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突然クビになった役者たち

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今朝のmsnのShowbizz Daily(Zeleb.es 2021/12/18 09:52)に「突然くびになった役者たち」というタイトルの面白そうな記事が出ていました、最初の写真は、シルベスター・スタローンがソファに悠然と寝そべって、こちらを挑発的に睨みつけている写真です、その写真につられて記事のほうも読んでしまいました。

その説明文には、こんなふうに書いてあります。

「★シルベスター・スタローン
シルベスター・スタローンが『ビバリーヒルズ・コップ』(1984)で「ハリウッドのスーパー刑事」、アクセル・フォーリー役を演じることになっていたのは、あまり知られていない。しかし、『ロッキー』で大スターに成りあがった彼は、あまりにわがままでアクションシーンを要求しすぎたために、制作陣は解雇を決定したのだった。」

ふむふむ、これはまた、コテコテのゴシップ記事じゃないですか、こういうのって、大好きです。

なにしろゴシップというのは、俳優にとって、スターダムにのし上がるための起爆剤でもあり、存在を印象づけるための武器でもあるわけですから、なけりゃ自分からでっちあげるくらいの意欲が求められる「必要不可欠」な証しみたいなものだと思います。

ただ、本人がその気になって「虚名」に酔い、溺れ、慢心して、みずから虚構に踊らされて自滅するか(木乃伊取りが木乃伊になる、というアレです)、あるいは雇い主から見放されて叩き潰されるか、それとも「ゴシップ」を単なる看板として「虚実」をクールに使い分ける賢明さでスターダムにのし上がり、確固たる地位を築けるか、僕たちは、いままで多くのハリウッドスターたちが、そのいずれのタイプであったかを見てきました。

末尾に、この「突然クビになった役者たち」の17人の俳優たちの記事を貼っておきます。


リチャード・ギア
ロバート・ダウニー・ジュニア
クリスチャン・ベール
ジーナ・カラーノ
ロリ・ペティ
アネット・ベニング
ケヴィン・スペイシー
エドワード・ノートン
ミーガン・フォックス
チャーリー・シーン
ライアン・ゴズリング
エリック・ストルツ
スチュアート・タウンゼント
ニコール・キッドマン
ジャン=クロード・ヴァン・ダム
テレンス・ハワード

しかし、ここで一括して掲げられている俳優たちのすべてが、人格的に絶望的な問題を抱えており、深刻な背信行為を犯して追放されたという俳優ばかりではなくて、不可抗力な事故でどうしても役を降りざるを得なかった同情すべき理由を抱え持った俳優も含まれていて、いずれにしても、それらのトラブルの根には、それぞれが「俳優」というロボットになりきれずに苦悩し葛藤の結果であったということは見過ごしてはならないと思います。

とはいえ、自分などつい考えてしまうのですが、末端には無名で大した役にも恵まれず、食うや食わずのしたずみの俳優志望者というのもワンサといるわけですから、ここに掲げられた17人の彼らが「ハリウッドスター」として演じられる幸せな境遇をまずは優先的に考え、個人的な「苦悩も葛藤」など、とりあえずは後回しにするくらいのことができなかったものだろうかなどと思ってしまいます。

というのは、この記事に出会う数日前に、中国に出稼ぎに行っていた日本の無名俳優たちが、ここのところ出演映画がめっきり減少し、職を失って帰国しているという記事を読みました。

中国では、少し前には、さかんに「反日映画」が製作されていて、当然そこでは悪辣非道な日本兵を扮する俳優が必要とされ、だいたいは自国の中国人、韓国朝鮮人、台湾人など日本人に似たような人材を調達するものの、もうひとつリアル感に欠けて「らしくない」らしいのです。

やはり、「日本兵」は、なんといっても日本人が演じるのが、もっともリアル感があるし、無理がなく演出できて視聴者受けもいいということで、かつて、物凄い数の反日映画が作られていたという背景もあって、日本の出稼ぎ俳優のニーズはかなりあったそうなのですが、ここにきて米中関係の悪化で、最近では反日映画に替わり、もっぱら反米映画の製作が主流になったために、日本人の出稼ぎ俳優の職がなくなり帰国しているという、その辺の経緯が書かれた記事でした。

この記事の中には、最後には殺される日本人俳優には、「殺され手当」として金一封が支給されたという、物凄いエピソードまで書かれています。

この記事を読めば、きっと、今回のこのコラムの記事のタイトルを、「突然クビになった役者たち」ではなくて、「殺され手当をもらう日本人俳優」とした方が、内容的に相応しいタイトルになったかもしれないなと、チラッと思いました。



≪特集 歴史戦 日本に構う余裕なし≫

最近、中国による反日歴史プロパガンダが下火になっている。
去る9月18日には満州事変の発端となった昭和6年の柳条湖事件から90年の節目ということで、中国共産党で序列6位の高官も出席して記念式典が開かれたが、大騒ぎにはならなかった。
かつての官製反日デモは鳴りをひそめている。
なぜか。
中国は最近、反日よりも反米で忙しい。
以前の中国にとっては米国の存在は大きすぎて反米など到底不可能だった。
しかし中国の経済規模は今や米国の4分の3ほどにまで迫っている。
その中国は今、国内に向けた宣伝として、反米で国威発揚しようとしている。
一方で中国と日本の経済規模が2倍以内だったころには、ちょうど反日がしやすかった。
しかし今や中国にとって日本は「小さな存在」になってしまったので、反日活動をしても中国国民は盛り上がらない。
いまでは日本は批判相手として物足りない存在になった。
そこで中国は最近、むしろ対米批判に力を入れ始めた。
そういうことで近年、中国は反日映画をほとんど作らなくなった。
かつては反日テレビドラマも大量に制作していて、中国も経済発展で金持ちになったので、反日ドラマや映画で旧日本兵を描くため、わざわざ日本人の俳優を使っていた。
「日本鬼子特需」といわれるほどで、多くの日本人俳優が中国に渡って、最後は殺される日本兵役を演じていた。
ちなみに彼らには「殺され手当」として金一封が出されていた。
いろいろなドラマに出て一日に十回くらい殺されて、金一封を何度ももらっていた役者もいたというが、最近になって彼らは軒並み失業し日本に帰国してしまった。
その代わりに最近、米兵役の俳優の特需が起こっている。
反米のドラマや映画が増えていて、2021年秋公開の映画「長津湖」は爆発的なヒットを記録している。
朝鮮戦争で中国の義勇軍と米軍が激戦を繰り広げ、最後は中国側が勝つという内容の映画で、中国では小学生や幼稚園児がクラス単位で映画館に観に行かされているそうだ。
中国と米国は朝鮮戦争でしか戦っていないので、最近になって急に朝鮮戦争の映画が作られ始めたらしい。
こうして中国国内では反米活動が推し進められ反米ムードが高まっているが、中国当局としては本音では米国を怒らせるのは怖い。
国内では反米をあおって民心を束ねるけれど、対外的には米国との関係が悪化しないよう日本に仲介役を期待している。
あまり反日をやってしまうと習近平訪日も実現しなくなってしまう、という事情もあって中国は反日を控えている。
中国にとっては岸田文雄首相と林芳正外相は、日中関係の改善を大いに期待できる人選であると見くびっている。
ここ2~3年ほど、日本は台湾問題について踏み込んだ発言を重ねてきたが、中国は日本側の発言についてその場で、反射神経的に批判の言葉を口にしてきた。
ただし対日制裁をしたり、しつこく言い続けたりはしない。
抗議はその場で言って、「おしまい」という感じだ。
そういうわけで、中国人の対日感情は以前と比べてかなり改善されている。
例えば「言論NPO」が去る10月に発表した世論調査結果では、中国に対して「良くない」印象を持つ日本人の割合が9割超だったのに対し、日本に「良くない」印象を持つ中国人の割合は、かつて9割超だったこともあったが今回は6割台だ。
以前は反日デモで破壊対象になる恐れもあって中国では日本車が売れなかったが、近年は日本車の売り上げも好調である。

正論1月号 特集 歴史戦 日本に構う余裕なし 産経新聞台北支局長 矢板明夫
2021/12/12 02:00




≪突然クビになった役者たち≫

★リチャード・ギア
1974年のリチャード・ギアは80年代以降よりもはるかに反抗的だったようだ。何人もの共演者と喧嘩したり、シルベスター・スタローンのズボンにわざと食べ物をひっかけたりしたため、ついには『ブルックリンの青春』の撮影から追放されてしまったのだ。そのとき彼は25歳で、ペリー・キングが代わりに役を引き継いだ。

★ロバート・ダウニー・ジュニア
アイアンマンを体現するロバート・ダウニー・ジュニアだが、『アベンジャーズ』のボスになるまでは真面目で模範的なスターだったわけではない。実際、彼は今世紀初めに『アリー my Love』と『アメリカン・スウィートハート』の2つの映画で役を逃したが、2度とも薬物問題が原因だったのだ。

★クリスチャン・ベール
クリスチャン・ベールは『アメリカン・サイコ』(2000)で伝説的主人公パトリック・ベイトマンを演じることになっていたが、レオナルド・ディカプリオがその役に興味を持ったとき、制作陣はベールをお払い箱にしてレオを雇うことに何のためらいもなかった。結局、ディカプリオの代理人がオファーを断るよう勧めたため、クリスチャン・ベールが無事返り咲くことに。

★ジーナ・カラーノ
ジーナ・カラーノは「すでにルーカスフィルムのメンバーではないし、将来復帰する予定もない。文化的・宗教的アイデンティティについて人々を侮辱するような彼女のSNSへの投稿は忌まわしく、受け入れがたい」。この発表をもってディズニーは、『マンダロリアン』で2シーズンの間キャラ・デューンを演じたジーナを、SNSでスキャンダラスな政治的メッセージを流し続けることを理由に解雇したのだった。

★ロリ・ペティ
ロリ・ペティは、『デモリションマン』(1993)でレニーナ・ハクスリーを演じ、シルベスター・スタローンの相手役を務めるはずだったのだが…… 興味深いことにウェズリー・スナイプスが登場するセットで目立ったのはロリ・ペティだった。しかし、自分の演じる役に対する不満を遠慮なくぶちまけた結果、サンドラ・ブロックと交代させられてしまった。

★アネット・ベニング
『バットマン リターンズ』(1992)で伝説的ヒロイン、セリーナ・カイル役にもともと指名されていたのはアネット・ベニングだった。ところが、撮影が始まって数週間後、思いがけず妊娠がわかったのだ。当時の特殊効果の技術は未熟だったので、ミシェル・ファイファーと交代することに。

★ケヴィン・スペイシー
スキャンダルと苦情のせいでシンボリックな役を2つも失う羽目になったケヴィン・スペイシー。まず、Netflixが『ハウス・オブ・カード 野望の階段』でフランク・アンダーウッド役の彼を厳しく追及して解雇したほか、リドリー・スコットは、『ゲティ家の身代金』(2017、ゲティ家の身代金)でスペイシーが演じた全シーンをクリストファー・プラマーと再撮影することを決めたのだ。そのときケヴィン・スペイシーの名前がオスカー有力候補として囁かれていたのだが、結局、プラマーが代わりにノミネートされるることに。

★エドワード・ノートン
マーベル・ユニバースの重要人物になる可能性もあったエドワード・ノートンだが、そのキャリアは道半ばで潰えることに。『インクレディブル・ハルク』(2008)では脚本家とそりが合わなかったばかりか、プロデューサーや監督とたびたび衝突する扱いにくい性格も加わって、マーベルは『アベンジャーズ』のハルクとして新たにマーク・ラファロを指名した。

★ミーガン・フォックス
ミーガン・フォックスが『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』(2011)の撮影セットでマイケル・ベイ監督と口論したことはもはや伝説になっている。監督はヒロインにできる限り日焼けして体重を4キロ増やすよう要求したが、彼女はそれを拒否したばかりかマイケル・ベイを「ヒトラー」呼ばわりし、「あんな人と仕事をしなくちゃいけないなんて悪夢だ」と言ってのけたのだ。その結果、いきなり役を降ろされロージー・ハンティントン=ホワイトリーと交代させられてしまった。

★チャーリー・シーン
『チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ』で大成功を収めていたため、彼の常軌を逸した厄介な行動は大目に見られているところがあった。ところが、シリーズの作者、チャック・ロリーを「ピエロ」と呼ぶに至って一線を越えてしまった。 ロリーは『ローリング・ストーン』誌のインタビューに「チャーリー・シーンの解雇は倫理的な問題であって、経済的利益に反していた」と答えたが、実際、シーンの後釜となったアシュトン・カッチャーは前任者の人気に追いつくことができなかった。

★ライアン・ゴズリング
『ラブリーボーン』(2009)で勝手な役作りをしてしまったライアン・ゴズリング。彼は自分が演じるジャック・サーモンはもっと太っているべきだと考え、体重を20キロ増やすことにしたのだ。しかし、ピーター・ジャクソン監督の考えは違ったため、さっさとけりをつけることにした:つまり、いきなりゴズリングを役から降ろし、マーク・ウォールバーグにオファーしたわけだ。

★エリック・ストルツ
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)は、エリック・ストルツを伝説的主人公マーティ・マクフライ役に据え、すでに5週間にわたって撮影を行っていた。ところが、ロバート・ゼメキス監督は、今更になってこの俳優には役柄に必要なユーモアがないと気付いてしまった。制作陣はスティーブン・スピルバーグの同意を取り付けるなりエリック・ストルツを解雇し、マイケル・J・フォックスと契約したのだ。そして、結果は誰もが知る通り。

★スチュアート・タウンゼント
今ではアラルゴン役のヴィゴ・モーテンセン抜きの『ロード・オブ・ザ・リング』など考えられないだろう。けれども、もともとこの伝説的ヒーロー役に決まっていたのはスチュアート・タウンゼントで、モーテンセンの出る幕はなかった。しかし、ピーター・ジャクソン監督がタウンゼントは若すぎると判断したため、配役変更に。

★ニコール・キッドマン
『ムーラン・ルージュ』(2001)の撮影を終えたときニコール・キッドマンは膝を怪我しており、『パニックルーム』(ニックルーム、2002)の撮影開始までに完治できずにいた。 ヒロイン、メグ・アルトマン役を18日間演じたものの続投困難のため、ジョディ・フォスターに交代せざるを得なかった。

★ジャン=クロード・ヴァン・ダム
1987年、ジャン=クロード・ヴァン・ダムが『プレデター』でプレデター役に決まったとき、映画の成功は約束されているかに見えた。そして、実際そうだったのだ。彼がエイリアンと本気で向き合い始めるまでは。加えて、スーツの暑さも不満の原因になったほか、スタントマンとも喧嘩してしまったヴァン・ダムだが、すべてはたった2日の出来事だった。結局、ジョン・マクティアナン監督は彼を追放し、ケビン・ピーター・ホールを呼び出した。

★テレンス・ハワード
マーベル・シネマティック・ユニバースでキャリア半ばでドロップアウトした俳優は他にもいる:テレンス・ハワードだ。 『アイアンマン』(2008)でトニー・スタークの親友、ローディ役に決まった彼には、業界最大手での長いキャリアが約束されているはずだった。しかし、彼の昇給要求はマーベル・スタジオの機嫌を損ねてしまい、「アイアンマン2」では役から外され、ドン・チードルと交代することに。


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