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Channel: 映画収集狂
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市川右太衛門の「赤ひげ」

以前このブログで、「あったかもしれない渡辺邦男監督の『七人の侍』」というコラムを書いたことがありました。正確なタイトルは、すこし違うかもしれません、忘れてしまいました。 ときの流行を敏感に反映しなければ、「映画」という産業は成り立たず、すぐに大衆から見放されかねない危機を常にはらんでいることは、実際、過去に何度も経験してきたことだと思います。...

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立ち去った女

「やっぱり映画は、劇場に行って大きなスクリーンで見なきゃだめだよ」と言われると、返す言葉もありません。 そりゃそうですよ、昔も今も、本来映画はスクリーンに投影して見ることを想定して作られてきたわけですから、反論の余地などあろうはずもありません。 自分もまったく同意見なのですが、しかし、このラヴ・ディアス監督の「立ち去った女」に限っては、あえて異を唱えさせて頂かなければならないかもしれません。...

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火花

先週の土曜日の夜、wowowで「火花」を放映していたので、見てみました。 なにせ、菅田将暉が、名だたる映画賞の主演男優賞を総なめにしたという話題の作品です、機会があれば一度は見てみたいなと思っていました。 まず、その映画賞なるものをネット検索しました。 【2017年度】 ★第42回報知映画賞 主演男優賞 (『キセキ―あの日のソビト―』『帝一の國』『あゝ、荒野』『火花』)...

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増村保造の今井正批判

先月、旧友から映画関係の本を何冊もいただきました。 なかでもいちばん驚いたのは、1982年にフィルムアート社から出版された「小津安二郎を読む―古きものの美しい復権」です。...

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ヌーヴェルバーグの被害者・中平康

前回、大島渚の小評論「今井正 下手くそ説について」(1958)を読みながら、「中平・増村vs今井」論争の要約を試みたのですが、要約していくうちに大島渚の3人に対する位置取りが、だんだん分かってきました。...

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はたして映画は革命の道具か

中平康ばかりでなく、映画批評家に対する不信感というのは、映画監督には、とても根深いものがあります。 特に、晩年の黒澤監督などは日本国内では辛辣な批評にさらされ、マスコミからも無視されて、かろうじて海外の「遺産のような名声」で救われていたような感があって、なんだか憐れにさえ思ったこともありました。...

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日本映画の100年 全119本(ジャポニズム2018)

第1部 日本映画の発芽(1920年代~) 2 7本 雄呂血(1925二川文太郎) 狂った一頁(1926衣笠貞之助) 忠次旅日記(1927伊藤大輔) 雷電(1928牧野省三) 斬人斬馬剣(1929伊藤大輔) マダムと女房(1931五所平之助) 番場の忠太郎 瞼の母(1931稲垣浩) 瀧の白糸(1933溝口健二) 出来ごころ(1933小津安二郎) 警察官(1933内田吐夢) 戰国奇譚...

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日本映画史研究 関連資料一覧(年代順)

★歌でつづる日本映画史(5);紀元は二千六百年;「新妻鏡」(昭和15年) コロムビア, [19--] CD・DVD・レコード ★なつかしの無声映画 音による日本映画史 東芝, [19--] CD・DVD・レコード ★歌でつづる日本映画史10「想い出のボ コロムビア, [19--]CD・DVD・レコード ★歌でつづる日本映画史9「青い山脈」;昭和23年~24年 コロムビア, [19--]...

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鈴木清順・木村威夫・熊谷秀夫 1958~1971日活における仕事について

何年か前から、とみに物覚えが悪くなったなと痛感することがたびたびあったので、小さなメモ帳を携帯するようにしています。...

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彼女の人生は間違いじゃない

この映画「彼女の人生は間違いじゃない」を見てから、もうかなりの時間が経ちました。...

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できることなら全部見たい。外国語映画賞87カ国 全エントリー作品

2018(第91回)アカデミー賞 外国語映画賞87カ国 全エントリー作品 各国自信作の総結集です。各映画祭での受賞歴をみても錚々たる作品です。 こうしてみると、自分たちが見ている映画って、ほんの一部なんだなっていうことがよく分かりますね。 ★アフガニスタン:Rona, Azim's Mother(釜山映画祭:出品) ★アルジェリア:Until the End of Time(ドバイ映画祭:出品)...

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速報!! 第 31 回 東京国際映画祭 全日程・全作品

東京国際映画祭の上映作品は、9 つの主要部門によって構成されています。 ●コンペティティブ Competitive 1 コンペティション Competition...

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深夜の告白(中川信夫)

日本映画専門チャンネル10月の「蔵出し名画座」というコーナーで大変めずらしい(自分がそう思っているだけかもしれませんが)中川信夫監督の「深夜の告白」1949を放映すると知ったので、(DVDはないので)これを見逃しては一大事とばかり、カレンダーに太い赤線でグリグリグリと印をつけたうえで放送時間も書き込んでおきました。...

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深夜の告白(ビリー・ワイルダーのフィルムノワール)

自分は、よく人から「おまえは、なんでも小津監督にこじつけるよな」とからかわれます。 そう言われることについて、だいたいは「満更でもない」という気持なのですが、その本当の意味するところが誉め言葉でもなんでもなく、単なる「揶揄」であることくらいは十分に承知していながら、内心では、結構嬉しがっています。...

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第31回(2018)東京国際映画祭 受賞結果

【コンペティション】 東京グランプリ/東京都知事賞 ★「アマンダ(Amanda)」監督・ミカエル・アース 審査委員特別賞 ★「氷の季節」監督・マイケル・ノアー 最優秀監督賞 ★エドアルド・デ・アンジェリス「堕ちた希望」 最優秀女優賞 ★ピーナ・トゥルコ「堕ちた希望」 最優秀男優賞 ★イェスパー・クリステンセン「氷の季節」 最優秀芸術貢献賞 ★「ホワイト・クロウ(原題)」監督・レイフ・ファインズ...

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ポーランド映画祭2018

ポーランド映画史に残る名作や傑作を特集する「ポーランド映画祭2018」が、11月10日~11月23日に東京都写真美術館ホールで開催される。 名匠ロマン・ポランスキー監督の85歳を記念し、ポーランド時代の「水の中のナイフ」(62)とドキュメンタリー「ロマン・ポランスキー 初めての告白」(2012)などの上映をはじめ、ポーランド独立回復100周年を記念し、名作映画から見るポーランド史の企画で、...

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果しなき情熱

「見てから処理する」というコンセプトで、溜まりに溜まったVHSの録画済みのビデオテープを片っ端から見始めています。...

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グレイテスト・ショーマン

以前、会話していた成り行きから、友人とアメリカのアカデミー賞について、お互いの雑学らしきものを披露し合ったことがありました。いわば他愛ない時間つぶしです。 そうそう、その話の切っ掛けというのは、自分が「ビリー・ワイルダーとウィリアム・ワイラーの区別がつかないよ」という問い掛けから始まりました。...

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スピルバーグと仕事するなら、これを観てなきゃ話にならない・206本 - The Spielberg Curriculum -

チャップリンの移民(1917)チャーリー・チャップリン監督 ロイドの要心無用(1923)フレッド・ニューメイヤー, サム・テイラー監督 戦艦ポチョムキン(1925)セルゲイ・エイゼンシュテイン監督 メトロポリス(1926)フリッツ・ラング監督 キートンの大列車強盗(1927)バスター・キートン監督 民衆の敵(1931)ウィリアム・A・ウェルマン監督 M(1931)フリッツ・ラング監督...

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スパイク・リーが選ぶ「映画監督(志望者)が見るべき映画86本」 Spike Lee's list of 86 films every filmmaker...

デッド・エンド (1937)ウィリアム・ワイラー監督 オズの魔法使 (1939)ビクター・フレミング監督 マルタの鷹 (1941)ジョン・ヒューストン監督 カサブランカ (1942)マイケル・カーティス監督 無防備都市 (1945)ロベルト・ロッセリーニ監督 戦火のかなた (1946)ロベルト・ロッセリーニ監督 自転車泥棒 (1948)ビットリオ・デ・シーカ監督 黄金...

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