賞受賞、トロント映画祭:NETPAC賞受賞)
★タイ:Malila: The Farewell Flower(シンガポール映画祭:監督賞受賞、アジア映画賞:主演男優賞、新人監督賞受賞、釜山映画祭:出品、香港映画祭:出品)
★チュニジア:Beauty and the Dogs(ヴァリャドリッド映画祭:若手審査員賞受賞、カンヌ映画祭:出品、ロンドン映画祭:出品、シカゴ映画祭:出品)
★トルコ:The Wild Pear Tree(カンヌ映画祭:出品、エルサレム映画祭:出品、シドニー映画祭:出品、ニュージーランド映画祭:出品)
★ウクライナ:Donbass(カンヌ映画祭:ある視点部門監督賞受賞、ミュンヘン映画祭:出品、カルロヴィヴァリ映画祭:出品)
★イギリス: I Am Not a Witch(英国アカデミー賞新人賞受賞、インディペンデント・スピリット賞外国語映画賞候補、ロンドン映画批評家協会賞:ブレイクスルー映画人賞候補、英国インディペンデント映画賞:監督賞、新人監督賞受賞)
★ウルグアイ:A Twelve-Year Night(ベルリン映画祭:アルテ国際賞、特別賞受賞、ヴェネチア映画祭:出品)
★ヴェネズエラ:The Family(マイアミ映画祭:作品賞受賞、リマ・ラテンアメリカ映画祭:作品賞受賞、カンヌ映画祭:出品、シカゴ映画祭:出品)
★ヴェトナム:The Tailor(アジア太平洋映画祭:衣装デザイン賞受賞、ヨーテボリ映画祭:出品、釜山映画祭:出品)
★イエメン:10 Days Before the Wedding(ヨーテボリ映画祭:出品、釜山映画祭:出品)



(注)映画芸術科学アカデミーは10月8日、第90回アカデミー賞外国語映画賞部門エントリー作品を発表した。アカデミーは6月に世界各国に対し同部門への出品を依頼し、そのうち87カ国の作品がエントリー。マラウイ、ニジェールは初エントリーとなった。外国語映画賞は、外国語映画賞専門委員会でスクリーニングされ、投票により候補作品が5本決定されることになる。


◆ちなみに、第91回アカデミー賞のスケジュールは、こんな感じです。

2018年
11月18日(日)協会賞授賞式
2019年
1月 7日(月)ノミネーション投票開始
1月14日(月)ノミネーション投票締切
1月22日(火)ノミネーション発表
2月 4日(月)ノミニーズ・ランチョンパーティ
2月 9日(土)科学技術賞ディナー
2月12日(火)最終投票開始
2月19日(火)最終投票締切
2月24日(日)第91回アカデミー賞授賞式 (ハリウッド&ハイランドセンター、ドルビーシアター)

いくら何でも気が早すぎますが、あくまでウワサで、プレゼンターとして名前があがっているのは、
アリソン・ジャニー(アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル)
フランシス・マクドーマンド(スリー・ビルボード)
ゲイリー・オールドマン(ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男)
サム・ロックウェル(スリー・ビルボード)
だそうです。当然ながら各名前の末尾にはそれぞれ「?」が付されている状態です。



◆あっ、そうそう、スケジュールついでに、上記87カ国のエントリー作品のカッコ内に記載した映画祭のスケジュールも合わせて載せておきますね。アカデミー賞でノミネートを勝ち取るための前哨戦と位置づけられている重要なイヴェントです、こちらの方も目が離せませんよね。

2018年
5月 8日(火)カンヌ国際映画祭開幕
5月19日(土)カンヌ国際映画祭閉幕
8月29日(水)ヴェネチア国際映画祭開幕
9月6日(木)トロント国際映画祭開幕
9月8日(土)ヴェネチア国際映画祭閉幕
9月16日(日)トロント国際映画祭閉幕
10月18日(木)ゴッサム賞ノミネーション
10月31日(水)英国インディペンデント映画賞ノミネーション
11月4日(日)ハリウッド映画賞
11月10日(土)ヨーロッパ映画賞ノミネーション
11月16 日(火)インディペンデント・スピリット賞ノミネーション
11月26日(月)ゴッサム賞
11月27 日(火)ナショナル・ボード・オブ・レヴュー賞
11月29 日(木)ニューヨーク映画批評家協会賞
12月02日(日)英国インディペンデント映画賞
12月03日(月)アニー賞ノミネーション
12月04 日(火)アメリカ映画協会賞
12月06 日(木)ゴールデン・グローブ賞ノミネーション
12月10日(月)ブロードキャスト映画批評家協会賞ノミネーション
12月12日(水)アメリカ映画俳優組合賞ノミネーション
12月15日(土)ヨーロッパ映画賞

2019年
1月04日(金)アメリカ製作者組合賞ノミネーション
1月05 日(土)全米映画批評家協会賞
1月06 日(日)ゴールデン・グローブ賞
1月07 日(月)アメリカ脚本家組合賞ノミネーション
1月07 日(月)アメリカ編集監督組合賞ノミネーション
1月07 日(月)アメリカ美術監督組合賞ノミネーション
1月08日(火)アメリカ監督組合賞ノミネーション
1月08 日(火)アメリカ録音監督組合賞ノミネーション
1月09日(水)英国アカデミー賞ノミネーション
1月10 日(木)アメリカ衣装デザイナー組合賞ノミネーション
1月10 日(木)アメリカメイキャップアーティスト&ヘアスタイリスト組合賞ノミネーション
1月13 日(日)ブロードキャスト映画批評家協会賞
1月15 日(火)USCスクリプター賞ノミネーション
1月19 日(土)アメリカ製作者組合賞
1月22 日(木)第91回アカデミー賞ノミネーション発表
1月27 日(日)アメリカ映画俳優組合賞
2月1 日(金)アメリカ編集監督組合賞
2月2日(土) アメリカ監督組合賞
2月2 日(土)アメリカ美術監督組合賞
2月2 日(土)アニー賞
2月7 日(木)ベルリン国際映画祭開幕
2月9 日(土)USCスクリプター賞
2月10 日(日)英国アカデミー賞
2月16日(土)アメリカメイキャップアーティスト&ヘアスタイリスト組合賞
2月16日(土)アメリカ録音監督組合賞
2月17日(日)アメリカ脚本家組合賞
2月17 日(日)ベルリン国際映画祭閉幕
2月19日(火)アメリカ衣装デザイナー組合賞
2月23 日(土)インディペンデント・スピリット賞
2月24日(日)第91回アカデミー賞授賞式


速報!! 第 31 回 東京国際映画祭 全日程・全作品

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東京国際映画祭の上映作品は、9 つの主要部門によって構成されています。


●コンペティティブ Competitive

1 コンペティション Competition
2018年1月以降に完成した長編映画を対象に、世界各国・地域の応募作品の中から、厳正な予備審査を経た16本の作品を期間中上映します。今年は109の国と地域から1829本もの応募がありました。国際的な映画人で構成される審査委員のもと、アウォードセレモニーで各賞が決定されます。

◇「コンペティション」部門プログラミング・ディレクター
矢田部吉彦(やたべ よしひこ)
フランス・パリ生まれ。スイス育ち。日本興業銀行(現みずほ銀行)に勤務。退職後、映画の配給、宣伝を手がける一方、ドキュメンタリー映画のプロデューサーおよびフランス映画祭の運営に携わる。その後、東京国際映画祭に入り、上映作品の選定を行う作品部の統括を担当。同時に「日本映画・ある視点」(第17~25回)、「日本映画スプラッシュ」(第26回~)部門のプログラミング・ディレクターも務める。映画祭の生え抜きスタッフとして、2007年から「コンペティション」部門のプログラミング・ディレクターに就任。

◇「コンペティション」部門作品一覧

10/28[SUN] 21:20、10/29[MON] 14:55
★アマンダ(原題)監督:ミカエル・アース(アジアン・プレミア)
柔らかい光に悲しみが染みてゆく。自由に生きる青年ダヴィッドと親を失った姪のアマンダが、突然の悲劇をともに乗り越えようとする。美しい夏の陽光が降り注ぐ家族の愛と再生の物語。人気若手俳優V・ラコストと愛くるしい少女のコンビから目が離せない感動の話題作。
監督:ミカエル・アース、出演:ヴァンサン・ラコスト、イゾール・ミュルトゥリエ、オフィーリア・コルブ

10/30[TUE] 19:00、11/01[THU] 10:30
★半世界 監督:阪本順治(ワールド・プレミア)
描いた人生になってる? 日本映画界を代表する監督・阪本順治が、稲垣吾郎主演で贈る完全オリジナルストーリー。40歳目前という年齢の男3人の視点を通じて、誰もが通るある地点の葛藤と、家族や友人との絆、希望を描くヒューマンドラマ。
監督:阪本順治、出演:稲垣吾郎、長谷川博己、池脇千鶴、渋川清彦

10/29[MON] 21:15、10/31[WED] 10:20
★氷の季節 監督:マイケル・ノアー(アジアン・プレミア)
凍る大地に閉じ込められた死体の謎。19世紀デンマークの農村地。極貧にあえぐ農家の主は、娘を裕福な地主と結婚させて貧困からの脱却を図るが、思惑と運命が残酷に交差する。現代に通じる格差社会を描き、リアリズムに裏付けされた硬質のドラマ。
監督:マイケル・ノアー、出演:イェスパー・クリステンセン、マウヌス・クレッパー、グスタウ・ドゥケアー・ギーセ

10/31[WED] 16:55、11/01[THU] 21:30
★ブラ物語 監督:ファイト・ヘルマー(ワールド・プレミア)
ブラジャーは夏の風に乗って。のどかな町中を走る列車の機関士は車体に引っかかったブラジャーを見つけ、その持ち主を探し始める。まるでガラスの靴の持ち主を探すシンデレラの王子のように。微笑ましいエロティシズムが漂う、美しくタイムレスなおとぎ話。
監督:ファイト・ヘルマー、出演:ミキ・マノイロヴィッチ、パス・ヴェガ、チュルパン・ハマートヴァ

10/26[FRI] 16:55、10/29[MON] 18:10
★翳りゆく父 監督:ガブリエラ・アマラウ・アウメイダ(インターナショナル・プレミア)
少女の不思議な力は家族を救うか。母を亡くした少女は怪しいおまじないで願い事を叶えようとし、落ち込む父はリストラに怯え、次第に様子がおかしくなっていく。純真な少女と沈鬱な父親の家族物語にホラーが加わった、エモーショナルなスピリチュアルドラマ。
監督:ガブリエラ・アマラウ・アウメイダ、出演:ジュリオ・マシャード、ニナ・メデイロス、ルシアナ・パエス

10/31[WED] 18:00、11/01[THU] 13:50
★大いなる闇の日々 監督:マキシム・ジルー(インターナショナル・プレミア)
チャップリンものまね男の運命は!? 第2次大戦中。芸人の男が故郷カナダに帰ろうと試みるが荒れ地の中で交通手段を失う。親切な男に助けられるが、行く先には意外な落とし穴が待っていた。雄大な映像と不条理な物語が合わさり不穏な恐ろしさに満ちたダークスリラー。
監督:マキシム・ジルー、出演:マーティン・デュブレイユ、ロマン・デュリス、サラ・ガドン

10/31[WED] 21:10、11/01[THU] 16:55
★ヒズ・マスターズ・ヴォイス 監督:パールフィ・ジョルジ(ワールド・プレミア)
鬼才監督が送るシュールなトリップ。幼少時に去った父の行方を調べる兄弟の前に、米の巨大な陰謀が見え隠れする。果たして父は国家犯罪に関わっていたのだろうか? 宇宙と家族を繋ぎ、人類の創生に踏み込む、大胆にして崇高なパルフィ監督面目躍如の快作。
監督:パールフィ・ジョルジ、出演:ポルガール・チャバ、ペテルソン・エリク、キシュ・ディアーナ

10/27[SAT] 10:30、10/30[TUE] 10:20
★ヒストリー・レッスン 監督:マルセリーノ ・イスラス・エルナンデス(ワールド・プレミア)
堅物教師と反抗生徒のユニークな旅。ベテラン女性教師ヴェロは、転校生エヴァの反抗的な態度にうろたえる。エヴァは図々しくヴェロの生活に侵入し、やがてふたりの間に奇妙な友情が芽生えて行く。世代を越えた交流を描き、ふたりの女優が絶妙の相性を見せる感動作。
監督:マルセリーノ ・イスラス・エルナンデス、出演:ベロニカ・ランガー、レナータ・ヴァカ、フェルナンド・アルバレス・レべール

10/28[SUN] 14:20、10/31[WED] 13:25
★愛がなんだ 監督:今泉力哉(ワールド・プレミア)
好きになって、ごめんなさい。角田光代の小説「愛がなんだ」を、恋愛映画の旗手、今泉力哉監督が映画化。想いを寄せるマモルに人生のすべてを捧げるテルコ。完全なる一方通行の恋。「片思い」を徹底的に考察する、おかしく切ないラブストーリー。
監督:今泉力哉、出演:岸井ゆきの、成田 凌、深川麻衣

10/27[SAT] 13:45、10/29[MON] 10:50
★詩人 監督:リウ・ハオ(ワールド・プレミア)
時代の狭間で揺れる夫婦愛の行方。炭鉱で働く詩人の夫と彼を支える妻は将来を夢見て深く愛し合う。しかし炭鉱を訪れた高名な詩人が夫婦関係に微妙な影響を及ぼしていく。経済大国前夜の中国、変わりゆく時代の中で揺れ動く人々の愛憎を雄弁な映像で綴る人間ドラマ。
監督:リウ・ハオ(劉浩)、出演:ソン・ジア、チュー・ヤーウェン、チョウ・リージン

10/26[FRI] 13:35、10/28[SUN] 10:55
★ザ・リバー 監督:エミール・バイガジン(アジアン・プレミア)
少年たちは母なる河に秘密を託す。文明から隔絶された辺境の地で暮らす5人の兄弟。家の仕事を一緒にこなし仲良く河で遊ぶ。しかし平穏な日々は都会から来た少年の登場で崩れてゆく。カザフ注目のアーティスト監督がシャープな構図と独特の世界観で綴る映像詩。
監督:エミール・バイガジン、出演:ジャルガス・クラノフ、ジャスラン・ウセルバエフ、ルスラン・ウセルバエフ

10/27[SAT] 17:30、10/30[TUE] 15:20
★シレンズ・コール 監督:ラミン・マタン(ワールド・プレミア)
魔都イスタンブールの結界に挑む。再開発ラッシュが進む首都。建設会社勤務の男は醜い都会に疲れ果て、地方でオーガニックな生活を楽しむ女性シレンに会うべく脱出を図るが障害が相次ぐ。消費社会の矛盾や脱出幻想をあざ笑う、残酷でリアルなブラックコメディ。
監督:ラミン・マタン、出演:デニズ・ジェリオウル、エズギ・チェリキ、プナル・トレ

10/26[FRI] 18:00、10/29[MON] 21:15
★テルアビブ・オン・ファイア 監督:サメフ・ゾアビ(アジアン・プレミア)
「イスラエル映画の現在2018」テルアビブ炎上!燃え上がる愛! パレスチナの女スパイがイスラエル将校と恋に落ちる昼ドラが大ヒットしている。制作現場に入るパレスチナ人AD青年は、ふとしたことでイスラエルの検問官から脚本の着想をもらうが…。複雑な中東情勢をコメディで楽む極上のエンタメ。
監督:サメフ・ゾアビ、出演:カイス・ナーシェフ、ルブナ・アザバル、ヤニブ・ビトン

10/26[FRI] 21:15、10/28[SUN] 20:40
★三人の夫 監督:フルーツ・チャン(ワールド・プレミア)
HKインディーの雄による強烈な寓話。半人半魚伝説が残る香港の港。ボートで暮らし客を取る不思議な娼婦。人間離れした性欲を持つ女は3人の夫に愛され、ひたすら行為を続ける。セックスを通じて時代を風刺し激烈な生への希求で溢れるF・チャンにしか撮れない衝撃作。
監督:フルーツ・チャン(陳果)、出演:クロエ・マーヤン、チャン・チャームマン

10/26[FRI] 10:20、10/28[SUN] 18:10
★堕ちた希望 監督:エドアルド・デ・アンジェリス(アジアン・プレミア)
究極のどん底からの脱出。人身売買組織の手先として働くヒロインは、逃げた娼婦を必死に探す。しかし、自らの妊娠を機に人生を変える賭けに出る。ナポリ郊外、イタリア屈指の無法地帯と呼ばれる荒れた海辺を舞台とした、激しく美しいサバイバルドラマ。
監督:エドアルド・デ・アンジェリス、出演:ピーナ・トゥルコ、マッシミリアーノ・ロッシ、マリーナ・コンファローネ

10/27[SAT] 20:40、10/30[TUE] 12:45
★ホワイト・クロウ(原題)監督:レイフ・ファインズ(アジアン・プレミア)
伝説のバレエダンサーの誕生秘話。史上最高のダンサーのひとり、R・ヌレエフの半生をレイフ・ファインズが映画化。型破りの技術と性格を持つ彼のキャリア開花と、ソ連からの亡命劇をスリリングに描き、現役ダンサーO・イヴェンコが見事に天才ダンサーを再現している。
監督:レイフ・ファインズ、出演:オレグ・イヴェンコ、アデル・エグザルホプロス、ラファエル・ペルソナ

11/02[FRI] 20:15、11/03[SAT] 20:30
★東京グランプリ受賞作品
受賞作品は11/2(金)のアウォード・セレモニーで発表されます。

11/03[SAT] 19:05
★審査員特別賞受賞作品
受賞作品は11/2(金)のアウォード・セレモニーで発表されます。

11/03[SAT] 10:35
★最優秀監督賞受賞作品
受賞作品は11/2(金)のアウォード・セレモニーで発表されます。

11/03[SAT] 10:20
★最優秀女優賞受賞作品
受賞作品は11/2(金)のアウォード・セレモニーで発表されます。

11/03[SAT] 13:30
★最優秀男優賞受賞作品
受賞作品は11/2(金)のアウォード・セレモニーで発表されます。

11/03[SAT] 15:55
★最優秀芸術貢献賞受賞作品
受賞作品は11/2(金)のアウォード・セレモニーで発表されます。

11/03[SAT] 17:00
★最優秀脚本賞 Presented by WOWOW 受賞作品
受賞作品は11/2(金)のアウォード・セレモニーで発表されます。


★観客賞受賞作品
11/02[FRI] 19:45、11/03[SAT] 13:50
受賞作品は11/2(金)のアウォード・セレモニーで発表されます。


2 アジアの未来 Asian Future
“アジア発、世界へ、未来へ!”長編映画3本目までのアジア新鋭監督の作品をいち早く上映するアジア・コンペティション部門。 日本から中東まで、いま最も活気に満ちたアジア圏のこれからの映画界をリードする作品を紹介します。また、選出された作品の監督やキャスト・スタッフを招聘して日本の観客や映像業界との交流を図り、アジアの才能を世界へ発信します。最優秀作品には「アジアの未来 作品賞」が贈られます。さらに、文化の違いを超えて国際的に活躍していくことが期待される監督に、「国際交流基金アジアセンター特別賞」が贈られます。

◇「アジアの未来」部門プログラミング・ディレクター
石坂健治(いしざか けんじ)
早稲田大学大学院で映画学を専攻し、アジア映画、ドキュメンタリー映画に関する研究・批評活動を開始。1990年より2007年まで国際交流基金専門員としてアジア中東映画祭シリーズを企画運営。2007年の第20回TIFFより現職。2011年開学の日本映画大学教授・映画学部長を兼職。著書に『ドキュメンタリーの海へ 記録映画作家・土本典昭との対話』(現代書館)など。

◇「アジアの未来」作品一覧

10/30[TUE] 21:30、11/01[THU] 10:40
★冷たい汗 監督:ソヘイル・ベイラギ(インターナショナル・プレミア)
フットサルにかける女たち。女子フットサルイラン代表チームの主将をつとめるアフルーズは、念願のアジア大会決勝進出を決める。しかし決戦の地マレーシアへ向かう空港で、彼女の出国を夫が許可せず書類にサインしていないことを知る。
監督:ソヘイル・ベイラギ、出演:バラン・コーサリ、アミル・ジャディディ、サハル・ドラトシャヒ

10/27[SAT] 17:20、10/29[MON] 15:40
★母との距離 監督:ペルシ・インタラン(インターナショナル・プレミア)
出奔した母が5年ぶりに帰還。5年前に夫と2人の娘を捨てて愛人のもとへ出奔したリザ。もう一度やり直そうとする夫は彼女を家に連れ戻すが…。『ダイ・ビューティフル』のプロデューサーであるインタランが監督した、新しい愛を模索する家族のドラマ。
監督:ペルシ・インタラン、出演:イザ・カルザド、ノニー・ブエンカミノ、テレース・マルバール

10/29[MON] 18:20、11/01[THU] 13:35
★はじめての別れ 監督:リナ・ワン(ワールド・プレミア)
新疆ウイグルからTIFF初登場! ムスリムの少年アイサは村の学校に通いながら聾唖の母の世話と農作業を手伝っている。やがて母は施設に入り、仲の良い少女カリビヌールも転校と次々に別れが訪れる。新人女性監督リナ・ワンが故郷に捧げた映像詩。
監督:リナ・ワン、出演:アイサ・ヤセン、カリビヌール・ラハマティ、アリナズ・ラハマティ

10/26[FRI] 18:00、10/27[SAT] 10:45
★海だけが知っている 監督:ツイ・ヨンフイ(インターナショナル・プレミア)
先住民の子らが舞踊大会をめざす。美しい海に囲まれた台湾東部の離島・蘭嶼(らんしょ)を舞台に、子どもたちと新任教師が高雄で行われる先住民児童の舞踊コンクールを目指す。教師役以外の出演者は島の人々。ツイ・ヨンフイ監督の劇映画デビュー作。
監督:ツイ・ヨンフイ(崔永徽)、出演:ホァン・シャンホー、ジョン・ジアジュン、リー・フォンイン

10/27[SAT] 14:20、10/30[TUE] 13:00
★ミス・ペク 監督:イ・ジウォン
児童虐待の連鎖を乗り越えよ。母親から虐待された過去を持つ女性が、かつての自分と同じ境遇の幼い少女ジウンと出会い、彼女を救おうとするが、ジウンの母親と衝突し…。『密偵』やTVドラマ「イ・サン」のハン・ジミン主演の実話ストーリー。
監督:イ・ジウォン、出演:ハン・ジミン、キム・シア、イ・ヒジュン

10/27[SAT] 21:10、10/31[WED] 14:05
★ソン・ランの響き 監督:レオン・レ(インターナショナル・プレミア)
大衆歌舞劇と男の友情の世界。1980年代のサイゴン。借金の取り立てをしているズンは、押しかけた家でカイルオン(ベトナム南部の大衆歌舞劇)の俳優リン・フンと出会う。反目するふたりは徐々に仲良くなるが…。歌と踊りと男の友情に魅せられる。
監督:レオン・レ、出演:リエン・ビン・ファット、アイザック、スアン・ヒエップ

10/28[SUN] 16:50、10/31[WED] 10:45
★トレイシー 監督:ジュン・リー(ワールド・プレミア)
50代男の新しい愛のかたちとは? 妻と円満に暮らす50歳のタイフンのもとに、高校時代の級友チンが亡くなったという電話が入る。その日からタイフンの隠された過去が徐々に露わになっていく。香港期待の新鋭ジュン・リー長篇デビュー作。
監督:ジュン・リー(李駿碩)、出演:フィリップ・キョン、カラ・ワイ、リバー・ホアン

10/26[FRI] 21:00、10/28[SUN] 10:20
★武術の孤児 監督:ホアン・ホアン(ワールド・プレミア)
新米の国語教師の奮闘記。1990年代後半の中国内陸部。武術を専門に教える中学校に国語の教員として赴任したルー・ヨンホンは、戸惑いながらも校風になじんでいくが、いじめられっ子で脱走を繰り返すツイシャンが心配のタネ。
監督:ホアン・ホアン(黄璜)、出演:ジン・ジンチェン、ホウ・ユンシャオ、リウ・ジーハン

11/03[SAT] 20:00
★アジアの未来 作品賞 受賞作品
受賞作品は11/2(金)のアウォード・セレモニーで発表されます。


3 日本映画スプラッシュ Japanese Cinema Splash
海外への飛躍を強く意識した部門。活況を呈する日本のインディペンデント映画から、とりわけ個性が強く、独創性とチャレンジ精神に溢れる作品を監督のキャリアを問わず紹介します。出品作品は、海外から招聘する国際映画祭プログラマーやプレス、バイヤーに積極的に紹介されます。

◇「日本映画スプラッシュ」作品一覧

10/27[SAT] 21:05、10/29[MON] 10:15
★あの日々の話 監督:玉田真也(ワールド・プレミア)
最悪で最高な夜。とある大学サークル、二次会のカラオケボックスを舞台にした若者たちの一夜。滑稽で無様な顛末を描いた青春群像劇。 玉田真也監督の主宰する劇団・玉田企画による同名舞台原作を完全映画化。
監督:玉田真也、出演:山科圭太、近藤 強、木下崇祥

10/27[SAT] 10:25、10/29[MON] 17:25
★海抜 監督:高橋賢成(ワールド・プレミア)
僕たちは大人になってしまった。城西国際大学メディア学部の四期生による卒業制作作品。高校時代に中学校の同級生が暴行されているのを目の当たりにしながら、何も行動できなかった男の12年間に及ぶ苦悩を描く。
監督:高橋賢成、出演:阿部倫士、松﨑 岬、佐藤有紗

10/28[SUN] 21:05、11/01[THU] 16:05
★銃 監督:武 正晴(ワールド・プレミア)
昨日、私は拳銃を拾った。芥川賞作家・中村文則のデビュー作「銃」を武正晴監督が映画化。モノクロ映像(一部カラー)表現により、日常に潜む人間の狂気を描く。主演は村上虹郎。他、広瀬アリス、リリー・フランキー。
監督:武 正晴、出演:村上虹郎、広瀬アリス、リリー・フランキー

10/28[SUN] 13:30、10/31[WED] 13:55
★鈴木家の嘘 監督:野尻克己(ワールド・プレミア)
笑いを交えて描かれる家族の再生。ある日突然に訪れた長男の死。ショックのあまり記憶を失った母のため、遺された父と長女は一世一代の嘘をつく。悲しみを抱えながら再生しようともがく家族の姿を、ユーモアを交えて丁寧に優しく紡ぐ感動作。
監督:野尻克己、出演:岸部一徳、原 日出子、木竜麻生、加瀬 亮

10/28[SUN] 10:30、10/30[TUE] 17:35
★月極オトコトモダチ 監督:穐山茉由(ワールド・プレミア)
恋愛感情を飛び越えろ。男女の友情はレンタルできるの? いくつになってもややこしい、オトコとオンナとオンガクの物語。初の長編映画単独主演となる徳永えりが主人公を熱演。穐山茉由監督の長編デビュー作。
監督:穐山茉由、出演:徳永えり、橋本 淳、芦那すみれ

10/27[SAT] 13:35、10/29[MON] 13:30
★僕のいない学校 監督:日原進太郎(ワールド・プレミア)
“僕“はどこへ向かえばいいのだろう。専門学校の映画学科を舞台に「学校とは教育かビジネスか」というアンタッチャブルなテーマに挑んだ意欲作。現職教員が監督を務め、在学生を演者として起用。教育現場の“今”をリアルにあぶり出す。
監督:日原進太郎、出演:嶺 豪一、矢柴俊博、岩谷健司

10/28[SUN] 17:25、10/30[TUE] 14:00
★漫画誕生 監督:大木 萠(ワールド・プレミア)
知られざる 漫画“誕生”の物語。「漫画」を職業として確立した男・北沢樂天。かつて一世を風靡した漫画家は、なぜ歴史から忘れられてしまったのか。イッセー尾形主演で“近代漫画の父”の波乱と謎に満ちた人生を描く。
監督:大木 萠、出演:イッセー尾形、篠原ともえ、稲荷卓央

10/27[SAT] 17:35、10/30[TUE] 10:30
★メランコリック 監督:田中征爾(ワールド・プレミア)
人生、こんなはずじゃなかった。名門大学を卒業後、うだつの上がらぬ生活を送っていた和彦は、とある銭湯でアルバイトを始める。ある日和彦は、その銭湯の風呂場が閉店後、“人を殺す場所”として貸し出されていることを知る。
監督:田中征爾、出演:皆川暢二、磯崎義知、吉田芽吹

11/01[THU] 19:50
★21世紀の女の子(特別上映)
80年代後半〜90年代⽣まれの新進映画監督14名+アニメーション監督1名が参加。全編に共通した“あるひとつのテーマ”を、各監督が8分以内の短編で表現するオムニバス作品。企画・プロデュース:山戸結希、エグゼクティブ・プロデューサー:平沢克祥、長井 龍、コプロデューサー:小野光輔、平林 勉、三谷一夫
◇回転てん子とどりーむ母ちゃん(監督:山中瑶子)
◇粘膜(監督:加藤綾佳)
◇projection(監督:金子由里奈)
◇恋愛乾燥剤(監督:枝 優花)
◇out of fashion(監督:東 佳苗)
◇君のシーツ(監督:井樫 彩)
◇Mirror(監督:竹内里紗)
◇セフレとセックスレス(監督:ふくだももこ)
◇ミ ューズ(監督:安川有果)
◇I wanna be your cat(監督:首藤 凜)
◇珊瑚樹(監督:夏都愛未)
◇reborn(監督:坂本ユカリ)
◇愛はどこにも消えない(監督:松本花奈)
◇離ればなれの花々へ(監督:山戸結希)
◇EDアニメーション(監督:玉川 桜)

11/03[SAT] 17:50
★日本映画スプラッシュ作品賞 受賞作品
受賞作品は11/2(金)のアウォード・セレモニーで発表されます。

11/03[SAT] 14:30
★日本映画スプラッシュ監督賞 受賞作品
受賞作品は11/2(金)のアウォード・セレモニーで発表されます。


●ショーケース Showcase

4 特別招待作品 Special Screenings
日本公開前の最新作をプレミア上映する特別招待作品は、オープニング、クロージング作品に加え、GALAスクリーニング作品の3作品を中心に大作や話題作が揃う、華やかな部門です。国内のみならず海外からもスターが来場し、会期中に開催されるイベントを大いに盛り上げます。

◇「特別招待作品」作品一覧

10/25[THU] 19:30
★アリー/ スター誕生 【オープニング】監督:ブラッドリー・クーパー
人生を変える“うた”に出会う。歌手を夢見るアリーは、世界的シンガーのジャクソンと出会う。才能を見いだされ瞬く間にスターダムを駆け上るアリー。激しい恋に落ちた2人だったが、全盛期を過ぎたジャクソンの栄光は徐々に陰り始めていて。
監督:ブラッドリー・クーパー、出演:レディー・ガガ、ブラッドリー・クーパー

10/29[MON] 18:45
★人魚の眠る家 【GALAスクリーニング】監督:堤幸彦(ワールド・プレミア)
娘を殺したのは、私でしょうか。愛するわが子の悲劇に直面し、究極の選択を迫られた夫婦。それは愛か、欲望か? 作家・東野圭吾のベストセラー小説を原作に、堤幸彦監督が挑む衝撃と感動のヒューマンミステリー。この愛の結末に涙が止まらない。
監督:堤 幸彦、出演:篠原涼子、西島秀俊、坂口健太郎

11/03[SAT] 13:30
★GODZILLA 星を喰う者 【クロージング】監督:静野孔文/瀬下寛之(ワールド・プレミア)
その黄金は、絶望すら焼き尽くす。アニメーション映画『GODZILLA』が最終章を迎える。 三部作の最終章『星を喰う者』では、虚空の神〈ギドラ〉と破壊の王〈ゴジラ・アース〉がついに激突。主人公・ハルオが目にする未来とは。
監督:静野孔文、瀬下寛之、声の出演:宮野真守、櫻井孝宏、花澤香菜

10/30[TUE] 18:15
★あまのがわ 監督:古新 舜(ワールド・プレミア)
心を無くした私、体を無くした彼。主人公の史織は東京の女子高生。教育熱心な母親との葛藤を抱えながら生活をしている。ある日、祖母の入院を機に故郷の鹿児島に降り立ち、彼女の依頼で神秘の島・屋久島に旅立つ。その道中で、分身ロボットと出会うことになる。
監督:古新 舜、出演:福地桃子、柳 喬之、生田智子、水野久美

10/30[TUE] 20:30
★えちてつ物語~わたし、故郷に帰ってきました。~ 監督:児玉宜久
この街が、笑顔の始発駅。県民の力で復活した、福井県を舞台に、揺れる想いを乗せながらも家族の絆を取り戻していくアテンダントを描いた感動作。えちてつに乗せた笑顔と涙を、家族やふるさとを持つすべての人へ贈ります。
監督:児玉宜久、出演:横澤夏子、緒形直人、笹野高史、松原智恵子

10/28[SUN] 14:20- -
★華氏119 監督:マイケル・ムーア
マイケル・ムーア砲、トランプ直撃。2016年11月9日、トランプは米国大統領選の勝利を宣言。その日、米国ひいては世界の終りが始まった。なぜこうなった? どうしたら止められる? ムーア節炸裂! まさかのチェンジ・ザ・ワールド・エンターテインメント。
監督:マイケル・ムーア、出演:ドナルド・トランプ

11/01[THU] 19:00
★ギャングース 監督:入江 悠(ワールド・プレミア)
何があっても、生き抜け。人気コミックスの映画化! 最弱タタキ3人組VS最強の半グレ・カンパニー“六龍天”。殺るか殺られるか、壮絶なバトルの幕が上がる! 新時代のアウトローたちによる、青春エンタテインメント!
監督:入江 悠、出演:高杉真宙、加藤 諒、渡辺大知

10/27[SAT] 20:30
★PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰 & Case.2 First Guardian 監督:塩谷直義(ワールド・プレミア)
Next Project始動。人間の心理状態を数値化し管理する近未来社会を舞台に、正義を問われる警察機構を描くオリジナルSFアニメーション、4年ぶりの新作。
監督:塩谷直義、声の出演:佐倉綾音、野島健児、東地宏樹

11/01[THU] 18:00
★jam 監督:SABU(ワールド・プレミア)
絡み合う物語はやがてひとつに。多くの作品を国際映画祭に出品してきたSABU監督作品に、LDH JAPAN主催、劇団EXILEのメンバーが総出演。SABU監督がオリジナルストーリーで贈る、疾走エンタテインメント・ムービーがここに完成。
監督:SABU、出演:青柳 翔、町田啓太、鈴木伸之

11/01[THU] 21:00
★女王陛下のお気に入り 監督:ヨルゴス・ランティモス
英国を揺るがす女王と淑女たちの物語。18世紀のイングランド、長いフランスとの戦時下、宮廷では虚弱な女王アンの傍で、親友のレディ・サラが権勢を握っていた。そこに新しい従順な召使い、アビゲイルが現れ、女王の寵愛と権力の行方が揺らぎ始める。
監督:ヨルゴス・ランティモス、出演:オリヴィア・コールマン、エマ・ストーン、レイチェル・ワイズ

10/25[THU] 10:30
★旅猫リポート 監督:三木康一郎
ぼくは、最後まで、サトルの猫でいる。有川浩の“一生に一本しか書けない物語”待望の映画化! 5年間幸せに暮らしていた悟と猫・ナナだったが、とある事情でナナの新しい飼い主を探す旅に出ることに。ひとりと1匹の旅の行方は。
監督:三木康一郎、出演:福士蒼汰、高畑充希(声の出演)、竹内結子、ナナ

10/31[WED] 18:00
★ハード・コア 監督:山下敦弘(ワールド・プレミア)
真っ直ぐ生きる男たちの人生活劇。平成の奇書! 伝説的コミックが遂に映画化! 山下敦弘監督最新作、山田孝之×佐藤 健×荒川良々競演で贈る、切なくて可笑しい、この平成末期に必見の、不器用だけど真っ直ぐ生きる男たちの人生活劇。
監督:山下敦弘、出演:山田孝之、佐藤 健、荒川良々

10/27[SAT] 13:30
★パッドマン 5億人の女性を救った男 監督:R.バールキ
愛する妻、そして全女性のために。現代のインドで、安全で安価な生理用ナプキンの普及に生涯をかけた男の感動の実話。「愛する妻を救いたい。」その一心でタブーを恐れず信念を貫いた彼の行動が、やがてインド5億人の女性たちの救済へ繋がっていく。
監督:R・バールキ、出演:アクシャイ・クマール、ソーナム・カプール、ラーディカー・アープテー

10/31[WED] 19:50
★Merry Christmas!~ロンドンに奇跡を起こした男~ 監督:バハラット・ナルルーリ
奇跡の感動ファンタジー。クリスマスを題材にした小説を思い付いたチャールズ・ディケンズは、執筆に没頭するあまり、小説の世界に入り込んでしまう。不朽の名作「クリスマス・キャロル」の誕生秘話を、ユニークに描いたファンタジー作品。
監督:バハラット・ナルルーリ、出演:ダン・スティーヴンス、クリストファー・プラマー、ジョナサン・プライス

11/02[FRI] 10:50、11/02[FRI] 14:00、11/02[FRI] 18:00、11/02[FRI] 21:10
★ROMA/ローマ 監督:アルフォンソ・キュアロン
アルフォンソ・キュアロン最新作。アカデミー賞®受賞監督兼脚本家のアルフォンソ・キュアロン最新作。物語はメキシコシティのローマという地区を中心に、自分を育ててくれた女性たちへの想いをこめた監督のラブレターともいうべき作品。
監督:アルフォンソ・キュアロン、出演:ヤリャッツァ・アパリシオ、マリーナ・デ・タビラ、マルコ・グラフ

10.31 Wed 13:20
★パリに舞う~万作・萬斎・裕基、未来へ(ノンフィクションW 野村家三代)[日本/フランス]伝統を未来へつなげる一家の物語。狂言六百五十年の歴史を担い未来へ伝える野村万作・萬斎・裕基の野村家三代が、パリで究極の難曲「三番叟」を舞う。それぞれ現役の今を生きる野村家三代の「挑戦」を追う。
監督:稲垣綾子、出演:野村万作、野村萬斎、野村裕基

11.3 Sat 18:00
★平昌2018冬季オリンピック公式映画:クロッシング・ビヨンド[韓国]
平昌からオリンピック精神を謳う。ドキュメンタリー監督として高く評価されているイ・スンジュンが、2018年平昌冬季オリンピックに参加するアスリートの闘志を追い、オリンピックの価値がいかに様々な境界を越えて通じ合うかを探る。
監督:イ・スンジュン
出演:ビリー・モーガン、アクワシ・フリンポン、ダニエラ・イラシュコ=シュトルツ

11.2 Fri 19:20
★熱狂宣言[ 日本]止まったら死ぬぞ! 難病・若年性パーキンソン病を抱える東証一部上場企業社長、松村厚久の実像に迫った、奥山和由15年ぶりのドキュメンタリー監督作品。
監督:奥山和由、出演:松村厚久


5 Japan Now
この1年の日本を代表する作品の数々を、映画祭独自の視点で選考した部門です。この部門を見れば、今日の日本映画を概観できるとともに、“日本の今”とそこに在る日本の美意識・文化が多面的に見えてきます。また、今年は日本を代表する国際的俳優・役所広司さんを特集しその魅力を堪能頂きます。

◇「Japan Now」部門プログラミング・アドバイザー
安藤紘平(あんどう こうへい)
青年時代、寺山修司に師事。繊細で独創的な表現力で知られる映 像 作家。ハイビジョンを使っての作品制作では世界的な先駆者。多数の作品で、ハワイ国際映画祭銀賞、モントルー国際映画祭グランプリなど数多く受賞。パリ、ニューヨーク、ロサンゼルス、東京などの美術館に作品収蔵。2001、2005年パリにて安藤紘平回顧展開催。早稲田大学名誉教授。

「Japan Now」作品一覧

10/31[WED] 21:05
★カメラを止めるな! 監督:上田慎一郎
最後まで席を立つな! 無名の新人監督と俳優達が創った、“まだどこにもないエンターテインメント”「37分ワンシーン・ワンカットで描くノンストップ・ゾンビサバイバル!」を撮ったヤツらの話。
監督:上田慎一郎、出演:濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ

11/01[THU] 19:30
★菊とギロチン 監督:瀬々敬久
同じ夢をみて闘った。瀬々敬久監督、構想30年の入魂作! 女相撲とアナキストをテーマに、木竜麻生、東出昌大、寛一郎、韓英恵ほか、フレッシュなキャスト陣で挑むアナーキー青春群像劇!
監督:瀬々敬久、出演:木竜麻生、東出昌大、寛 一 郎

11/01[THU] 12:55
★きみの鳥はうたえる 監督:三宅 唱
きらめきに満ちた、青春映画。静雄と同居している「僕」は、ある日職場の同僚の佐知子と関係を持つ。すぐに3人は仲良くなり、毎晩のように一緒に遊ぶようになる。だがそんな幸福な日々もやがて終わりを迎えるのだった。
監督:三宅 唱、出演:柄本 佑、石橋静河、染谷将太

11/01[THU] 10:10
★サイモン&タダタカシ 監督:小田 学
好きな人の、好きな人を探しに。高校卒業後は大学に進学するサイモンと、実家の工場を継ぐ親友のタダタカシ。サイモンの秘めた想いを知るよしもなく、男だらけの生活に焦ったタダは、サイモンと共に“運命の女”を探す旅に出る。
監督:小田 学、出演:阪本一樹、須賀健太、間宮夕貴

10/30[TUE] 16:50
★パンク侍、斬られて候 監督:石井岳龍
最後に斬られるのは誰だ? 最後に斬られるのは誰だ? ある隠密ミッションの発令によって始まる世紀のハッタリ合戦。10人の男たちとひとりの女とひとりの猿、クセもの12人たちが繰り広げる驚天動地の戦いを描く、前代未聞のエンタテインメント。
監督:石井岳龍/脚本:宮藤官九郎、出演:綾野 剛、北川景子

10/29[MON] 20:30
★ペンギン・ハイウェイ 監督:石田祐康
誰にでも、忘れられない夏がある。少し不思議で、一生忘れない、あの夏。無限の可能性を秘めた少年の瞳を通して描かれる、果てしない世界の謎と冒険。新世代の才能と日本屈指の実力派スタッフ・キャストが集結し、鮮やかに描き出す青春ファンタジー。
監督:石田祐康、声の出演:北 香那、蒼井 優

10/31[WED] 10:25
★万引き家族 監督:是枝裕和
盗んだのは、絆でした。家族を描き続けてきた是枝裕和監督が“家族を超えた絆”を描く。カンヌ映画祭最高賞<パルムドール>を受賞した衝撃の感動作。
監督:是枝裕和、出演:リリー・フランキー、安藤サクラ、樹木希林

10/26[FRI] 10:50
★モリのいる場所 監督:沖田修一
文句はあるけどいつまでもふたりで。伝説の画家・熊谷守一のエピソードをもとに、沖田修一監督が、どこか懐かしく温かいオリジナルストーリーを紡ぐ。94歳のモリと76歳の妻・秀子を名優・山﨑努と樹木希林が味わい深く演じる。
監督:沖田修一、出演:山﨑 努、樹木希林、加瀬 亮

10/31[WED] 17:45
★リバーズ・エッジ 監督:行定 勲
欲望と焦燥の青春ストーリー! 若者たちの心の揺らぎを鮮烈に描いた岡崎京子の最高傑作を実写映画化。2018年ベルリン国際映画祭にてパノラマ部門オープニング作品に選出され、国際批評家連盟賞を受賞した。
監督:行定 勲、出演:二階堂ふみ、吉沢 亮、森川 葵

10/26[FRI] 16:45
★孤狼の血 監督:白石和彌
映画俳優 役所広司。「警察小説×仁義なき戦い」と評される同名原作を映画化した本作。昨今コンプライアンスを過度に重視する日本の映像業界と現代社会に対する新たな挑戦により、超衝撃作が誕生した。
監督:白石和彌、出演:役所広司、松坂桃李、真木よう子

10/26[FRI] 13:15
★キツツキと雨 監督:沖田修一
映画俳優 役所広司。小さな山村で、無骨なキコリとゾンビ映画の撮影にやってきた気弱な映画監督が出会い、奇妙なコラボレーションを生み出していく。
監督:沖田修一、出演:役所広司、小栗 旬、高良健吾

10/27[SAT] 14:00
★CURE キュア 監督:黒沢 清
映画俳優 役所広司。連続殺人犯は奇妙な話術で刑事を翻弄する…。被害者の胸に文字が刻まれるという猟奇殺人事件の謎に迫る、ひとりの刑事の姿を描く。
監督:黒沢 清、出演:役所広司、萩原聖人、うじきつよし

10/27[SAT] 17:15
★うなぎ 監督:今村昌平
映画俳優 役所広司。カンヌ映画祭パルムドール受賞。第50回カンヌ映画祭パルムドール。最高賞を二度受賞した(「楢山節考」1983年)日本の映画監督は、現在まで今村昌平のみ。役所広司は、妻殺しの服役を終えた主人公・山下拓郎を見事に演じた。
監督:今村昌平、出演:役所広司、清水美砂、倍賞美津子

10/27[SAT] 10:20
★Shall we ダンス? 監督:周防正行
映画俳優 役所広司。真面目だが取り柄のない普通のサラリーマンの杉山は、ひょんなことから社交ダンスの世界に引き込まれ、生きがいを取戻していく…。笑って泣ける邦画エンタテインメント作品。
監督:周防正行、出演:役所広司、草刈民代、竹中直人


6 ワールド・フォーカス World Focus
世界各国・地域の映画祭受賞作や話題作、あるいは有名監督の新作から、日本公開が未決定の貴重な作品を取り上げます。欧米の作品に加え、アジアの有力作品も上映します。また、部門内特集としてイスラエル映画を取り上げます。TIFF 開催後に半数以上の作品の日本公開が決定する「ワールド・フォーカス」は世界の話題作のショーケースとしての役割を果たしていきます。

◇「ワールド・フォーカス」作品一覧

10/30[TUE] 20:35、10/31[WED] 18:25
★カーマイン・ストリート・ギター 監督:ロン・マン
ギター弾けなくても絶対欲しくなる。NYのカーマイン通りにあるギター店。昔気質の職人と、パンキッシュな女性の弟子がビルの古材でmade in NYのギターを作り、名だたるギタリストが日々訪ねてくる。音楽好き感涙必至の至福ドキュ。
監督:ロン・マン、出演:ジム・ジャームッシュ、ビル・フリゼール、レニー・ケイ

11/01[THU] 18:10、11/03[SAT] 17:25
★ある誠実な男 監督:ルイ・ガレル(アジアン・プレミア)
監督ルイ・ガレルの才能に刮目。かつて愛した女性とその息子に振り回される青年の困惑の日々を描く。トリュフォーをはじめとする珠玉の仏映画の伝統に沿った爽やかな傑作。リリー=ローズ・デップ共演。サンセバスチャン映画祭コンペ作。
監督:ルイ・ガレル、出演:ルイ・ガレル、レティシア・カスタ、リリー=ローズ・デップ

10/25[THU] 21:10、10/27[SAT] 10:10
★世界の優しき無関心 監督:アディルハン・イェルジャノフ
甘くて苦いファンタジー。身売りに出される名家のお嬢様に力持ちで心優しい使用人が付き添う。ふたりの最初で最後の旅。鮮やかな映像とスラップスティックなユーモア溢れる世界にうっとりする逸品。カンヌ映画祭「ある視点」部門出品。
監督:アディルハン・イェルジャノフ、出演:ディナラ・バクティバエヴァ、クアンディク・デュセンバエフ、クルジャミラ・ベルジャノヴァ

10/27[SAT] 17:20、11/02[FRI] 16:40
★ノン・フィクション 監督:オリヴィエ・アサイヤス
事実と小説はともに奇なり。書籍編集者と小説家を軸にした群像ドラマ。ネットと既存文化との関係が真正面から議論され、恋愛模様もふんだん。アサイヤス監督が肩の力を抜いて臨み、スター競演も楽しめる軽やかな作品。ヴェネチア映画祭コンペ出品作。
監督:オリヴィエ・アサイヤス、出演:ジュリエット・ビノシュ、ギョーム・カネ、ヴァンサン・マケーニュ

10/28[SUN] 20:25、11/01[THU] 13:00
★われらの時代 監督:カルロス・レイガダス(アジアン・プレミア)
C・レイガダス監督の集大成的傑作。広い牧場を持ち、詩人でもある男が妻の不貞に理性を示そうとするが…。美しい自然のなか、本能と知性のせめぎ合いが大スケールで描かれ男女関係の複雑さが露呈する。主演は監督本人。ベネチア映画祭コンペ作。
監督:カルロス・レイガダス、出演:カルロス・レイガダス、ナタリア・ロペス、エレアサル・レイガダス

10/30[TUE] 12:20、11/03[SAT] 11:15
★イングマール・ベルイマンを探して 監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ
生誕100年記念ドキュメンタリー。巨匠中の巨匠、イングマール・ベルイマンの功績をフォン・トロッタ監督が振り返る。直接の関係者の証言はもちろん、O・アサイアス、M・H・ラブ、R・オストルンドなど現役監督へのインタビューも嬉しい。
監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ、出演:リヴ・ウルマン、ミア・ハンセン=ラヴ、オリヴィエ・アサイヤス

10/25[THU] 18:00、10/29[MON] 11:00
★彼ら 監督:パオロ・ソレンティーノ(アジアン・プレミア)
政治の天才か、俗物の極みか。鬼才監督が毀誉褒貶の激しいベルルスコーニ元首相を描く。 莫大な富に囲まれ、色欲も露わな元首相を名優T・セルヴィッロが鬼気迫る演技で再現。 アクの強い元首相に対抗するような濃い演出に注目の話題作。
監督:パオロ・ソレンティーノ、出演:トニ・セルヴィッロ、エレナ・ソフィア・リッチ、リッカルド・スカマルチョ

10/31[WED] 21:20、11/02[FRI] 11:50
★まったく同じ3人の他人 監督:ティム・ウォードル
サンダンス映画祭審査員特別賞受賞。大学新入生の青年が初対面の相手が自分を知っていることに戸惑う。僕は双子なのか? しかももうひとり? 数奇な運命を生きた青年たちを巡り次々に真実が明かされる驚天動地のドキュメンタリー。
監督:ティム・ウォードル

10/28[SUN] 22:00、11/02[FRI] 14:30
★トゥー・ダスト 監督:ショーン・スナイダー(アジアン・プレミア)
妻はいかにして塵に戻るのか? 妻を亡くした敬虔なユダヤ教信者の男。悲しみを癒す方法は、妻の“腐敗”の行方を知ることだった。哀しく優しい弔いの旅を描くM・ブロデリック主演の奇想天外コメディ。トライベッカ映画祭観客賞受賞。
監督:ショーン・スナイダー、出演:ゲザ・レーリヒ、マシュー・ブロデリック、サミー・フォイト

10/27[SAT] 19:30、11/01[THU] 10:30
★それぞれの道のり 監督:ブリランテ・メンドーサ、ラヴ・ディアス、キドラット・タヒミック
フィリピン映画100年記念オムニバス。フィリピン映画生誕100年を記念して、B・メンドーサ(『ローサは密告された』)、L・ディアス(『立ち去った女』)、K・タヒミック(『500年の航海』)の3巨匠が「旅」をテーマに競作した贅沢なオムニバス作品。
監督:ブリランテ・メンドーサ、ラヴ・ディアス、キドラット・タヒミック

10/28[SUN] 18:15、10/30[TUE] 20:25
★世界はリズムで満ちている 監督:ラージーヴ・メーナン(ワールド・プレミア)
A・R・ラフマーンが作曲を担当。不可触民ながら音楽の才能を持つ青年がムリダンガム(インドの打楽器)の修行に励むが、妨害にあって放浪の旅に出る。 A・R・ラフマーン(『スラムドッグ$ミリオネア』)が作曲を担当したインド音楽映画の傑作。
監督:ラージーヴ・メーナン、出演:G・V・プラカーシュ・クマール、ネドゥムディ・ヴェーヌ、アパルナー・バーラムラリ

10/26[FRI] 14:00、10/31[WED] 14:00
★プロジェクト・グーテンベルク 監督:フェリックス・チョン
チョウ・ユンファ久々の犯罪アクション。犯罪組織のトップ(チョウ・ユンファ)と偽金造りの天才(アーロン・クォック)がW主演で暴れまくる犯罪アクション大作。監督は「インファナル・アフェア」シリーズの脚本家として知られるフェリックス・チョン。
監督:フェリックス・チョン(莊文強)、出演:チョウ・ユンファ、アーロン・クォック、チャン・チンチュー

10/29[MON] 14:25、11/02[FRI] 19:10
★サラとサリームに関する報告書 監督:ムアヤド・アラヤン
民族を越えたダブル不倫の行方。西エルサレムでカフェを営むイスラエル人女性サラは、東イスラエルから毎日品物を届けにくるパレスチナ人男性サリームと秘密の情事を重ねるが、あるときそれが発覚してしまう。民族を越えた不倫の果ては。
監督:ムアヤド・アラヤン、出演:アディーブ・サファディ、シヴァン・クレッチナー、イシャイ・ゴラン

10/28[SUN] 13:45、11/02[FRI] 15:50
★十年 Ten Years Thailand 監督:アーティット・アッサラット、ウィシット・サーサナティヤン、チュラヤーンノン・シリポン、アピチャッポン・ウィーラセタクン
香港、日本、そしてタイの『十年』。香港の『十年』日本の『十年 Ten Years Japan』に続くのは、タイの『十年 Ten Years Thailand』。アピチャッポン(『ブンミおじさんの森』)を筆頭に気鋭の4監督が近未来の祖国を描き出す。カンヌ2018でプレミア上映。
監督:アーティット・アッサラット、ウィシット・サーサナティヤン、チュラヤーンノン・シリポン、アピチャッポン・ウィーラセタクン

11/01[THU] 14:30
★家族のレシピ 監督:エリック・クー
家族のレシピでつなぐ異国の地。シンガポールと日本の外交関係樹立50周年を機に製作された、鬼才・エリック・クー監督最新作。両国の「美味しい」がつなぐ家族の愛の物語。
監督:エリック・クー、出演:斎藤 工、マーク・リー、松田聖子

10/26[FRI] 18:35
★彼が愛したケーキ職人 監督:オフィル・ラウル・グレイツァ
「イスラエル映画の現在 2018」。悲しみが、甘い涙に変わるまで。悲しみから救ってくれたのは、夫が愛した男性だった――。哀愁漂うエルサレムを舞台に、国籍や文化、宗教や性差を超えてめぐり逢う男女の人間賛歌。
監督:オフィル・ラウル・グレイツァ、出演:ティム・カルクオフ、サラ・アドラー、ロイ・ミラー

10/28[SUN] 20:40、10/31[WED] 20:20
★靴ひも 監督:ヤコブ・ゴールドワッサー
「イスラエル映画の現在 2018」。老いた父と障害を持つ子が暮らす。母が急死し、発達障害のある50歳の息子があとに残された。 かつて家を出ていった父親が呼び出されて息子を引き取るが、父もまた腎不全で透析が欠かせない身。 笑いと涙を織り交ぜたビター・スイートな家族ドラマ。
監督:ヤコブ・ゴールドワッサー、出演:ネーボ・キムヒ、ドブ・グリックマン、エベリン・ハゴエル

10/27[SAT] 20:00、10/29[MON] 17:00
★赤い子牛 監督:ツィビア・バルカイ・ヤコブ
「イスラエル映画の現在 2018」少女同士の友情? 愛情? 自分を産んで母が亡くなった後、ユダヤ教聖職者の厳格な父とふたりで暮らす赤毛の少女ベニーは、 父の抑圧をかいくぐり、ひとりの女性と出会う。明るく行動的で自分と正反対な彼女に、恋心にも似た憧れを抱き始める。ベルリン2018のジェネレーション部門で上映された女性監督の初長編。
監督:ツィビア・バルカイ・ヤコブ、出演:アビガイル・コバーリ、ガル・トレン、モラン・ローゼンブラット

10/29[MON] 20:15、11/01[THU] 17:05
★ワーキング・ウーマン 監督:ミハル・アヴィアド
「イスラエル映画の現在 2018」。「#MeToo」の年のタイムリーな1本。夫と3人の子どもと暮らすオルナは建築関係のオフィスで働くが、有能な彼女を気に入った雇い主からの執拗なセクハラがエスカレートし…。「#MeToo」の年のタイムリーな女性映画。
監督:ミハル・アヴィアド、出演:リロン・ベン・シュルシュ、メナシェ・ノイ、オシュリ・コーエン


7 クローズアップ Close-up
国際交流基金アジアセンター presents
CROSSCUT ASIA #05 ラララ♪ 東南アジア
The Japan Foundation Asia Center presents CROSSCUT ASIA #05: What’s Next from Southeast Asia
国、監督、テーマなど様々な切り口のもとでアジア映画を特集していく「国際交流基金アジアセンター presents CROSSCUTASIA」部門。5年目を迎える今年は、フィリピン・ラップからタイ歌謡まで、音で旅する東南アジア映画を紹介します。東南アジア各国のロケーションを楽しみつつ、時間や時代の流れも感じながら、東南アジアの現在と歴史を紐解きます。

◇「CROSSCUT ASIA」作品一覧

10/29[MON] 21:10、10/31[WED] 11:20
★BNK48: Girls Don't Cry 監督:ナワポン・タムロンラタナリット
AKBの姉妹グループBNK48の活躍! AKB48の姉妹グループとして2017年に結成されたBNK48のドキュメンタリー。メンバーへのインタビューがそれぞれの個性を浮き彫りにする。監督は『マリー・イズ・ハッピー』(13)が話題を呼んだ、ポスト・アピチャッポン世代の筆頭格。
監督:ナワポン・タムロンラタナリット、出演:BNK48(1期生)

10/28[SUN] 16:40、10/29[MON] 14:20
★ブラザー・オブ・ザ・イヤー 監督:ウィッタヤー・トーンユーヨン
2PMのニックンが日本人役で出演! 冴えない兄チュットと才媛の妹ジェーンを中心に展開する軽快なラブコメ。イサーン音楽のバンドが彩りを添え、ジェーンの日本人婚約者を韓国のアイドルグループ2PMのニックンが演じている。
監督:ウィッタヤー・トーンユーヨン、出演:サニー・スワンメーターノン、ウッラサヤー・セパーバン、ニチクン・バック・ホラウェーチャクン

10/26[FRI] 14:00、10/27[SAT] 20:50
★めくるめく愛の詩 監督:ガリン・ヌグロホ
1970~90年代インドネシアの青春。幼馴染みのルーミーとユリアの恋の顛末を1970年代から90年代まで追い、それぞれの時代の社会情勢を背景に盛り込んだ巨匠ヌグロホの佳品。70年代の部分はポップ・ミュージカルの形式が挿入される。
監督:ガリン・ヌグロホ、出演:チコ・ジェリコ、ペフィタ・ピアース、ノファ・エリザ

10/29[MON] 18:00、10/31[WED] 14:50
★カンボジアの失われたロックンロール 監督:ジョン・ピロジー
カンボジア・ロックの黄金時代が甦る。クメール・ルージュによって弾圧されるまでのカンボジアのポピュラー音楽史を1950~70年代まで辿った貴重な音楽ドキュメンタリー。生存者へのインタビューやアーカイブ映像を駆使して歴史が甦る。
監督:ジョン・ピロジー、出演:シン・シサモット、ロ・セレイソティア、バイヨン・バンド

10/25[THU] 20:35、10/28[SUN] 10:00
★輝ける日々に(『サニー』ベトナム版)監督:グエン・クアン・ズン
韓国、日本に続く「サニー」。癌とたたかうミー・ズンのもとに女子高の同級生4人が20年ぶりに集合。再会した彼女らに懐かしい思い出が甦る。韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』を日本に続いてリメイクしたベトナム版は歌ごころに溢れたミュージカル。
監督:グエン・クアン・ズン、出演:ホン・アィン、タィン・ハン、ミ・ウエン

10/26[FRI] 20:15、10/29[MON] 11:15
★音楽とともに生きて 監督:ヴィサル・ソック、ケイリー・ソー
3つの時代、1曲の歌。クメール・ルージュ以前の平穏な時代、真っ只中の過酷な時代、そして21世紀。激動の現代史をカンボジアの大歌手シン・シサモットの1曲でつなぎ、母から娘に祖国の魂を継承してゆく珠玉の音楽=物語。
監督:ヴィサル・ソック、ケイリー・ソー、出演:ヴァンダリス・ペム、スレイナン・チア、ソウナ・カニカ

10/30[TUE] 15:20、10/31[WED] 21:25
★リスペクト 監督:トレブ・モンテラスII
シネマラヤ映画祭グランプリ。犯罪と貧困に囲まれながらヒップホップにのめり込むヘンドリックスと仲間たちは、マルコス時代に傷を受けた老詩人ドクと出会い、世代を超えて詩作の力に共感しあう。ストリートのラップ合戦が見どころ!
監督:トレブ・モンテラスII、出演:アブラ、ディド・デ・ラ・パス、ルーニー

10/30[TUE] 18:20、11/01[THU] 13:40
★悪魔の季節 監督:ラヴ・ディアス
怪物監督のアカペラ・ロック・オペラ。1970年代後半のマルコス独裁政権下、村で医院を開設したロリーナが失踪し、夫のヒューゴが捜索を開始する。『立ち去った女』のディアスが「ロック・オペラ」と呼ぶ4時間のアカペラ歌唱劇。ベルリン2018コンペ出品。
監督:ラヴ・ディアス、出演:ピオロ・パスカル、シャイーナ・マグダヤオ、ピンキー・アマドア

10/28[SUN] 20:05、10/30[TUE] 11:20
★15Malaysia[ マレーシア]ピート・テオ特集
ヤスミン追悼以来のTIFF登場。ミュージシャンにして映画俳優(『ゴースト・イン・ザ・シェル』)・プロデューサー・監督もこなすマルチな活動歴から、テオが関わった映像作品を紹介。 ピート・テオが企画・統括した、15人の監督たちによるオムニバス作品。ヤスミン・アフマドの遺作『チョコレート』をはじめ、マレーシア社会をさまざまな角度から切り取った短編が並ぶ。Vote![ マレーシア]、 [Music Video][ マレーシア]、Malaysia Day: Slipstream[ マレーシア]、I Go [Music Video][ マレーシア]

8 日本映画クラシックス Japanese Classics
デジタル・リストアされた日本映画を上映する本部門では、日本が誇る名作の数々が鮮やかにスクリーンに蘇ります。

◇「日本映画クラシックス」作品一覧

11/02[FRI] 14:05
★女は二度生まれる[4Kデジタル修復版] 監督:川島雄三(アジアン・プレミア)
女の愛の姿を描いた文芸大作。はじめは女として、二度目は人間として…。芸者小えんの姿をとらえて人の心の美しさ醜さを描き、大きな感動を与える文芸巨篇。
監督:川島雄三、出演:若尾文子、藤巻 潤、フランキー 堺

10/27[SAT] 11:20
★雁の寺[4Kデジタル修復版] 監督:川島雄三(アジアン・プレミア)
直木賞受賞の水上文学の映画化。厳しい戒律の殿堂たる禅寺の僧堂で、住職とその愛人の昼夜を分かたず傍若無人に繰り広げられるただれきった愛欲と、それを冷たく見守る少年僧の反逆と恐るべき復讐を描く文芸大作。
監督:川島雄三、出演:三島雅夫、高見国一、若尾文子

10/29[MON] 12:20
★しとやかな獣[4Kデジタル修復版] 監督:川島雄三(アジアン・プレミア)
鬼才、川島雄三監督の代表作。芸能プロの会計係、三谷幸枝は肉体をエサに男たちから金を巻き上げるしたたかな女。男から男へと渡り歩き、金を巻き上げる、それもすべて長年の夢を実現させるためだった。
監督:川島雄三、出演:若尾文子、伊藤雄之助、山岡久乃


9 ユース(TIFF チルドレン/ TIFF ティーンズ)Youth (TIFF Children / TIFF Teens)
少年少女に映画の素晴らしさを体験してもらう部門です。「TIFFティーンズ映画教室2018」は、中学生たちが限られた時間の中で映画を作り、その驚くべき成果をスクリーンで発表します。「TIFFチルドレン」は小学生を対象に、サイレント映画の名作をパフォーマンス付きでお届けします。チルドレンはもちろん、親の世代も楽しめること必至です。「TIFFティーンズ」は高校生世代を主人公主題に持つ、選りすぐりの世界の新作を上映します。大スクリーンで見る映画の迫力や美しさ、そして世界の広さを楽しみながら経験することで、未来の映画ファンがここから育っていくはずです。

◇「ユース」部門プログラミング・アドバイザー
田平美津夫(たひら みつお)
1992年日本初の子どもたちの国際映画祭「キンダー・フィルム・フェスティバル」を開催。1994年から は 、プ ロ デューサー兼フェスティバル・ディレクターとして映画祭運営に携わる。2015年に映画祭名を「キネコ国際映画祭」と改名し、会場も東京・二子玉川に移し日本最大の子ども国際映画祭として成長させた。また、世界の子ども国際映画祭と交流を持ち、2016年からは、日本作品の世界発信、今年から日本のクリエイターと海外の子ども映画祭関係者とのネットワーク構築にも注力し、子ども映画のさらなる発展を目指している。

◇「ユース」作品一覧

10/27[SAT] 10:30
★山崎バニラの活弁大絵巻 in TIFFチルドレン
声優としても活躍している弁士山崎バニラが、サイレント映画に大正琴やピアノの弾き語り活弁をする上映です。
◇ロイドの要心無用 Safety Last! [USA] 200本に及ぶロイド主演喜劇の中でも最高傑作に挙げられる作品。70分間息も継がせず見せる手腕が日本でも高く評価され“喜活劇”ともいわれた。[1923/73min/No Dialogue]
監督:フレッド・C・ニューメイヤー、サム・テイラー
出演:ハロルド・ロイド、ミルドレッド・デイヴィス、ビル・ストローザー
◇大当り空の円タク[日本]昭和7年に50年後の未来を空想して製作されたアニメーション。1980年の日本、地上は動物たちの世界となり、人類は空に進出している。親孝行な空の円タク飛行士が活躍するSF漫画映画。
作画:加藤禎三[1932/11min/No Dialogue]

10/28[SUN] 11:35
★ぼくの名前はズッキーニ 監督:クロード・バラス
笑い、泣き、恋を知る。青空の下、子供たちの声が駆け巡る。第89回アカデミー賞長編アニメーション部門にノミネートされたストップモーション・アニメーションの新たな傑作。
監督/脚本:クロード・バラス、声の出演:峯田和伸、麻生久美子、リリー・フランキー

10/28[SUN] 13:25、11/03[SAT] 13:20
★蛍はいなくなった 監督:セバスチャン・ピロット(アジアン・プレミア)
少女の心を繊細に綴る美しい感動作。レオニーはゾンビみたいに死んだ地元が嫌いだ。やりたいことないし、義父がウザい。でも最近出会った年上ギタリストが好きかも。ギター買おうかな。そしてもうすぐ実父にも会える。何かが変わるといいんだけど。
監督/脚本:クロード・バラス、声の出演:峯田和伸、麻生久美子、リリー・フランキー

10/28[SUN] 16:25、11/03[SAT] 18:40
★ジェリーフィッシュ 監督:ジェームズ・ガードナー(アジアン・プレミア)
このどん詰まり青春を何とかしろ! 父のいない高校生のサラは母が病気で機能せず、妹弟の世話とバイトで学校どころではない。それでも教師に勧められてお笑い芸人を目指してみるが…。逃げ場のない日々の中で図太く生きるサラの魅力が強烈な青春ドラマ。
監督:ジェームズ・ガードナー、出演:リヴ・ヒル、シニード・マシューズ、シリル・ヌリ

10/27[SAT] 16:20、11/03[SAT] 16:05
★いい意味で小悪魔 監督:ソフィー・ロレイン
本当は処女だなんて言えないし。仲良し女子3人組。話すことといったらファッションとセックスのことばかり。大型のおもちゃ店でバイトを始めたら、イケメンばかりじゃん! セックスと友情と愛情と少しだけマジメな話も盛り込んだ、欧米高校生図鑑。
監督:ソフィー・ロレイン、出演:マルグリット・ブシャール、ロマーヌ・ドゥニ、ローズ・アダム

10/28[SUN] 13:20
★TIFFティーンズ映画教室2018 カミサマノオトモダチ[日本]、煎餅[日本]、Birthday[日本]、15の夏 優しい嘘はだれを幸せにするのか[日本]監督:青チーム|赤チーム|黄チーム|緑チーム|吉川麻衣子(ワールド・プレミア)
若い映画ファン・映像作家の創出を目的に設立されたユース部門の特別企画として、特別講師に大九明子監督を迎え、東京の六本木・麻布を拠点に夏休みを利用して実施された中学生向けの映画制作ワークショップ。

◆◆ ◆

10/28[SUN] 10:05
★夜明け告げるルーのうた 監督:湯浅政明(アニメーション監督 湯浅政明の世界)
君の“好き”は僕を変える。圧倒的な独創性で観客を魅了する“天才”湯浅政明が手掛ける、はじめての完全オリジナル劇場作品。2017年、アヌシー国際アニメーション映画祭で、長編部門のグランプリにあたるクリスタル賞を受賞。
監督:湯浅政明、声の出演:谷 花音、下田翔大、寿 美菜子

10/26[FRI] 20:15
★夜は短し歩けよ乙女 監督:湯浅政明(アニメーション監督 湯浅政明の世界)
“先輩”と“黒髪乙女”の奇妙な恋。京都を舞台に描かれる、ちょっと風変わりなベストセラー青春恋愛小説が、最高のキャスト&スタッフでアニメーション映画化!
監督:湯浅政明、声の出演:星野 源、花澤香菜、神谷浩史

11/01[THU] 17:25
★マインド・ゲーム 監督:湯浅政明(アニメーション監督 湯浅政明の世界)
その男、気合いだけで生還。「なんて無様な人生、なんて醜い死に方、まだ、20歳なのに…」最低にカッコ悪い死に方をした男が、生への執念と気合だけを頼りに、猛ダッシュで復活!
監督:湯浅政明、声の出演:今田耕司、前田沙耶香、藤井 隆

10/26[FRI] 23:20
★DEVILMAN crybaby 監督:湯浅政明(アニメーション監督 湯浅政明の世界)
本当の悪魔を、まだ誰も知らない。永井豪画業50周年を記念し、不朽の名作「デビルマン」を、湯浅政明監督が完全アニメ化! “完全映像化は不可能”と言われたデビルマンの全てが、ついに今作で描かれる。
監督:湯浅政明、声の出演:内山昂輝、村瀬 歩、潘 めぐみ

11/01[THU] 20:30
★湯浅政明 自選短編集 1992-2014 監督:湯浅政明(アニメーション監督 湯浅政明の世界)
『アドベンチャー・タイム 「フードチェーン」』 監督:湯浅政明 自然史博物館を訪れたフィンとジェイクは食物連鎖の展示物を見学するが、フィンは自然の法則の素晴らしさがさっぱり理解できず。 11分 カラー

◇アドベンチャー・タイム「フードチェーン」[アメリカ]
◇スペース☆ダンディ 第16話「急がば回るのがオレじゃんよ」[日本]
◇「夢みるキカイ」[日本]
◇キックハート[ 日本]
◇ぶりぶりざえもんの冒険 風雲編[ 日本]
◇ぶりぶりざえもんの冒険 飛翔編[ 日本]
◇ぶりぶりざえもんの冒険 電光編[ 日本]
◇『さくらももこワールドちびまる子ちゃんわたしの好きな歌』より「1969年のドラッグレース」「買物ブギー」[日本]


11/01[THU] 16:00
★黄金狂時代(トリビュート・トゥ・コメディ) 監督:チャールズ・チャップリン
アラスカにやってきたチャーリー。探検家のジムとともに金鉱を探すけれど…。チャップリン自ら、代表作をサウンド版に再構成。

10/27[SAT] 19:30、11/02[FRI] 11:30
★お熱いのがお好き [4Kレストア版](トリビュート・トゥ・コメディ) 監督:ビリー・ワイルダー
アメリカン・フィルム・インスティテュートが選んだアメリカ喜劇映画ベスト100で第1位! 名作を最新レストア版でご覧ください!

10/28[SUN] 20:05
★スペースボール(トリビュート・トゥ・コメディ) 監督:メル・ブルックス
監督、俳優として数々の傑作コメディを生み出した巨匠メル・ブルックスが『スターウォーズ』はじめ名作SFをパロディ映画化!

10/30[TUE] 19:40
★ホーム・アローン(トリビュート・トゥ・コメディ) 監督:クリス・コロンバス
家族旅行においてけぼり。おかげで8歳のケビン、ここぞとばかり自由を満喫。そこに現れた泥棒2人。悪ガキVSコソ泥たちの頭脳戦が始まった!

11/03[SAT] 14:20
★ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(トリビュート・トゥ・コメディ)監督:トッド・フィリップス
男たち、独身最後のバカ騒ぎ。ところが翌朝、前夜の記憶が全くない! 部屋にはトラ? 赤ちゃん? 果たして昨夜、何をしでかした!?

10/26[FRI] 18:00、11/03[SAT] 11:45
★ラブストーリー(アジア三面鏡2018:Journey) 監督:デグナー、松永大司、エドウィン(ワールド・プレミア)
アジアの気鋭監督3名が、ひとつのテーマのもとにオムニバス映画を共同製作するプロジェクト「アジア三面鏡」。第2弾は「旅」をテーマに、デグナー、松永大司、エドウィンの若手実力派3監督が、中国、ミャンマー、...

10/26[FRI] 21:00
★WOWOW映画工房「ファッション・ドキュメンタリー・セレクション」 in 東京国際映画祭(ミッドナイト・フィルム・フェス!)
WOWOWの映画情報番組「斎藤工×板谷由夏 映画工房」出演者とゲストによるトークショーの後に、ファッションドキュメンタリー4本をオールナイト上映。
『クリスチャン・ディオール 華麗なるモードの帝...

10/26[FRI] 22:00
★GOAL! GOAL! GOAL! -フットボール映画ベストセレクション(ミッドナイト・フィルム・フェス!)
毎年100本近く制作される世界のサッカー映画から最新の注目作をセレクト! 世界最高峰のクラブ、日本社会を変えた試合、蹴らないサッカー。ボールを巡るストーリーをお楽しみください。 『ボールを奪え パ...

10/26[FRI] 21:30
『アリー/ スター誕生』オープニング記念 歌姫たちの夜(ミッドナイト・フィルム・フェス!)
本年度のオープニング作品『アリー/ スター誕生』の上映に合わせて、歌姫が輝く映画3本を連続上映。魅力的なゲストの登壇も予定。 『ストリート・オブ・ファイヤー』 監督:ウォルター・ヒル 出演:マイ...

10/26[FRI] 23:10
★金曜洋画劇場 in '80s(ミッドナイト・フィルム・フェス!)
80年代のダークヒーローたちが金曜深夜に登場 『ターミネーター』 80年代に誕生して今も世界を騒がせるダークヒーローといえばこの『ターミネーター』。低予算B級映画のはずが、世界中で大ヒットしてシリー...

10/31[WED] 11:30
★インビクタス/負けざる者たち(Cinema Athletic 31 映画はスポーツだ!スポーツは映画だ!)監督:クリント・イーストウッド

11/01[THU] 11:30
★がんばれ!ベアーズ(Cinema Athletic 31 映画はスポーツだ!スポーツは映画だ!)監督:マイケル・リッチー

10/30[TUE] 18:00
★クールランニング(Cinema Athletic 31 映画はスポーツだ!スポーツは映画だ!)監督:ジョン・タートルトーブ

10/30[TUE] 11:30
★コーチカーター(Cinema Athletic 31 映画はスポーツだ!スポーツは映画だ!)監督:トーマス・カーター

10/31[WED] 14:30
★ザ・エージェント(Cinema Athletic 31 映画はスポーツだ!スポーツは映画だ!)監督:キャメロン・クロウ

11/01[THU] 17:00
★ダンガル きっと、つよくなる【オリジナル版】(Cinema Athletic 31 映画はスポーツだ!スポーツは映画だ!)監督:ニテーシュ・ティワーリー

10/30[TUE] 14:30
★ビッグウェンズデー(Cinema Athletic 31 映画はスポーツだ!スポーツは映画だ!)監督:ジョン・ミリアス
ヒューマンドラマ

10/31[WED] 17:20
★ピンポン(Cinema Athletic 31 映画はスポーツだ!スポーツは映画だ!)監督:曽利文彦

10/27[SAT] 15:30
★IPC & WOWOW パラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ WHO I AM 国枝慎吾(日本/車いすテニス)(Cinema Athletic 31 映画はスポーツだ!スポーツは映画だ!)

10/27[SAT] 17:00
★42 世界を変えた男(Cinema Athletic 31 映画はスポーツだ!スポーツは映画だ!)監督:ブライアン・ヘルゲランド

11/01[THU] 14:30
★レスラー(Cinema Athletic 31 映画はスポーツだ!スポーツは映画だ!)監督:ダーレン・アロノフスキー

10/26[FRI] 15:30
★あなたの旅立ち、綴ります(東京国際映画祭×11月3日はビデオの日コラボイベント “映像 百花繚乱”上映会)監督:マーク・ペリントン

10/27[SAT] 13:00
★オーシャンズ11(東京国際映画祭×11月3日はビデオの日コラボイベント “映像 百花繚乱”上映会)監督:スティーブン・ソダーバーグ

10/29[MON] 18:30
★ガメラ2 レギオン襲来(東京国際映画祭×11月3日はビデオの日コラボイベント “映像 百花繚乱”上映会)監督:金子修介

11/02[FRI] 18:30
★グランド・ブダペスト・ホテル(東京国際映画祭×11月3日はビデオの日コラボイベント “映像 百花繚乱”上映会)監督:ウェス・アンダーソン

10/31[WED] 18:30
★グレイテスト・ショーマン(東京国際映画祭×11月3日はビデオの日コラボイベント “映像 百花繚乱”上映会)監督:マイケル・グレイシー

11/02[FRI] 15:00
★(500)日のサマー(東京国際映画祭×11月3日はビデオの日コラボイベント “映像 百花繚乱”上映会)監督:マーク・ウェブ

10/26[FRI] 18:30
★スパイダーマン:ホームカミング(東京国際映画祭×11月3日はビデオの日コラボイベント “映像 百花繚乱”上映会)監督:ジョン・ワッツ

11/01[THU] 18:30
★ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(東京国際映画祭×11月3日はビデオの日コラボイベント “映像 百花繚乱”上映会)監督:ロン・ハワード

10/28[SUN] 15:30
★ピーターラビット(東京国際映画祭×11月3日はビデオの日コラボイベント “映像 百花繚乱”上映会)監督:ウィル・グラック

10/28[SUN] 12:30、10/28[SUN] 14:00
★盆栽たいそう~国宝級になりたいな~(東京国際映画祭×11月3日はビデオの日コラボイベント “映像 百花繚乱”上映会)監督:香西志帆

10/30[TUE] 18:30
★マンマ・ミーア!(東京国際映画祭×11月3日はビデオの日コラボイベント “映像 百花繚乱”上映会)監督:フィリダ・ロイド

10/27[SAT] 11:00
★ミッキーマウス!クリスマス&ハロウィーンスペシャル(東京国際映画祭×11月3日はビデオの日コラボイベント “映像 百花繚乱”上映会)監督:アロンソ・ラミレズ・ラモス、デイブ・ワッソン

10/27[SAT] 16:30
★ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション(東京国際映画祭×11月3日はビデオの日コラボイベント “映像 百花繚乱”上映会)監督:クリストファー・マッカリー 

11/02[FRI] 12:00
★リトル・ミス・サンシャイン(東京国際映画祭×11月3日はビデオの日コラボイベント “映像 百花繚乱”上映会)監督::ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス

10/28[SUN] 18:00
★ONE PIECE FILM GOLD(東京国際映画祭×11月3日はビデオの日コラボイベント “映像 百花繚乱”上映会)監督:宮元宏彰

11/02[FRI] 19:00
★オーファンズ・ブルース(特別提携企画 ぴあフィルムフェスティバル(PFF)「PFFアワード2018」グランプリ受賞作品上映)監督:工藤梨穂
記憶が欠落する病を抱えるエマは行方不明の幼なじみのヤンを友人らと探しに。その存在と大事な思い出が消える前に彼女の再会の願いは叶うのか?

11/01[THU] 20:05
★岬の兄妹(「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018」受賞作品上映)監督:片山慎三
良夫は、知的障害を持つ妹・真理子とふたり暮らしをしている。仕事を解雇された良夫は貧困から脱するため、妹に売春をさせて生計を立てようとする。しかしふたりには様々な試練が待ち受けていた。

10/27[SAT] 13:30
「アジア三面鏡」シンポジウム(TIFF マスタークラス)
日本を含むアジア3か国を代表する監督が、ひとつのテーマをもとにオムニバス映画を共同制作するプロジェクト「アジア三面鏡」。 第2弾となる今回は日本、中国、インドネシアの気鋭監督3名が参加。
★海[日本]
監督:デグナー、出演:チェン・ジン、ゴン・チェ、ニコラス・サプットゥラ
★碧朱[日本]
監督:松永大司、出演:長谷川博己、ナンダーミャッアウン、ニコラス・サプットゥラ
★第三の変数[日本]
監督:エドウィン、出演:アグニ・プラティスタ、オカ・アンタラ、ニコラス・サプットゥラ


10/28[SUN] 15:00
★岩代太郎 - 映画音楽人生論(TIFF マスタークラス)
『レッドクリフ』(ジョン・ウー監督)から『あゝ、荒野』(岸善幸監督)まで、映画音楽を数多く手掛てきた作曲家・岩代太郎氏が語る制作秘話、そして将来。

10/29[MON] 14:00
★アミール・ナデリによる演劇論と俳優ワークショップ(TIFF マスタークラス)
『駆ける少年』『水、金、砂』でナント三大陸映画祭グランプリ受賞のアミール・ナデリ監督による俳優のためのワークショップが実現! イランの名匠による白熱のワークショップの様子を一般公開します!

10/30[TUE] 19:00
★『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のプロデューサー、ブライアン・バーク氏による「ハリウッドでのプロデュース業」(TIFF マスタークラス)
今回のコンペティション国際審査員を務めるブライアン・バーク氏。『ミッション:インポッシブル』シリーズをトム・クルーズと共作し、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』ではシリーズ最高の興行成績を達成した彼...

11/01[THU] 13:00
★映像表現の今、そして未来(TIFF マスタークラス)
リアルな表現を⽬指して進化を続ける「3DCG」「4K/8K」など最先端の映像技術。 様々な映像デバイスの普及による視聴環境の広がり。 想像を超えるような映像体験は、この先どこへ向かうのかー。次代を担う...

10/26[FRI] 19:00
★FASHION GALA ~BEAMSと GQ JAPANで創る大胆素敵なファッションショー~(TIFFプラス)
セレクトショップのBEAMS、ファッション誌の「GQ」と一緒に、東京国際映画祭で初めてとなるファッションイベントを開催します。スペシャルゲストを迎えてのファッションショーやトークイベントなどを実施しま...

10/30[TUE] 19:30
★新作公開記念!!『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』上映会 & THUNDER STORM SESSION DJ Party!!! Presented by DJ KOO(TIFFプラス)監督:菱田正和
フィギアスケート、歌、ダンス、そして心の飛躍を表現した「プリズムジャンプ」を組み合わせたエンタテインメント・ショー。これは、そんな世界を輝かせる少年たちの物語。

10/28[SUN] 17:30
★JAMLAB. Presents JAPAN ANIME MUSIC SHOWCASE 2018(TIFFプラス)
世界中から圧倒的な支持を得ているアニソンアーティストたちによるコンサートを開催します。 一般のファンはもとより、海外関係者に向けて、アニソンの魅力を世界に発信します。 企画: 一般財団法人音楽産業・...

11/02[FRI] 18:00
★「ドラゴンボール ファイターズ」“超(スーパー)”マッチ(TIFFプラス)
世界最強のプレイヤーたちが集結! 大ヒットゲーム「ドラゴンボール ファイターズ」(株式会社バンダイナムコエンターテインメント)で、“超”異次元の激闘が繰り広げられる! 企画: 松竹ブロードキャスティ...

11/03[SAT] 10:00
★TOKYO MEET UP SPORTS 2018(TIFFプラス)
五輪を控えた東京ではスポーツ熱がヒートアップ!  野球・スポーツクライミング・3人制バスケットボールを気軽に体験いただけるほか、競技ごとに豪華ゲストが登場! 企画: 株式会社R.E WORKS

10/27[SAT] 10:20
パディントン2・日本語吹き替え版(みなと上映会)監督:ポール・キング

10/27[SAT] 13:10
★浮雲(みなと上映会)監督:成瀬巳喜男

10/28[SUN] 17:00
★まぶいぐみ~ニューカレドニア引き裂かれた移民史~(第15回文化庁映画週間)文化記録映画大賞 監督:本郷義明
南太平洋の仏領ニューカレドニア。太平洋戦争で日本人移民が拘束・追放され、現地の家族と子孫が切り離された。戦後60年を経て、当事者の証言を集め、埋もれた歴史を掘り起こす。

10/28[SUN] 11:00
★米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー(第15回文化庁映画週間)文化記録映画優秀賞 監督:佐古忠彦
第二次大戦後、米軍統治下の沖縄で米軍にNOと叫び、彼を恐れた米軍から様々な妨害・弾圧を受けながらも闘い続けた日本人政治家・瀬長亀次郎の不屈の姿を描いたドキュメンタリー。

10/28[SUN] 14:00
★Ryuichi Sakamoto: CODA(第15回文化庁映画週間)文化記録映画優秀賞 監督:スティーブン・ノムラ・シブル
世界的音楽家・坂本龍一のドキュメンタリー。5年間にわたる本人への密着取材によって実現。さらにアーカイブ素材、プライベート映像も映画を彩る。過去の旅路を振り返りながら、その音楽的探求を正面から描く。

10/31[WED] 20:20
★花に嵐(日本映画監督協会新人賞 上映とシンポジウム) 監督:岩切一空
大学の映画研究会に入った僕は、カメラを借りて映像日記を撮り始めることに。行く先々に必ず現れるひとりの少女が気になり始めるが、そんな僕に彼女はある映画の続きを撮ってほしいと頼んでくる。

10/25[THU] 15:00
★オープニングイベント レッドカーペット
初日に六本木ヒルズアリーナにて開催される、オープニング レッドカーペットイベントは東京国際映画祭を象徴する大きなイベントの一つです。東京国際映画祭で上映される約200本の作品から延べ400名ものゲスト...

10/25[THU] 15:00
★日比谷オープニングイベント + アナと雪の女王/家族の思い出
日比谷会場のオープニングとして、六本木ヒルズアリーナのレッドカーペットを特設大型ビジョンで生中継! 見どころ紹介に続いて『アナと雪の女王/家族の思い出』を上映します。 『アナと雪の女王/家族の思い...

11/03[SAT] 10:00
★ゴジラ・フェス2018
ゴジラ生誕を祝うフェス「ゴジラ・フェス2018」が今年は日比谷で開催! ゴジラを観て、食べて、遊んで、子供も大人もみんな一緒に、楽しく盛大にお祝いしましょう! 主催:ゴジラ・フェス2018実行委員会...

11/02[FRI] 15:00
★アウォード・セレモニー&東京グランプリ受賞作品
受賞作品は11/2(金)のアウォード・セレモニーで発表されます。


◆イベント

10/28[SUN] 12:00
★「セカイ系バラエティ 僕声」SPトークショー2018 in 東京国際映画祭
人気声優が総出演し、話題を呼んだ「セカイ系バラエティ 僕声」のトークショーを開催。声優の小野賢章、濱健人、森久保祥太郎に加え、監督の住田崇、脚本のオークラが登場。 主催:株式会社WOWOW

10/29[MON] 17:00
★『人魚の眠る家』レッドカーペットセレモニー
本年の東京国際映画祭で新たに設けられたGALA スクリーニング作品、『人魚の眠る家』のワールド・プレミアを記念して行われるスペシャルイベント。出演者や監督が豪華集結! 主催:松竹株式会社




深夜の告白(中川信夫)

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日本映画専門チャンネル10月の「蔵出し名画座」というコーナーで大変めずらしい(自分がそう思っているだけかもしれませんが)中川信夫監督の「深夜の告白」1949を放映すると知ったので、(DVDはないので)これを見逃しては一大事とばかり、カレンダーに太い赤線でグリグリグリと印をつけたうえで放送時間も書き込んでおきました。

おかげで、今回は見逃すことなく無事に見ることが出来ました(フツーはだいたいは見逃しています)。

たいへん面白く見たのですが、なんだか登場人物のさばき方がもたついている印象を受けました。

最初に、ある新聞記者(池辺良)が、たまたま闇市で見かけた食堂のおやじが戦争中に行方不明になった早川飛行機会社社長の早川道平(小沢栄→栄太郎)だと直感し、尾行するなどして素性を調べていく過程で、迂闊にもこの話が少しずつ部外者(関係者)に知れるところとなり、うわさがひろがって動揺がひろがるという様子が描かれます。

とにかく、政財界の中枢の痛いところを握っているらしいという噂のある影の重要人物です、失踪後、背任横領罪に問われたというのも、なんだか腐敗した政界と司法の癒着がそうさせたかのような策謀くさい説明もあったような気がします。

国家をゆるがすレベルの秘密を握っているらしい彼が表舞台に現れたら、それこそ政財界は大激震をおこして、現内閣の存立も危ぶまれるくらいの大変なことになるぞと匂わせておきながら、この映画では、それらしい発展は一向に描かれません。

描かれているものといえば、不名誉な父の生存を、世間と舅である老男爵に知られたくない若男爵夫人・峰子(三宅邦子)と、戦死したその兄・浩之の駆け落ちの相手・七重(元・女中)が、なんだかごちゃごちゃと口争いをするというのが、おもなストーリーの牽引力で、「松本清張映画」をさんざん見慣れてきた現代の自分たちからすると、この緊迫感のない新聞記者の取材の仕方(取材の秘匿などお構いなしの関係者へダダ漏れ状態です)にはあきれ返るばかりですが、戦後のどさくさに紛れて「行方不明の重要人物が、実は別人に成りすまして生きていた」というストーリーとして恰好の筋立ても、こんな扱いじゃあ散々じゃないですか、と思いながら、キャストをJMDBで一人一人確認していたところ、早川道平の娘でいまは男爵夫人になっている峰子役の三宅邦子の名前が欠落していることに気が付きました。チョイ役ならともかく、早川道平の娘にして男爵夫人・峰子の役は、この映画にとってとても重要な役どころです。失踪後、背任横領罪に問われた父親を恥じて、「早川社長発見」の極秘情報を知らされた時も(同じアパートの住民に強請られて初めて知ったのですが)、喜ぶどころか、できればいままでどおり「失踪状態」が続いてくれることがベストと、舅にもひた隠しにしていたくらいで、それに兄・浩之の愛人七重との関係がギクシャクしたのも、もとはといえば、父親の発見を世間に知られることを拒んでいることが直接の原因でもあります。

この映画には欠かせない主要な役とその俳優の三宅邦子の名前がJMDBから欠落しているのには、少しおどろきました。

JMDBの「深夜の告白」の項目には、こんなふうに掲載されています。自分流に少し加工しましたが。

≪(1949新東宝)製作・竹井諒、筈見恒夫、監督・中川信夫、脚本・八木隆一郎、撮影・河崎喜久三、音楽・伊福部昭、美術・梶由造、録音・片岡造、照明・平岡岩治出演・小沢栄(早川道平)、千田是也(波多野)、青山杉作(波多野の息子)、東山千栄子(波多野の妻)池部良(新聞記者森口茂也)、東野英治郎(松木助作)、月丘千秋(松木キヨ子)村瀬幸子(お初)、山根寿子(七重)
製作=新東宝 1949.06.20 8巻 2,143m 78分 白黒≫

また、逆に「三宅邦子」(実際は「三宅くにこ」とありましたが)の項で検索すると、1949~1950の記事はこんな感じでした。

≪84.1949.02.09 わが恋は燃えぬ  松竹京都  ... 岸田俊子
85.1949.05.04 花婿三段跳び  松竹大船
86.1949.05.09 フランチェスカの鐘  松竹京都
87.1949.09.13 晩春  松竹大船  ... 三輪秋子
88.1949.09.23 まぼろし夫人  松竹京都
89.1949.11.20 獄門島  東横  ... 鬼頭早苗
90.1949.12.05 獄門島 解明篇  東横  ... 鬼頭早苗
91.1950.04.19 女医の診察室  新東宝=滝村プロ
92.1950.07.15 夢は儚なく  東宝=三上プロ
93.1950.09.09 アルプス物語 野性  大泉映画=芸研プロ
94.1950.10.28 薔薇合戦  松竹京都=映画芸術協会  ... 里見真砂≫

「中川信夫」の項の「深夜の告白」のキャストから三宅邦子の名前が欠落している以上、当然「三宅邦子」の項(上記)の「深夜の告白」にも出演した記録がないのは当然ですが、べつにこういう「整合性」ならいりません。でも世界の映画関係者がアクセスするJMDBです、こういう信頼を損なうことがあってはならないと思います。「映画.com」も同様でした。

ただ、試みに、wikiで「三宅邦子」を検索して少し安心しました。そこには、こんなふうに記載されていました。

≪◇小津安二郎監督作品の出演映画
戸田家の兄妹(1941年)
晩春(1949年)
麦秋(1951年)
お茶漬の味(1952年)
東京物語(1953年)
早春(1956年)
お早よう(1959年)
秋日和(1960年)
秋刀魚の味(1962年)

◇その他の出演映画
虞美人草(1935年)
兄とその妹(1936年)
家庭日記(1938年)
お加代の覚悟(1939年)
新女性問答(1939年)
みかへりの塔(1941年)
肖像(1948年)
獄門島(1949年)
★深夜の告白(1949年)
帰郷(1950年)
うず潮(1952年)
郷愁(1952年)
母の初恋(1954年)
絵島生島(1955年)- 天英院
海軍兵学校物語 あゝ江田島(1959年、大映) - 村瀬きく
細雪(1959年)
細雪(1983年)
夢の涯てまでも Until the End of the World (1992年)(ヴィム・ヴェンダース監督作品)≫

まあ、細かく見ていくと疑問がどんどん出てくるので、このくらいにしておきますが、実は、この小文を書きはじめる当初、この映画「深夜の告白」が、作劇的に「市民ケーン」の影響を受けているのではないかとチラッと思った部分もあったので、その線でも検索をかけたのですが、実は、ヒットする情報は、どれもみなビリー・ワイルダーの「超」がつくほどの名作「深夜の告白」の方ばかりで、中川信夫版「深夜の告白」は、残念ながら、今回、日本映画専門チャンネルが放映するということでアップされている関係記事ばかりでした。こればっかりは、仕方のないことですが。

余談ですが「日本映画専門チャンネル」のサイトは「右クリック禁止サイト」で、世間では、すこぶる評判が悪いです。つまらない情報ばかりなのに、思い上がるなと言いたい。

どうも長くなりそうなので、ビリー・ワイルダーの名作「深夜の告白」は、次回に回すことにします。


深夜の告白(ビリー・ワイルダーのフィルムノワール)

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自分は、よく人から「おまえは、なんでも小津監督にこじつけるよな」とからかわれます。

そう言われることについて、だいたいは「満更でもない」という気持なのですが、その本当の意味するところが誉め言葉でもなんでもなく、単なる「揶揄」であることくらいは十分に承知していながら、内心では、結構嬉しがっています。

そういう経緯もあり、「おい、またかよ」と言われるのを敬遠し、臆する気持もあるので人前ではずっと公言を避けていたのですが、「ビリー・ワイルダーと小津監督って、どこか似てるよね」という思いを長いあいだ抱きつづけてきました。

なんとなく感じていたこのふたりの相似の印象というのは、正直最初は、単なる直感にすぎませんでしたが、しかし、最近になってその「直感」に共通するものを見つけました、つまり、そもそもの「出だし」(エルンスト・ルビッチからの影響)もそうなのですが、このふたりの巨匠のその後の「変化の仕方」みたいなものが、なんだか似通っているのではないかと思い、自分の直感がそれほど誤っていなかったのだと思い至ったのです。

ざっくり言って、戦前の小津監督の諸作品の延長線上に、誰が「東京物語」のような抒情性にみちた静謐な作品を予想できたでしょうか。特に、ここでいう「戦前の諸作品」というのは、「非常線の女」のような乾いた荒涼とした犯罪映画を想定しています。

「そりゃあ、あんた、それが作家の『成長過程』というものだよ、どの作家にもあることだろうよ。あれこれといろんな分野を試しながら自分の行くべき途を手探りで模索していくってやつさ。そんなふうに試しながら作家性を深化させていって、徐々に『自分の本質(たとえば東京物語)』ってやつを掴み取る、そこに至るまでの模索というか、過程の習作みたいなものなんだよ、『非常線の女』とかはね」

いままでの自分なら、反論の論拠を見いだせないまま、「いや~、そうかなあ」と頼りない生返事で疑問を呈するくらいがせいぜいで、あとに続く言葉など思いつきもしなかったのですが、もし、あのとき、この「深夜の告白」を見ていたら、「それを言うなら、ビリー・ワイルダーはどうなんだよ」と言い返すことができたかもしれません。

小津監督が、「非常線の女」を撮ったずっとあとに、きわめて静謐な「東京物語」を撮ったように、ビリー・ワイルダーもフィルムノワールの古典的名作「深夜の告白」を撮ったずっとあとに天才的な艶笑コメディ「お熱いのがお好き」を撮っているじゃないですか。

しかしそれにしても「Some Like It Hot」を「お熱いのがお好き」と訳すとは、なんという快訳! 2度繰り返して使われる「お」の字が十分に生きていて淫猥の「みだらな熱」をいかんなく発していて、その「あえぎ振り」には、いつもながら感心させられます。ここだけの話ですが、はっきり言って「お」の字は、おしなべて猥褻です、思春期にこのタイトルに出会い、妄想を掻き立てられ・煽られて欲情し、「お」の字の意味をはっきりと悟りました。まさにこれはギリギリのヰタ・セクスアリスです。実際のところ、あのモンローに馬乗りされて腰のあたりなぞをモゾモゾまさぐられ、キスなどを迫られた日にゃあ、そりゃあ堪りませんぞ。

「なにそれ? あなたの言わんとしていることが、よくわからんのよ」

「いや、ですからね、ヒッチコックがね」

「えっ、ヒッチコック? 飛びますか、ヒッチコックに。この話の決着がまだついていないというのに?」

「かのヒッチコックがですよ、デビュー映画第1作「快楽の園The Pleasure Garden」1925をドイツの撮影所で撮っているのを、あなたご存知ですかてんだ」

「はいはい」

歴史的な説明を始めると少し長くなるので、末尾に「参考」として掲げますが、当時のイギリスにあっては映画館で上映する作品といえば、金をかけた華やかなアメリカ映画にことごとく席巻にされ、映画館にかかる映画といえば、ほぼアメリカ映画、あるいは「その他の国の映画」に占められていたという状況でした。

その間にも僅かながら製作されていた自国の作品もあるにはあるものの、それらの作品を上映する場も機会もなく(占領されたアメリカ映画を押しのけるだけの魅力も活力もありません)、貧相なイギリス映画(英国民自身がそう認識していました)は完全に駆逐されてお蔵入りになり、だからその作品がさらにまた「古びてしまう」という悪循環に陥っていました、そうした危機的状況を憂慮したイギリス政府は、強制的に自国の映画を無理やりにでも上映させようと法令で定めて、国の力で映画を守る(強引に見せる)という強硬策に打って出るという凋落ぶりを示しました。

後年、日本やドイツの軍事ファシスト政権下での「政府の介入」とは別次元ながら、また、思想の根本も大きく異なってはいるものの、これもやはり「政府の介入」には違いなく、しかし、軍部の指導のもと、国民の戦意高揚のために金に飽かせて作られた景気のいい国策映画が、皮肉にも日本やドイツの映画技術の向上に多大な貢献をはたしたことを考えれば、その国の映画にとって「自由」とはいったいなんなのかと考えさせられてしまう、これは深刻な問題をはらんでいますよね。

そうした状況下で、ヒッチコックは、そのデビュー作をドイツで撮ることになるわけですが、ヒッチコックを魅了した当時のドイツ映画界の隆盛ぶり(むしろ、ナチスが登場するまでの「爛熟ぶり」といった方がいいかもしれませんが)をどう表現すればいいか、しばらく考えてみたのですが、恐怖と幻想と犯罪の三位一体の世界を描いた「ドイツ表現主義」(カール・ハインツ・マルティンの「朝から夜中まで」1920、ロベルト・ヴィーネの「カリガリ博士」1919、パウル・ヴェゲナーの「巨人ゴーレム」1920、フリッツ・ラング「死滅の谷」1920など)を真正面から論じ立てるよりも、むしろ、その後にアメリカに移植されるこれらの異才たちが、ハリウッドにどのような重大な影響をおよぼしたか、その快挙と壮観さを例証した方が、よほど効果的に実感できると思い当たりました。

つねに世界の才能を注入することで、量的にも質的にも規模を広げていったハリウッドが、これらドイツの傑出した才能を放っておくわけもなく、彼らに食指を延ばしたとしても、しごく当然のことだったと思います。

もともとハリウッドの創設者たちが東ヨーロッパから移民してきたユダヤ人だったということも考えれば、ハリウッドがヨーロッパの映画人を受け入れることについて、なんらの抵抗もなかったと思います。

それに、そこには、まず先達エルンスト・ルビッチの成功がありました。

1923年にハリウッドに招かれたルビッチは、ウィットに富んだ「結婚哲学」や「禁断の楽園」など、多くのアメリカ人の憧れのマトだったヨーロッパの香りをもった艶笑喜劇で圧倒的な支持を受けています。

そうしたルビッチの成功もあり、ハリウッド各社は、ドイツを中心に多くの監督、カメラマン、ライター、俳優をハリウッドに招き入れます。

ドイツからは、パプスト、ムルナウ、デュポン、パウル・レニといった監督をはじめエリッヒ・ポマーやアレクサンダー・コルトなどの俳優が大挙してハリウッド入りしてきます、つまり、これは「ドイツ表現主義」そのものが同時にハリウッドに上陸してきたことを意味していました。

そして、この一群には、すでにドイツ映画界で圧倒的な人気を得ていたグレタ・ガルボがいたことも忘れるわけにはいきません。

ガルボ自身はスウェーデン人で、ほぼ同時期に同国からは、ヴィクトル・シェストレームと、モーリス・ステイルレルもハリウッドにやってきています。

ヴィクトル・シェストレームの残した諸作品、とくに「波高き日」1917の抒情詩的な線の太さ、「生恋死恋」1918の雄大な自然描写、「主人」1920の重厚なリアリズム、「霊魂の秘密」1921の二重露出を駆使した神秘主義などは高く評価され、エイゼンシュテイン以前の世界最高の映画芸術作品といわれました、彼は1923年にハリウッドに入りしています(残念ながらトーキーのハードルを越えることはできませんでしたが)。

なお、余談になりますが、「世界映画人名事典・監督(外国)編」(キネマ旬報 昭和50.12.21)のシェストレームの項に、当時の「北欧派映画の特徴」というのが箇条書きで書かれており、大変面白く読んだので筆写しておきますね。

1.「人生は何か?」という純真な問い掛けとそれに伴う神秘主義
2.カメラを屋外へ持ち出して映画に動きと空間的な広がりを与えそれによって風景描写をテーマの象徴の地位まで高めたこと、並びに新鮮な構図美
3.大胆なエロティシズムと愛欲描写

なるほど、なるほど、さすが、かのベルイマンを生んだスウェーデンだけありますね、むかしからそういう生真面目なお国柄だったんだなあと感心をしてしまいました。

ほかには、オーストリアからは、エリッヒ・フォン・シュトロハイムとジョセフ・フォン・スタンバーグがハリウッドにやってきたことも忘れるわけにはいきませんが、なんといっても、ハリウッドに多大な影響を与えたもっとも重要な人物といえば、やはり、チャップリンをおいてほかにはいないかもしれません。

サイレント映画全盛期の1920年代後半、東ヨーロッパの映画界から多くの逸材が流れ込み、「ハリウッドは、もはやアメリカではない」という言い方をされたことがありました。たぶん、その半分は本当で、あとの半分は誇張だったと思います。

この当時、ハリウッドを支えていたアメリカ生え抜きの監督と言えば、グリフィス、デミルといった大御所から、キング・ヴィダー、クラレンス・ブラウン、ヘンリー・キング、ジェームス・クルーズ、ジョン・フォード、ラウォール・ウオルシュといった監督を挙げることができると思いますが、やはり、ヨーロッパからきた映画人の果たした功績なくしては、1920年代後半のハリウッド映画の隆盛を語ることは到底できないことは明らかです。

やがてトーキーの時代が到来すると、ヨーロッパからやってきた映画人の多くが、故国に帰っていきました。

その理由はといえば、外国人としての言葉の障碍があったことがひとつにはありますが、映像を存分に駆使してストーリーを語るという、映画本来の作り方が通用しなくなったという、音を得た新たな映画形式に適応できなかったというのが本当の理由だったかもしれません。

しかし、そうしたなかでもトーキーの到来などにひるむことなく、果敢に映画作りに邁進した映画人もいました。

ルビッチやスタンバーグなどもそうですが、1920年代後半にハリウッドへやってきたウィリアム・ワイラー(フランス)、マイケル・カーティス(ハンガリー)、ルイス・マイルストン(ウクライナ)らは第一線にとどまり、映画作りに健闘した映画人でしたし、彼らの洗練されたスマートな東ヨーロッパの雰囲気が、豊かな「ハリウッド」とうまく融合して、のちに(とはいっても「すぐに」ですが)アカデミー賞を総なめにするほどの実力をつける偉大な監督に成長していきます。

一説では、この「サイレント映画の終焉とトーキー映画の始まり」の境をもって、「ドイツ表現主義とハリウッドの蜜月は終了する」とした見解を以前読んだことがあるのですが、自分としては、すこし納得できないものがありました。

そう考えた契機となったのが、このビリー・ワイルダーの「深夜の告白」です。

前述したとおり、「ドイツ表現主義」の象徴的な雰囲気を、「恐怖と幻想と犯罪の三位一体の世界」だとすれば、このフィルムノワールの古典といわれる「深夜の告白」は、まさに「ドイツ表現主義」の尻尾をはっきりと残している正統的な作品なのではないかと感じた次第です。

この作品「深夜の告白」は、当時の世評も高く、第17回(1944)アカデミー賞作品賞にノミネートされたほどの評価を得ましたが、なによりも脚本賞(レイモンド・チャンドラー、ビリー・ワイルダー)にノミネートされたことが、ビリー・ワイルダーにとって手応えを感じた大きな収穫だったに違いありません。その他のノミネートとしては、主演女優賞(バーバラスタン・ウィック)、撮影賞・白黒(ジョン・F・サイツ)、録音賞(ローレン・L・ライダー)、作曲賞(ミクロス・ローザ)がありました。

このとき、主演女優賞にノミネートされたバーバラ・スタンウィック、結局は受賞とはならず、主演女優賞を獲得したのは、「ガス燈」に主演したイングリッド・バーグマンでした。しかし、当のスタンウィックは、自身がイングリッド・バーグマンのファンクラブに入っているほどのバーグマン・ファンだったので、自分が賞を逃したことなどそっちのけで、バーグマンの受賞を我がことのように心から喜んだと伝えられています。

ちなみに、このとき特殊効果賞を受けたのは、「東京上空30秒」(撮影A・アーノルド・ギレスピー、ドナルド・ジャーラス、ウォーレン・ニューカム、音響ダグラス・シアラー)という作品でした。

このアカデミー賞授賞式が行われたのは、1945年3月15日、ハリウッドのグローマンズ・チャイニーズ劇場でしたが、アカデミー賞授賞式に先立つ3月9日夜には東京が大空襲され江東区が全滅、実に23万戸が焼失して12万人の死傷者が出るという大惨事がおこっています。さらに、アカデミー賞が行われた前日の3月14日には大阪が空襲され13万戸が焼失するという無残な背景がありました。日本人にとっては、なかなか複雑なものがありますよね。

さて、ビリー・ワイルダーは、「深夜の告白」の翌年に「失われた週末」を撮ります。ときあたかもヒトラーが自殺し、広島と長崎に原爆が投下され、ドイツと日本が降伏して長い戦争が終結したという年でした。

そしてこの、売れない作家がアルコール中毒で幻覚と妄想に苛まれる姿を描いた「失われた週末」によって、ビリー・ワイルダーは、アカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞(チャールズ・ブランケットとともに)を同時に受賞して、いよいよハリウッドの一流監督の仲間入りを果たします。主演したレイ・ミランドも主演男優賞を受賞しました。

この第18回(1945)アカデミー賞の授賞式において、いまだに語り草になっている3つの話題があります。

1つは、前回の17回アカデミー賞では、「我が道を往く」が、作品賞・監督賞・脚本賞、主演男優賞、助演男優賞を受賞し、圧倒的な強さを見せつけたレオ・マッケリー監督でしたが、18回のアカデミー賞では、まったく逆の結果になってビリー・ワイルダーが圧勝したこと。

2つ目は、主演女優賞にノミネートされたベテラン・ジョーン・クロフォードが、式直前、おびえのあまり仮病をつかって授賞式を欠席したところ、ふたを開けてみれば受賞となって大騒ぎとなったこと。(まるで映画みたいだ、といわれました)

3つ目は、「緑園の天使」で、幼いエリザベス・テイラーの母親を演じ助演女優賞を得たベテラン・アン・リヴェアは、やがて「赤狩り」が始まると「ハリウッド・テン」を支持したためにワシントンの聴聞会に呼ばれ、仕事の場を奪われ、俳優生命を断たれます。

いずれにしても、公式に実力を認められたビリー・ワイルダーは、さらに高みを目指して撮った作品が、いわゆる内幕ものの「サンセット大通り」でした。そういえば、あの「失われた週末」だって内幕ものといえなくはありません。

いまでこそ撮影所からは相手にされていないとはいえ往年の大女優がカンバックを夢見て、売れない脚本家を抱え込み自分好みの脚本を書かせるという「サンセット大通り」が売れない脚本家の話なら、「失われた週末」は、売れない作家の話ですものね。華やかなハリウッドの世界にも、日の当たらない場所で燻っている人たちをビリー・ワイルダーは、実感を込めて描いたのだと思います。

しかし、結果はさんざんでした、第23回アカデミー賞において、オリジナル脚本賞のほかは、ノミネートどまりで主要な賞をことごとく逃します。

そして、1951年、ワイルダーは、プロダクションを立ち上げて起死回生の、まさにフィルムノワールの色濃い「地獄の英雄」を撮りました。

アル中のために大新聞社をしくじり、地方新聞社に流れてきたチャールズ(カーク・ダグラス)は、インディアン洞窟に生き埋めになった男の事故に遭遇し、これを大々的な事件として仕組み、救出をわざと遅らせ、全米にセンセーションを起そうと企てます。そして、その捏造したスクープをうまく利用して一流新聞への返り咲きを図ります。思惑通り、メディアに踊らされた群衆が集まってお祭り騒ぎとなります。上へ上へと這い上がることしか考えていないチャールズは、つねに「不幸なニュースが一番売れる。良いニュースなんてニュースじゃない(Bad news sells best. Cause good news is no news.)」というのが信条でした。

しかし、この企ても内部から崩壊し、すべてが破綻します。

この作品は、ジャーナリストと大衆を痛烈に描きすぎて、アメリカン・ドリームの暗黒部分を突いたために、公開当時、観客にもアカデミーにも忌避されました。クリント・イーストウッド監督の『ジャージー・ボーイズ』で、カーク・ダグラスが女性の頬を張り倒す強烈なシーンが引用されていたのが、この映画でした。

そして、ワイルダーは、この「地獄の英雄」の決定的な不評によって、もはや従来の「フィルムノワール」のストレートな手法では、アメリカ社会に通用しなくなっていることを痛感します。

それに、「サンセット大通り」製作までのワイルダーの関心事が人間そのものだったのに対して、「地獄の英雄」では、初めて矛先を社会に向け、アメリカ社会のマスヒステリーを容赦なく弾劾しました。

しかし、人間に対する辛辣は許されても、アメリカ社会に対する辛辣は決して許されないことをこの「地獄の英雄」の失敗で悟ったのだと思います。

言い方を変えるならば、ワイルダーは、もうすこしで地雷(アメリカ社会のタブー)を踏みそうになったのだ、ということができるかもしれません。「深夜の告白」「失われた週末」「サンセット大通り」を許容したアメリカも、「地獄の英雄」を許しはしませんでした。

これらの作品に共通していえることは、サイレント映画の迫力を秘めた鬼気迫るおどろおどろしい描写の根底にあるのは、怪奇幻想映画(ドイツ表現主義のなごり)に通ずるものがあったといえますが、しかし、これ以後、ワイルダーは、その作風を大きく転換することとなります。

もちろん、これらの方針転換は、下院非米活動委員会の「赤狩り」が大きく影を落としていることはいうまでもありません。

いずれにしても、自分としては、ビリー・ワイルダーの「地獄の英雄」をもって「ドイツ表現主義とハリウッドの蜜月は終了」したといいたかったのです。

こう見てくると、世界が「東京物語」を発見したあのとき、欧米人がこの黄色い肌をした極東の、奇妙なこだわりを持って風変わりな相似に貫かれた作品を残した東洋の映画監督・小津安二郎に、ドイツ表現主義の系譜を受け継ぐ者として小津監督を認識したのではないかと、チラッと妄想してみたくなりました。



【参考】
1925年当時、サイレント末期のイギリス映画界は、世界から大きく後れを取っていました。イギリスのこの惨憺たる状況について、サドゥールは「世界映画史」のなかで、このように記述しています。
≪アメリカ映画が上映番組の90%を占有し、幾本かのイギリス映画は、外国映画によって独占されたスクリーンに割り込むために非常に長い間待たなければならなかったので、観客は、その女優の衣装がすでに流行遅れになっているのを嘲笑していた。映画製作は捗らなくなり、やがて中止され、外国(仏、伊、大英帝国自治領)におけるその位置を失ってしまった。・・・1924年には、イギリスは34本の映画しか製作しなかった。1925年には、その数は23本に減少し製作費もタレントもなくて製作されたこれらの映画は、外国のヒット作品をどうにかこうにか模倣したものに過ぎなかった。イギリス映画の製作は非常に低落したので、その保護者たちは、映画館に対して、1年間のうちにイギリス映画による番組を1回だけ上映するのを法的に義務づけることを要求しなければならなくなった。≫
製作はおろか、上映さえままならない惨状を呈していたイギリス映画界で最初の作品を撮ることを諦めたヒッチコックは、当時絶頂期にあったドイツ映画界においてデビュー作を撮ることになります。この経験は、後年のヒッチコックの映画(フィルムノワール)に多大な影響を与えたことを、ヒッチコック自身が認めています。


第31回(2018)東京国際映画祭 受賞結果

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【コンペティション】

東京グランプリ/東京都知事賞
★「アマンダ(Amanda)」監督・ミカエル・アース

審査委員特別賞
★「氷の季節」監督・マイケル・ノアー

最優秀監督賞
★エドアルド・デ・アンジェリス「堕ちた希望」

最優秀女優賞
★ピーナ・トゥルコ「堕ちた希望」

最優秀男優賞
★イェスパー・クリステンセン「氷の季節」

最優秀芸術貢献賞
★「ホワイト・クロウ(原題)」監督・レイフ・ファインズ

最優秀脚本賞
★ミカエル・アース、モード・アメリーヌ「アマンダ(原題)」

観客賞
★「半世界」監督・阪本順治

アジアの未来
作品賞
★「はじめての別れ」監督・リナ・ワン

国際交流基金アジアセンター特別賞
★ホアン・ホアン「武術の孤児」

日本映画スプラッシュ
作品賞
★「鈴木家の嘘」監督・野尻克己

監督賞
★「銃」監督・武 正晴一
★「メランコリック」監督・田中征爾

東京ジェムストーン賞
★木竜 麻生
★リエン・ビン・ファット
★カレル・トレンブレイ
★村上 虹郎



ポーランド映画祭2018

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ポーランド映画史に残る名作や傑作を特集する「ポーランド映画祭2018」が、11月10日~11月23日に東京都写真美術館ホールで開催される。
名匠ロマン・ポランスキー監督の85歳を記念し、ポーランド時代の「水の中のナイフ」(62)とドキュメンタリー「ロマン・ポランスキー 初めての告白」(2012)などの上映をはじめ、ポーランド独立回復100周年を記念し、名作映画から見るポーランド史の企画で、
「灰とダイヤモンド」(1958/アンジェイ・ワイダ監督)、
「夜と昼」(75/イエジー・アントチャック監督)、
「戦場のピアニスト」(2002/ロマン・ポランスキー監督)、
「大理石の男」(76/アンジェイ・ワイダ監督)、
「リベリオン ワルシャワ大攻防戦」(2014/ヤン・コマサ監督)、
「約束の土地」(74/アンジェイ・ワイダ監督)、
「ヴォウィン」(2016/ヴォイチェフ・スマジョフスキ監督)
の7作品を紹介する。
そのほか、本映画祭監修を務めるイエジー・スコリモフスキ監督の「ムーンライティング」(82)、「イレブン・ミニッツ」(2015)も上映される。

★ムーンライティングFucha監督:イエジー・スコリモフスキ
1982年/英語・ポーランド語/97分/カラー/デジタル・リマスター版
イギリスに不法滞在する4人のポーランド人。彼らは別荘の改修作業に励むが、ひとり英語を解するノヴァクだけは祖国に戒厳令が敷かれたことを知る。しかし作業の遅れを恐れた彼は、その事実を仲間にひた隠しにした。独立自主管理労組“連帯"を弾圧するため戒厳令が敷かれた事件を背景に、同時代の緊迫感が伝わる快作。第35回カンヌ国際映画祭で最優秀脚本賞受賞。

★イレブン・ミニッツ 11 Minutes監督:イエジー・スコリモフスキ
2015年/ポーランド語/81分/カラー/デジタル
午後5時から5時11分までの間にワルシャワ都心部で、互いを知らぬ人々の間に起こる11分間のドラマをモザイク状に構成した、リアルタイム・サスペンスの傑作。クライマックスまで緊張感溢れる映像。「11という数字は美しくて好きなんだ!」と語るスコリモフスキ監督の最新作を、今年は11月11日(日)11:00から上映する。

★水の中のナイフNóż w wodzie監督:ロマン・ポランスキー
1962年/ポーランド語/94分/モノクロ/デジタル・リマスター版
裕福な中年夫婦と貧しい青年が偶然に湖でバカンスを過ごすことになる。ボートの上で繰り広げられる人間模様から見える世代間の断絶や階層のギャップ。ポランスキーの名前を世界に広めた長編処女作。脚本はスコリモフスキとの初めての共同執筆、そこにクシシュトフ・コメダのモダン・ジャズがスパークする、今日でも全く色褪せない傑作。ヴェネチア国際映画祭批評家連盟賞受賞。

★ロマン・ポランスキー 初めての告白Roman Polański: moje życie監督:ローラン・ブーズロー
2012年/英語/94分/カラー/デジタル/提供:KADOKAWA
ポランスキー自身が、生い立ちから今に至るまでを自らの言葉で赤裸々に語ったドキュメンタリー。2009年から2010年にかけてスイスの自宅に軟禁中の彼に、長年のビジネス・パートナーである監督がロングインタビューを決行。親しい友人相手に自分の全てをさらけ出し、時には涙すら浮かべる彼の姿に心を奪われる。同時に、その偉大さが伝わる。

★メモリーズ・オブ・サマーWspomnienie lata監督:アダム・グジンスキ
2016年/ポーランド語/90分/カラー/デジタル/配給:マグネタイズ
1970年代の後半、小さな地方の町で暮らす12歳の少年ピョトレックは、母親と強い絆で結ばれていた。だが母親は、父親が去ってから毎晩のように外出し始め・・・。大人への階段を昇る過程の一瞬の季節を瑞々しいタッチで描き出し、青春の光と影をとらえた傑作。第32回ワルシャワ国際映画祭コンペティション部門入選。2019年日本公開予定。

★マリア・スクウォドフスカ=キュリーMaria Skłodowska-Curie監督:マリー・ノエレ
2016年/ポーランド語・フランス語/96分/カラー/デジタル(英語字幕付)
女性初のノーベル賞に輝いた“キュリー夫人”の波瀾万丈の人生を映画化。男性優位の風潮が根強い20世紀初頭のフランスを舞台に、最愛の夫を事故で失い2人の幼い娘を育てながら、再び栄冠をつかむ一人の科学者に迫る。キュリー役を演じたカロリナ・グルシュカは第20回ポーランド映画賞の主演女優賞にノミネートされた。

★ゴッホ~最期の手紙~Twój Vincent監督:ドロタ・コビエラ、ヒュー・ウェルチマン
2017年/英語/96分/カラー/デジタル/提供:パルコ
オランダ人画家、フィンセント・ファン・ゴッホ。この不世出の天才を死に追いやったものは何だったのか? 全編、125名のアーティストが再現した動く“ゴッホの絵”によって表現された斬新なアニメーション作品。2017年のアヌシー国際アニメーション映画祭で観客賞を受賞した他、アカデミー賞やゴールデングローブ賞にもノミネートされた。

★クリスマスの夜にCicha noc監督:ピオトル・ドマレフスキ
2017年/ポーランド語/97分/カラー/デジタル
海外で働くアダムは、クリスマス・イヴに突然ポーランドへ帰ってくる。出迎える家族たちは、アダムが彼らの人生を変えてしまうほどの、ある計画を企んでいることなど知る由もなかった。主演は『幸せのありか』(13)『イーダ』(13)『イレブン・ミニッツ』(15)のダヴィド・オグロドニク。第20回ポーランド映画賞の作品賞、主演男優賞をはじめ多数受賞。

★ピウスツキ・ブロニスワフ~流刑囚、民族学者、英雄~Piłsudski Bronisław: zesłaniec, etnograf, bohater監督:ヴァルデマル・チェホフスキ
2016年/ポーランド語・日本語/53分/カラー/デジタル
弱者の側に立ち続けたポーランド人民族学者についてのドキュメンタリー。アレクサンドル3世の暗殺計画に巻き込まれサハリンへ流刑された後、アイヌをはじめとした少数民族の研究で偉大な功績を残し、日露戦争や第一次世界大戦を経て、最期はセーヌ川で水死したピウスツキ。彼に縁のあった人物や研究者の証言からその数奇な運命を紐解く。

★夜と昼Noce i dnie監督:イエジー・アントチャック
1975年/ポーランド語/170分/カラー/デジタル・リマスター版
全4巻からなるマリア・ドンブロフスカの長編小説の映画化。1863年から第一次世界大戦が勃発した1914年にかけての50年間を、歴史に翻弄されたある家族を通して壮大なスケールで描く。第49回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされ、ドラマシリーズ化もされた。監督は『ショパン 愛と哀しみの旋律』(02)のイエジー・アントチャック。

★灰とダイヤモンドPopiół i diament監督:アンジェイ・ワイダ
1958年/ポーランド語/103分/カラー/デジタル・リマスター版
ポーランド映画を代表する傑作として、映画史にその名を刻む金字塔的作品。第二次世界大戦末期のポーランド。誤ってターゲットとは別の人物を殺害してしまった若きテロリスト、マチェクが、翌朝、虫けらのごとく空しく死んでいく様を鮮烈に映し出す。『世代』『地下水道』と並ぶ、アンジェイ・ワイダの“抵抗三部作”の一本。

★戦場のピアニストPianista監督:ロマン・ポランスキー
2002年/英語・ドイツ語・ロシア語/149分/カラー/デジタル・リマスター版/提供:ブロードメディア・スタジオ
戦火を生き抜いたユダヤ系ポーランド人ピアニスト、ヴワディスワフ・シュピルマンの感動の実話。シュピルマンの実体験を記した『ある都市の死』が原作。自身もユダヤ人ゲットーで過酷な生活を送ったポランスキー監督の集大成として絶賛を浴び、カンヌ国際映画祭パルムドール、米アカデミー賞の主演男優賞、監督賞、脚色賞などを受賞した。

★大理石の男Człowiek z marmuru監督:アンジェイ・ワイダ
1976年/ポーランド語/161分/カラー/デジタル・リマスター版
スターリン時代に英雄として祭り上げられたある労働者の人生と、彼の真実を追う映画大学の女子学生。ポーランドの“過去”と“現在”を重層的に描き出す、ワイダ監督渾身の大作。ポーランド国内で大ヒットを記録、海外上映禁止処分を受けながらも第31回カンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を獲得するなど、世界中で高く評価された。

約束の土地Ziemia obiecana監督:アンジェイ・ワイダ
1974年/ポーランド語/169分/カラー/デジタル・リマスター版
19世紀末、ポーランドの工業都市ウッチ。民族・宗教の異なる3人の若者が大いなる野望を抱いて織物工場を建設するものの、事態は思わぬ方向へ・・・。旧世代に代わって街を支配しようとした男たちが辿る皮肉な運命がドラマチックに描かれる。ワイダの冷徹な洞察力が冴え渡る理想と挫折の物語。第48回アカデミー賞で外国語映画賞にノミネート。

★リベリオン ワルシャワ大攻防戦Miasto 44監督:ヤン・コマサ
2014年/ポーランド語/128分/カラー/デジタル/提供:ニューセレクト
第二次世界大戦の末期、ポーランドに侵攻したソ連軍は首都ワルシャワに迫っていた。ナチスドイツ占領からの解放を信じたポーランド地下抵抗組織(国内軍)は大規模な武装蜂起を決行。しかし突如進撃を止めたソ連の裏切りにより、彼らの戦いは絶望の地獄に突き落とされることになる。1944年8月のワルシャワ蜂起の全貌を描く大スペクタクル映画。

★ヴォウィンWołyń監督:ヴォイチェフ・スマジョフスキ
2016年/ポーランド語・ウクライナ語/150分/カラー/デジタル
ウクライナ人、ポーランド人、ロシア人、ユダヤ人らがモザイク状に共生していた地域ヴォウィン。現在はウクライナに位置するこの地で起こった民族相互の大虐殺は、第二次世界大戦最大の悲劇と言われた。エスカレートする民族主義に疑問を投げかける問題作。スマジョフスキ作品はポーランド国内で人気があり、日本でも過去作品が上映されている。

★ポコット 動物たちの復讐Pokot監督:アグニェシュカ・ホランド、カシャ・アダミック
2017年/ポーランド語・英語/128分/カラー/デジタル
第67回ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した、アグニェシュカ・ホランドと娘のカシャ・アダミックの共同監督作。原作はポーランドの女流作家オルガ・トカルチュクの小説。山で連続殺人事件が起こる。大の動物好きで、今は教師として慎ましやかに暮らしている老女が事件の真相に迫るが、住民は誰も彼女を信じようとはしなかった…。

★顔Twarz監督:マウゴジャタ・シュモフスカ
2017年/ポーランド語/92分/カラー/デジタル
ドイツ国境に近い村の建設現場で働いていた男が事故に遭った。顔に大怪我を負った彼は、移植手術を受けて故郷に戻るが、誰も彼のことが分からず…。アイデンティティの喪失を激しい音楽とともに描いた意欲作。第68回ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞作。監督は前作『君はひとりじゃない』が日本でも公開されたマウゴジャタ・シュモフスカ。

★ゆれる人魚Córki dancingu監督:アグニェシュカ・スモチンスカ
2015年/ポーランド語/92分/カラー/デジタル/提供:ハピネット
1980年代、共産主義時代のポーランドを舞台に、肉食人魚姉妹の少女から大人への成長を野生的に描いたホラーファンタジー映画。海から陸へ上がって来た人魚の姉妹がたどり着いたのはワルシャワのナイトクラブだった。一夜にしてスターとなる姉妹だが、次第にお互いの関係が壊れていく。

★お願い、静かにProszę o ciszę監督:水谷江里
2017年/ポーランド語/26分/カラー/デジタル
多摩美術大学卒業後ポーランドに渡り、ウッチ映画大学で現地のスタッフとともに映画を撮り続ける、京都出身の水谷江里監督作。とある寄宿制の聾唖学校で、音のない世界に生きる子供たちの日常を、1年間かけて丹念に追ったドキュメンタリー。子供たちの何気ない表情や仕草を通し、観る者をファンタジックな異世界へと誘い出す。

★こんな風景Taki pejzaż監督:ヤゴダ・シェルツ
2013年/ポーランド語/23分/カラー/デジタル
既成概念から飛び出し、実際の出来事を元に、死に対する恐怖から救ってくれる奇跡や贖罪、悔恨、祈り、赦しなどのテーマを詩的な映像で紡いだ渾身の一作。女性監督の中でもどこか力強さを感じるヤゴダ・シェルツの短編作品。ヤゴダは既に長編作品を2本発表し、ポーランドで最も注目される監督の一人。

★チプカCipka監督:レナータ・ゴンショロフスカ
2016年/ポーランド/9分/カラー/デジタル
若い女性が家で一人で過ごしている。彼女は一人で素敵なお風呂タイムを楽しもうとするが、思い通りには進まない。自慰についての新しいタイプの可愛らしいアニメーションの誕生。本作は2017年新千歳空港国際アニメーション映画祭でインターナショナルコンペティションにノミネートされた。

★サルトSalto監督:タデウシュ・コンヴィツキ
1965年/ポーランド語/106分/モノクロ/デジタル・リマスター版
昨年のポーランド映画祭で上映した『ズビシェク』でポーランドの名優ズビグニェフ・ツィブルスキが登場し、異様なダンスシーンを披露していたのが本作。戦争の暗い影から逃れられない民族の宿命を描いている。クラブでのダンスシーンは、ポーランド映画史に残る名シーンなので必見。

★イーダIda監督:パヴェウ・パヴリコフスキ
2013年/ポーランド語/82分/モノクロ/デジタル
2018年のカンヌ国際映画祭で最新作『Cold War』を発表し、見事、最優秀監督賞を受賞したパヴェウ・パヴリコフスキ。本作はポーランド映画初の米アカデミー賞外国語映画賞を受賞。1960年代初頭のポーランドを舞台に、孤児として育てられた少女が自身の出生の秘密を知るために叔母と旅に出るというロードムービー。

★ラブ・エクスプレス ヴァレリアン・ボロフチクについてLove Express. Przypadek Waleriana Borowczyka監督:クバ・ミクルダ
2018年/ポーランド語・英語・フランス語・イタリア語/79分/カラー/デジタル
比類のない感度を持つポーランド映画監督の一人ヴァレリアン・ボロフチク。1960年代には短篇映画が世界中の賞賛を集め、その後、エロティック映画を制作し続けたボロフチクを、テリー・ギリアム、ニール・ジョーダン、アンジェイ・ワイダ、パトリス・ルコントなど、彼に近い映画制作者、知人などのインタビューも含めて掘り下げて紹介する。

★罪物語Dzieje grzechu監督:ヴァレリアン・ボロフチク
1975年/ポーランド語/120分/カラー/デジタル・リマスター版
19世紀末のワルシャワ。誰もが息を呑むほど美しい娘エヴァは、実家が営む下宿に部屋を借りたウカシュに惹かれる。しかし彼は既婚者である上に離婚訴訟中、しかもとんでもなく破天荒な男だった。ひとりの純朴な女性が盲目の愛に溺れ、やがて転落していく様を濃密に描いたコスチューム史劇。原作はステファン・ジェロムスキ。


果しなき情熱

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「見てから処理する」というコンセプトで、溜まりに溜まったVHSの録画済みのビデオテープを片っ端から見始めています。

というのは、長い期間、それなりの労力を費やして、せっせと録画してきたものを、いくらご時世が代わってしまったからとはいえ、見ないで処理(破棄)するというのは、気持ち的にどうしても引っ掛かるものがあるからなのですが、なら画像の方はどうなのよと突っ込まれれば、そりゃあ多少劣っていることは否めませんけども、自分のようなモノクロの邦画が大好きな時代遅れの人間にとっては「画調」など、もともとがアレなのですから、なんら支障はありません、立派に見られればOKです。

家人などにいわせると、いまのご時世、300円とか400円とかだせば簡単にダビングできるのだから、片っ端からDVDにしてしまえばええやんかとか言われますが、うかうかそんな甘言にのせられるわけにはいきません、それこそ「それほどまでは、する気イはないねん」とか迂闊なことを口走ったりしたら、なにしろ敵はこんなもの、さっさとゴミとして捨ててしまいたい腹でいて、絶えずこちらのスキを狙っているので、そんな失言でもしようものなら聞き逃すことなく、すかさず柳眉を逆立て厳しく突いてくるに違いありません。なにしろ場所塞ぎの数百本のVHSテープ(すべて3倍速録画なので重複したものも含めて優に映画千本分はあるかもしれません)に対しての敵意と殺意を抱いているのですから、こちらが反応する言葉のひとつにも、入念な心配りが必要とされるというわけです。

それに当のVHSテープに入っている映画といっても、なにも手元に置いておきたいほどの「名作」などはなく、ただ、会社勤めをしていたときに、見るに見られない日中に放映されている未見の映画を見逃すのが口惜しくて片っ端から録画していただけにすぎず、いざ見てみると、だいたいは「な~んだこりゃ、がっかり」みたいな映画ばかりなので、「そんなもの、さっさと捨ててしまえ」という家人の苛立ちや断捨離にも一理あることはあるものの、しかし、そうはいっても「な~んだこりゃ、がっかり」も愉しみのうちのひとつには違いなくて、現在のところ「それ」を楽しんでいる最中というわけです。

そういうことで、暇になったとき、適当に選んだ1本のテープ(ラベルには「東北の神武たち」1957と「果しなき情熱」1949というメモがあります)を見始めました。

特段、録画した年月日の記載がないので、いつ頃録画したものかは見当もつきませんが、たぶん市川崑監督が亡くなられたときに特集で放送されたものだったと思います。

かつては貧農の家に生まれた次男坊以下は、無駄飯食らいの単なる厄介者にすぎず、蔑まれて虐げられ無視された、そういう悲哀と絶望的な状況を描いた「東北の神武たち」は、まるで極限にまで研ぎ澄まされた寓話のような深沢七郎の原作です、思えば、あの「楢山節考」だって、見ようによってはとことん現実離れの抽象化された寓話(というか昔話)じゃないですか。木下恵介監督が、あの陰惨なストーリーを描くに際して、極力リアリズムを避けて「母親と息子の情愛」の奇麗な部分だけに焦点を絞り、貧しさから口減らしのために生きたまま生母を捨てるというこの物語の持つ陰惨さを薄めるため劇中劇みたいな舞台劇風な歌舞伎的にデフォルメした気持ちがなんだか分かるような気がします。

しかし、木下監督が目をそらした「陰惨さ」と「リアリズム」のそぎ落とした部分こそが、まさに「楢山節考」の欠かせない核心ではないかと見定めた今村昌平の描き方にも、やはり納得できるものがありました。

もちろん今村作品は見ることができなかったでしょうが原作者深沢七郎にとって、どちらが納得できる映画だったかといえば、これはあくまでも予想にすぎませんが、やはり今村作品の方だったのではないかという気がします。

当時、木下恵介の「楢山節考」を深沢七郎がどう反応したのか、知りたいような気がしますので、その辺の当時の社会状況など機会があれば後日調査してみたいと思います。

さて、市川崑の描いた「東北の神武たち」のリアリズムも、第一印象的には「すごいな」と感じましたが、今村昌平の「くそリアリズム」と比べると、それらは明らかにタイプの異なるものであることは明確です。

この映画に登場する人物たちの「汚さ」をつきつめた市川崑の姿勢は、「細雪」でみせた晴れやかできらびやかな衣装を凝らすための「つきつめの姿勢」のタイプに通ずるものがあって、やはり同じようなスマートさを感じてしまいました。

その姿勢を「リアリズムにとっては贋物」とまでは言いませんが、今村昌平が目指して捉えようとした「汚さ」とは明らかに異質なものであることは歴然です。

さて、VHSテープの収録されていたもう1本の作品「果しなき情熱」は、この「贋物感」という観点からいえば、このひたすら陰々滅々の厄介なストーリー(なにしろ主人公の歌謡曲の作曲家は自殺することばかり考えているような御仁です)に食らい付いていく初期の市川崑の必死感とか格闘感(ストーリーはともかく素晴らしい映像美です)に自分的には大変好感が持てて、これは小手先で処理したような器用でスマートさからは完全に免れているという印象を持ちました。

そこでこの市川崑監督作「果しなき情熱」にアプローチする手がかりにするために、どこかのサイトでざっくりした「あらすじ」をチョイスしようと検索してみたのですが、やはり超マイナーな作品だけあって、ヒットしたのは、ほんのわずかでしたが、いつもお世話になっている「昔の映画を見ています」さんのブログに素晴らしいコメントがあったので拝借してエッセンスだけちゃっかり要約しちゃいますね。

ここまで書き込んでいただいたなら、「ほかになにも言うことなんてあるわけない」というくらい素晴らしいコメントです。(部分的修正はご容赦ください)

≪(1)作曲家・堀の妄想の一端は、信州の湖畔で出会った麗人(にしては、オバン臭い顔の折原啓子)への一方的な片思いにあるということになっていて、この逢う事さえままならない女性(何しろ名前も住所も知らない)への堀の想いが、次々曲を作る動機になっており、その彼女への妄執が曲として「湖畔の宿」「夜のプラットフォーム」に結実して、これがまた次々とヒットしてしまい、「自分だけの想い」だったものが、「大衆の愛唱歌」になっていくことで汚されてしまうというその怒りが、彼をさらに破滅的な行動に駆り立てていく。
(2)和田夏十・市川崑の「流行歌」という存在の「読み替え」が、そもそも無茶があるのだ。「流行歌」というのが、すでにもう、ずぶずぶの「俗情との結託」なのだから、そこには作家個人の「私情」などあるわけがない。おまけに、この夏崑コンビは、おそらく意図的に、作曲家が作詞(私情の吐露)も担当しているという誤解を貫き通している。
(3)もうどうしようもない超根暗野郎として描写されている堀雄二=服部良一のドラマに、たぶん苦笑しつつ、音楽監督として付き合う服部良一の度量! しかし、こんな映画でも、すばらしいのは「モダンな職人さん」市川崑の、モダンな映像。キャメラ移動、ミニチュア適時使用、光と影の演出の素晴らしさ。ドラマ部分はダメだが、映像のしゃれた展開には、ニヤニヤするばかり。快だなあ。撮影は小原譲治、やはりか。≫

もうこれだけ要約してしまえば、自分の書きたいことなどすべて語り尽くされていて、さらに語ることなどさらさらないのですが、ただひとつだけ補足してみたい「視点」があるのです。

作曲家・堀に、あたかもお情けで拾われ、もうちょっとで結婚までいきそうになった忍従の女性・月丘千秋の存在です。あれじゃあまるで、DVを受けることと、そこに愛情を感じることとが等価で、暴力を振るわれるたびに(自分以外のことでですよ)、そのこと自体に愛も感じるという、なんとも絶望的な被虐の再生産というか、完全なる負のスパイラルとしか言いようのないものだと思うのですが、作曲家・堀は、彼女のそういう卑屈なところに苛立って、彼女に異常ともいえる執拗さでつらく当たっていたのではないかと、ふと考えてみました。

堀には心に秘めた意中の人があり、その思いが曲となって結実し、流行歌として世間に流布されると形骸化した曲の流布に苛立って憤懣を不幸な許婚者・月丘千秋にぶつける、あるいはこれみよがしのようなあてつけの自殺未遂をしでかすという、これじゃあなんとも許婚者・月丘さんの立場というものがまるっきりないじゃないかと思えたからでした。たとえ無茶苦茶をされるにしても、せめてその理由なりとも本人が自覚していれば本人もまた納得して虐められることに耐えられるという構図は、一応は成り立つのではないかと考えた次第です。

実は、この作品を見ながら、むかし読んだ志賀直哉の「孤児」という小説を思い出していました。従妹にあたる「敏(とし)」という女性のことを書いたこの作品、幼くして父を失い、まだ若かった母親は幼な子を志賀直哉の実家にのこして嫁いでしまいます。その実家で彼女は志賀直哉の妹として育てられますが、適齢期になり縁談がおこり(彼女はあまり乗り気でない様子も少し描かれています)神戸に嫁いでいきます。

しかし、姑との折り合いが悪いという便りを聞くうちに妊娠し、子供でもできればうまくいくかもしれないと話しているうちに出産しますが、しかし事態は好転せず、ほどなく子供を置いて実家に戻されてくるという小説です。

二親の愛情を知らずに育った敏は、無条件に注がれる愛情の前で他人と接することも、他人にあまえかかることも知らずに、心を閉ざして育ってきました。

この小説の中に2箇所、敏の性格についての記載があります。

「敏は冷ややかなところのある女です。欠点だけれど、これあるがゆえに忍べるのだと思ったら、なお可哀そうになりました」

「あの大きな欠点を認めてもなお愛さずにはいられない美しい性質があるのではないかと思う。冷ややかかもしれないが親切な女だ。強いかもしれないが優しいところのある女だ。誰にもこういう矛盾はあることだ。ただ敏のは、避けられない境遇のために、それが著しくなったばかりではないだろうか、そして敏からこの冷ややかさと強さとをまず認めたのがあの鋭い姑ではなかったろうかなど思う。」

度重なる不幸の中に育った敏の性格が、その過酷な環境に耐えるために、いつの間にか異常な強さで歪んでしまったとしても、それは悲しいことではありますが、たぶん無理ならぬことだったかもしれない、と志賀直哉は書いています。

そう考えると、この役はとても困難な役だったのだなあと、つくづく思います。こうしたしっかりとした役の性格付けが欠けていれば、たぶんこの映画で石狩しんを演じた月丘千秋のような、ちょっとつかみどころのない訳の分からない女性像になってしまったのだと思います。
そして、もしこの役を高峰秀子が演じたなら、結構うまく演じられたかもしれないなと、ちらっと思ったりもしました。

(1949新世紀プロ・新東宝)監督・市川崑、脚本・和田夏十、製作・井内久、音楽・服部良一、撮影・小原譲治、助監督・山崎徳次郎、美術・小川一男、録音・根岸寿夫、照明・藤林甲、挿入歌「雨のブルース」「夜のプラットホーム」「蘇州夜曲」「私のトランペット」「湖畔の宿」「セコハン娘」「ブギブギ娘」
出演・堀雄二(三木竜太郎)、月丘千秋(石狩しん)、笠置シヅ子(雨宮福子)、折原啓子(小田切優子)、清川虹子(石狩すて)、江見渉(千光)、斎藤達雄(砂堂)、鮎川浩(野々宮元)、服部富子(夏目千鳥)、若月輝夫(阪東梅吉)、伊藤雄之助(料理人・塙)、山田長正(肥満したコック)、山室耕(暴漢)、山口淑子(美しき歌手)、淡谷のり子(ブルースを唄う女)、
配給=東宝 1949.09.27 10巻 2,503m  91分 白黒
 

グレイテスト・ショーマン

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以前、会話していた成り行きから、友人とアメリカのアカデミー賞について、お互いの雑学らしきものを披露し合ったことがありました。いわば他愛ない時間つぶしです。

そうそう、その話の切っ掛けというのは、自分が「ビリー・ワイルダーとウィリアム・ワイラーの区別がつかないよ」という問い掛けから始まりました。

しかし、それは、ただ単にふたりの名前のカタカナ表記がなんとなく似ているので混乱するというだけの発想からつい口にしたものだったのですが、友人はそれを言葉通りに真に受けて深読みして、「それぞれの作風の違い」という感じで、いろいろな作品を挙げつらいながら一生懸命この話に乗ってきてくれました。

しかしながら、このふたりの作風は、比べるまでもなく明らかに天と地ほども異なるものなので議論の余地などあろうはずもなく(「お熱いのがお好き」と「ローマの休日」では、あまりにも清濁が違いすぎます)、議論として成立することも発展することもなく、結局、お互いの選んだ個々の作品の好き嫌いというレベルにまで尻すぼみして話は落ち着きました。

自分がそのとき挙げた作品は、ワイラーの「コレクター」1965でした。テレンス・スタンプとサマンタ・エッガーの名演が忘れられません。たしかこのふたり、この演技でカンヌ映画祭の演技賞をそれぞれ受賞したと記憶しています。そうそう、最近でいえば、ティム・バートンの「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」でテレンス・スタンプの懐かしいご尊顔を拝したばかりでした、そうですか、もう79歳になるのですか。時の経つのは実に早いものですね。

さて、「コレクター」ですが。

主人公は真面目で小心な銀行員の青年、たまの休日には郊外に出かけて蝶を採集し、それを丹念に蒐集箱に整理することを唯一の趣味としています。野原でひとり楽し気に蝶を追う姿をカメラは執拗に捉えて、青年のその無心の懸命さのなかに、逆に孤独の痛ましさを巧みに捉えて伝えることに成功しています。

ある日、サッカーくじに当たった彼は、その大金で郊外に地下室付きの家を購入し、そして、その地下室にベッド、衣装ダンス、女性服、下着、化粧品と買い揃えていきます。というのも、通勤途中で見掛ける美術学校の清楚で美しい女子学生・ミラーダに長いあいだ思いを寄せていて、かねてからいつかは自分のものにしたいとねらっていたからでした。ほどなくその夢は実現します。

ある日、人気の絶えた街路でミラーダを誘拐し、地下室に閉じ込め、家畜を飼いならすように飼育しますが、そのような関係から愛情など芽生えるはずもなく(しかし、いままであまりにも孤独に生きてきた男には、「そのこと」がどうしても理解できません)、ミラーダは奇策を巡らせ偽りの好意をちらつかせ男を騙し、スキを見て逃げようとしますが、彼女のハカリゴトを見透かした男は、彼女の前に立ちふさがり、彼女の裏切りに対する失望と怒りによって警戒は厳重になり、その過酷な監禁によって、彼の異常な強制に屈服することなく、ついにミラーダは死んでしまいます。

男は、彼女からの「愛」を得ることなく死なせてしまったことに対して一時的には落胆しますが、すぐに気を取り直し「新たな獲物」を求めて(あたかも新たな蝶を物色するかのように)再び街をさまようという衝撃のラストが付け足されていました。

目の前にある美しいものを我がものにせずにいられないコレクター(収集狂)の異常心理と、手に入れてしまえば、たちまち野原を舞っていたときのあの生命力の美しさと生気を失い朽ち果てるしかない生命の定めを理解することも受け入れることもできないまま、新たな「美」をさらに追い求めずにはいられないという異常者の限りない心理を描いた名作でした。

実は、余談ですが、このブログのタイトルもそのコレクターの果てしのない収集欲と、その後の落胆という、追い求める行為の空しさも含めて(「蝶」を「映画」に引っ掛けました)「映画収集狂」と命名したわけですが、その発想のベースには、このウィリアム・ワイラー作品「コレクター」がありました。

さて、友人との雑談でアカデミー賞について雑学を披露し合っていたときに、なぜ自分がわざわざビリー・ワイルダーを持ち出したのかというと、以前、「深夜の告白」1943について関係資料を読み漁っていたとき、この完璧な仕上がりのワイルダー作品(アカデミーもそのことは認識していたと思います)に作品賞を与えられなかったツケを払うかのように、アカデミーは翌年、アルコール中毒者の底なしの酒への渇望と禁断症状の恐ろしさを描いた「失われた週末」に作品賞を与えたのだという評文を読み、アカデミー賞の「受賞するための傾向」みたいなものを知ったからでした。

そこには確かこんなふうに書かれていました。この作品の受賞によって「アル中、精神異常、身体障害者を演じること、そして描くことが、オスカーへの近道という伝説が生まれた」と。

個々の作品の質を無視して、このようにひとことで括られてしまうと、なんだか身も蓋もないような気もしますが、歴代の結果を比較的に見ていけば傾向として、たぶんそういうこともあるかもしれないなという気持ちになってきました。

その「受賞の傾向」のことを友人に話したところ、彼は逆に質問してきました「『エレファント・マン』のときは、どうだったっけ?」と。

さっそくタブレットを取り出して検索してみました。

なるほど、なるほど。

作品賞、主演男優賞、監督賞、脚色賞、美術監督賞、編集賞、作曲賞、衣装デザイン賞、いずれもノミネートどまりで、ことごとく受賞を逃していますね、そう伝えると友人は誇らしげに眉毛を挙げ下げして、まるで「ほら、な、ダメじゃん」と言っているようでした。

「あっ!」と、そのとき、はじめて気が付きました。「エレファント・マン」にかこつけながら、実は、かの無冠の帝王「グレイテスト・ショーマン」のことを彼はほのめかしているのだな、と。

念のためにさっそく、各賞をひとつひとつ検索してみました。

作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞、脚色賞、撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞、視覚効果賞、録音賞、音響効果賞、作曲賞、アニメーション映画賞、外国語映画賞、ドキュメンタリー映画賞(長編)、ドキュメンタリー映画賞(短編)、短編映画賞(実写)、短編映画賞(アニメーション)

ふむふむ、なるほどね。

いや~、これを見ると、受賞どころかノミネートからさえ外されてしまっている壊滅状態です、これはもう「伝説」どころの騒ぎじゃない、もはや「忌避状態」じゃないですか(唯一のノミネートといえば主題歌賞の「This Is Me」くらいです。ちなみにこのとき受賞歌は「リメンバー・ミー」の主題歌「Remember Me」でした)。

いやはや、むしろ「メイキャップ賞」のノミネートも外したあたりは、「負けねえぞ」というアカデミーの強固な姿勢と見識さえ感じ取れます。逆に、これで受賞してしまったりしたら大変なことになっていたでしょうね。

あきらかにアカデミーは、この作品を「嫌がってんじゃん」という感じです。

自分は以前「エレファント・マン」のコラムを書いたことがありました。そのコラムの中で比較のために引用した1本の映画があります。

それは≪伝説の映画、トッド・ブラウニング監督作品「フリークス (怪物團)」、1932≫です。

そこで自分は、こんなふうに書いています。

≪トッド・ブラウニング監督作品「フリークス (怪物團)」は、実に驚くべき映画ですが、しかし、見ていくうちに、その「実に驚くべき」は、実は自分が「常識」から一歩も抜け出せなかった硬直した感性の持ち主であることに次第に気づかされたからにすぎません。
いわば、そこには「奇形」を普通に撮り続けたために、狡猾非情な健常者たちからの侮蔑と虐待に対する怒りの報復が描かれていく過程で、人間の正常な在り方が示されているラストの爽快感が余韻として残るのに比べたら、いじめ抜かれて死んでいく「エレファント・マン」の救いのない無力で陰惨なデビッド・リンチの描き方は、逆に実在のジョン・メリックを、その最後まで人間性を放棄した惨めな小動物に貶めたというしかありません。≫

「エレファント・マン」を見たときに感じたあの違和感が、「グレイテスト・ショーマン」にも確かにありました、そのことを書きますね。

興行師P・T・バーナムの存在をこの映画で初めて知りました。

彼がどういう人物だったのか、ひととおりネットで読んで知識としては得ることができましたが、ショーマンだかなんだか知りませんが、そこには受け入れがたい山師的な嫌悪感はやはり残りました、市民の無知と偏見の激しかった当時、「人間動物園」だか「人間博覧会」だか「地上最大のショー」だかを逆手にとり「見世物」として奇形の者たちの姿を晒すことによって、木戸銭を取り、彼らの生き場所を確保し、そういう者たちも生活の糧を得られて命を長らえることができたのだということは認めなければならないとしても、人間の「奇形」を見世物にするという、とんでもない愚劣な行為を強引に正当化しようというアクロバット的論法に最低限組みするしかないのかという諦念の部分で、奇形の子を持った親たちがはたして皆が皆自分の子供の将来の行く末を考えてサーカスに売り渡さねばならないのかという、そういうことをずるずると際限なく容認してしまいかねない恐ろしさは、たしかにあります。

自分が調べた限りでは、あの映画には実際に以下の人たちが出演していました。

ハリー・アールス(ハンス(小人症))、デイジー・アールス(フリーダ(小人症))、オルガ・バクラノヴァ(クレオパトラ)、ロスコー・エイテス(ロスコー(吃音症))、ヘンリー・ヴィクター(ヘラクレス)、ローズ・ディオン(マダム・テトラリニ(団長))、デイジー&ヴァイオレット・ヒルトン(シャム双生児)、エドワード・ブロフィー(ロロ兄弟)、マット・マクヒュー(ロロ兄弟)、ピーター・ロビンソン(骨人間(るいそう))、オルガ・ロデリック(ひげの濃い女性)、ジョセフィーヌ・ジョセフ(半陰陽者)、クー・クー(クー・クー(ゼッケル症候群))、エルヴァイラ・スノー(ジップ(小頭症))、ジェニー・リー・スノー(ピップ(小頭症))、シュリッツ(シュリッツ(小頭症))、ジョニー・エック(ハーフボーイ(下半身欠損))、フランシス・オコナー(腕の無い女性)、プリンス・ランディアン(生けるトルソー(手足欠損))、アンジェロ・ロシェット(アンジェロ(小人症))、エリザベス・グリーン(鳥女)

そして自分は、あのコラムでこう書きました。

≪トッド・ブラウニング監督作品「フリークス (怪物團)」は、実に驚くべき映画ですが、しかし、見ていくうちに、その「実に驚くべき」は、実は自分が「常識」から一歩も抜け出せないでいる硬直した感性の持ち主でしかないこと(自分の限界)に次第に気づかされたからにすぎません。≫

不運にもたまたま身体の一部が変形し、欠損し、肥大し、歪曲したにすぎない自分たちと同じ人間のその「部分」だけを見世物として興行するといういかがわしい行為と観念を乗り越えるには、普通の隣人として生活を共にして敬意をもって「見慣れてしまうこと」以外にはないのかもしれません。同じ人間としてね。

実際に、たまたま奇形に生まれついてしまった人々の姿形を、器用に真似たメイキャップによって健常者の俳優たちがそれっぽく演じたというそのいかがわしさ自体に「グレイテスト・ショーマン」が、同時代のどの作品、「君の名前で僕を呼んで」、「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」、「ダンケルク」、「ゲット・アウト」、「レディ・バード」、「ファントム・スレッド」、「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」、「シェイプ・オブ・ウォーター」、「スリー・ビルボード」などの作品よりもはるかに劣るどころか、トッド・ブラウニング監督作品「フリークス」にさえ及びもつかない愚劣な映画だという印象を観客に与えたのだと思います。

(2017アメリカ)監督・マイケル・グレイシー、脚本・ジェニー・ビックス、ビル・コンドン、原案・ジェニー・ビックス、製作・ローレンス・マーク、ピーター・チャーニン、ジェンノ・トッピング、製作総指揮・ジェームズ・マンゴールド、ドナルド・J・リー・Jr、トーニャ・デイヴィス、音楽・ジョン・デブニー、ジョセフ・トラパニーズ、ベンジ・パセック、ジャスティン・ポール、主題歌『ディス・イズ・ミー』キアラ・セトル、撮影・シェイマス・マクガーヴェイ、編集・トム・クロス、ロバート・ダフィ、ジョー・ハッシング、マイケル・マカスカー、、ジョン・ポル、スペンサー・サッサー、製作会社・チャーニン・エンターテインメント、シード・プロダクションズ、ローレンス・マーク・プロダクションズ、TSGエンターテインメント
出演・ヒュー・ジャックマン(P・T・バーナム)、ザック・エフロン(フィリップ・カーライル)、ミシェル・ウィリアムズ(チャリティ・バーナム)、レベッカ・ファーガソン(ジェニー・リンド)、ゼンデイヤ(アン・ウィーラー)



スピルバーグと仕事するなら、これを観てなきゃ話にならない・206本 - The Spielberg Curriculum -

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チャップリンの移民(1917)チャーリー・チャップリン監督
ロイドの要心無用(1923)フレッド・ニューメイヤー, サム・テイラー監督
戦艦ポチョムキン(1925)セルゲイ・エイゼンシュテイン監督
メトロポリス(1926)フリッツ・ラング監督
キートンの大列車強盗(1927)バスター・キートン監督
民衆の敵(1931)ウィリアム・A・ウェルマン監督
M(1931)フリッツ・ラング監督
或る夜の出来事(1934)フランク・キャプラ監督
モダン・タイムス(1936)チャールズ・チャップリン監督
大いなる幻影(1937)ジャン・ルノアール監督
素晴らしき休日(1938)ジョージ・キューカー監督
赤ちゃん教育(1938)ハワード・ホークス監督
スミス都へ行く(1939)フランク・キャプラ監督
駅馬車(1939)ジョン・フォード監督
風と共に去りぬ(1939)ビクター・フレミング監督
怒りの葡萄(1940)ジョン・フォード監督
ヒズ・ガール・フライデー(1940)ハワード・ホークス監督
フィラデルフィア物語(1940)ジョージ・キューカー監督
市民ケーン(1941)オーソン・ウェルズ監督
サリヴァンの旅(1941)プレストン・スタージェス監督
偽りの花園(1941)ウィリアム・ワイラー監督
偉大なるアンバーソン家の人々(1942)オーソン・ウェルズ監督
カサブランカ(1943)マイケル・カーティス監督
深夜の告白(1944)ビリー・ワイルダー監督
ガス燈(1944)ジョージ・キューカー監督
モーガン・クリークの奇跡(1944)プレストン・スタージェス監督
緑園の天使(1945)クラレンス・ブラウン監督
天井桟敷の人々(1945)マルセル・カルネ監督
逢びき(1945)デヴィッド・リーン監督
ブルックリン横丁(1945)エリア・カザン監督
失われた週末(1945)ビリー・ワイルダー監督
汚名(1946)アルフレッド・ヒッチコック監督
我等が生涯の最良の年(1946)ウィリアム・ワイラー監督
三つ数えろ(1946)ハワード・ホークス監督
素晴らしき哉、人生!(1946)フランク・キャプラ監督
紳士協定(1947)エリア・カザン監督
自転車泥棒(1948)ヴィットリオ・デ・シーカ監督
赤い河(1948)ハワード・ホークス監督
アダム氏とマダム(1949)ジョージ・キューカー監督
第三の男(1949)キャロル・リード監督
女相続人(1949)ウィリアム・ワイラー監督
孤独な場所で(1950)ニコラス・レイ監督
サンセット大通り(1950)ビリー・ワイルダー監督
イヴの総て(1950)ジョセフ・L・マンキーウィック監督
男たち(1950)フレッド・ジンネマン監督
革命児サパタ(1951)エリア・カザン監督
地球の静止する日(1951)ロバート・ワイズ監督
巴里のアメリカ人(1951)ビンセント・ミネリ監督
欲望という名の電車(1951)エイア・カザン監督
静かなる男(1952)ジョン・フォード監督
真昼の決闘(1952)フレッド・ジンネマン監督
雨に唄えば(1952)ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン監督
愛しのシバよ帰れ(1953)ダニエル・マン監督
地上より永遠に(1953)フレッド・ジンネマン監督
乱暴者(1953)ラズロ・ベネディク監督
私は告白する(1953)アルフレッド・ヒッチコック監督
終着駅(1953)ヴィットリオ・デ・シーカ監督
ジュリアス・シーザー(1953)ジョーゼフ・L・マンキーウィッツ監督
裏窓(1954)アルフレッド・ヒッチコック監督
七人の侍(1954)黒澤明監督
波止場(1954)エリア・カザン監督
スタア誕生(1954)ジョージ・キューカー監督
ホワイト・クリスマス(1954)マイケル・カーティス監督
エデンの東(1955)エリア・カザン監督
夏の夜は三たび微笑む(1955)イングマール・ベルイマン監督
マーティ(1955)デルバート・マン監督
理由なき反抗(1955)ニコラス・レイ監督
捜索者(1956)ジョン・フォード監督
第七の封印(1956)イングマール・ベルイマン監督
八月十五夜の茶屋(1956)ダニエル・マン監督
ベビイドール(1956)エリア・カザン監督
ジャイアンツ(1956)ジョージ・スティーヴンス監督
戦場にかける橋(1957)デヴィッド・リーン監督
群集の中の一つの顔(1957)エリア・カザン監督
十二人の怒れる男(1957)シドニー・ルメット監督
愛情の花咲く樹(1957)エドワード・ドミトリク監督
サヨナラ(1957)ジョシュア・ローガン監督
めまい(1958)アルフレッド・ヒッチコック監督
孤独の旅路(1958)ヴィンセント・J・ドナヒュー監督
長く熱い夜(1958)マーティン・リット監督
若き獅子たち(1958)エドワード・ドミトリク監督
勝手にしやがれ(1959)ジャン=リュック・ゴダール監督
大人は判ってくれない(1959)フランソワ・トリュフォー監督
お熱いのがお好き(1959)ビリー・ワイルダー監督
暗黒の大統領カポネ(1959)リチャード・ウィルソン監督
去年の夏 突然に(1959)ジョーゼフ・L・マンキーウィッツ監督
北北西に進路を取れ(1959)アルフレッド・ヒッチコック監督
アパートの鍵貸します(1960)ビリー・ワイルダー監督
荒れ狂う河(1960)エリア・カザン監督
蛇皮の服を着た男(1960)シドニー・ルメット監督
荒野の七人(1960)ジョン・スタージェス監督
片目のジャック(1960)マーロン・ブランド監督
サイコ(1960)アルフレッド・ヒッチコック監督
ハスラー(1961)ロバート・ロッセン監督
草原の輝き(1961)エリア・カザン監督
ナバロンの要塞(1961)J・リー・トンプソン監督
ニュールンベルグ裁判(1961)スタンリー・クレイマー監督
ティファニーで朝食を(1961)ブレイク・エドワーズ監督
荒馬と女(1961)ジョン・ヒューストン監督
ウエスト・サイド物語(1961)ロバート・ワイズ、ジェローム・ロビンス監督
馬上の二人(1961)ジョン・フォード監督
アラビアのロレンス(1962)デビッド・リーン監督
アラバマ物語(1962)ロバート・マリガン監督
リバティ・バランスを射った男(1962)ジョン・フォード監督
影なき狙撃者(1962)ジョン・フランケンハイマー監督
夜への長い旅路(1962)シドニー・ルメット監督
酒とバラの日々(1962)ブレイク・エドワーズ監督
恐怖の岬(1962)J.リー・トンプソン監督
ロリータ(1962)スタンリー・キューブリック監督
Requiem for a Heavyweight(1962)ラルフ・ネルソン監督
戦艦バウンティ(1962)ルイス・マイルストン監督
渇いた太陽(1962)リチャード・ブルックス監督
ハッド(1963)マーティン・リット監督
大脱走(1963)ジョン・スタージェス監督
シャレード(1963)スタンリー・ドーネン監督
8 1/2(1963)フェデリコ・フェリーニ監督
鳥(1963)アルフレッド・ヒッチコック監督
雨の中の兵隊(1964)ラルフ・ネルソン監督
マイ・フェア・レディ(1964)ジョージ・キューカー監督
サウンド・オブ・ミュージック(1965)ロバート・ワイズ監督
質屋(1965)シドニー・ルメット監督
ドクトル・ジバゴ(1965)デヴィッド・リーン監督
バージニア・ウルフなんかこわくない(1966)マイク・ニコルズ監督
アルフィー (1966)ルイス・ギルバート監督
昼顔(1966)ルイス・ブニュエル監督
逃亡地帯(1966)アーサー・ペン監督
砲艦サンパブロ(1966)ロバート・ワイズ監督
禁じられた情事の森(1967)ジョン・ヒューストン監督
卒業(1967)マイク・ニコルズ監督
招かれざる客(1967)スタンリー・クレイマー監督
夜の大捜査線(1967)ノーマン・ジェーソン監督
裸足で散歩(1967)ジーン・サックス監督
暴力脱獄(1967)スチュアート・ローゼンバーグ監督
暗くなるまで待って(1967)テレンス・ヤング監督
俺たちに明日はない(1967)アーサー・ペン監督
おかしな二人(1968)ジーン・サックス監督
2001年宇宙の旅(1968)スタンリー・キューブリック監督
ブリット(1968)ピーター・イェーツ監督
ローズマリーの赤ちゃん(1968)ロマン・ポランスキー監督
パーティ(1968)ブレイク・エドワーズ監督
殺しの接吻(1969)ジャック・スマイト監督
真夜中のカーボーイ(1969)ジョン・シュレンジャー監督
雨のなかの女(1969)フランシス・フォード・コッポラ監督
明日に向かって撃て!(1969)ジョージ・ロイ・ヒル監督
ある愛の詩(1970)アーサー・ヒラー監督
ファイブ・イージー・ピーセス(1970)ボブ・ラフェルソン監督
パットン大戦車軍団(1970)フランクリン・J・シャフナー監督
ラスト・ショー(1971)ピーター・ボグダノビッチ監督
哀しみの街かど(1971)ジェリー・シャッツバーグ監督
時計じかけのオレンジ(1971)スタンリー・キューブリック監督
フレンチ・コネクション(1971)ウィリアム・フリードキン監督
ラストタンゴ・イン・パリ(1972)ベルナルド・ベルトルッチ監督
ゴッドファーザー(1972)フランシス・フォード・コッポラ監督
バング・ザ・ドラム(1973)ジョン・ハンコック監督
ミーン・ストリート(1973)マーティン・スコセッシ監督
パピヨン(1973)フランクリン・J・シャフナー監督
スケアクロウ(1973)ジェリー・シャッツバーグ監督
さらば冬のかもめ(1973)ハル・アシュビー監督
セルピコ(1973)シドニー・ルメット監督
エクソシスト(1973)ウィリアム・フリードキン監督
カンバセーション…盗聴…(1974)フランシス・F・コッポラ監督
パララックス・ビュー(1974)アラン・J・パクラ監督
チャイナタウン(1974)ロマン・ポランスキー監督
ゴッドファーザー Part II(1974)フランシス・フォード・コッポラ監督
狼たちの午後(1975)シドニー・ルメット監督
フレンチ・コネクション2(1975)ジョン・フランケンハイマー監督
コンドル(1975)シドニー・ポラック監督
ナッシュビル(1975)ロバート・アルトマン監督
カッコーの巣の上で(1975)ミロス・フォアマン監督
タクシードライバー(1976)マーティン・スコセッシ監督
ネットワーク(1976)シドニー・ルメット監督
マラソンマン(1976)ジョン・シュレシンジャー監督
ミズーリ・ブレイク(1976)アーサー・ペン監督
大統領の陰謀(1976)アラン・J.パクラ、ジョン・ブアマン監督
サタデー・ナイト・フィーバー(1977)ジョン・バダム監督
スター・ウォーズ(1977)ジョージ・ルーカス監督
未知との遭遇(1977)スティーブン・スピルバーグ監督
アニー・ホール(1977)ウディ・アレン監督
ディア・ハンター(1978)マイケル・チミノ監督
クレイマー、クレイマー(1979)ロバート・ベントン監督
リアル・ライフ(1979)アルバート・ブルックス監督
パパ(1979)ルイス・ジョン・カルリーノ監督
チャンプ(1979)フランコ・ゼフィレッリ監督
ジャスティス(1979)ノーマン・ジュイソン監督
地獄の黙示録(1979)フランシス・フォード・コッポラ監督
オール・ザット・ジャズ(1979)ボブ・フォッシー監督
ハンター(1980)バズ・キューリック監督
普通の人々(1980)ロバート・レッドフォード監督
レイジング・ブル(1980)マーティン・スコセッシ監督
モダン・ロマンス(1981)アルバート・ブルックス監督
白いドレスの女(1981)ローレンス・カスダン監督
評決(1982)シドニー・ルメット監督
テンダー・マーシー(1982)ブルース・ベレスフォード監督
トッツィー(1982)シドニ・ポラック監督
再会の時(1983)ローレンス・カスダン監督
スカーフェイス(1983)ブライアン・デ・パルマ監督
SIGNAL 7/真夜中の遭難信号(1985)ロブ・ニルソン監督
暴走機関車(1985)アンドレイ・コンチャロフスキー監督
ゴー!ゴー!アメリカ/我ら放浪族(1985)アルバート・ブルックス監督
バウンティフルへの旅(1985)ピーター・マスターソン監督
ザ・フライ(1986)デイヴィッド・クローネンバーグ監督
ミシシッピー・バーニング(1988)アラン・パーカー監督
ゴッドファーザー Part Ⅲ(1990)フランシス・フォード・コッポラ監督
ランブリング・ローズ(1991)マーサ・クーリッジ監督
セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992)マーティン・ブレスト監督
セレブレーション(1998)トマス・ヴィンターベア監督


スパイク・リーが選ぶ「映画監督(志望者)が見るべき映画86本」 Spike Lee's list of 86 films every filmmaker must see - (「NYU映画学科」)

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デッド・エンド (1937)ウィリアム・ワイラー監督
オズの魔法使 (1939)ビクター・フレミング監督
マルタの鷹 (1941)ジョン・ヒューストン監督
カサブランカ (1942)マイケル・カーティス監督
無防備都市 (1945)ロベルト・ロッセリーニ監督
戦火のかなた (1946)ロベルト・ロッセリーニ監督
自転車泥棒 (1948)ビットリオ・デ・シーカ監督
黄金 (1948)ジョン・ヒューストン監督
赤い靴 (1948)マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー監督
白熱 (1949)ラウール・ウォルシュ監督
勇者の家 (1949)マーク・ロブソン監督
忘れられた人々 (1950)ルイス・ブニュエル監督
羅生門 (1950)黒澤明監督
地獄の英雄 (1951)ビリー・ワイルダー監督
巴里のアメリカ人 (1951)ビンセント・ミネリ監督
ミラノの奇蹟 (1951)ビットリオ・デ・シーカ監督
雨に唄えば (1952)ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン監督
裏窓 (1954)アルフレッド・ヒッチコック監督
波止場 (1954)エリア・カザン監督
道 (1954)フェデリコ・フェリーニ監督
狩人の夜 (1955)チャールズ・ロートン監督
炎の人ゴッホ (1956)ビンセント・ミネリ監督
突撃 (1957)スタンリー・キューブリック監督
戦場にかける橋 (1957)デビッド・リーン監督
群集の中の一つの顔 (1957)エリア・カザン監督
めまい (1958)アルフレッド・ヒッチコック監督
黒い罠 (1958)オーソン・ウェルズ監督
黒いオルフェ (1959)マルセル・カミュ監督
お熱いのがお好き (1959)ビリー・ワイルダー監督
大人は判ってくれない (1959)フランソワ・トリュフォー監督
北北西に進路を取れ (1959)アルフレッド・ヒッチコック監督
甘い生活 (1960)フェデリコ・フェリーニ監督
勝手にしやがれ (1960)ジャン=リュック・ゴダール監督
スパルタカス (1960)スタンリー・キューブリック監督
ウエスト・サイド物語 (1961)ロバート・ワイズ、ジェローム・ロビンス監督
用心棒 (1961)黒澤明監督
アラビアのロレンス (1962)デビッド・リーン監督
アラバマ物語 (1962)ロバート・マリガン監督
8 1/2 (1963)フェデリコ・フェリーニ監督
大列車作戦 (1964)ジョン・フランケンハイマー監督
怒りのキューバ (1964)ミハイル・カラトーゾフ監督
博士の異常な愛情 (1964)スタンリー・キューブリック監督
パリは燃えているか (1966)ルネ・クレマン監督
アルジェの戦い (1966)ジッロ・ポンテコルボ監督
俺たちに明日はない (1967)アーサ・ペン監督
暴力脱獄 (1967)スチュアート・ローゼンバーグ監督
夜の大捜査線 (1967)ノーマン・ジュイソン監督
真夜中のカーボーイ (1969)ジョン・シュレシンジャー監督
M★A★S★H マッシュ (1970)ロバート・アルトマン監督
パットン大戦車軍団 (1970)フランクリン・J・シャフナー監督
暗殺の森 (1970)ベルナルド・ベルトルッチ監督
ラストタンゴ・イン・パリ (1972)ベルナルド・ベルトルッチ監督
ゴッドファーザー (1972)フランシス・フォード・コッポラ監督
チャイナタウン (1972)ロマン・ポランスキー監督
ゴングなき戦い (1972)ジョン・ヒューストン監督
ミーン・ストリート (1973)マーティン・スコセッシ監督
地獄の逃避行 (1973)テレンス・マリック監督
さらば冬のかもめ (1973)ハル・アシュビー監督
映画に愛をこめて アメリカの夜 (1973)フランソワ・トリュフォー監督
ゴッドファーザー PartII (1974)フランシス・フォード・コッポラ監督
カッコーの巣の上で (1975)ミロス・フォアマン監督
狼たちの午後 (1975)シドニー・ルメット監督
Cooley High (1975)マイケル・シュルツ監督
マラソンマン (1976)ジョン・シュレシンジャー監督
未知との遭遇 (1977)スティーブン・スピルバーグ監督
Killer of Sheep (1977)チャールズ・バーネット監督
天国の日々 (1978)テレンス・マリック監督
ブルーカラー/怒りのはみだし労働者ども (1978)ポール・シュレイダー監督
マッドマックス (1979)ジョージ・ミラー監督
レイジング・ブル (1980)マーティン・スコセッシ監督
ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー (1981)マイケル・マン監督
マッドマックス2 (1981)ジョージ・ミラー監督
ストレンジャー・ザン・パラダイス (1984)ジム・ジャームッシュ監督
カメレオンマン (1984)ウッディ・アレン監督
乱 (1985)黒澤明監督
赤ちゃん泥棒 (1987)ジョエル・コーエン監督
太陽の帝国 (1987)スティーブン・スピルバーグ監督
黒い雨 (1989)今村昌平監督
ボーイズ’ン・ザ・フッド (1991)ジョン・シングルトン監督
バッド・ルーテナント 刑事とドラッグとキリスト (1992)アベル・フェラーラ監督
フープ・ドリームス (1994)スティーヴ・ジェームズ監督
堕天使のパスポート (2002)スティーブン・フリアーズ監督
シティ・オブ・ゴッド (2002)フェルナンド・メイレレス監督
カンフーハッスル (2004)チャウ・シンチー監督
アポカリプト (2006)メル・ギブソン監督
第9地区 (2009)ニール・ブロンカンプ監督





★ハリウッド業界人が選ぶお気に入り映画・100本
HOLLYWOOD’S 100 FAVORITE FILMS -

オズの魔法使(1939)ビクター・フレミング監督
風と共に去りぬ(1939)ビクター・フレミング監督
市民ケーン(1941)オーソン・ウェルズ監督
カサブランカ(1943)マイケル・カーティス監督
素晴らしき哉、人生!(1946)フランク・キャプラ監督
イヴの総て(1950)ジョセフ・L・マンキーウィック監督
サンセット大通り(1950)ビリー・ワイルダー監督
雨に唄えば(1952)ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン監督
波止場(1954)エリア・カザン監督
裏窓(1954)アルフレッド・ヒッチコック監督
七人の侍(1954)黒澤明監督
十二人の怒れる男(1957)シドニー・ルメット監督
戦場にかける橋(1957)デビッド・リーン監督
めまい(1958)アルフレッド・ヒッチコック監督
お熱いのがお好き(1959)ビリー・ワイルダー監督
北北西に進路を取れ(1959)アルフレッド・ヒッチコック監督
サイコ(1960)アルフレッド・ヒッチコック
ウエスト・サイド物語(1961)ロバート・ワイズ監督
アラビアのロレンス(1962)デビッド・リーン監督
アラバマ物語(1962)ロバート・マリガン監督
メリー・ポピンズ(1964)ロバート・スティーヴンソン監督
博士の異常な愛情(1964)スタンリー・キューブリック監督
ドクトル・ジバゴ(1965)デイヴィッド・リーン監督
サウンド・オブ・ミュージック(1965)ロバート・ワイズ監督
俺たちに明日はない(1967)アーサ・ペン監督
卒業(1967)マイク・ニコルズ監督
2001年宇宙の旅(1968)スタンリー・キューブリック監督
明日に向って撃て! (1969)ジョージ・ロイ・ヒル監督
時計じかけのオレンジ(1971)スタンリー・キューブリック監督
ゴッドファーザー(1972)フランシス・フォード・コッポラ監督
チャイナタウン(1974)ロマン・ポランスキー監督
ゴッドファーザー Part II(1974) フランシス・フォード・コッポラ監督
ブレージングサドル(1974)メル・ブルックス監督
JAWS/ジョーズ(1975)スティーブン・スピルバーグ監督
ヤング・フランケンシュタイン(1975)メル・ブルックス監督
モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル(1975)テリー・ギリアム監督
カッコーの巣の上で(1975)ミロス・フォアマン監督
ロッキー(1976)ジョン・G・アビルドセン監督
タクシードライバー(1976)マーティン・スコセッシ監督
大統領の陰謀(1976)アラン・J.パクラ、ジョン・ブアマン監督
スター・ウォーズ / EP4 新たなる希望(1977)ジョージ・ルーカス監督
アニー・ホール(1977)ウディ・アレン監督
未知との遭遇(1977)スティーブン・スピルバーグ監督
ディア・ハンター(1978)マイケル・チミノ監督
エイリアン(1979)リドリー・スコット監督
地獄の黙示録(1979)フランシス・フォード・コッポラ監督
シャイニング(1980)スタンリー・キューブリック監督
レイジング・ブル(1980)マーティン・スコセッシ監督
フライング・ハイ(1980)ジム・エイブラハムズ監督
スター・ウォーズ/帝国の逆襲(1980)アービン・カーシュナー監督
レイダース/失われた聖櫃(1981)スティーブン・スピルバーグ監督
E.T. (1982)スティーヴン・スピルバーグ監督
ブレードランナー(1982)リドリー・スコット監督
ゴーストバスターズ(1984)アイバン・ライトマン監督
アマデウス(1984)ミロス・フォアマン監督
バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985)ロバート・ゼメキス監督
ブレックファスト・クラブ(1985)ジョン・ヒューズ監督
フェリスはある朝突然に(1986)ジョン・ヒューズ監督
プリンセス・ブライド・ストーリー(1987)ロブ・ライナー監督
ダイ・ハード(1988)ジョン・マクティアナン監督
恋人たちの予感(1989)ロブ・ライナー監督
グッドフェローズ(1990) マーティン・スコセッシ監督
羊たちの沈黙(1991)ジョナサン・デミ監督
美女と野獣(1991)ゲーリー・トゥルースデイル、カーク・ワイズ監督
レザボア・ドッグス(1991)クエンティン・タランティーノ監督
テルマ&ルイーズ(1991)リドリー・スコット監督
ジュラシック・パーク(1993)スティーヴン・スピルバーグ監督
恋はデジャ・ブ(1993)ハロルド・レイミス監督
シンドラーのリスト(1993)スティーヴン・スピルバーグ監督
フォレスト・ガンプ / 一期一会(1994)ロバート・ゼメキス監督
ショーシャンクの空に(1994)フランク・ダラボン監督
パルプ・フィクション(1994)クエンティン・タランティーノ監督
ライオン・キング(1994)ロジャー・アラーズ, ロブ・ミンコフ監督
ユージュアル・サスペクツ(1995)ブライアン・シンガー監督
ブレイブハート(1995)メル・ギブソン監督
トイ・ストーリー(1995)ジョン・ラセター監督
セブン(1995) デヴィッド・フィンチャー監督
ファーゴ(1996)ジョエル・コーエン監督
グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997)ガス・ヴァン・サント監督
タイタニック(1997)ジェームズ・キャメロン監督
プライベート・ライアン(1998)スティーブン・スピルバーグ監督
ビッグ・リボウスキ(1998)ジョエル・コーエン監督
ファイト・クラブ(1999)デイビッド・フィンチャー監督
アメリカンビューティー(1999)サム・メンデス監督
マトリックス(1999)アンディ&ラリー・ウォシャウスキー監督
メメント(2000)クリストファー・ノーラン監督
グラディエーター(2000)リドリー・スコット監督
あの頃ペニー・レインと(2000)キャメロン・クロウ監督
アメリ(2001)ジャン=ピエール・ジュネ監督
ロード・オブ・ザ・リング(2001)ピーター・ジャクソン監督
ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還(2003)ピーター・ジャクソン監督
エターナル・サンシャイン(2004)ミシェル・ゴンドリー監督
ブロークバック・マウンテン(2005)アン・リー監督
パンズ・ラビリンス(2007)ギレルモ・デル・トロ監督
ウォーリー(2008)アンドリュー・スタントン監督
スラムドッグ$ミリオネア(2008)ダニー・ボイル監督
ダークナイト(2008)クリストファー・ノーラン監督
カールじいさんの空飛ぶ家(2009)ピート・ドクター監督
アバター(2009)ジェームズ・キャメロン監督
インセプション(2010)クリストファー・ノーラン監督


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